<憑依>憑依三昧

憑依能力を持つ男

彼はー
”人が集まる閉鎖空間”で
可愛い子を物色し、
連日、憑依を楽しんでいたー

※リクエスト作品デス

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男は、電車に乗っていたー。

始発で、座席に座り、
それからずっと電車で眠っているー。

終点までたどり着いても、降りずにー
そのまま電車に乗り続けているー

ただ単に眠って乗り過ごしているわけではないー

男は、電車を移動手段として使っているわけではなかったー。

男は、”物色”しているのだー

女をー。

そう、電車でかわいい子や美人を探しているー

彼は憑依能力を持っているー。
その能力を使って今までに3000人以上の女性に
憑依してきたー。

”あらゆる女の味を知っている”
彼は、そう豪語している。

憑依した身体で指を舐めると、
その女の味が分かるようになったー。

”この女は、まじめな味がする”
”この女は、メンヘラの味がする”
”この女は、ウソをついている味がする”

彼はー
何千人もの女に憑依したことで、
その女の味で、いろいろと分かるようになってしまったのだー。

公共交通機関はいいー。

なぜなら、
”座っている”だけで、
色々な女体がやってくるからだ。

最初は、街を歩いて憑依対象を探していたが
憑依中は自分の身体が無防備になって
不自然だし、自分で歩かなくてはならない。

電車やバスはいいー
座っているだけでいろいろな身体がやってくるし、
座って眠っていても、不自然じゃない。

特に、電車はいい。
何度でも往復できるからだー。

その男ー
神 幸徳(じん ゆきのり)は、
今日も寝ているふりをしながら
細目で、電車に乗り込んでくる女を
物色していたー。

”うん…?”

幸徳は、笑みを浮かべる。

可愛らしいツインテールの女子高生が入ってきた。

幸徳の好みだー

”友達と一緒か…”
幸徳は考えるー。

なら…電車の中で百合の花を咲かせるかー。

幸徳は、女性同士の…百合も大好きだ。
昔、ある偉人が、友達に対して
”百合ってエロいよな”と言ったのだと言う。
幸徳もそう思うー。

”はぁっ”
幸徳は心の中でそう叫んだー。

強い気を発することによって
幸徳は相手の身体を乗っ取ることができるのだー

幸徳の身体が”空っぽ”になる。
だがー、
電車の座席で眠っているようにしか
周囲からは見えない。

電車で寝ている客はいくらでもいる。
だからこそー
電車は憑依にうってつけだったー

「うっ!?」
ツインテールの女子がうめき声を突然あげて
ビクンと震えたー

「…え?千佐江(ちさえ)?だいじょうぶ?」
友達が、ツインテールの女子・千佐江のことを
心配して言う。

「--あ、、う、、うん!だいじょうぶだいじょうぶ!」
千佐江は笑みを浮かべたー

そしてー

「んふふふふ…」
電車の窓際に立っていたふたりー

千佐江が突然、友達のスカートに手を触れた。

「え…?ち、千佐江?」
友達が驚くー

「---んふふふ…
 ちょっとぐらい、いいじゃない♡」

甘い声を出す千佐江。
この二人がどれぐらいの間柄かは知らない。
千佐江と呼ばれるコが普段、
どんな性格なのかは知らないー

けれど、そんなことはどうでもいい。

顔を真っ赤にする友人。
「ちょ、ちょっと、、やめなよ!」
小声で言う。

”くくく…相手が俺だったら即痴漢扱いだろうが、
 友達だと、こうして受け入れちゃうんだからな…”

千佐江はニヤニヤしながら友達と身体を密着させて
友達のスカートの中に手を入れる。

電車はある程度混雑しているからー
千佐江たちの周囲にいる乗客以外は
気づかないだろうー

「あ…や、、やめて…!」
友達は顔を真っ赤にしながら言う。

千佐江はさらに身体を密着させて、
電車のドアと座席の角に友達を追い込むと、
そのままキスをしたー

「んんんんっ!?」
友達が驚くー

「んふふふふ…わたし、、好きになっちゃったみたい♡」
千佐江は甘い声を出す。

千佐江の身体は、幸徳に支配されて
完全に興奮していたー

「--す、、すきって…?えっ?」
友達が驚くー

そんな友達に千佐江の身体で再びキスをするー

電車内の百合だー。

くちゅくちゅと音を立てながら
舌を思いっきりからめる千佐江。

片方の手では、友達のスカートの中を
撫でまわすようにして触っているー。

”へへへへ…友達って立場は強いぜ”

千佐江は歪んだ笑みを浮かべながら
友達の胸を触る。

「高校生のくせに、いいおっぱいしてんじゃん~ぐひ」
千佐江はそう呟くと、
嫌がる友達の胸をもみ始めた。

そしてーー

「----!?」

千佐江は驚くー

友達が、急に千佐江をぎゅっと抱きしめて、
真っ赤な顔ではぁはぁ言いながら
千佐江を見つめてきたーー

「わたしも、、ず、ずっと千佐江が大好きだったの…
 うふ…もう、、もう、我慢できない!」

友達がーー
百合に目覚めてしまったー

”へへへ…カップルの誕生だぜ”

幸徳はそう呟くと、
千佐江の身体から抜けたー

正気を取り戻した千佐江は
戸惑っていたが
やがてー友達を受け入れたようだー

「---へへ」
幸徳は、再び座席に座ったまま
他の身体を物色するー。

女子高生二人組は、手をつなぎながら
電車から降りていくー

キューピッドになった気分になりながら
幸徳は乗ってくる乗客たちを見つめるー

次に憑依する身体を物色しているのだー

「---ん!」

とても可愛らしいおしゃれな女が入ってきた。
女子大生だろうか。

次は、あの子にしよう。

”きみに決めた!”
心の中でそう叫びながら、憑依するタイミングをうかがいー

そしてー

”はっ”
と、気を飛ばして、その子に憑依したー

「んぅっ!?」
ちょっと低い声を出す可愛い女子大生。

”くひひひ…さて…”

そう言いかけて女子大生に憑依した
幸徳は、違和感を感じるー

「ん?あれ?」
女子大生は、不思議そうな顔をしながら、
スカートを触る。

するとー

「つ…ついてるじゃねぇか!!!」
思わず大声で叫んでしまう女子大生。

周囲が女子大生のほうを一斉に向くー

その子はー
女子大生などではなかったー

”男の娘”だったのだー

「--ふぉお…今の女装男子はレベルがたけぇな」

周囲に聞こえる声でそう呟くー

確かに声は少し低い気がするがー。

”ま、、いいや”
そう呟くと、幸徳は女子大生(?)から抜け出し、
再び自分の身体に戻ったー。

次はー…

次の駅に停車する。
学校に登校する時間は過ぎたから
女子高生や女子大生の数は
だいぶ減ってきた。

だがー
ここからも、なかなか面白いのだ。

「--おか~さん!疲れた~!」
母と娘が電車に乗ってきた。

”次は、きみだ”

幸徳は、まだ小さな子供を見つめるー

「--おかあさん!わたし、今日いい子にしてたよ!」
嬉しそうに言う少女ー

”いい子にしてたら何か貰える約束”でも
してたのだろうか。

”よ~し、なら…”
幸徳はいたずらを思いついて、
気を飛ばすー

”はっ”

「---おかあさぁっっ!?」
言葉の途中で憑依できてしまったー

まぁ、そういうこともある。

「ど、どうしたの!?」
母親が驚く。

「おかあさん!わたし、今日、悪い子になっちゃう~!」

そう叫ぶと、幸徳に乗っ取られた少女は
大笑いしながら電車内をドタバタと走り始めたー

まだ無邪気な小さな少女が
電車内で走り回る。

「きゃははははははは!きゃははははははは!」
わざとらしく笑いながら走って見せる。

「ちょっと!電車では静かにして!」
母親が困った様子で言う。

「きゃはははははは!」
幸徳に憑依された少女は
さらにジャンプしながら電車内を走り回る。

「こら!」
電車内にいたおじいさんが少女を叱るー。

だがー
幸徳に憑依されている少女が叫んだ。

「じじいはだまってろー!」

とー
指をさしながら。

「なっ…!」
驚くおじいさん。
母親も驚いているー

”へへへ…”
少女に憑依している幸徳は、
さらに、自分の身体の目の前に
少女の身体で走っていきー
空っぽになっている幸徳の頭を叩いたり、
足を叩いたりしたー

そしてー
憑依を解除するー

「--いててててててて…」
自分の身体に戻った幸徳は、
わざと痛がって見せる。

「--すみません!すみません!」
母親が駆けつけてくる。

「あれ…わたし…?」
正気を取り戻した少女が、呟く。

「---いたたたたたた…
 ちゃんと、しつけしてくださいよ」

幸徳は、偉そうにそう呟いたー

「え…あ、、、あ、すみません」
母親が申し訳なさそうに謝るー。

今まで少女を乗っ取っていたのは
幸徳自身なのだが、そんなこと
周囲には分からない。

自分でやった行動を
相手に謝らせるー。

幸徳が好きなことのひとつで、
謝っている相手を見るだけで興奮するー。

「-ほら!一緒にごめんなさいして」

「うええええええん…」

操られていた少女はわけがわからず泣き出してしまう。
怒り出す母親。

「くくく…」
幸徳は笑いながらその様子を見つめていたー。

やがてー
その親子が電車を降りるー

幸徳は、再び”次の憑依対象”の物色を始めるー。
電車はいいー。
色々な身体が乗り込んできてくれるからだ。
物色し放題。

幸徳は、さらに憑依を続けるー。

ギャルに憑依して、
電車内でこっそり角オナをしてみた
声が漏れないように必死に我慢しながら
やったが、最終的にはこらえきれなくなって
大声で喘いでしまったー。

続いてOLに憑依して、
タイトスカート姿で大股を広げて椅子に座り、
周囲を戸惑わせてやったー。

おばあちゃんに憑依して
突然若者言葉で大声で叫びだし、
周囲を困惑させたー

「へへへへへ…」
幸徳は満足そうに笑みを浮かべるー。

憑依された人間が正気を取り戻したあとに
どのような反応をするのか、という点も
幸徳が楽しみにしていることのひとつだ。
反応は人それぞれー

恥ずかしそうに顔を赤らめる人もいれば、
悲鳴を上げる人もいるー
何が起きたのかまるで理解できず
混乱しているようなやつもいるー

それらを見るのも、楽しいー

「さて…」
幸徳は呟いた。

幸徳は、ニートである。
だがー
生活には困っていない。
憑依能力を持つ幸徳に、不可能などないからだー。

幸徳は”ある目的”のために
身体を物色していくー

そして、見つけたー。

”あいつにしよう…”

キャリアウーマンという感じのOLを見つけた幸徳は
その女に憑依するー

「うっ…!」

そしてー
ニヤニヤしながら自分の鞄を開くー

「へへへへへ…持ってる持ってる」
キャリアウーマンの財布の中には3万円と小銭が
入っていた。

「わたし~、お金をご主人様にあげちゃいま~す♡」
小声でそう呟くと、
くねくねとしながら幸徳の身体の近くに
歩いていき、そしてー
周囲に悟られないようにお札を幸徳のポケットに
突っ込んだー。

「--えへへへへ~♡」
キャリアウーマンの女は幸徳に乗っ取られたまま
満面の笑みを浮かべると、
何かを呟き始めたー

「--わたしはお金を持ってない
 -わたしはお金を持ってないー」

憑依している最中に強く念じることで
相手の思考を変えることができるー

その力を利用して
このキャリアウーマンっぽい女性に
”今日は最初からお金を持っていなかった”
と、ー。

憑依を解除された
キャリアウーマンらしき女性は
何も疑問を抱くことなく
”銀行に行かなくちゃ”と呟いたー

「ふふふ…」
お金を手に入れた幸徳は笑うー

これが、俺の仕事だー。

毎日毎日公共交通機関を利用して、
憑依三昧しー
お金を手に入れてー
そして、家に帰るー。

幸徳の憑依はー
憑依の最中に自分の身体が抜け殻になって
その場に残ることー
自分の視界に入る人間に自分の
気のようなものを飛ばす必要があることから
自宅から他人に憑依することは
少し難しかったし、
体力も続かないー

だからこそ、電車やバスはうってつけだったー

家に到着した幸徳。

「明日はバスにするか…」
幸徳は、笑みを浮かべながらそう呟いたー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストによる作品でした~!
(最後はなんだか普通に終わってしまいましたが…笑)

リクエストの原文は

”憑依三昧
バスもしくは電車内にて、
ある男が好みの子を見定めて憑依する話。具体的には、
以下3つ挙げる選択肢分岐などで。
まず、憑依する方法。寝るのは共通だが、
自慰で射精してその液を目当ての娘に忍ばせ乗っ取る
、気を発して入り込む、口などから魂を出して乗り移る、など。
そして憑依する相手は、小・中・高校生、など。楽しみ方も、単独・二人・集団、など。
そして最終的に、乗り物内までか
、はたまた学校でも楽しむか、それとも彼女達の家に帰宅してからもか。
※ただし自分の体は車内に置いてるから、
乗り物内まで以上に楽しむならいったんどこかへ動かす必要がある。
他にも特にお気に入りの子を思い浮かべ家にいたまま再び憑依するなど、
公共機関すら利用しないのもありかも”

というものでしたー!

憑依方法は、電車内で射精は無理そう…ということで、
気を発する方法を選びました笑

身体の車内への放置は…
1話で書ききるのは難しそう…(長くなりそう)だということで
今回のような形に…!

お読み下さりありがとうございました~!

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小説

コメント

  1. より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    正確には明日で今年終わるけど、今年最後のリクエストありがとうございました。来年も…宜しくです。あと遅いけどメリクリ笑

    今回のように憑依しまくりなども好きです。実は読んでる最中金も憑依で稼ぐんかなーと思ったら本当にそうなったので驚きました。自分のネームは無名さんに似せたわけじゃ無いけど、何か思考も結構似た部分多いのかな、と思いました笑

    しっかし暖冬なはずのに結構寒いですな―こんな時こそ可愛い娘に憑依したいもんだ。何せ他人のカラダならどんなに保温に金使おうがただ同然だしな(ΦωΦ)フフフ…

  2. より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    やっぱ学生の百合はたまらんです。
    電車の中と言う見つかったらヤベえと言うシチュエーションも相まって一層そそりました。
    後は女の子ですね。
    虫も殺さないような良い娘なはずなのに急に豹変すると言うギャップ、さらに
    じじいはだまってろ
    絶対言わないような事を言っちゃう
    ああ俺も憑依して言わせてみてえと思いました。
    来年も憑依妄想がはかどりそうです爆

  3. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >無様

    追記含めて、ありがとうございます~☆
    憑依三昧、楽しんでいただけて何よりデス!

    無様の思考に私が染まりつつあるのかも…笑
    名前も似てますしネ…!笑

    無様も憑依能力を手にして
    憑依三昧楽しめるように頑張ってくださいねー!!

    明日もありますが、
    今年1年間ありがとうございました~☆
    来年もよろしくお願いしますー!

    良いお年を☆

  4. 匂いフェチくん より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    そういう悪戯の憑依はとてもいいですね。TS百合って最高です![絵文字:v-10]

  5. 匿名 より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    今回のリクエストは大丈夫みたいですが、前回のや前のリクエスト作品を見るとリクエストの要旨から変え過ぎのリクエスト作品が多いです。例えば前回のリクエスト作品では、女の子ではなく中年男性がダークになると言う設定なのに、女の子が最後にダークとなるリクエスト者の思いとは180度違う作品でした。
    他のリクエスト作品でも読んていて、これはリクエスト者の意図と全然違うだろう?と思う作品が多いです。
    もちろんリクエスト通りは難しく改変しないといけないとは思いますが、柱となる事がら、例えば前回のリクエスト作品なら女の子ではなく中年男性がダークになるという設定は変えるべきではないです。

  6. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > そういう悪戯の憑依はとてもいいですね。TS百合って最高です![絵文字:v-10]

    コメントありがとうございます~☆
    ちょっとした(?)いたずら的な描写を中心に書いてみましたー!

  7. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ご意見ありがとうございます!

    私自身の、リクエストにお応えする能力が
    ちょっと足りないみたいなので
    一時的にリクエストの新規受付を停止して、
    お応えできるようになるまで、しばらく見直しをすることにしました!

    (すでに頂いているリクエストは
     今まで通りのペースで書いていきます!)

  8. 匿名 より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    私のコメントで傷つけてしまった事をお詫びします。前作では、大抵ダークな話と言えば中年の男が少女の人生を乗っ取り元女の子が
    悲惨な目にあう話が多いですが、
    女の子が悪巧みをして中年男性と入れ替わり、結果的に元中年男性と親友がダークな目になりますというリクエストだったのに最後に中年男性ではなく女の子がダークな話となっていたために、??となりつい強く言い過ぎてました。失礼をお許し下さい。大抵のリクエスト作品では、リクエスト者の要旨をつかんで立派に良く書けてると思います。このたびは本当にスミマセンでした。私の言った事はもう気にしないで下さい。

  9. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いえいえ~!
    こちらこそ気を遣わせて申し訳ありません!

    ご意見はどんなご意見でもうれしいので、
    気にしないでくださいね!