<入れ替わり>いきなり大臣

ある日、突然自分は
総理大臣になってしまったー。

いきなりの事態に立ち向かう女子高生の運命はー?

※リクエスト作品デス!

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「ふんふんふん~!」
女子高生の満川 継美(みつかわ つぐみ)は
いつものように高校に向かっていたー

明るく元気で、
いつも前向きな継美ー
どこにでもいるタイプの女子高生に
ある異変が起きた。

「---!?!?」
突然、周囲がぐるぐると回り始めた。

「--え!?!?!?」
継美は驚くー

めまいー?
今までこんな感覚、感じたことがない。

周囲の視界が、まるでうずまきのように
ぐるぐると回転し始めている。
何が起きているのか、自分でも
はっきりと理解することができない。

パニックになりかけながらも、
継美はなんとか意識をはっきりさせようとするー

そしてーーー

「--ー山川原総理!」

ーーー!?!?

継美が驚いて前を見ると、
そこには、どこかで見たことのあるような
おじさんがいた。

「はい?」
継美は思わず、そう返事をした。

「---はい?じゃ、ありませんよ。
 ほら、寝ている場合じゃないですから!」

「--!?」
継美が周囲を見渡すと、
そこにはーー
大勢のスーツを着たおじさんたちがいた。

「え?え???」
周囲をキョロキョロとしていると
周囲から怒号が飛んだー

”ほらー!早く答えろ!”
”疑惑の解明をー!”

「--な、、なに??え???」
継美はなおも混乱する。

疑惑?
というかここどこ?

それが、今の継美の素直な感想だ。

何が起きているのかさっぱり分からない。
騒ぐおじさんやおばさんたち。
見慣れない光景ー

「…ってーーーこれ…」
継美は周囲の光景が
見たことある光景であることに気づいた。

そう、そこはーー
国会だった。

前に、社会科見学で見たことがある。

「総理!早くご説明を」

「--総理?わたしが?」
継美は戸惑いながら自分を指さす。

自分の声が、いつもの声ではなく
男の声になっていることに気づく。

「えっ…何この声?」

戸惑う継美。
胸がないー
男の人にしかないアレがあるー

「ええええええええええええええ!?!?」

継美はーー
山川原総理大臣になってしまっていたー

「--な、、な、、なにこれぇぇぇ!?」
一人で騒ぐ山川原総理大臣(継美)。

周囲が唖然として、
山川原総理大臣のほうを見ている。

質問をしていた国会議員も、
唖然としている。

「---え」
山川原総理大臣(継美)は
周囲の反応を見て唖然とする。
周囲は、完全にシラけている。

「あははは、あはははははははは」
誤魔化して笑う山川原総理大臣(継美)

「総理!質問にお答えください!」
質問をしている議員がもう一度口にする。

山川原総理大臣になってしまった継美はーー
ようやく、答弁を始めた。

「あのぅ…わたしって、いつの間に
 総理大臣になったんですか?」

とー

「はぁ!?」
国会中に、困惑の声が響き渡ったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ふんふんふん~♡」
嬉しそうに高校にやってきた継美ー

継美の中身は、
山川原総理大臣だー

「--おっはよ~♡」
可愛らしく元気に挨拶をする継美(山川原総理大臣)。

友達が、継美のことを明るく出迎える。

「んっふっふ~」
継美(山川原総理)は密かに
ガッツポーズをした。

”入れ替わり、大成功!”

とー。

山川原総理大臣は、
とある不祥事により、追い詰められていた。
言いがかりのようなものではあるが、
連日の追求で、疲れ果てた
山川原総理大臣は、鬱になりかけていた。

しかしー
そんな、鬱になってしまった山川原総理大臣を
見かねた明地官房長官が、
あるものを渡してくれたのだ。

・・・・・・・

「これはー?」
山川原総理が言う。

明地官房長官は笑う。

「--入れ替わり薬です」

とー。

「入れ替わり薬?」
山川原総理の言葉に、
明地官房長官が言う。

「--総理は、お疲れです。
 日に日に疲れていく総理を見ていて
 私に何かできないことはないかと、
 一生懸命、考えました。

 でも、私にそんな力はない。

 私にできることは、これだけです」

”入れ替わり薬”

数年前に流行った映画で
入れ替わりモノを見たことがある。
だが、そんなものが現実に存在するわけがない、と
山川原総理が言うと、
明地官房長官は笑いながら首を振った。

「あるんですよ。
 この世には、世間に知られていないことが
 たくさんあるー。
 そう、総理でさえも知らないことがね」

”深淵を覗くな”
そう言われた気がして、山川原総理はそれ以上
詮索しなかった。

そしてー

「それを飲めば、誰かと入れ替わることができます。
 総理。。もう、あなたは十分苦労されました。
 あとは、その薬を飲んで、誰かと入れ替わって、
 政治とは無縁の、新しい人生を送ってください」

明地官房長官の言葉に
山川原総理は言う。

「--誰と、入れ替わるんだ?」

とー。

「それが…入れ替わる相手はランダムなのです…
 もしかしたら、私かもしれませんな。ははは」

笑う明地官房長官ー

だが、それでも山川原総理は決意した。

「ありがとう」
それほどまでに、追い詰められていた。

誰でもいいー
誰かと交換することができればー

「---あとのことは、私に任せてください。」

「--官房長官ーー」
「--総理ーー」
おじさん二人が抱き合って涙を流す。

そして-
山川原総理は、入れ替わり薬を飲みー
継美と入れ替わったのだった

ーーーーーーーーーーーー

「まさかJKと入れ替われるなんて
 ラッキ~!」

嬉しそうに叫ぶ継美(山川原総理)。

「----ど、どうしたの?」
背後から、継美の友人の一人が
声をかける。

「え…あ、、いや、、いやいやいやいや…!
 な、なんでもないぞぉ~」

継美(山川原総理大臣)の様子に
友人はさらに不審そうな表情を浮かべる。

「今、JKの身体がどうとか言ってなかった?」
友達が首を傾げながら言う。

「--き、記憶にございません」
継美(山川原総理)は、政治家モードで
そう答えると、そのまま足早に立ち去っていくー

「ふ~…せっかくJKになったのに
 危ないところだった…
 俺…い、、いや、わたし…JKだもん!」

可愛らしく呟いて見せると継美(山川原総理)は
「やばい!自分の声なのに可愛すぎる!」と
ひとり叫び出す。

その声を聞いて、また「かわいい~~!」と一人
もじもじしながら廊下で笑い出す継美(山川原総理)。

その様子を周囲の同級生たちは
危ないものを見る目で見つめていたー

昼休みー
継美(山川原総理)は、自分の弁当を見て
ブツブツ文句を言っているー
高級なものばかり食べていた山川原総理にとっては
物足りないのだ。

「ーーーこれが、庶民の弁当か」
継美(山川原総理)は腕を組みながら弁当を凝視
しているー。

「--なんか、今日、変だけど大丈夫?」
友達の一人が言う。

「--だ、、だ、、だぁいじょうぶだよぉぉぉぉ!
 ほら、げんきげんき」

筋肉を見せるようなポーズをする
継美(山川原総理大臣)。

普段、継美がしないような行動を見て
さらに友達は不安そうな表情を浮かべるー

「なんか、今日の継美、
 ちょっとおじさんっぽい」

その言葉に、継美(山川原総理)は
ショックを受けたー

・・・・・・・・・・・・・・・・

どうやら自分は総理大臣になってしまったようだー。

入れ替わってから3日間ー
山川原総理(継美)は激しいストレスに
晒されていたー。

「-----」
周囲から浴びせられる罵声ー

周囲から投げかけられる失望ー

国民からは石を投げられ
ネットでは誹謗中傷の嵐ー

山川原総理(継美)は頭を抱えていたー

「わたしが…総理なんて…
 どういうこと…」

山川原総理(継美)は頭を抱えながら
涙を流すー

どうすればいいのか全く分からないー

再び他の議員たちから
罵倒を浴びせられる山川原総理(継美)

継美は思うー

”どいつもこいつも
 悪口みたいなことをぎゃーぎゃーとしか
 騒げないなんて…”

この山川原総理大臣という人が
何をしたのかは知らないー
だが、こんなにギャーギャー騒いで
とても口にできないような言葉まで
投げかける人もいるー

周囲を見渡すー

会議中にあくびをしているおじさんー
居眠りをしているおじさんー
猿のように騒ぐおじさんー
ふんぞり反っているおじさんー

継美は
純粋に高校生として腹が立ったー

バン!

「あ~!もう!何なのよ!
 あんたたちは幼稚園児なの!?」
突然大声を出す山川原総理(継美)-

総理だとか、
国会だとか、
政治がどうとか、
そんなことは関係ないー

継美にとっては
”これが話し合いの光景なの?”と
思わずにはいられなかったー

「---ここは国会幼稚園なの!?」

継美の叫びにー
一部の議員たちは、少しだけ恥ずかしそうにしていたー

だがー

現実はドラマとは違うー
現実はファンタジー世界のようにうまくはいかないー

いきなり総理大臣に入れ替わったり、
いきなり会社のえらい人に入れ替わったりしてー
若さの勢いで乗り切って、結果的にハッピーエンド…

なんてことは、ないー。

この世界は、冷たいー。
現実は、厳しいー。

山川原総理大臣(継美)は、まもなく失脚して
表舞台から姿を消したー

・・・・・・・・・・・・・・

「---ふふふ~カラオケ楽しかった~!」
一方、継美になった山川原総理大臣は
女子高生生活をエンジョイしていた。

「な~んか、継美、おじさん臭い歌ばっかりだったけど
 どうしたの?」

「え?そんなことないよ~!
 あははははははは」

継美(山川原総理)は
カラオケで演歌や、古い歌ばかりを歌っていた。

そのため、友達から
突っ込まれたのだったー

「というか、最近、継美、全体的におじさん臭くなったよね~」
友達が笑う。

「そ、そ、そんなことないぞ!」
継美(山川原総理大臣)がそう言いながら苦笑いするー

継美のおじさんっぽい行動は
日に日に目立っていくー。

家であぐらをかきながら新聞を読み始めたりー
お菓子ではなく、おつまみを食べ始めたりー
学校でもなんだかおじさん臭いことばかり言うようになったりー
スマホの使い方にてこずっている様子を見せたりー

だがー
それはそれで、周囲からはネタとして
受け取られて、継美(山川原総理)は、
女子高生ライフを満喫していたー。

一方ー
山川原元総理になってしまった継美は
自分の家に帰ろうとしていたー。

だがー
報道陣に連日囲まれたり、
周囲の人間から石を投げられたり
白い目で見られるうちにー
山川原元総理(継美)は疲れ果ててしまったー。

そしてー
ある日、姿を消して、
以降の消息は不明のままだったー。

・・・

・・・・・

明地総理大臣就任ー。

官房長官だった明地が総理に就任したー

明地総理は、
挨拶を終えると静かにほほ笑んだー

”邪魔者は、いなくなったー”

ーと。

山川原総理という邪魔者に
入れ替わり薬を渡し、政界から消えてもらい、
自分が総理大臣になるー

彼は、その野望を果たしたのだったー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

国トップの実在している人物複数人の入れ替わりを
リクエストされていたのですが
さすがにそれは受けられないので、
政治家が絡む入れ替わりモノ、という点だけ
リクエストにお応えしましたー!

1話完結だったので駆け足になっちゃいましたが
こんな感じになりました!

小説
憑依空間NEO

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