とあるお祭りで、心霊現象が起きたー。
男たちが倒れていく異常な光景ー
そして、女たちも暴走を始めるー
異変は、その映像を見ていた少女にも現れて…?
※11/28リクエスト作品デス
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地元で有名なお祭りが行われていたー
そんな様子を、テレビで見つめる
兄と妹。
兄の黒上 貞夫(くろがみ さだお)は
高校3年生ー。
大学受験を控えているー。
妹の黒上 佐奈枝(くろがみ さなえ)は
高校1年生ー。
毎日楽しい高校生活を送っている。
ふたりは、いつも
この地元で毎年行われている
お祭りに参加していたが、
今年は、いろいろな事情があって
参加できず、地元のテレビ局で生中継
されている映像を見ながら楽しんでいた。
「--あ~あ!行きたかったな~!」
佐奈枝が言う。
佐奈枝の目的はお祭りに出ている屋台。
毎年のように、嬉しそうに色々なものを食べたりしている。
「--来年は行けるさ」
兄の貞夫はそう返事をする。
その時だったー
「--ん?なんか変じゃね?」
貞夫がテレビを指さすと、
そこにはー
白い靄のようなものが見え隠れしていた。
「---なにあれ?」
妹の佐奈枝も不思議そうにして目を見張る。
お祭りに参加していた男性たちが
突然苦しみだす。
次々と倒れていく、男たちー。
会場にいた女性たちが、
悲鳴をあげるー。
白い霧のようなものが
会場に渦巻くようにして、
動き回る―。
男たちが苦しむー
彼氏が倒れるー
父親が倒れるー
息子が倒れるー
お祭りの会場にいる女性たちは
身近な人間が倒れたのを見て
驚き、悲鳴を上げた。
「--な、なんだこりゃ…」
テレビでその様子を見ていた
貞夫は困惑した。
「お…お兄ちゃん…?」
テレビ越しとはいえ、
あまりにも不気味な光景
妹の佐奈枝の声も、
明らかに恐怖を感じている声だった。
「これは一体…?」
テレビのキャスターも困惑しているようで、
「これは一体何なのでしょうか」などと
呟いている。
明らかに、おかしいー
そして、異変はさらに起きたー
「あははははははは」
「はははははははは」
「うふふふふふふふ」
テレビから響き渡ってくる女性たちの悲鳴が
笑い声に変わったのだ。
「---!!」
貞夫は、テレビから目を話すことができなくなる。
男たちが倒れー
女たちが狂ったように笑い始めた
一体、何が起こっている?
「----あはははは♡」
「いひひひひひひ♡」
笑いだした女性たちは、
胸を触りだしたり、
綺麗な手を舐めはじめたり、
服を引き千切るようにして、
身体中を触りだしたりー
それぞれが、狂ったように
自分の身体を物色している
「な…なんだぁ…これ!?」
貞夫は恐怖する。
これは、やらせか何かかー?
白い渦のような不気味な
ものが、どんどん増えているように見える。
そしてー
「うわっ!?」
その渦のようなものの一部が
テレビから飛び出してきたように感じて
貞夫は思わず悲鳴を上げてしまうー
ほどなくして、
お祭りの中継の映像は途絶えー
”しばらくお待ちください”という
画面が表示された
「な…なんだったんだ今の…」
貞夫は、自分の目を疑った。
何が起きたのか全く分からないー
男たちが倒れー
女たちは狂ったように笑いだした。
いったい、あれはー
「-くくくくくく…」
ーー!?
貞夫が振り返ると、
そこには口元を歪めて笑みを浮かべー
自分の胸を揉んでいる佐奈枝の姿があった。
「さ…佐奈枝…何を?」
「うふふふふ…♡
はぁ…♡ はぁ…♡ はぁっ♡」
荒い息をしながら自分の身体を
物色するように触っている佐奈枝ー。
「--ど、どうしたんだ?」
貞夫は恐怖しながら言葉を発した。
目の前にいる、佐奈枝の様子がおかしい。
まるで、テレビに映っていた女性たちと同じだー
どうしてしまったのか。
「はぁぁぁぁ♡ …んふふふふふふふっ♡」
自分の指をペロペロ舐めはじめる佐奈枝。
もう片方の手では、胸を揉み続けている。
「ちょ、、や…やめろ!どうしたんだ!?」
貞夫は少し声を荒げたー
「---んへへへへへ♡」
佐奈枝は身に着けていたブラウスを
引き千切り始めた。
可愛らしい顔はー
狂気的な笑みで染まっているー
「--や、、やめろ!」
貞夫が叫びながら
佐奈枝を抑えようとする。
しかしー
「---んへぁ♡」
佐奈枝は、兄に躊躇なく暴力を振るうと、
貞夫は吹き飛ばされた。
兄を無視して、可愛らしいスカートをも
引き千切り始める佐奈枝。
「や・・やめろ…な、、なんなんだこれは…!?」
貞夫は困惑する。
様子がおかしいー
とにかく、父と母を呼びに行かなくてはー
しかしー
父と母がいるはずの2階からー
不気味な笑い声と悲鳴が聞こえた。
母の笑い声と、
父の悲鳴ー
やがて、父の悲鳴が消えていく。
「ど…どういうことだ!?」
貞夫は焦る。
それと同時に、背後から
襲いかかってきた佐奈枝に
押し倒されてしまう。
佐奈枝は飢えた表情で
兄を見つめる。
「んんんんんんん~♡」
佐奈枝は見るからに
興奮していたー
「な…さ、、佐奈枝…!
いったい…これは!?」
貞夫がもがくのを
抑えて、佐奈枝が微笑む。
「お、、おい!佐奈枝!目を覚ませ!
佐奈枝…!」
貞夫は恐怖する。
これは、どういうことなのかー
全く意味が分からないー
そうこうしていると、
テレビが再び表示された。
女性アナウンサーが
興奮した様子で色っぽい声を出す。
「みなさまぁ…♡
封印を解いてくれて
ありがとうございましたぁ…♡」
女性アナウンサーが胸を
揉みながら嬉しそうに言う。
貞夫は、佐奈枝に取り押さえられながらも
テレビの方を見る。
この女性アナウンサーも普通じゃない。
あの白い霧のようなものが出てから
みんなおかしくなった―。
あの、白い霧はー
「--皆様のおかげでぇ、、
こうして自由を手に入れることが
できましたぁぁ♡
あははははははは」
若い女性アナウンサーが叫ぶ。
そしてー
テレビには、お祭り会場の
とある場所が写されたー
そこはー
数百年から存在している
謎の祠が”存在していた”場所だった。
「---!?」
貞夫はテレビの方を見ながら
訳が分からない、という表情を浮かべる。
今年からー
お祭りの規模が拡大されることが決まり、
数百年前から存在する、その”祠”も
取り壊されたー
誰もー
その祠が何のために存在しているのかー
何の意味があるのかー
それを、知らなかったー。
その祠にはー
”太古の怨霊”が
封印されていたー
遠い昔の人々の恨みー
それが、解き放たれてしまったのだー
怨霊たちはー
お祭りで”人が集まる日”を待ったー
そして今日、人が集まったー
怨霊たちは、一斉に行動を開始したー。
男性から、生命エネルギーを吸収し、
自分たちの器となる身体を手に入れた。
乗っ取る対象が女性だったのは
何故だろうかー。
それは、分からないー。
怨霊のみぞ、知るー。
「はぁぁぁぁ~なまみのからだ~♡」
佐奈枝が涎を垂らしながら
自分の身体を満面の笑みで
抱きしめている。
仰向けに倒されて佐奈枝に
乗っかられている貞夫には
どうすることもできない。
佐奈枝は
低いうめき声のような
奇妙な笑い声を漏らしている。
「--さ、、、佐奈枝…目を覚ませぇ…!」
苦しみながら貞夫は叫ぶ。
だがー
佐奈枝は完全に乗っ取られている。
貞夫の悲痛な叫びにも
佐奈枝は全く反応を示さず
「はぁ…♡ はぁ…♡」と言いながら
貞夫を見据えているー
完全に欲望に支配されてしまっている
佐奈枝を何とか救い出す方法はないのかー。
しかもー
この怨霊は一体…
なんなのか。
さっき見た感じー
テレビ局の女性アナウンサーまで支配
されていた様子だった。
テレビを飛び越えて
怨霊が、人々の身体を支配しているー
だとすればー
貞夫は、ゾッとする。
この地域では
有名なお祭りー
その生中継を見る人間は多い。
と、すれば、
そこら中で、佐奈枝のように
乗っ取られた人がいるということになるー
「こ、、これは大変だぞ」
貞夫は、なんとか佐奈枝をどかそうとした。
そしてー
「ごめん…!」
貞夫は、佐奈枝に蹴りを入れる。
「ぐえぇぇ…」
佐奈枝が苦しそうな声をあげて
吹き飛ばされる。
一体、何が起こっているんだー
街は、大丈夫なのかー
いや、父さんは…!?
貞夫はまず、2階に駆け込んだ。
さっき、2階からは母親ぼ不気味な
笑い声と、父親の悲痛な叫びが
聞えてきていた。
恐らくは、父と母も、2階でお祭りの中継を見ていて、
母は佐奈枝と同じように、怨霊に
支配されてしまったのだろうー。
「--父さん!」
貞夫は、両親のいる部屋に飛び込んだー。
「----!!」
貞夫は、思わず凍りついた。
そこに広がっていた光景はー
まさに、目を逸らしたくなるようなー
地獄の光景だったー
全裸の母親が、四つんばいになり、
”干からびた何か”を
しゃぶっているー。
まるで、養分を吸い取るかのようにー
「---と、、とうさ…」
貞夫は思わず尻もちをついた。
養分を吸い取られている”物体”は
まるでミイラのようになった父親だった。
「うわああああ!」
貞夫は、父から養分を吸い取るのに夢中な母から
逃げるようにして、1階へと駆け下りた。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
家の外から不気味な女性の叫び声が
”複数”聞えてきたー。
「ど…ど、、どうなってるんだ!?」
貞夫は混乱するしかなかったー
まさか、この辺の住民全てー
あの、お祭りの会場から湧き出た
白い怨霊に憑依されて…
貞夫は、家から飛び出そうとしたー
とりあえず、近くの交番に
顔なじみの警察官がいるー
そこに行って…
「---!?」
貞夫は、背筋が凍る思いをした。
背後から、何かに掴まれたのだ。
恐る恐る貞夫が振り返ると、
そこにはー
妹の佐奈枝がいたー
「おに~~ちゃんっ♡」
色々な体液まみれになった
佐奈枝が嬉しそうに
貞夫を押し倒す。
「うわっ…なにする…やm…」
貞夫は最後まで言葉を
発することができないまま
佐奈枝に激しいキスをされる。
「ああああああ…ぁ…」
もがく貞夫ー
自分から、何かが吸い取られていくのを感じるー
「そ…んな…」
貞夫はじたばたすることも
できなくなり、そのまま、その場に倒れたー
もう、何もできない
自分の手が、干からびた梅干しのようになっていく
「ふぅぅぅぅぅ♡」
佐奈枝が何かを食べ終えたかのような
美味しそうな表情を浮かべると、
2階から降りてきた母親を見つけて
母親と抱き合って激しく喘ぎ始めたー
「な…んだよ…これ…」
全身が干からびているー
もう、声を出すこともできない-
何が起こっているのかー。
それすらも理解できないまま、
貞夫は、ゆっくりと目を閉じたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
何が起きたのか私もさっぱり…笑
リクエスト原文は
”心霊現象
突如大勢の女性達が集まってる所で
心霊現象が発生。男共は無残にも女性達に蹂躙される事に。
その様子は当初中継されてたが、
それを見た娘達も豹変したため急きょ報道規制が。
しかし俺(主人公)の妹もその中継を見てしまったため憑依され、兄に襲い掛かる。
エッチを強要されながらも何とか救おうとするが最終的に精気を吸い取られ果ててしまう。”
というものでした!
何だか変わった作品(?)になりましたが
お読み下さりありがとうございました~!
コメント
SECRET: 1
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リクエストありがとうです。凄く涼しくなりました。
やはり大勢パニックだと収拾つきませんね
話は変わりますが、君の名は。、宮水三葉ちゃんが可愛すぎたのでまた見ちゃいました。
入れ替わりも悪く無いけど、やっぱ三葉ちゃんに憑依が良いかなー、と思いました。
1回見た後だと、中身がいつ別人だったのはよく分かりました。2週間後も待ってます。
SECRET: 0
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無様>
コメントありがとうございます~
こうなってしまったらもうどうにもなりませんネ笑
2週間後もお楽しみに~デス!