美少女になって濡れたいー。
とにかく、濡れたいー
そんな男が、憑依薬を手にしてしまったー
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「濡れてる女ってエロいよな」
中年の男・圭介(けいすけ)がそう呟くと、
友人の男は苦笑いしたー
「ははは、なんだよいきなり…
またお前の性癖の話か?」
学生時代からの数少ない友人の男は、
苦笑いしながらそう呟いたー
篠森 圭介(しのもり けいすけ)
彼は、昔から少し変わった性癖を持っており、
その独特な性癖には、この親友も驚かされてきたー
そしてー
今回も、例外なく、そうだったー。
「--へへへ…見ろよ」
圭介は、自宅に置いてあったコスプレ用のセーラー服をおもむろに手に取ると、
それを台所の方に持っていき、
台所の水で、セーラー服を濡らして見せたー
「--この濡れた感じ…
どうよ?興奮するだろ?」
圭介の言葉に、友人は「--いや、よく分かんねぇ」と
苦笑いしながら、再び首を振るー。
「---制服じゃ、あんまイメージ沸かないか」
圭介はそう呟くと、美少女のドールを手にして
それを台所の水道で、濡らしたー
「--濡れた女はエロイよな。
俺のパンツも濡れちまいそうだぜ」
圭介が満面の笑みで呟くー
親友には、圭介の性癖を理解することは
できなかったがー
とにかく、圭介は嬉しそうだったー
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そんな圭介が、ネット上で偶然、
”憑依薬”に出会ってしまったのは
その1週間後のことだったー。
ネットで、とあるサイトが憑依薬なるものを販売していたのだー
「へへ、んなもんあるわけないだろ」
圭介はそう思いながらも、
身体は正直だったー。
迷わず憑依薬を購入した圭介は
憑依薬の到着を待ったー。
そしてー、
憑依薬は、届いたのだー
「--へへへへ…俺が女になってびしょぬれに…
へへへへへっ…」
不気味な笑みを浮かべながら憑依薬を握りしめる圭介ー
圭介は、
近所の高校生をターゲットに、雨の日を待ったー
可愛いJKが、制服姿でずぶぬれになっている姿ー
それを想像しただけで、圭介は興奮してしまいー
1日に何度も何度も、自分の手で、快感を放出したー。
「--はぁ…早く…早く…雨!雨!雨!」
圭介がニュースサイトの天気予報を見つめるー
圭介は、女を乗っ取ることにはあまり興味はなかったー
自分自身のことも、好きだからだー。
自分の身体は、モテないが、彼は、自分が好きだったー
だから、女を乗っ取ってそのままその人生を奪いたいー、
だとか、そういうことは特にはなく、
ただただ、”濡れたい”それだけだったー
”濡れてるJKの感触を、自ら体験したいー”
それが、圭介の目的ー
ニヤニヤと笑みを浮かべながら
雨の日を待った圭介ー
そして、ついに雨が降ったー
しかもー
なかなかの大雨だー
ちょうど、今日は夕方頃から夜のはじめにかけて
ゲリラ豪雨の予報が出ていたー
圭介は”ずぶ濡れになる絶好のチャンスだ!”と
嬉しそうな笑みを浮かべながらー
早速憑依薬を飲み干したー
・・・・・・・・・・・・・・・・
「--すごい雨…どうしよう」
女子高生二人組が、雨宿りをしながら
”豪雨”と称するにふさわしい雨を見つめるー。
「--あたしは強行突破!」
「えぇっ!?」
ショートヘアーの女子のほうが強行突破を宣言し、
そのまま大雨の中に突撃したー
残された大人しそうなロングヘアーの少女の方は
戸惑いながら雨宿りを続けるー
”み~つけた”
圭介は笑みを浮かべたー。
この子だー
この女を濡らそうー
圭介はそう思い、迷うことなく、その子に憑依したー
「--っ、ぁっ!」
ビクンと震える少女ー
すぐに少女が、その優しそうな顔立ちとは
不釣り合いな、不気味な笑みを浮かべると、
鞄から生徒手帳を取り出したー
「-夢川 佳穂(ゆめかわ かほ)ちゃんか へへ」
佳穂はそう呟くと、ニヤニヤしながら、雨宿りしていた場所から
飛び出したー
「--ふへっ!ふへへっ!あははははははは!」
嬉しそうに両手を広げながら大雨に打たれる佳穂ー
雷が鳴り響く中ー
佳穂は自分の長い黒髪が、濡れていくのを感じるー
「ふあああああああっ!
んあああああああああああっ!」
あまりの興奮に雄たけびを上げる佳穂ー
佳穂の全身が、どんどん濡れていくー
制服がびしょぬれになりー
透けていくー
「--んぁああぁぁぁあぁあ…」
佳穂の下着が透けて見えて語学力を失う圭介ー
佳穂の制服が、すぐに水で重たく、
イヤな感触になっていくー
スカートもずぶ濡れー。
あまりの雨に、すぐに下着も濡れ始めて
佳穂はゾクゾクしながら雨を浴び続けるー
長い髪が濡れると、こんな風にくっつくのかー
などと、感動を覚えながら、
ずぶ濡れのまま佳穂は、
大空を見上げたー
気持ちよさそうに「さいこ~~~~!」と叫ぶ佳穂ー
自分自身が女子高生になって、
こんな風に濡れることができるなんて、
夢にも思わなかったー
濡れた女は芸術品だー。
そんな風にすら思っている圭介は
激しく興奮していたー
「濡れてる女って、エロすぎだぜぇ!」
佳穂はびしょ濡れの状態でそう叫び、ガッツポーズをするー
佳穂を知る人間が今の香帆を見ていたら
どう思うだろうかー
雷が鳴り響くー
佳穂は、反射的にビクッと震えながら
嬉しそうに笑うー
佳穂の鞄も既にびしょぬれー
「--えへへへへへ…濡れちゃった♡ ぬ~れちゃった♡」
佳穂がまるで子供のように、公園で両手を翼のように
広げながら、嬉しそうに駆け回るー
「--えへへへへへ~~!っ
わたしは濡れた佳穂ちゃん♡」
どうせー
”自分の身体”ではないー
そんな思いが佳穂を乗っ取った圭介を
大胆な行動に走らせていたー。
周囲から見たらー
今の佳穂は完全に、
頭がおかしくなってしまった少女にしか
見えないだろうー。
「あはははっ あはっ!」
雨粒が顔全体に当たるー
目を開いていられないー
けれど今、圭介は
この佳穂という少女を乗っ取って
完全に意のままにしているということー
そして何より
自分自身が少女となって、濡れていることに
”この上ない快感”を感じていたー
「---はははははは…あぁぁぁぁ~~~」
佳穂は、自分の服を見つめるー
ずぶ濡れになって、既に服として機能しておらず、
水浸しの制服の重みが、びっしりと、自分の身体にのしかかるー
「--はぁ…はぁ…っていうか、、、
この子、体力ないなぁ…」
濡れて少しはしゃいでいただけで、佳穂の身体が
とても疲れていることを感じて
圭介は、”自分の身体との違い”を身をもって体感したー。
それもまた、興奮してしまうポイントの一つー
「--あああ~~あ、濡れすぎると気持ち悪いなぁ~
ってか、下着とか、どうなってるのかな?」
佳穂はニヤニヤしながら
土砂降りの中、放り投げた学校の鞄も無視して、
制服を脱ぎ始めるー
「へへっ…へへへへへ…
あぁぁぁ…ジメジメして気持ち悪い…」
佳穂のイヤらしい笑みー
佳穂は、上の制服のボタンをはずすと、
それを脱ぎ捨てるー。
ふわっ!という感じは既になく、
水びたしになっていることで、重くなってしまっている制服ー
「--ははっ!」
佳穂は、制服が公園の水浸しの部分に落ちたのを確認すると、
下着もびしょぬれになっているのを見て、笑みを浮かべたー
「あぁぁぁあ…つめてぇええええええええええ!」
佳穂が、上半身の素肌に当たる雨を感じながらー
嬉しそうに叫ぶー
これじゃ、この佳穂という子は風邪を引いてしまうだろうかー。
「--ふふ、でもどうせ自分の身体じゃないしぃ」
佳穂は笑いながらそう叫ぶと、
びしょぬれになったスカートも脱ぎ捨てて
下着姿で大笑いしながら、
ひたすら濡れまくったー
身体中に染み渡る雨ー
下着の中にも雨水が入り込み、
気持ち悪い感触に思われるー
雷が鳴り響くほどのゲリラ豪雨を
下着姿で受け止める女子高生ー。
放り投げた鞄は既にずぶ濡れで
中に入っているであろう教科書や
私物は、既に壊滅的ダメージを受けていることだろうー。
しかし、今の佳穂にとってそんなことは関係なかったー
大口を開けて空を見上げてー
佳穂は可愛い顔を歪めながら
雨を飲み込んでいくー
「ははははははっ はははははははははっ♡
濡れ濡れの濡れ濡れだぁ~♡」
佳穂の声を極限まで歪めて叫ぶー
これほどの大雨の中
歩いている人は少ないだろうがー
それでも、誰かに見られているかもしれないー
しかしー
そんな緊張感すらも、今の佳穂にとっては
”ゾクゾク”の材料の一つでしかなかったー
存分に快感を味わった佳穂はほほ笑むー
「さぁ~て、俺はもう帰るかなぁ」
佳穂のことは知らないー
制服を再び着るのも面倒臭いし、
あとは佳穂が自分でどうにかしてほしいー
そんな、”完全に無責任”な思考になりながら
佳穂に憑依している圭介は佳穂から抜け出そうとしたー
その時ー
激しい光と共にー
公園の、何もない広い場所に立っていた佳穂にー
雷が、直撃したー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「----う……」
雷に打たれた佳穂が目を覚ますー
「----」
佳穂が周囲を見渡すと、そこは、
病院の天井だったー。
「あれ…わたし…?」
戸惑う佳穂ー
両親が泣きながら駆けつけてくると、
佳穂を両親は優しく抱きしめたー
「--あの…」
佳穂は両親の方を見て呟くー
「--あの…ごめんなさい……
どちら様…ですか?」
佳穂の言葉に、両親は泣きながら佳穂の方を見つめたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
佳穂はー
雷に打たれた衝撃で、一命は取りとめたものの
”記憶喪失”になってしまっていたー
やがてー
落雷によるダメージから奇跡的に回復し、
記憶喪失として、佳穂は学校に復帰するー
「--ーーまた、友達になろ?」
学校のクラスメイトたちは、記憶喪失になった佳穂を
受け入れてくれたー
あの日ー
大雨の日に、佳穂より先に走り去っていったクラスメイトが
佳穂に手を差し伸べるー
佳穂は「うんー」と嬉しそうに微笑んだー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
真相は、違うー
佳穂本人は、記憶喪失にはなっていないー
けれどー
”表”に出てこれない状態ー。
佳穂に憑依した圭介が
落雷のショックで記憶喪失になってしまい、
自分は”佳穂に憑依している別人”だということも
完全に忘れてしまい、
そのまま自分を佳穂だと思い込んでしまったー
圭介が佳穂の身体から抜け出さなければ
佳穂の意識は表に出てこれないー
しかし、圭介は既に、自分が憑依した人間であることも
忘れてしまっておりー
佳穂の身体から抜け出す方法も、もはや覚えていないー
本当の佳穂の意識は、心の奥底で、眠ったままー
「----」
時折、急に自分の胸を揉みたい衝動に襲われたり、
雨にぬれたりすると興奮したりするー
佳穂に憑依している圭介は
そんなときに、ちょっとだけ”違和感”を覚えたもののー
彼は記憶を取り戻すことなく
佳穂として学生生活を送り続けるのだったー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
とにかく濡れることに快感を覚える
憑依者のお話でした~!
これからの季節は急な雨にも気をつけましょうネ~!
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