大学生になって一人暮らしを始めた彼の元に、
近所に住むという女子大生が突然やってきたー。
妙に親切にしてくる彼女の正体はー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーー」
自分の家に帰宅した愛梨沙は
少しだけ息を吐き出すと、
「ーー…陽太のやつ、変わらないなー」と、
それだけ言葉を口にして椅子に座ったー。
結局、ごはんがない!と言い出した陽太のために、
家から米まで持って行ってあげて、
一緒にカレーを食べて帰宅した愛梨沙は
少しだけ笑うー。
そしてー、
少し間を置いてから、愛梨沙に憑依している陽太の兄・凌馬は
こうなるまでのことを頭の中に思い浮かべる。
不運な事故により命を落とした凌馬ー。
凌馬の人生は確かにそこで終わったはずだったー。
がー、弟の陽太が”一人暮らしを始める”という状況に
引き寄せられるかのように、
死んだはずの凌馬の魂は、一人暮らしの陽太の”側”で
たまたま暮らしていた女子大生・愛梨沙に憑依してしまったー。
”え…?お、俺ー…?な、なんだこれ!?”
死んだと思っていたら、突然、見ず知らずの女子大生になっていた凌馬は
心底驚いてそう言葉を口にしつつ、
”お、俺、生まれ変わったのかー!?”と、そんな風にも思ってしまったー
がー、
”いやいや、生まれた時からこんな大きいわけねぇだろ!”と、
自分で自分にツッコミを入れると、
自分がお姉さんのような雰囲気のある女子大生になってしまっている状況を
前に困惑するー。
そしてー…
そうしているうちに、たまたま家の前の道を歩く陽太の姿を見つけた
愛梨沙に憑依した凌馬は、
陽太が今年から大学生になり、一人暮らしを始めていることを知ったー。
それを知った凌馬は、愛梨沙の身体で
陽太に話しかけるかどうか、しばらく迷っていたものの、
ようやく今日、陽太に話しかけたのだったー。
そんな、今までの流れを思い出しながら
愛梨沙に憑依している凌馬は少しだけ笑うと、
「ー死んでもおせっかいな兄で悪いなー」と、
それだけ言葉を口にしながら、静かに笑みを浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーあ~、自転車パンクしちゃったんですね」
数日後ー。
自転車がパンクしてしまって、
困ったような表情を浮かべていた陽太に、
近所に住む女子大生・愛梨沙が声を掛けて来たー。
陽太はあの後、
愛梨沙のことを少し調べたー。
調べた、と言っても怪しい方法を使ったわけではないし、
変なことをしたわけではないー。
”本当に近所に住んでいる”水無月さん”本人なのかどうかー、
本当に大学生なのかどうかー、
実は、本当は俺は騙されているんじゃないかー、と、
そんなことを思ってしまい、調べたのだー。
が、その結果、陽太の家にカレーを持ってきてくれた
”水無月 愛梨沙”は、近所の家に住む”水無月さん”本人で
あり、さらには大学に通っているのも嘘ではないことが分かったー。
一応、ひとつ年上で先輩ではあるようだったけれども、
とにかく、愛梨沙が大学に通っているのは本当だったー。
「ーあ~~み、水無月さん、どうもー」
陽太はそう言葉を口にすると、
愛梨沙は「ちょっと見せて貰えますかー?」と、
そう言葉を口にしながら、パンクした自転車を確認し始めるー。
「ーん~~、あ、これは、あれかー
これをこうしてー…」
愛梨沙はそう言葉を口にすると、
「ーちょっと道具があれば直せるので」と、
一旦自分の家がある方向に走っていくー。
「ーーー」
陽太は”どうして自転車の修理までしてくれるんだ?”と、
首を傾げつつ、愛梨沙が戻って来るのを待つと、
愛梨沙は「ーこれで直せますよ」と、言いながら戻って来て
再び自転車の修理を始めたー。
「~~~~~~」
その後ろ姿を見ていた陽太は、
何故か、死んだはずの兄・凌馬を見ているような気分になって、
困惑の表情を浮かべるー。
「ーー昔もよく自転車とか直してあげたっけなー…」
愛梨沙はふと、そんな言葉を口にするー。
その言葉を聞いた陽太が「え?」と聞き返したものの、
愛梨沙は「あぁ、いえ、独り言ですー」と、
それだけ言葉を口にして、それ以上は何も言わなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからも、愛梨沙は陽太のことを何かと
気遣ってくれたー。
陽太は警戒しながらも、そんな愛梨沙に感謝をしつつ、
”ーこんなに可愛い人が急に世話を焼いてくれるとかー
ラノベとかだけの話じゃないんだなー”と、
頭の中ではそんなことも考えるー。
どうして、この人が自分に親切にしてくれるのか、
全く分からなかったー。
そして、愛梨沙はあくまでも”手助けをしてくれるだけ”で、
それ以上のことは絶対にしようとしてこなかったー。
例えば”今度の休みの日に一緒に遊びに行きましょう”とか
そういったことは絶対になくて、
ただ単に何かおすそ分けしてくれたり、
困っている時に颯爽と現れて
それを解決してくれたりー、
そういったことをするだけだったー。
がー、
それとは別に陽太は”ある違和感”も感じていたー。
愛梨沙と会話をしたり、一緒にいたりすればするほどー、
まるで”兄貴”といるようなそんな錯覚をするようになってしまったのだー。
見た目は全然違うのに、仕草や言動に”兄貴”を感じることが
あるほか、
何故か、兄・凌馬か両親しか知らないようなことを
愛梨沙は時々口走るのだー。
「ーーーー」
そんな日にが続いたある日、陽太は
意を決して言葉を口にしたー。
「ーーー兄貴ー?」
この日も、家の掃除を手伝いに来てくれていた愛梨沙に対し、
背後から陽太はそう声を掛けてみたー。
もちろん”えっ?”という顔をされたらすぐに
”あ、いえ、すみませんー。呼び間違えましたー”と、
そう言葉を口にして誤魔化すつもりでー。
がーー
そう呼ばれた愛梨沙は「ギクッ」と、そう言葉を口にしたー。
「ーえ…?」
愛梨沙の方から”え?”と反応された場合の言い訳を考えていた
陽太は逆に、愛梨沙の反応に対して”え?”と、言葉を口にしてしまったー。
すると、愛梨沙は「ーーな、何で分かったー?」と、
驚いたような表情を浮かべたー
「えっ……」
まさか、そんな反応をされるとは思わなかったし、
あり得ないとは思いつつ、”何となく聞いて見た”程度の気持ちで
”兄貴?”とそう声をかけた陽太は、その反応を前に
心底戸惑ったような表情を浮かべていたー。
「ーう、嘘だろー…?え…?ま、マジで兄貴なのかー?」
陽太がそう言葉を口にすると、
愛梨沙は少し戸惑うような様子を浮かべてから、
「ーー……そ、そのー…ま、まぁー…死んでたはずなんだけど…
こ、この身体に憑依してー…」と、自分が兄の凌馬であることを
認める言葉を口にするー。
そんな愛梨沙を前に、
陽太は数秒間、呆然としていたものの
「えっ…?じ、じゃあ、女子の身体を奪ったってことかー?」と、
そう言葉を口にすると、
続けて「兄貴がそんな変態だと思わなかったー」と、
呆然としながら言葉を口にしたー。
その言葉に、愛梨沙に憑依している兄・凌馬は
「い、いや、待ってくれ!聞いてくれ!誤解だ!」と、
そう叫ぶと、
深呼吸をしてから、こうなるまでのことを説明し始めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「じゃあ、兄貴は
俺のことを心配して、気付いたら水無月さんの身体の中に
いたってことかー?」
陽太がそう言うと、
愛梨沙に憑依している兄・凌馬は静かに頷いたー。
「別に俺がこの身体を選んだんじゃなくて
気付いたらこの身体にいただけで、俺は変態じゃないからな!?」
愛梨沙はそう言うと、
「ーーそれと、変なことも一切してないー」と、
”陽太の性格なら疑ってるだろうなー”と、そう思いつつ
言葉を付け加えるー。
「ーーー…~~~~~」
陽太はまだ少し疑いの視線を向けながら、
「ーーまぁ、でも、納得はしたよ」と、
そう言葉を口にしながら頷くー。
「な、納得!?俺は変態じゃないぞ!?」
可愛い声で愛梨沙はそう叫ぶー。
がー、陽太は「いや、そこじゃないよ」と、
そう言葉を返すと、
「ーどうして近所に住んでるからって、
見ず知らずの人がこんなに親切にしてくれるのかな、とか
なんで俺のこといきなり名前で呼んだのかな、とか
あとはー…ほら、俺の昔のこと何で知ってるのかなとか
色々不思議だったから」と、少し笑いながら
そう説明するー。
正直、不気味だと思ったこともあったけれど、
中身が兄貴なら、”そういうことだったのか”と
納得できるー
陽太はそう説明した。
「ーーははー…まぁ…そっちの立場からすりゃ、そうかー…」
愛梨沙は静かに頷くと、
陽太は少しだけ間を置いてから、
「ーまぁでも、ごめんなー兄貴」と、愛梨沙の方を見つめながら
そう呟くー。
「ん?」
”どうして謝るんだ?”と言いたげな表情を浮かべつつ、
愛梨沙が陽太の方を見返すと、
陽太は申し訳なさそうに、
「兄貴がこうして、人の身体に憑依して俺を見に来るぐらい、
多分、俺は兄貴に心配かけてたんだよなー」
と、そんな風に言葉を口にした。
「ーーいや…まぁー…心配はしてるけど、
でも、陽太はよくやってると思うし、
それにー…あっさり死んじまった俺の方が
よっぽど心配かけてるからな」
愛梨沙は、自分の方こそ悪かったと
そう言いながら陽太の方を見つめると、
少し間を置いてから陽太が口を開いた。
「でさ、兄貴さー、
事情は分かったし、
こうして支えてくれるのは嬉しいんだけどさー。
…その人ー…
水無月さんに憑依してるってことはさー…
水無月さんはどうなっちゃったのかなー?
ーーなんかこうー…
あれじゃん?
兄貴が好きでそうしたんじゃないと思うけど、
その人の人生、奪っちゃってるような形になってると思うし…
ーこの先、どうするのかなって…」
陽太は心配そうに愛梨沙を見つめるー。
少なくとも、陽太の家にカレーを持ってきてくれたあの日以降は、
愛梨沙の中身は兄の凌馬だったー。
それは分かっているし、
本来の愛梨沙とはほぼ接点は皆無の状態だ。
しかし、陽太からしてみれば
”本来の愛梨沙”のことは心配だったー。
事情が事情とは言え、兄が他人の人生を奪ったまま、
ということを放っておくことはできなかったー。
「俺は、身体は違っても兄貴に会えてうれしいし、
これからも一緒にいることができればもっと嬉しいけどー…
でも、その身体はその人のー、水無月さんの身体だから
そのままの兄貴と一緒にいることは…難しいと思うんだー。
その身体が人間じゃなくてロボットとかだったり、
新しくもらった身体とかなら良かったけどー…
元々は普通に暮らしてた人間、だろー?」
陽太は少し気まずそうにしながらも、”その身体を返してあげてほしい”という
趣旨の言葉を口にしていくー。
すると、愛梨沙に憑依している兄・凌馬は
「あぁー…それなんだけど…」
と、髪を掻きむしりながらそう言葉を口にすると、
突然、愛梨沙がビクンと震えたー。
「ーえっ…?」
ガクッと、愛梨沙が項垂れたのを見て、陽太は
「え…だ、大丈夫かー?」と、そう言葉を口にすると、
愛梨沙は静かに顔を上げたー。
「ーー陽太くんーだよね?
ーわたしが直接話をするのは初めてだったよね?
はじめましてー」
顔を上げた愛梨沙がそう言葉を口にすると、
陽太は「え……?」と、困惑の表情を浮かべるー。
そんな陽太に対して愛梨沙は
「ー脅かせてごめんね?
今、話をしてるのはわたし本人ー」と、そう説明した上で
「最初はびっくりしたし、どういうこと!?って思ったけど、
陽太くんのお兄さんから必死に説明されているうちに
何だか可哀想になってきてー
それで、陽太くんと会う時には身体を貸してあげてるのー。」
と、そう言葉を口にしたー。
”愛梨沙”は、凌馬に憑依されていても、意識が消えているわけではなく、
普段、陽太と会っている時以外は、凌馬は愛梨沙本人に身体の
主導権を返していて、凌馬が愛梨沙の身体を動かしているのは
陽太と会っているときだけなのだと、そう説明したー。
「ーーだから、わたしのことは心配しないでー。
人生奪われてないし、変なことされそうになったら
陽太くんのお兄さん、成仏させちゃうから!」
愛梨沙は冗談めいた口調でそう言うと、
「ーーそれにー、何だかこういう経験ってなかなかできないから
面白くてー」と、笑いながら言ったー。
”兄・凌馬が愛梨沙のフリをしているとき”の愛梨沙とは
また違う雰囲気ー
本来の愛梨沙は、見た目のお姉さんっぽさよりも
色々なことに好奇心を抱くタイプのようだったー。
「ーーそ、そうだったんですかー」
陽太はそう言葉を口にするー。
それと同時に、愛梨沙は「ーじゃあ、またお兄さんを呼ぶね?」
と、そう言葉を口にして目を閉じると、
警戒心の強い陽太は、愛梨沙の方を見て言葉を口にしたー。
「ー兄貴ーー…水無月さん本人のフリをして、俺を騙そうとしてないよな?」
とー。
その言葉を聞いた愛梨沙本人は思わず苦笑いをすると、
「ーお兄さんから聞いた通り、疑い深いんだねー」と、
そう言葉を口にして笑うのだったー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
これからも、近所のお姉さん(?)との
不思議な日々が続きそうな結末でした~☆
本人も納得しているなら、何も心配ナシですネ~!!
お読み下さりありがとうございました~☆!
★作品一覧★

コメント
いいストーリーでしたネ!☆
みんないい人達って、あまり無いストーリーですよネ♪♪
自分も女子大生に憑依したいのデス(*´艸`)笑
変態なこともしゃうのデス(^_-)☆笑
(*´σー`)エヘヘ笑
感想ありがとうございます~!★
この物語で憑依したのがTSマニア様だったら…
追い出されちゃってるかもしれないですネ~笑
むしろ追い出しちゃいますネ(^_-)☆笑
自分が完全に女子大生になっちゃうのデスデス~☆\(^o^)/☆笑
女子大生のカラダも女子大生ライフも自分の物なのデス~( ´艸`)笑
ひゃ~~~!!
TSマニア様の欲望ぱわーなのデス!!
でも、そうなった状態も見て見たいですネ~!!
女子大生のカラダを完全に奪ってみたいですネ☆\(^o^)/☆笑
ちゃんと大学に通って勉強するし
イベコンやレースクイーンのバイトして
オシャレやカラダのケアもしっかりして
キラキラ女子大生になっちゃうのデス~(^_-)☆笑
オシャレコーデをインスタにアップしてバズりたいのデス(^_-)☆笑
最初のうちは男性の欲望ですが…徐々に薄れて…自分の魂が女性のカラダに慣れて女性の欲望に変わるのデス~( ´艸`)笑
TSマニア様が
日に日に完璧(?)な女子大生になっていく様子を
私はじ~っと観察しておきます~笑☆
はいっ(^o^ゞ
女子大生になって人生やり直したいですネ(*´艸`)笑
学業もコンパニオンガールのバイトも頑張りながら
より可愛くキレイに女性として自分磨きや
お肌やカラダやヘアケアもして
憑依空間にコメントしたり(*´艸`)笑
無名さんと月1~2回くらい
女の子デートしたいですネ(^_-)☆笑
人生コンティニュー~!★
もうちょっと若い状態からだと
もっと楽しいかもしれませんネ~!!
色々女子大生として生きるためのアドバイス(?)をします~笑
無名さんを女子大生出身の先輩として女性の人生の先輩としてアドバイスいただくのデス~(^_-)☆笑
キラキラした女子大生としてキラキラした女性へと成長していくのデス~☆\(^o^)/☆笑
たまには個室で2人でプチコスプレ大会しましょうネ(^_-)☆笑
笑~★
女子としての生き方を教える~!なんて、
普段することはないので、
何だか新鮮な体験ができそうですネ~!!
自分好みの女子大生のカラダを乗っ取ったら色々と教えてくださいネ(^_-)☆笑
自分も女子大生のカラダになって女性としてわからないコトは
むみょ先生に質問しまくりますネ(^_-)☆笑
弟の他に妹が出来たと思ってくださいネ( ´艸`)笑
同じTSFの志を持った妹が…\(^o^)/笑
ちゃんと教えるのデス~!!!
そして厳しく採点するのデス~!笑
妹もげっと~★!
女の子になるやる気もあるし努力しますq(*・ω・*)pファイト!
採点は甘めでお願いしちゃいますネ(^_-)☆笑
弟さんと同じくらい可愛がってくださいネ(^_-)☆笑
わわわ~!★
可愛がって貰えるかどうかは採点次第デス笑
弟さんには甘いけど
自分には厳しいのデス~(;∀;)泣
今日の夜
無名さんのカラダに憑依してコスプレ祭りしちゃうのデス~(^_-)☆☆☆笑
ふふふふふ…★
弟レベル(?)にたどり着くまでは
険しい道のりなのデス!!
無名さんにとって弟さんはカワイイ存在ですからネ!☆
幼いころは弟さんは無名さんのイタズラの
対象でしたけど( ´艸`)笑
現在は自分が無名さんのイタズラの対象に…
笑
笑~☆
今も弟にちょっとしたイタズラはよくしていますよ~☆
今も弟さんにちょっとしたイタズラしてるんですネ( ´艸`)笑
弟さんがカワイイからですネ\(^o^)/笑
デスデス~~!★
まだまだこの先も可愛がらせるのデス~!!