夫が病によって世を去って数年ー
再婚した母親。
しかし、その再婚相手の父親とその娘は
入れ替わっている状態だったー…
そんな”新しい家族”とのその後の日常の物語ー…
※「新しい父親の娘の様子が変だ」の後日談デス!
先に本編を読んで下さいネ~!!
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男子高校生・健吾(けんご)の父親は
数年前に病でこの世を去ったー。
それから数年、母・裕子(ゆうこ)が再婚することになり、
賢吾には新しい家族が出来たー。
新しい父親の今村 隆俊(いまむら たかとし)と、
その娘、今村 希海(いまむら のぞみ)ー
健吾は、突然、美少女と一緒に暮らすことになってしまいー、
しかも、その美少女が義姉となる事態に驚き、
戸惑っていたー。
けれど、義父となった隆俊も、義姉となった希海も
良い人たちで、
健吾も次第にその生活へと慣れていくー。
しかし、そんな日々が続く中
健吾は、”義姉さんって時々男みたいだよなー”と、
そんな違和感を抱き始めるー。
やがてー、健吾は”決定的な場面”を見てしまい、
希海は”父娘で入れ替わっている”という秘密を口にしたー。
そう、新しい父となった隆俊と、
姉となった希海は
健吾と出会う前に”事故”で入れ替わっていたのだったー。
その事実を知った健吾ー
けれども、それでも二人の今の生き方に納得し、
健吾は、希海(隆俊)を姉として、
そして、隆俊(希海)を父として受け入れていくー。
母・裕子には二人の意思を尊重して
余計な混乱も招きたくないということで、
入れ替わりのことは伝えてはいないものの、
新たな家族となった4人は、幸せな日常を謳歌していたー。
「ーー義姉さんただいまー」
健吾がそう言葉を口にしながら
帰宅すると、缶コーヒーを飲んでいた希海(隆俊)が
少し驚いた様子で、
コーヒーを隠すような仕草をしたー。
「ーってーーあ…健吾ー。よかったー」
コーヒーを隠そうとしていた希海(隆俊)が
帰宅したのが裕子ではなく、健吾であることに気付くと、
安心した様子でコーヒーを隠すのをやめるー。
「ーははー、母さんだと思ったのかー?」
健吾がそう言うと、
希海(隆俊)は「うんーまぁー…お義母さんの前では
コーヒー飲まないようにしてるからー」と、
そう言葉を口にしながら苦笑いするー。
「ーー別にいいんじゃないかなぁ」
健吾は学校の後片付けをしながら、
そんな言葉を口にすると、
希海(隆俊)は「え~?でも、女子高生、缶コーヒー飲まなくない?」と、
そう言葉を口にするー。
「う~ん…まぁ…確かに見ないかもー…」
健吾はそう言葉を口にすると、
「わたしの見た目的にもあまり似合わないと思うしー」と、
希海(隆俊)は照れ臭そうに笑うー。
「ははー、でもまぁ、飲んじゃいけないってルールはないしー、
義姉さんが好きならそれでいいんじゃないかなぁ」
健吾がそう言うと、「健吾は優しいねー」と、希海(隆俊)は
健吾の頭をポンポンと撫でたー。
もう”家族”として一緒にいることには
すっかり慣れてはいるものの、
やっぱりまだ、こんな美少女と一緒の家で暮らしているー、と、
いうことはなかなか健吾には信じられない部分もあって
ドキドキしてしまうこともまだまだああったー。
「ーーーあれ、でもそういえばー…
コーヒーって、今も美味しいのかー?」
健吾がそう言うと、
希海(隆俊)は「え?」と、首を傾げるー。
「あぁ、いや、その~なんて言うかー。
元の身体ー、トシさんの身体と、義姉さんの身体だとー
味覚とかも色々違うと思うしー、
その身体でもコーヒー美味しいのかなぁってー」
健吾は少し苦笑いしながらそう言葉を続けるー。
義父となった隆俊と、義姉の希海の身体では
”味覚”が違うはずだー。
娘である希海の身体でもコーヒーを美味しく感じるのかどうか、
純粋に疑問だったー。
「あ~ふふーまぁ、そうだよねー
味覚は確かに全然変わったしー、
ーー甘いもの、好きになったしー
ーーこの身体だと美味しいからね」
希海(隆俊)は少し苦笑いしながらそう言うと、
「逆にーーまぁ…そのー、”おじさん”が好みそうなものは
苦手になったものが多いかなぁー。
味覚が合わないって言うかー」と、
自分の味覚について、そんな言葉を口にするー。
「でもー
”コーヒー”だけは
元々すっごく好きだったからかー、
わたしの身体ーー…
あ~…ううんー。希海の身体の味覚にも合うのか、
美味しくてー
だからこうしてこっそりよく飲んでてー」
希海(隆俊)はそう言葉を口にすると、
照れ臭そうに、
「ーーでも、健吾が嫌ならやめるよー?」と、
そう続けたー。
「いやいやいやいやいやー、嫌なんて、全然ー。
何を飲むかは自由だしー
義姉さんが好きならそれでいいと思うけどなー」
健吾は、希海(隆俊)を見つめながら
そこまで言葉を口にすると、
「あ、でも」と、言葉をさらに付け加えるー。
「ーーお酒飲もうとしてたら止めるけどー」
冗談めいた口調でそう呟く健吾ー。
「ーあはははー流石に飲まない飲まないー
たまに飲みたくはなるけど、この身体で飲むのはダメだからねー!」
希海(隆俊)もそんな言葉を口にすると、
健吾は「はははーなら良かったー」と、安心した様子で笑うー。
「ーお酒はまた”わたし”が20歳になってからね」
希海(隆俊)はそう言うと、
「まぁでも、この身体でお酒が美味しく感じるかは分からないし、
すぐに酔っちゃったりするかもだけどー」
と、そう言葉を口にするー。
健吾はその言葉を聞きながら
「ー俺も20になったら義姉さんにお酒の飲み方でも
教えて貰おうかなぁ~」と、少し冗談めいた口調で
そう言葉を口にするのだったー。
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「ーただいまー」
そう言葉を口にしながら、
父・隆俊(希海)が帰宅するー。
「あ!お父さんーおかえりー」
希海(隆俊)がそう言葉を口にすると、
隆俊(希海)も「あぁーただいま」と、
穏やかな口調で”娘”のほうを見つめるー
二人とも、元々は父であり、娘であり、逆の立場で
あったものの、今ではすっかり
”入れ替わり後”の立場に慣れきっている状態ー。
そんなこともあってか、
二人が入れ替わっていると聞いたあとも、
”希海”がおじさん臭い行動を時々取ったり、
逆に隆俊が若者のような行動を取ったりすること以外は、
全く分からないし、
”入れ替わる前の二人”を知らないために、
健吾によってはやっぱり、希海(隆俊)は”義姉さん”であり、
隆俊(希海)は”義父さん”であったー。
「ーーーねぇねぇお父さんー
そういえば、SNSのことなんだけどー…」
希海(隆俊)がそう言葉を口にすると、
「友達がやってるから、これ始めたんだけど、
イマイチ使い方が分からなくて~」と、
隆俊(希海)にそんな言葉を口にするー。
「ーーえ?あ~、これはー…
こうやって、こうやってー、
一度認証しておくと、後は普通に使えるようになるからー」
隆俊(希海)は若者の如く素早いスマホ捌きで、
SNSの使い方を希海(隆俊)に対して伝えていくー。
こういう姿を見ると、
やっぱり入れ替わってるんだな、と実感させられるものの、
そうは言っても、SNSに強いお父さんがいても不思議ではないし、
SNSが苦手な女子高生がいても苦手ではないしー、
当然、事情を知らなければ周囲がこの光景を見て
”二人は入れ替わってるんだ!!”などということにはならないー
「ーさすが!!ありがとう!」
SNSについて教えてもらった希海(隆俊)は嬉しそうにそう言うと、
隆俊(希海)は「会社でもよく頼りにされちゃうんだよなぁ」と、
苦笑いするー。
そんな会話を見つめながら、健吾も
「トシさん、俺より詳しそうだしー」と、そう言葉を口にするー。
義理の父となった隆俊のことを、
健吾は”トシさん”と今でも呼んでいるー。
別に、隆俊(希海)のことが嫌いなわけではないし、
母の再婚相手である隆俊(希海)のことを”父”とは
認めているー。
ただ、その一方で、自分にとっての本当の父親ー…
病気で命を落とした達夫(たつお)のことも忘れることは
できなかったしー、
今でも父との思い出は、健吾の中で生きているー。
隆俊のことも”父さん”と呼ぶと、どっちの父さんのことを
呼んでいるのか自分でも分からなくなってしまうし、
達夫と隆俊ー、その呼び分けをしたい気持ちもあって、
隆俊(希海)のことは”父さん”ではなく”トシさん”と呼んでいるー。
それと、前に一度だけー、
入れ替わりを知った後に、
”父さんとか、お父さんとか呼ばれると時々不思議な気持ちになる”と
そう言っていたこともあって、
この先も本人が嫌がらない限り、”トシさん”と呼ぶことに、
健吾は決めていたー。
本来、中身は女子高生である希海なわけだし、
希海が希海だった頃の希海を知らないとは言え、
何となくほぼ同年代の子を”お父さん”と呼んでしまうのも
なんとなく気が引けたー。
「ーー義姉さんはほら、
早く高校生らしくこういうものに強くならないとー」
冗談めいた口調で健吾が言うと、
希海(隆俊)は「あ~!じゃあ、今度から分からないことあったら
全部健吾に聞くから!」と、質問攻めにする宣言をして笑うー。
そんなやり取りをしながら”新しい家族”ともすっかり打ち解けて、
楽しそうに会話を続ける健吾ー。
がー、その時だったー
「ん?電話だー」
隆俊(希海)がそう言葉を口にしながら
スマホを手にすると、
隆俊(希海)にとっての”妻”であり、
健吾にとって”母”である裕子から連絡が入ったようだー。
「もしもしー?」
隆俊(希海)がスマホを手にそう返事をすると、
隆俊(希海)の表情がみるみるうちに青ざめて行ったー。
「ーー…え…?」
健吾と、希海(隆俊)が不安そうな表情を浮かべると、
「ーー母さんがパートの仕事中に、他の従業員と一緒に
階段から転落して、病院に運ばれたらしいー」と、
隆俊(希海)は不安そうにそう呟くー
「えぇっ!?母さんが!?」
健吾も思わず声を上げるー。
「ど、ど、どうしようー…」
隆俊(希海)がそう言葉を口にすると、
希海(隆俊)は「車ですぐに病院に行こうー」と、
少し父親っぽさを出しながらそう言葉を口にするー。
そのまま、車の鍵を手にする希海(隆俊)ーー
がーー
「ちょ、ちょ、ちょっと義姉さんー!」
そう言葉を口にすると、
健吾は「ーー義姉さん!”免許”取れる年齢じゃないよな?まだー」と、
そう指摘するー
すると、希海(隆俊)はしばらく瞬きをすると
「ーーあ…そ、そうだねー…わたし、高校生だったー」と、
苦笑いしてから
隆俊(希海)を見つめるー。
がーー
「ぼ、僕は免許持ってるけど…
運転したことはないー…」
と、隆俊(希海)はそう言葉を返すー。
”隆俊”は、免許を持っているけれど
中身である”希海”には運転した経験がないー。
”希海”は、免許を持っていないけれど、
中身である”隆俊”は、娘と入れ替わる前には
普通に日常的に運転していたー。
けれどー…
”法律上”、希海(隆俊)が運転することは出来ないー。
運転するだけに十分な知識も経験もあるけれど、
運転すれば違法になってしまうー。
まさか”うちの親子は入れ替わってるんでー”と
言っても警察官が”はいそうですかー”とはならないだろうー。
「ーーーー」
「ーーーーー」
希海(隆俊)と隆俊(希海)が困惑した表情を浮かべていると
健吾は「ま、まぁまぁ、トシさんー義姉さんー」と、
そう言葉を口にすると、
既にスマホを操作して、タクシーのアプリでタクシーを呼び終えた
画面を二人に見せたー。
「さ、さすが健吾!
立派な弟がいて、お義姉ちゃん嬉しい!」と、
希海(隆俊)が言うー。
隆俊(希海)も「そっかーアプリを使えば良かったなー」と、
そう言葉を口にすると、
程なくして到着したタクシーに乗って、病院へと向かうー。
”母さんー…”
他の従業員と一緒に階段から転落したー。
そう聞くと、”身近に二人”入れ替わり当事者がいる状態ではー、
どうしても”イヤな予感”を頭の中に浮かべてしまうー。
”何事もありませんようにー”と、
そう願いつつ、健吾たち三人は、病院の中へと足を踏み入れるのだったー…
<後編>へ続く
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コメント
家族のその後が見たい!というコメントを
以前貰ったことがあるので、
こうして続編を書いてみました~!!
毎週土曜日は予約投稿の都合上、続きは来週ですが
楽しみにしていて下さいネ~!!
今日もありがとうございました~!★

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