息子をいじめていたいじめっ子に憑依されて、
すっかり欲望の化身になってしまった母親ー。
単身赴任から久しぶりに帰って来た父親にも
その狂気が迫るー…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「り…離婚届…?」
父・一輝は戸惑いの表情を浮かべながら、
それを見つめたー。
”麻由里”の霊体ー、
いいや、麻由里と同化が進んだことによって
自身の霊体すら”麻由里”と同じ姿になってしまった
いじめっ子の昌也の霊体が、その様子を見つめるー。
麻由里の身体から一時的に抜け出して、
一輝の様子を見に来たのだー。
”ーー俺の邪魔をするなー
おばさんも、紗季お姉ちゃんも、
全部全部俺のものなんだー”
麻由里の姿をした昌也の霊体が呟くー。
その”声”も、もはや麻由里の姿になっているー
最も、普通の人間にその声は聞こえないけれどー
「こ、これは…どうしてー…?」
なおも戸惑う父・一輝。
2階からは”欲望のレズ”を楽しむ妻・麻由里と
息子・洋太の担任だった雪田先生、隣人の円花、
そして娘の紗季の声が聞こえるー。
「ーーーー…」
既に記入された”麻由里”の名前を見て
一輝は震えながら、もう一度2階へと引き返していくー。
”ーーあ~~~…邪魔だなぁ この父親ー。
俺はもっともっとレズりたいんだよー
”部外者”は邪魔だから消えてほしいんだよなぁ”
麻由里の姿をした昌也の霊体は、そう呟くと
2階に戻り、再び麻由里に憑依したー。
娘の紗季とキスをしていた麻由里が「うっ…」とうめいて、
身体を震わせるー。
それと同時に、一輝が部屋に入り込んでくるー。
「ま…麻由里…!
こ、これはいったい…どういうことなんだー?」
戸惑いの表情を浮かべる一輝。
「ーーーえへへへへー…
わたし、”女同士”の気持ち良さに目覚めたのー
だからもうー”男”は必要ないー」
麻由里がそう言うと、
娘の紗季は少しだけ寂しそうな表情を浮かべるー。
”離婚”に関しては娘・紗季は乗り気じゃないようだー。
「お、お母さんー…お、お父さんと別れちゃうのー?」
寂しそうに呟く紗季ー
が、麻由里は紗季に顔を近づけると
「じゃ、お母さんとレズるの我慢する?」と
意地悪っぽい笑みを浮かべながら言うー。
「ーーそ…それはー…それは、いやー…
お母さんと、したいー」
紗季がそう言うと、「だったらー邪魔者は退治しなくちゃー
ね?紗季お姉ちゃん」と、そう言葉を口にするー。
娘のことを”お姉ちゃん”と呼ぶ妻に違和感を抱きながらも、
父親の一輝がさらに反論しようとすると、
「ーーーー奥さんに、暴力を振るってるって本当ですか~?」と、
息子・洋太の担任だった雪田先生が言うー。
「ーーな…なんですってー!?」
父・一輝が驚いた表情を浮かべるー。
暴力など、振るったことはないー。
「最低~!離婚されても当然ですよね」
隣人の円花が言うー。
2人は昌也に一時的に憑依されて、既に”汚染”されているー。
麻由里のように、精神的に強く絡みついているわけではないものの、
もはや、欲望に支配された虜でしかなかったー。
「ーーそ、そんな話、いったい誰がー!?」
一輝が言うと、麻由里はクスッと笑ったー。
「とにかく、”離婚”しようよー ね?
わたしたち、もっともっともっと、レズりたいの!
ね~っ!」
子供のように背後を振り返ると、
雪田先生や、隣人の円花、そして娘の紗季もそれに同調するー。
「ーい、いったいー…いったい、何があったんだー…
おいっ!麻由里!」
父・一輝はなおも食い下がるー。
当たり前だー。
一輝からすれば”ついこの間まで”
何事もなく幸せに生活していたのだからー、
突然こんな状況になってしまったことに、戸惑わずにはいられないー。
「ーーーうるさいなぁー…」
麻由里はそう言うと、ビクッと震えて
その場でよろめくー。
麻由里から抜け出したいじめっ子・昌也の霊体ーー
麻由里の姿に変わった昌也の霊体が、父・一輝の方を見つめるー。
”ーお前は、洋太のやつといっしょにこの家から出ていけ!”
麻由里の姿をした昌也の霊体がそう叫ぶと、
そのまま、昌也は一輝に憑依したー。
「ーーうっ…!?」
ビクッと震える一輝。
「ーお、お父さんー?」
娘の紗季だけは少し心配そうにしているー。
けれど、そんな紗季に、麻由里は
「紗季お姉ちゃんー…もっと気持ちよくなろ?」と
飢え切った表情でキスを迫るー。
今は”憑依されていない”状態であるものの、
精神の同調はさらにさらに深く進み、
正気でも、紗季のことを”紗季お姉ちゃん”と呼ぶほどに、
もう、麻由里は麻由里でなくなってしまっていたー。
「ーお母さんー…えへへへー」
紗季も、目先の気持ち良さに溺れて、
母・麻由里とキスを始めると、興奮したような表情を浮かべるー。
「ーーー」
満足そうにその様子を見つめた”憑依された一輝”は、
そのまま1階へと向かい、離婚届の前に立つー。
”書け”ー
心の中では、麻由里の姿をした昌也が、
一輝に迫っていたー。
”ど、どういうことなんだー!?
お、お前はー…だ、誰だ!?”
一輝が困惑した表情で叫ぶー。
だがーー
麻由里の姿をした昌也の霊体は目を赤く光らせると、
”俺は離婚するー”という強い暗示を一輝にかけ始めたー。
「ーーー…」
麻由里の姿をした昌也が、一輝の身体から抜けるー。
「お、お父さんー?」
いじめられっ子だった洋太が戸惑いながら言うと、
「ーーーー洋太ー…俺と一緒にこの家から出ていこう」と、
突然そう言葉を口にするー。
「えっ…?えっ…?どうして?何で?嫌だよー!」
洋太がそう言うと、
「俺と洋太は、麻由里の”邪魔”になってるんだー。
だから、出ていこう」と、離婚届を書きながら
そう言葉を口にするー。
”へへへへへへー”
霊体も麻由里の姿になってしまったいじめっ子・昌也が
宙を漂いながらそんな姿を満足そうに見つめるー。
”洋太”の悲しそうな表情を見て、
ニヤニヤとしながら、
”ー俺のことチクった罰だぜー”と、
そんな言葉を静かに口にしたー。
「まぁー、そんなことはもうどうでもいいんだけどなー」
麻由里の姿をした昌也の霊体がそう呟くと、
2階から聞えて来る、気持ちよさそうな声に耳を傾けるー。
麻由里の身体に戻った昌也は、
離婚届を書き終えて、それを渡しに来た夫・一輝の方を見ると、
「ーふふふふー…もう、わたしたちの邪魔はしないでねー」と、
そう言葉を口にするー。
「ー洋太の親権は俺で、紗季はお前でいいんだなー?」
一輝がそう言うと、麻由里は「えぇー。あいつー、いえ、洋太なんていらないから」と、
そう言葉を口にしたー。
「ーー…お、お父さんー…??」
娘の紗季は、さすがに、両親の急展開すぎる離婚に
戸惑う様子を見せたものの、
「ほら!紗季お姉ちゃんには、もっと気持ちイイこと、教えてあげるー」
と、母・麻由里がその前に立ちはだかり、
イヤらしい手つきで身体を触り始めるー。
紗季はあまりの気持ち良さに、声を上げるとー、
もう、”お父さん”のことなんてどうでもよくなってしまって、
そのまま、身体中を駆け巡る快感に身を委ねたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数日後ー
「ーふふふふー
今日のわたしは、”悪の女王”よー」
母・麻由里が悪女のようなコスチュームを身に纏って
姿を現すー。
麻由里に憑依している昌也は小6ー。
だからだろうかー、まるでヒーロー番組に出て来そうな
悪女の格好をして、
麻由里が笑みを浮かべるー。
「ー今日は、紗季お姉ちゃんにもっともっともっとー、
気持ちイイこと、いっぱいしてあげるー」
「ーーえーーほ、ホントにー…?」
娘の紗季はゾクゾクしながら母・麻由里を見つめると、
「ーほんとよー」と、言葉を口にしてから
「でも、今日のわたしは”悪の女王さま”だから、覚悟してね?」と、
そう言葉を口にしたー。
「ーーーえへへへへー…わたし、お母さんと”レズる”の大好きー」
紗季は嬉しそうに笑うー。
麻由里に憑依した昌也に影響されて、
毎日”レズる”と称して、欲望の限りを尽くすようになってしまった
娘の紗季。
紗季自身は、まさか”お母さん”が、
弟をいじめていた男子に憑依されて、
こんなことになっているなどとは夢にも思わずに、
今、こうして欲望の限りを尽くしているー。
しかしーー…
仮に”今”気付いたとしてもー、
もう、紗季は後戻りすることはできないかもしれないー。
だってー、紗季はもう、この気持ち良さを
イヤと言うほど知ってしまったのだからー。
「ーーーすごいーーーー
お母さんー、なんか、わたしーー…おかしくなっちゃいそう♡」
あまりの気持ち良さに紗季がそう言葉を口にすると、
「ーえへへへーやっぱり紗季お姉ちゃん、ココ、感じちゃうんだー」と、
母・麻由里は下品な笑みを浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夫であった一輝との離婚は成立ー、
母・麻由里が娘の紗季を、
父・一輝が息子の洋太を引き取ることになったー。
一輝は、洋太のことは今まで通り大切に育てていたものの、
妻であった麻由里のことになると、
憑依された際に昌也に暗示をかけられた影響で、
”あいつとはもう2度と会わない”の一点張りだったー。
一方、母・麻由里は昌也に憑依された状態のまま、
欲望に狂い続けていたー。
”えへへへー
おばさん、すごいじゃんー”
昌也に憑依され続けたせいかー、
”麻由里の姿になった昌也の霊体”と同じように、
イヤらしい身体つきに、麻由里本人の身体自身も、
変化し始めていたー。
精神のあまりにも強い同調がー、
昌也の霊体を麻由里の姿に変えさせー、
さらには、麻由里の身体を、昌也の霊体と同じように
イヤらしい身体つきへと変化させつつあったー。
さらに強く、魂と身体が結びついていくー。
麻由里は、自分の身体を見つめながらー
「ーわたしってばー…エッロ…」と、
嬉しそうに胸を揉むとー、
”えへへへー…おばさんばっかりずるいぞ!”
と、麻由里の姿をした昌也の霊体が、麻由里に憑依ー、
狂ったように、一人で自分の身体を弄び始めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
欲望の日々は、続くー。
麻由里が”姫”のコスプレをしてー、
隣人の円花が”女魔王”のコスプレをして、
”魔王が姫を襲う”シチュエーションで、
存分に欲望の時間を楽しむ麻由里ー。
「ー魔王さまー魔王さまーおやめくださいませぇ♡」
完全に”姫”になりきってー、
そんな言葉を口にする姫のコスプレをした麻由里ー。
麻由里に憑依したり、抜けたりを繰り返しながら
昌也は”麻由里本人”にも、快感を楽しませてあげているー。
もはや、麻由里本人も昌也の言う”レズる”快感に溺れて
ひたすら身体を駆け巡る刺激を欲するようになってしまって、
自分自身でも、今の状況がどんな状況なのか、
訳の分からない状態になっていたー。
「ークククーもっともっと、その声を聞かせろー」
”魔王”のコスプレをした隣人の円花がそう言うと、
顎を掴んで顔をじっと見つめた後にキスをし始めたー。
まるで、溶けあうかのように激しいキスを繰り返す二人ー。
麻由里も、円花も、もはや、
この快感から抜け出すことはできなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーー♪~~~」
晩御飯の片づけをしながら、
このあと”紗季の部屋”で楽しむ予定の”おたのしみ”を
楽しみにしながら、笑みを浮かべる麻由里ー。
そこにー、
体格の大きな男ー…
いじめっ子の昌也に”憑依”の力を授けた
闇.netの男が姿を現したー。
「ーー楽しんでいるようだね」
闇.netのルークがそう言うと、
「あ!おじさん!」と、麻由里が笑みを浮かべるー。
「ーーーおやおや、君の”霊体”まで、
憑依した相手の姿になっちゃうなんてー
とっても強く身体と精神が同調したようだねー」
その言葉に、麻由里は「おじさんありがとうー
おかげで毎日レズり放題だよー」と、そう言葉を口にすると、
闇.netのルークは、いつも舐めているポップキャンディを
舐めながら少しだけ笑ったー。
「ー僕も、君に興味が出て来たよー。
たまには一緒にレズろうかー」
ルークが笑みを浮かべながら言うと、
「え!?ホントに!?じゃあ、2階に紗季お姉ちゃんがいるから
憑依してきてよ!」と、麻由里はそう言葉を口にしたー。
「ーへへー」
闇.netのルークは言われた通りに2階で勉強していた紗季に憑依すると、
紗季の身体でポップキャンディを舐めながら、
「ーじゃあ、”お母さん”、楽しくレズっちゃおー」と、
不気味な笑みを浮かべたー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
”欲望ノ母”の後日談でした~!☆
完全に家族は崩壊状態に…!
これからも、欲望まみれの日々がきっと続くのデス…!
お読み下さりありがとうございました~~!
コメント