<憑依>欲望ノ母~溶け込む精神編~

いじめを受けていた息子を助けようとしていた母ー。

しかし、そのいじめっ子に憑依されてしまった母は、
精神世界で恐ろしい目に遭うことに…

※「欲望ノ母」の続編デス~!
先に本編及び、「深まる欲望編」を見て下さいネ~!☆!

※今回のお話は「本編」⇒「深まる欲望編」の間に起きたお話デス~!

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「はぁ…はぁ…はぁ…」

いじめを受けている息子・洋太(ようた)の母親、
麻由里(まゆり)は、戸惑いの表情を浮かべながら
精神世界を逃げ惑っていたー。

逃げる場所など、どこにもないのにー。

何から逃げているかも、分からないのにー。

「ーえへへー”おばさん”どこに行くのかなー?」

「ーー!」

そんな声と共に、息子の洋太をいじめている昌也(まさや)が
姿を現したー。

「ーーー…そ…それはー…」

ここはー
麻由里の”精神世界”ー。

現在、就寝中の”麻由里”の中で、
麻由里本人の意識と、憑依している昌也の意識が、対峙していたー。

既に、麻由里は昌也に憑依されて、
暗示をかけられた影響で、昌也と精神的に同調してしまっていて、
”レズる”ことを何よりの楽しみにしているー。

息子の洋太に対する愛情も消え失せー、
すっかりと歪んでしまっていたー。

しかしー…
それでもー、
時々”不安”になるー。

まだ、麻由里の精神も完全に汚染されているわけではなく、
言葉に言い表しようのない”謎の不安感”に苛まれるー。

「ーーーえへへへー
 俺はもっともっと、おばさんの身体で紗季(さき)お姉ちゃんと
 楽しみたいんだー

 女同士でーーふふー」

昌也の精神体がそう言うと、
麻由里は”紗季との欲望の時間”を頭の中に浮かべながら
ゾクゾクと興奮してしまうー

しかしー

「さ、紗季は娘だからー…」
と、急に少しだけ我を取り戻して、
そう言葉を口にするー。

がーー

「うるさいなぁー」
昌也はそう言うと、
麻由里の方に近付いていきーー、
精神世界の中でも”麻由里”に入り込もうとしたー。

既に身体は支配しているー
その上で、精神体にまで混ざり合おうとする昌也ー

「えへへへー
 すっげぇーーおばさんの全てが流れこんでくる感じがするー
 えへへへへーおばさんと一つになる感じがするー」

「あーーー…うぅ…ぁぁ…やめ…てー」
麻由里の精神体の中に、ズブズブと一部だけ入り込む昌也ー。

麻由里は苦痛に表情を歪めながらも、
やがて、気持ちよさそうな表情を浮かべるー。

「ーえへへへーおばさんのそういう声、俺、好きだなぁー…」
昌也の精神体が、腹部から下だけ、麻由里の精神体に
ズブズブと捻じ込みながら笑うー。

上半身だけが、麻由里からモグラのように姿を見せている
異様な光景ー。

「ーーーぁ…ああぁ…」
麻由里の精神体が苦しむ様子を見て、
昌也は「えへへへー…俺、おばさんともっともっと一つになりたいんだー」と、
ニヤニヤと笑うー。

まだ30代の麻由里も、昌也からすれば”おばさん”でしかないー。

そんな”おばさん”と、もっともっと一つになりたい昌也は笑うー。

「ー紗季お姉ちゃんと、もっともっと、おばさんもしたいだろー?」
昌也がそう言うと、
麻由里は苦しそうにもがくー。

そんな様子を見て、昌也の精神体はさらに、麻由里の精神体に
身体をズブズブと捻じ込んでいくー。

「ぅ…あ…… ぁあああああ…」
うめき声を上げる麻由里ー。

「ーえへへへへー気持ちよさそうな顔してんじゃんー
 ほら、俺と一緒にもっともっともっとー
 楽しいことしようよー、おばさん!」

なおもニヤニヤする昌也ー。

そんなーーー
”就寝中の麻由里”の精神世界での出来事ー。

現実世界での麻由里は、
寝た状態のまま、苦しそうに「うっ…… ぁ……」と、
時々声を上げながら、ピクッピクッと、震えているー。

「ーー…」
ちょうど、夜にトイレのために一度起きた息子の洋太が
そんな母・麻由里の様子に気付くー。

「ーーお、お母さんー…?」
困惑した表情を浮かべる洋太ー。

がー、母・麻由里はなおもピクッと、時々震えながら
苦しそうに声を漏らしているー。

「ーー…」
そんな様子を、心配そうに洋太は見つめるー。

まさかーー
”母”の脳の中で、”精神体同士”が溶け合っているとも知らずにー。

「ーーえへへへ…紗季とーー
 もっともっとーわたしもしたいー」

麻由里の精神体が、歪んだ笑みを浮かべながらそう呟くー。

それを見て、麻由里にズブズブと入り込んでいた昌也が
ニヤリと笑みを浮かべるー。

さらに、麻由里にズブズブと憑依していきー、
”精神体も俺色に染めよう”と、する昌也ー。

がー
その時だったー

「ーー!?」
昌也は、自分の霊体に違和感を感じるーー

ドロドロと、麻由里の精神体に吸い込まれるような、
そんな感触を覚えたのだー

「ーーうっ…!?おぉぉぉぉ!?」
麻由里の中に吸い込まれていく昌也ー。

身体に憑依するだけではなく、その内部で
精神体にも憑依した昌也は、
”予期せぬ反応”に驚きながらも、
「ーお、おばさんと溶け合う感じー…」と、
麻由里の精神体の姿で、そう言葉を口にしたー。

まるでー、洗濯機の中で回されているようなー
そんな、得体の知れない感覚を味わうー。

何だか分からないけれどー
とても気持ち良くてー、
このままズブズブと溶け込みそうになるー、
そんな、感覚ーーー

「ーーぁ…」
やがてー、昌也の精神体は、麻由里の精神体から抜け出すと、
”今のはーなんだったんだー?”と、そう思いながら、
ふと、自分の”手”を見つめるー

「ーーーえ…」
驚く昌也ー。

それもそのはずー
自分の手が”自分の手”ではなくなっていたのだー

手が、”女の手”に変わりー…
そしてーー…

「ーーーー!!!」
自分の身体ー…
精神体の自分を見つめると、昌也は驚いたー

そこには、ないはずの”胸”があったのだー

「ーーえ……」

麻由里本人の精神体が驚くー。

目の前に”自分”がー
もうひとりーー
そんな、光景にー

「ーえへ…なんだこれーすごいー…
 俺自体もおばさんと同じ姿にー…?
 えへへへーえへへへへへへっ!」

精神世界の中で麻由里の精神体に憑依しようとしたからだろうかー
昌也の霊体自体もー、”麻由里”の姿に変わってしまっていたー。

「ーえへへへへーす、すげぇー
 俺がおばさんにー何だこれー…すっげぇー」
麻由里の姿になった昌也は嬉しそうにそう言葉を口にするー。

がーー
昌也本人の”欲望の強さ”を反映してなのかー
本当の麻由里よりも少し胸が大きくー
そして、若干全体的に黒ずんだイメージの姿になっていてー、
本物の麻由里とはまた違うー、そんな部分もあったー。

そしてー
元の昌也が小太りだったせいかー、
麻由里の姿になった昌也は、本物の麻由里よりも
少しぽっちゃりしていたー。

「ーーえへへへー
 おばさんとどんどん溶け合ってる感じがしてーーー
 えへへへーホントに興奮するなぁー」

麻由里の姿になった昌也はニヤニヤ笑いながら
そう言葉を口にすると、
「ーおばさんともっともっともっとー、混ざり合いたいーぐへへへ」と
笑いながら、再び麻由里の精神体に混ざり合うかのように、
精神世界の中でも、”憑依”を繰り返したー。

精神までさらに、さらに、深くー汚染されていく麻由里はー
もう、子供たちへの愛情も何もかもはじけ飛んでー、
”欲望に飢えること”しかできなくなってしまっていたー。

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「ーーーぁ…… ぅっ…」
ビクッと震えて麻由里が目を覚ますー。

精神世界での”お楽しみ”を終えて
表に出てきた昌也は、
一度、麻由里の身体から抜けて
”自分の霊体”の姿を鏡で確認するー

もちろん、普通の人間には鏡越しでも見えないものの、
”霊”を認識できる霊本人が鏡を見れば、
自分の姿を確認することもできるー

「ーーえへへへーす…すげぇーー
 幽霊の俺の姿も、おばさんの姿になってるー」
麻由里から抜け出して、霊体の状態になっているにも関わらずー、
その姿は”麻由里”のものー。

そんな状況に、昌也は
”俺、どうしちゃったのかなー?”と心配することもなく
ニヤニヤしながら、
「すっげぇ…すげぇやー!」と、嬉しそうに
部屋の中をびゅんびゅんと飛び回るー。

目を覚まして、
ぼーっとしている麻由里本人ー。

昌也が一旦憑依から抜け出しているにも関わらず、
麻由里はもう、自分の今、置かれている状況を
”かつてのように”正しく認識することは出来ずー、
笑みを浮かべながら自分の胸を揉み始めるー

「えへへーおばさんも俺と同じでHだなぁー」
ニヤニヤしながら、麻由里の姿になった昌也の霊体は
そのまま嬉しそうに部屋の中を飛び回ると、
再び、麻由里へと憑依したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーー」

自分の霊体の姿が、”麻由里”の姿になった時のことを
思い出しながらー、
娘の紗季と楽しそうにキスをする麻由里に憑依した昌也ー。

”えへへへへー
 他のおばさんたちはどうでもいいけどー
 紗季お姉ちゃんは”新品”のまま残しておきたいんだよなぁ~”

麻由里に憑依した昌也は、そんなことを心の中で思いながら
キスを続けるー。

紗季はもはや”母”との欲望の時間なしでは生きられないほどに、
麻由里と”レズる”時間の虜になってしまったー。

「はぁ…はぁーーーお母さんーー最高ーー♡」
紗季は興奮した様子で嬉しそうに笑うー。

そんな”紗季お姉ちゃん”の変化をー、
麻由里に憑依している昌也は、心底楽しんでいたー。

自分たちの担任の先生であった雪田先生や、
隣人の円花のようなー
”おばさんたち”は、昌也にとって
ただ単に”レズる”ためのおもちゃに過ぎないー。

憑依ですっかり、その思想を染めてしまってー、
もう、雪田先生も円花も、元々の本人ではないー。
言わば”中古”だー。

けれどー、
昌也は”紗季お姉ちゃん”には絶対に
”憑依”しないと決めていたー。

紗季を、自分色に染めることは簡単にできるー
でもー、自然に、紗季が染まっていく姿を、
もっともっと見たいー。

”紗季のお母さん”としてー、
”欲望の娘”を育て上げるー
そんな、楽しい遊びに昌也は目覚めてしまったからー。

「ーーーふふふふふーー
 ねぇ、紗季お姉ちゃんー
 このあと、お風呂でもう1回楽しまないー?」
麻由里はそう言葉を口にすると、
紗季は「うん!!するする!」と、嬉しそうにそんな言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20年後ーーー

「ーーーーーあ、おかえりなさい~!」

そう言葉を口にする母親ー。
学校から帰宅したばかりの娘は
笑みを浮かべながら

「ーねぇ…ママー…”しよ”?
 わたし、もう我慢できないー」

と、そう言葉を口にするー。

その言葉を聞いた母親ーーー

麻由里の娘の”紗季”は笑みを浮かべながら
「ーふふーじゃあ…一緒に楽しもっかー」と、
そう言葉を口にするー。

あれからーーー
長い年月が流れたー。

”憑依された母・麻由里”によって
すっかり性癖が歪んでしまった紗季は、
高校の時に出会った男と、”結婚”したー。

がー、それは”娘”を生むためだけの結婚ー。
やがてー、娘を授かった紗季は、
母である麻由里の言う通りに、相手の男と離婚ー、
そのまま”娘”を手に入れて、娘と二人で暮らしていたー。

そしてー
紗季は、かつて、”母”である麻由里に教えてもらったようにー
”娘”に対して”気持ちのいいこと”を繰り返しているー。

それが、いけないことだと知りながらも、
その快感に紗季は取りつかれてしまっていたー。

「ーーーえへへへへへー
 ”紗季お姉ちゃん”ーーすっごいなぁーー」

麻由里に憑依した昌也の霊体ーー
今でも”憑依したころの麻由里”の姿をしている昌也の霊体が、
笑みを浮かべながらその光景を見つめるー。

紗季には一度も憑依していないー。
しかし、母親が憑依されー、
その母親に育てられた紗季は、
世間からすれば”おかしな行為”に走る娘になってしまったー。

「ーーあぁ…最高だよー…
 紗季お姉ちゃんーーその顔ー最高だー」

昌也の霊体は、母・麻由里の姿のまま
そう言葉を口にするとー、
静かに笑みを浮かべたー

「ーーさてとー、
 俺もおばさんの身体に戻って
 親子三世代でレズろうかなー」

麻由里の姿をした昌也の霊体は
そう言葉を口にすると、
そのまま母・麻由里の身体に戻りー、
紗季と、紗季の娘ー、麻由里からみれば”孫”にあたるその子が住んでいる
マンションに向かって歩き出すのだったー

おわり

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コメント

”精神体が麻由里の姿に変わって行くところを見たい”という
お声があったので、本編と深まる欲望編の間に位置する
お話を書いて見ました~!

最後にちょっぴり、”その後”も描いて
こんな感じに仕上がったのデス…!

ここまでお読み下さりありがとうございました~~~!

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憑依<欲望ノ母>

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