<憑依>欲望ノ母②~ゆがみ~

いじめっ子に憑依され、欲望に染まった母ー。

母親の豹変を前に、子供たちはー?

そして、憑依された母親自身の運命は…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーお前、生意気なんだよー」
憑依された母・麻由里にそう言われた
息子の洋太は
「ーご…ごめんなさいー…」と、涙目でそう言葉を口にするー。

「ーそんなんだからさー
 いじめられちゃうんじゃないの?」

麻由里が意地悪そうな笑みを浮かべながら言うー。

「ーー!」
ふと、ビクッと、右腕が震えるのを感じた麻由里ー

”ーーこのおばさん、まだ俺に抵抗するのかー”
麻由里に憑依しているいじめっ子・昌也はそう感じながら
表情を歪めるー。

先程、憑依したあとに麻由里自身の精神も同調させたはずー。
しかし、まだその力も完全ではないようで、
少し時間が経つと、その影響が薄れていくようだー。

「ーーー……」
片手を押さえながら、麻由里は
「ーーお母さんねぇー、いじめられる洋太に原因があると思うのー」と、
そう言葉を口にすると、洋太は「お母さんー…僕ー」と、
涙目で、言葉を口にするー。

「ーーーーお、お母さん!何言ってるの!?」
姉の紗季が、背後からそう声を上げるー。

そんな紗季の方を振り返った麻由里は
紗季を見てドキッとするー

「怒った顔も可愛いー…」
ボソッと呟きながら、麻由里の身体でドキドキとする昌也ー。

まだ6年生である昌也からすれば、
”女の身体で味わうドキドキ”は刺激的すぎたー。

「ーなんだ…この気持ちー…なんだかよく分からないけどー…」
麻由里は、そうボソボソと呟きながら、
何だか、紗季を滅茶苦茶にしてやりたい欲求に支配されて、
そのまま紗季の方に近寄っていくと、
「ーー怒った顔もーかわいいねー
 お、お母さんー ふふー ドキドキしちゃうー」と、
そう言葉を口にしながら、紗季に無理矢理キスを始めたー。

「ーお、お母さん!?や、やめっー」
声を上げる紗季ー。

それを無視して、やり方もイマイチ分からないまま
夢中になって紗季をキスしたり、耳元を舐めたり、
狂ったように欲望の衝動に支配されていく麻由里ー。

「ーーえへへへー
 女と女って気持ちイイー…えへへへへへっ」
母・麻由里の異様な振る舞いに、
娘の紗季は悲鳴を上げて麻由里を振り払うと、
麻由里はその場に尻餅をつくようにして倒れ込んだー。

「ーあ~~~あ…楽しかったのにぃ」
ニヤニヤする麻由里ー。

そんな麻由里を見て、
不安そうに洋太が「お…お母さんー」と、
そう言葉を口にすると、
麻由里は興奮した様子で洋太の方を見ながら、
笑みを浮かべたー。

「ーーー…洋太ァ…
 ちゃ~んと、明日、塩沼くんに謝るんだよ~?
 悪者扱いしてごめんなさい、ってー」

麻由里がはぁはぁ言いながらそう言うと、
洋太は「で、でも、僕はー」と、泣きながら声を上げるー。

「ーーこら!!!!
 悪いことをしたらちゃんと謝らなきゃだめでしょ!!!
 いじめられてるのは、お前が悪いの!
 だから、明日、悪者扱いしてごめんなさいって
 俺ー…じゃない、塩沼くんに謝るの!いい?」

恐ろしい口調で、説教された洋太は
その場で泣き出してしまうー。

「ーー返事は!?」
麻由里がそう言うと、洋太は泣きながら
ようやく静かに頷いたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーー」
部屋に戻った麻由里は、先ほどのことを思い出していたー。

”いじめ”相手の洋太が悔しそうに、悲しそうに泣く姿も最高だったー。

けれど、それよりもーー

「ーーえへへへへー」
この”おばさん”の娘である紗季との欲望の時間ー。

女同士の欲望のひとときー

それを忘れられなくなってしまった昌也は、
麻由里の身体で「す…すごいやー」と、顔を真っ赤にしながら
言葉を口にしたー。

「ーー」
しばらく興奮しながらニヤニヤしていた麻由里ー。

が、やがて、
”そろそろ俺も家に帰らなくちゃ”と、そう言葉を口にすると、
麻由里の身体のまま、麻由里に”憑依”の記憶を曖昧にさせる暗示ー
謎の大柄の男から受け取った力の一つを使いー、
催眠のようなものをかけて、そのまま麻由里の身体から抜け出したー。

麻由里の身体から抜け出すと、
その場で気絶した麻由里が、ピクピクと痙攣しているのが見えたー。

「うわぁ…すっげぇ…」
霊体の状態のまま、痙攣している麻由里を楽しそうに観察すると、
やがて、昌也は自分の家のある方角へと、霊体のまま
飛び去って行くのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーー…ぅ…」
意識を取り戻した麻由里は、表情を曇らせながら
周囲を見渡すー。

「ーわ…わたしはー…?」
麻由里は、自分に起きたことを思い出そうとしてー、
”いじめっ子の昌也”が家にやってきたことを思い出すー。

けれどー…
そのあとー……

「ーーー…」
麻由里は、戸惑いながらも時計を見て
「あ…晩御飯の支度をしなくちゃー」と、そう言葉を口にすると、
そのまま1階に降りるー。

「ーーー…お、お母さんー」
するとー、息子の洋太が麻由里の姿を見て、一瞬怯えたような表情を浮かべるー。

「ーー…洋太ー?ど、どうかしたー?」
麻由里がそう言葉を口にすると、
洋太は「ーー…う、ううんー…ごめんなさいー」と、謝罪の言葉を口にするー。

”また”いじめを受けたのだろうかー。
そんな心配をしつつ、
何故だかー、洋太のそんな態度が”生意気”に少しだけ思えたー。

そしてーー
洋太を守ってあげたい、という気持ちと共に、
”いじめる子の気持ちも少しだけ分かるけどー”と、
そんな、今まで考えたこともなかったような
”得体の知れない感情”が芽生えるのを感じるのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーごめん…なさいー」

翌日ー
学校で洋太はいじめっ子の昌也に謝罪の言葉を口にしたー。

「ーーーへへへへー…
 俺を悪者扱いするから、”ママ”にも叱られるんだぜ」
馬鹿にするような口調でそう言い放つ昌也ー。

「ーーーー…う……うんー…ごめん…なさいー」
洋太がそう言葉を口にすると、
偶然その場を通りがかった担任の女性教師・雪田先生が
その場面を目撃して、すぐに声をかけて来たー。

「ーー塩沼くんー
 何をしてるの?」

雪田先生は、”またいじめをしているのではないか”と、不安そうな
表情を浮かべるー

「ーー…滝口くんー…塩沼くんにまた何かされたの?」
雪田先生がそう言葉を口にするー。

しかし、母親である麻由里から叱られたことが相当ショックだったのか、
洋太は「ぼ、僕が悪いだけだからー…お母さんにもそう言われたんだー」と、
そんな言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

学校を早退した昌也は、家に帰宅すると、
今度は自分の部屋で”霊体”になったー。

憑依の力は、別に直接その場に行かずとも、
霊体の状態になってから移動しても良いー。

「ーーー……」
再び、いじめている洋太の家に行くと、
昌也は、洋太の母・麻由里を見つけて笑みを浮かべたー。

洋太への仕返しー
それも目的だったー。

しかし、それ以上にー…

”麻由里の身体で、娘の紗季とキスをした”時のことを
思い出すとドキドキして、
身体が激しく興奮するようになったー。

その感覚に病みつきになってしまった昌也は、
今日もまた、麻由里に憑依したー

「ーーー!」
昌也の霊体に入り込まれた麻由里は、
苦しそうに表情を歪めながら
”憑依”のことを思い出すー。

「ーーぁ…や、やめっー…」
苦しそうな表情を浮かべる麻由里ー。

しかしー、昌也が入って来た影響だろうかー。
麻由里自身も、娘の紗季のことを考えてー
”女同士の欲望”のことで頭がいっぱいになってしまうー。

「ーーーふふふ…ふふふふふふふふ…」
抵抗する素振りを見せながらも、笑いだす麻由里ー。

”えへへへーおばさんの身体は俺のものなんだよ”
昌也はそう言うと、抵抗する麻由里を心の奥底に押しのけて、
そのまま笑みを浮かべたー。

だんだんとー、”麻由里”の身体ー、そして心と自分が
共鳴しているのを感じるー。

「ーーあぁ…ーー滝口のお母さんって
 本当に綺麗だなぁ…
 えへへへへへへっ」

そのまま胸を揉み始める麻由里ー。

それと同時にー
ぴくぴくと身体が震えるー。

「ーえへへ…身体が嫌がってるのかなぁ…」
そんな言葉を口しながら、麻由里の身体で快感を覚える昌也ー。

最初は、”洋太への仕返し”のための憑依だったー
けれどーーー

「ーー憑依って、すっげぇ楽しいやー」

次第に快感に取り憑かれた昌也の目的は
変わりつつあったー。

「ーーーーー」
大柄な男から貰った力で、麻由里の身体に催眠を掛けるとー、
麻由里の拒否反応が消えていくー。

「ーーえへへへー」
さっきよりも胸を揉んだ時に、身体中が興奮するー
麻由里の身体が、昌也の感じる快感に”同調”しているー。

「ーーえへへへへへ♡ えへへへへへ
 すっごい顔だー…
 えへへへへへへぇ♡
 滝口のお母さんやべぇー」

ゲラゲラ笑いながら、身体中から感じる快感に
喜びを覚えるー。

その直後ー、
娘の紗季が帰宅したことに気付き、麻由里は
下品な笑みを浮かべると、そのまま部屋を飛び出したー。

「ーーえ…おかあさー…
はぁはぁ言いながら近づいて来る母・麻由里を見て戸惑う紗季ー。

「ーーえへへへへーおかえりぃ~」
そう言うと、麻由里は紗季を壁の方に押し付けて、
激しいキスをし始めるー。

「ーー!?!?!?」
紗季は驚きの表情を浮かべながらも、
舌を絡められて、抵抗できないまま、
今まで感じたことのないようなドキドキを感じてしまうー。

”えへへへー…気持ちイイところ、教えてあげよっとー”

麻由里の身体で”気持ちイイ”と感じたところと、同じようなところを
触っていく麻由里ー。

はぁはぁ言いながら、そのまま部屋の奥に引きずり込むと、
麻由里は見たこともないような飢えた雌のような表情で
紗季を貪りつくしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

昌也は、連日麻由里に憑依するようになったー。

「ーや…め……て…」
麻由里が苦しそうに抵抗するー。

あえて、”半分だけ”憑依して、昌也は
麻由里の反応を楽しんでいたー。

「ーーーえへへ…俺が憑依しないと気持ちよくなれないぞぉ~」
昌也がニヤニヤしながら言うと、
麻由里は「ぁ……ダメ…入ってこないでー」と、そう言葉を口にするー。

が、言葉とは裏腹に、抵抗する力を感じられないー。
麻由里は、昌也に憑依されることを受け入れ始めてしまっていたー。

「ーーーぐふふふふー
 俺に憑依されたいなら、そう言いなよー」
昌也の霊体がそう言葉を口にしながら、麻由里の精神に、
暗示をかけていくー。

「ーーぁ………」
麻由里は部屋に飾ってある家族写真を見つめるー

”このままじゃ、家族が壊されちゃうー”
そんな風に思いながら、その写真に手を伸ばすー。

しかしーー
息子である洋太の姿を見てー
麻由里はイラッとしたーーー

娘である紗季の姿を見てーーー

「ーーー♡」
興奮したーー

そう思っているうちに、麻由里は再び憑依されてしまったー。

「ーーー今日は、紗季お姉ちゃんは部活かぁ~へへ」
麻由里に憑依している”昌也”からすれば、
この家の娘で、洋太の姉にあたる紗季は、
”年上”ー。

個人的には、昌也は紗季のことを”紗季お姉ちゃん”と呼んでいたー。

紗季の母親の身体で、紗季のことをお姉ちゃんと呼ぶー。
なんとも異様な光景がそこにはあったー。

「ーーへ~~~」
麻由里の身体に憑依するようになってから、昌也は
”女同士”の欲望に目覚めていたー。

紗季と”お楽しみ”をすると、とっても楽しいー。
紗季も最初は嫌がっていたけれどー、
なんだかこの前は気持ちよさそうにしていたー。

「ーーー他の女の人とも、遊んでみたいなぁ~…♡」
麻由里は、そう言葉を口にすると、指をしゃぶりながら
笑みを浮かべるー。

その表情は、もはや2人の子供を育てる母親の顔などではなかったー。

そしてーー

♪~~~~

「ーーー…あ、誰か来た」
椅子に座りながら、子供のように足をぱたぱたとさせていた麻由里は
そう言葉を口にすると、
インターホン越しにやってきた相手を確認するー

”白井(しらい)ですー
 実家からお土産を頂いたのでー、
 少しお分けできればと思ってー”

そう言葉を口にする相手はー、
”麻由里”と同じぐらいか少し年下ぐらいの
近所に住む住人だったー。

「ーーーーー」
麻由里は、そんな相手の姿を確認すると、ニヤァ、と笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー最近、元気ないけど大丈夫ー?」
担任の女性教師・雪田先生が心配そうに洋太に声をかけるー。

「ーーーー…」
洋太は落ち込んだ様子で、周囲を見渡すー。

「ーー…また、塩沼くんにいじめられているの?」
雪田先生はそう口にするー。

”今日も”昌也は欠席だー。
もし、またいじめられているなら、本人が欠席の方が相談はしやすいかもしれないー。

がー、洋太は雪田先生自身が想像していなかった
言葉を口にしたー。

「ーーーお母さんが…変でー…」
とー。

「ーーえ?」
その言葉に、雪田先生は困惑とした表情を浮かべるのだったー。

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

欲望に染まって、狂っていくお母さん…
大変なことになってしまいそうですネ~!

明日が最終回デス~!
今日もありがとうございました~~!!

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憑依<欲望ノ母>

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