<入れ替わり>痴漢X冤罪PARTⅡ②~それぞれの生活~

痴漢被害者の女子大生と
痴漢冤罪のおじさんは、
入れ替わったままの生活を余儀なくされる…。

しかし、そこにはたくさんの苦悩が…

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「-ねぇねぇ、お父さんのこと、紗奈恵ちゃんって呼んでいい?」

茂の娘・勝美(かつみ)が笑顔で言う。

ソファーで新聞を読んでいた紗奈恵(茂)が、
新聞を閉じると「え?」と呟くー

娘の勝美は高校生。
最近では、難しい年ごろなのか、父親である茂とは
あまり口を利かなくなっていたー

だがー
紗奈恵と入れ替わって帰宅して1週間ー。
勝美は、妙に話してくるようになったー

「---だって~!中身はお父さんってわかってるけど、
 なんかもう、友達って感じだし」

勝美が言うー。

紗奈恵(茂)は、髪を掻きむしりながら
「お前なぁ~」と呟く。

”でも、まぁ、別にいいか…”と
紗奈恵(茂)は、
「そう呼びたければ、好きにしろ」と呟く。

「--やった~!紗奈恵ちゃん~!」
勝美が、紗奈恵(茂)に抱き着くー

「うわっ!」
驚く紗奈恵(茂)

勝美の胸や髪が当たるー。

入れ替わる前までは、
少し触れるだけで、ものすごく嫌がっていたのにー。

娘の勝美は
”身体で判断するタイプ”なのだろうー。

「--あ、そだ!紗奈恵ちゃんさぁ、いっつも
 おじさん臭い格好ばっかりしてるけどさぁ~」

勝美が、紗奈恵(茂)を指さすー

紗奈恵(茂)は、
ジャージ姿だったり、シャツにトランクスだったりー
まるで女としての格好をしていないー

「--いいじゃないか。事実、おっさんなんだし」
紗奈恵(茂)が言うー。

癖で老眼鏡もかけているが、
紗奈恵の目は、老眼ではないので、逆に見にくいー。

「だ~め!」
勝美が言う。

「--紗奈恵ちゃんはもう、おっさんじゃないんだよ!

 よ~し、わたしが、女の子のノウハウを叩きこんであげる!

 次のお休みに、わたしと一緒に洋服買いに行こ!」

勝美の言葉に、
紗奈恵(茂)は、「いや、俺はいいよ」と呟くー

「だ~め!!!
 女の子は、女の子らしく!

 それに、”俺”じゃなくて、”わたし”」

勝美が、妙に気合の入った様子で言うー

”くそっ、娘の変なスイッチが入ってしまったー”

勝美は、お父さんを一人前の女にしなきゃ!と
おかしな方向に気合が入ってしまっていたー

・・・・・・・・・・・・・・・

大学ー

食堂で、
彼氏の源吾(げんご)と昼ご飯を食べていた
茂(紗奈恵)-

髭を剃り、
髪型を変えてー
”大人のおじさん”の魅力を引き出すような
そんな姿になっていた茂(紗奈恵)ー

女子大生である紗奈恵は、
茂の身体になってからはー
出来る限り”大人の男性”としての
おしゃれを心掛けていたー

身体は変わっても、
おしゃれはしたいー。

髪は薄いし、
お腹も少し出ていてー
そのあたりも気になる。

髪はどうにもならないかもしれないけれど
ダイエットはするつもりだったー

彼氏の源吾は、
茂になったあとに最初に再開したとき、
ものすごく驚いていたー

けれどー

”中身が紗奈恵なら、俺は気にしないよ”と
笑顔で言ってくれたー

”紗奈恵の見た目も好きだったけど、
 俺が一番好きなのは、中身だから”

とー。

「-----」
だがー
そう言いつつも、源吾はここ数日、
明らかに口数を減らしていたー

茂(紗奈恵)に、LINEもあまり送ってこなくなったし、
会話も少なくなったー
一緒にいる時間もー。

「--あのさ」
源吾が、食べていたカツ丼を完食すると、
茂(紗奈恵)の方を見た。

「--やっぱ、無理だわ」
源吾が申し訳なさそうに言うー。

「え…?」
茂(紗奈恵)が戸惑うー

「--紗奈恵なんだって、分かってる。
 分かるんだけどー
 でも…やっぱ、俺、無理だわ…」
源吾が、辛い表情で言うー

源吾は、本当に紗奈恵の”中身”が
一番好きだった。
その気持ちは今でも変わらないー

けれどー

「--紗奈恵は好きなんだ…
 でもさ、身体は男だ…。
 頭では分かってるー

 でもーー
 でもさ、、、
 ダメなんだ…

 おっさんと一緒にイチャイチャしたりー
 笑顔を振り向いたりー
 
 俺…やっぱ、無理なんだ」

戸惑いの表情を浮かべる源吾ー

茂(紗奈恵)は悲しそうな表情を浮かべるー

源吾が言うー
「--周囲のやつらも、俺が紗奈恵といると
 俺たちのこと、笑うんだー
 男同士で何してんの?とか、
 おっさん彼女にしたの?とかさ…

 もう、、無理だよ…」

源吾の言葉に
茂(紗奈恵)は、言いたいことを全て飲み込んだー

そしてー

「--ごめんね」
と、だけ呟いたー

自分が、痴漢被害を受けたとき、
茂を間違えて捕まえたことが始まりー。

だからー
悪いのは自分だー。

紗奈恵は、そう思っていたー。

「----…別れよう」
源吾が、そう言い放ったー

「そして、友達になろうー」
とー。

夕方ー
茂(紗奈恵)は落ち込んだ表情で
家への道を歩いていたー

涙が目から溢れて来るー

この身体は悪くないー
周囲にも、ちゃんと入れ替わりのことは伝わっているー

でもーー…
こんなことになるなんてーー

「--紗奈恵!」
背後から声がするー

そこにいたのは親友の千乃。

「ほら!泣かないの!」
千乃がハンカチを手渡してくるー。

「--ーーーありがとう」
茂(紗奈恵)が泣きながらそれを受けとるー。

千乃は、それ以上詮索せずに、
優しく茂(紗奈恵)のことを、抱きしめたー

千乃に抱きしめられた茂の身体が反応してー
茂のアソコが大きくなってしまうー

それが、千乃のスカートに当たるー

「あ、ごめん…」

茂(紗奈恵)がとっさに謝るー
こんなんじゃ、千乃にも嫌われてしまうーと。

だが、千乃は笑っていたー
「--いつの間にエッチになったの?紗奈恵?」と。

その表情は笑って冗談を言っている表情だったー

千乃は”気にしないの”と、
大きくなった茂のアソコをズボンの上からぺしっと叩いたー

「いったあああああああああああ!?!?」
悲鳴を上げる茂(紗奈恵)

「---あ!!!ごめん!感覚がよく分からなくて!」
千乃は慌ててそう叫んだー。

・・・・・・・・・・・・・・・

「--ちょっと、いいかね?」

専務の黄川田が
パソコンへの入力作業をしていた紗奈恵(茂)を呼びつけたー

「あ、はい」

ぴしっとしたスーツ姿の紗奈恵(茂)-

流石に身体に合わないので、女物のスーツを用意して、
それを着ているが、
極力”女”を出さないようにしているー。

周囲の一部がイヤらしい目で自分のことを見ていることは
紗奈恵(茂)も気づいていたー

”中身はおっさんなのに、モノ好きもいるもんだな”などと
思っていたが
新人の男性社員は
「中身がおっさんで、見た目が女子大生にゾクゾク来る
 男もいるんすよ!」と、ニヤニヤしながら解説していたー。

「--お話って、なんでしょうか?
紗奈恵(茂)は、嫌な予感を感じるー

見た目が紗奈恵になったことで、
会社をクビになったり、
左遷されたりする可能性を危惧していたのだ。

「----」
黄川田専務は椅子に座ると、
紗奈恵(茂)の方を見た。

そして、ダンボールを開けたー

何かを放り投げる黄川田専務。

「--着たまえ」

そう言われて、目線を下すー。

そこには、チャイナドレスが入った袋があった。

「は?」
紗奈恵(茂)が不快そうに表情を歪めると、
黄川田専務は言った。

「--せっかく、その姿になったんだ。
 ”持てる武器を、最大限活用する”

 これが、わが社の今年のスローガンだ。

 君は、女という武器を手に入れた。
 だが、君は、その武器を使おうとしない。

 実に、惜しい」

黄川田専務はそう言うと、
紗奈恵(茂)の方に近づくー

「どうかね?その武器、使ってみる気はないかね?」

黄川田専務が、紗奈恵(茂)の胸を触るー

「やめてください!」
紗奈恵(茂)が黄川田専務を振り払うー。

黄川田専務は不快そうに呟くー

「君も男だろう。
 だったら、下心も理解できるはずだ。

 その身体を使わないでどうする?
 男性社員にサービスをして、男性社員の士気を高める

 それが、今、君にできる”武器の利用”だ。
 違うかね?」

黄川田専務はそこまで言うと、
「着たまえ」と、チャイナドレスを指さす。

「その服で、仕事をするんだ」
とー。

「--御断り致します」
紗奈恵(茂)は、そう言うと、頭を下げて
そのまま専務の部屋から出たー。

「---ふざけるな!」
紗奈恵(茂)は廊下で一人呟くー

確かにー
自分も、紗奈恵と入れ替わったあと、エッチなことは
試してみたー

だが、その時だけだー。
それに、今は、もう状況が違うー

茂にとっては、ある程度”予想”出来ていたことだが、
不快だったー。

帰り道ー
電車に揺られながら、
紗奈恵(茂)は窓の外を見つめー
ぼーっとしていたー

”この子も、無事に過ごせているのだろうかー”
とー。

そんな思い悩む紗奈恵(茂)の姿を見つめていた
ロン毛の男が、不気味な笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

茂(紗奈恵)は、帰宅して、
呆然としていたー

入れ替わってしまったこの状況でも
明るく振舞うようにしていたー。

けれどー
やっぱりー…

周囲にちゃんと知らせられているとは言えー、
今まで通り女子大生・紗奈恵として
扱ってもらえるように手回しされているとはいえ、
つらいー

「---わたしが…わたしがいけないんだもんね…」

全てはーー
あの時、始まってしまったー

茂という男を、”間違えて”痴漢として
捕まえてしまったときからー。

茂(紗奈恵)は、罪悪感に支配されていたー

自分が、悪いのだと。
冤罪で、茂を捕まえてしまったことが、全てを壊してしまったのだと。

あの時、自分が何もしなければ、
入れ替わりが起きることなんてなかったし、
茂も普通に人生を送っていたのだろうー
紗奈恵自身も、こんなに辛い思いをせずに済んだー

「-----」
落ち込みながら、近所のスーパーに向かう茂(紗奈恵)-
おじさんの身体になっても、
前向きにやっていけるー

そう思っていた。
でも…
無理かもしれない。

彼氏からは別れを告げられてー
友達からも白い目で見られてー
両親には泣かれてー

全てを、失った気分だ。

大学の関係者もー
茂(紗奈恵)をどう扱ってよいのか、分からないー
そんな感じだ。

男として扱うべきなのか、
女として扱うべきなのか、
分からず、困惑しているー。

暗い気持ちのまま、翌日の朝を迎えるー

鏡を見て、髭が生えていることに気づき、
「--あ~~…髭剃り、買わないとね…」と呟くー

とりあえず、剃刀などを使って処理しているが
男になってしまった以上、電動で動くやつが欲しいー。

茂(紗奈恵)は、「楽だけど、大変…」と呟くー

女の頃は、それはそれで色々大変だった。
髪のお手入れもそうだし、メイクもそうだし、
とにかく色々気を遣ったー

だが、男になったらなったで、
それはそれで色々面倒だったー。

「----…!」
大学にやってきた茂(紗奈恵)は驚くー

別れた彼氏の源吾と、紗奈恵の親友・千乃が、
手を繋いで歩いていた。

「ね~!だから言ったでしょ!
 おっさんになった紗奈恵なんかと別れて
 わたしと付き合ったほうがいいって」

「--そうだな~!俺は千乃ちゃんを愛すぜ~!」

二人は、とても仲良さそうだー

「----」
茂(紗奈恵)は泣きそうになりながらその光景を見つめたー

親友の千乃は
源吾のことを気に入っていた。
ずっと、”奪う”隙を狙っていたのかもしれない。

入れ替わっておじさんになってしまった
紗奈恵から、
千乃は、紗奈恵の彼氏・源吾を奪ったー

”どんな姿でも気にしないー
 中身は紗奈恵なんだから”

なんて、言いながらー
千乃は、彼氏を奪ったのだー。

「----」
茂(紗奈恵)は、すっかり落ち込んでしまうー

”絶望”

茂(紗奈恵)の目には、それが浮かび上がっていたー

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

入れ替わった状態で生活するのは…
周囲が理解してくれていても、難しそうですネ…!!

次回は最終回デス!
痴漢X冤罪 として、最終回を迎えようと思います~(!?)

入れ替わり<痴漢X冤罪>
憑依空間NEO

コメント

  1. TSマニア より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    明日て最終回なんですね‼

    どんな結末になるか待ち遠しいです‼

    自分だったら紗奈恵ちゃんと入れ替わったら

    紗奈恵ちゃんとして女子大生になって生きますね

    最初のうちは化粧とか髪や身体の手入れ大変だけど

    専務の言ってたこともわかります

    紗奈恵ちゃんのカラダを有効活用しますね

    いい意味でもエロい意味でも笑

    紗奈恵ちゃんと茂さんのカラダが入れ替わったH見たかったです笑

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~!

    二人の性格的に
    二人が入れ替わったままエッチすることは
    なさそうですネ~笑

    明日もぜひお楽しみくださいネ!

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