男との行為が大好きだった美少女が居た。
しかし、ある日彼女はひょんなことで、
醜い男と肉体が入れ替わってしまう。
リクエスト入れ替わり物語デス!
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「はぁ…はぁ…」
大学生の小塚 雅美(こづか まさみ)は
男との性行為を終えて、
その余韻に浸っていた。
「--今日も最高だったぜ…」
男が笑う。
「ふふん…わたしも…」
雅美は、大学のミスコンテストで優勝したほどの
美貌を持つ女子大生だ。
普段は真面目で優しいのだが、
そんな彼女にはある難点があった。
それはー
”溢れ出る性欲”だ。
真面目な彼女の隠された顔ー
それは、何人もの男子学生と関係を持ち、
毎日セックス三昧の日々を送っているという裏の顔だ。
「---わたし…可愛いもん」
立ち上がりながら雅美が微笑む。
普段は謙虚を装っているが、
彼女は自分の美貌にゼッタイの自信を持っている。
自分より可愛い女なんてこの世にはいないー
そんな風にさえ、思っている。
彼女は、
大学内だけでも7人ほどの男を
セフレにしていた。
毎日毎日遊び放題ー。
そんな彼女の”裏”の顔を知る人間は少ない。
表向き、雅美は真面目な人間だったし、
真面目なのは演技ではなく、本当に真面目な
人間だったー
しかしー
性欲だけは抑えられなかった。
雅美は、男癖が非常に悪いー。
毎日毎日誰かを誘っては
欲望のままに、エッチを楽しむ。
そんな日々を送っていた。
だがまさかー
まさかー
こんなことになるなんてー。
雅美は、背後から走ってきた自転車に追突された。
自転車をこいでいたのは、
自転車のカゴいっぱいにエロ本を積んでいた
痩せ細った男ー。
裏路地が狭かったのもあるが、
自転車のかごに無理に本を積みまくっていた男に
非があるのは一目瞭然だった。
そして、今ー
雅美は唖然としている。
何故ならー
”目の前”に自分がいたからだー。
「どういう…こと?」
自分の口から出たのは、低い男の声。
「--え…!?」
前にいる自分自身も、唖然としている。
そうー
自転車に追突された際に、
2人は入れ替わってしまったのだ。
「ふほほほほ…!」
雅美が不気味な笑い声をあげて
胸を触りだした。
「うほほほほほほ…ふひょひょひょひょひょ~~~!」
雅美は大声で笑いながら
万歳をすると、笑いながら言った。
「あ、自分、武蔵(たけぞう)っす!」
そう言うと、雅美(武蔵)は、自転車に乗る。
「---ちょ、ちょっと!わたしの身体!」
武蔵になった雅美が叫ぶと、
雅美(武蔵)は微笑んだ。
「いやぁ、今まで、エロ本やエロゲーで
欲求を満たしてたけど、この身体なら
全部、自分で実演できるじゃないっすか!」
雅美(武蔵)はそう言うと、
「ありがたく頂戴するっす!」と笑いながら
自転車に乗って走り去ってしまった。
「ちょっと!!!」
武蔵(雅美)が叫ぶ。
しかしー
もう、自分の身体は自転車に乗って
はるか彼方に走り去ってしまった…
「なんなのよもう~~~!」
武蔵(雅美)が叫んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それから数日ー
武蔵は、一人暮らしのフリーターで、
倉庫作業のアルバイトをしていた。
日弱そうな雰囲気の男で
30代後半。
男のスマートフォンを確認してみたが
LINEは入っておらず、メールのアドレスは
1件のみ。
友達もいないようだ。
「--あ~~~もう!」
武蔵(雅美)が叫ぶ。
こんな身体にされてしまうなんて…
しかも、自分の身体を奪ったあの男は
早々に自転車で逃走してしまった。
自分の家に行って見たけれど、
当然、門前払いされてしまった。
しかもー
厄介なことに
”武蔵の記憶が読み取れる”
それはつまりー
相手にとっても同じこと。
相手も、雅美の記憶を読み取れるのだ。
だから、
過去の話をして、自分がこの男と入れ替わってしまった、ということを
証明するのも難しいー
相手も、雅美自身の記憶を持っているのだから…。
色々試したけれど、
元の自分の身体を取り戻す方法は見つからなかった。
それならそれでもいいか、と雅美はある種の諦めを抱いていた。
雅美は頭も良いー。
だから、分かる。
この身体で叫べば不利になるのは自分であり、
下手をすれば逮捕される可能性さえあると。
だから、大人しく、なんとか元に戻れる方法を見つけるまでは、
この身体で過ごすことを決めていた。
けれどー
ひとつだけ問題があったー。
それは、溢れ出る性欲ー
雅美は武蔵の身体で、女装して、鏡の前に立っていた。
「う~ん…!!!」
武蔵(雅美)がウィッグを掻き毟りながら叫ぶ。
女としての快感を味わいたい…
「--あぁああああああ!もう!」
武蔵の身体のアレを手で激しく触り、
あっという間に武蔵(雅美)はイッてしまった。
しかしー
「な、何よこれ…!」
武蔵(雅美)はいらだった様子で言う。
賢者タイムー
男性にしかなく、女性には到底理解のできないもの。
それに武蔵の中にいる雅美は苛立っていた。
武蔵は、綺麗な女性と見間違えるほどの女装をしていたー
武蔵の身体になってしまった、雅美は
女としての快感を忘れられず、
武蔵の身体で徹底的に女装したー。
そのため、女性と見間違えるぐらいの美貌の持ち主に
武蔵の身体は生まれ変わっていたー。
それでもー。
それでも、足りない。
「---んああああああああ!」
女声で叫ぶ武蔵(雅美)。
夜の街に化粧をして歩く武蔵(雅美)は
本当の女性のようだった。
街行く男に声をかける。
しかし、やはりどこか違うのだろうー。
誰も、その誘いに乗ってくれない。
どんなに頑張っても、
この身体は男の身体であるという現実が
武蔵(雅美)に重くのしかかった。
いっそのこと手術を受けて…とも思ったが
それでも、自分の身体には遠く及ばないのは分かっている。
「…あああああああああああ!」
夜の街の中心で、武蔵(雅美)がイライラした様子で叫んだ。
あの、体の奥底から突き抜けるような快感ー
まるで咳のように、我慢できないあの、溢れ出る喘ぎ声。
ゾクゾク感ー
この身体じゃ、それを味わえない。
「やっぱり…わたしの身体、返してもらわないと!」
武蔵(雅美)は大声で叫ぶと、走り出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
雅美(武蔵)は、大学で、友達の女子と談笑していた。
「--うん。でさ~、私、アイツのこと振ってやったのよ」
友達が笑いながら言うと、
雅美(武蔵)も微笑みながら返事をした。
「へ~そうなんだ~」
雅美の身体になった武蔵は、
雅美の記憶を読み取り、女子大生として
平和な時間を過ごしていた。
もちろん、入れ替わった当初はエッチなこともした。
けれどー。
これからは、この身体が自分の人生になるのだ。
だから、雅美(武蔵)は、
”普通の女子大生”としての生活を楽しむことにした。
もちろん、エッチなことはするが、
”普通”を味わってみたい、という気持ちもあった。
女子大生になった今、見違えるほど人生は変わった。
まだ入れ替わってから半月ほどだが、
自分の惨めだった人生が嘘のようだ。
今まで、アダルト系の動画やゲームを
たくさん見たり、遊んだりしていたが、
今は違うー
自分こそが歩くアダルト動画なのだー
「---返して!」
男の大声が聞こえた。
「へ?」
雅美(武蔵)と
近くにいた友達の女子がそちらの方を向く。
そこにはー
武蔵(雅美)の姿があった。
「---わたしの身体…返して!」
女装した武蔵(雅美)が近づいてくる。
雅美(武蔵)は、わざと泣きそうな顔をしながら叫んだ。
「あ…あなたは…?」
「--とぼけないで!」
武蔵(雅美)は叫ぶ。
こんな身体じゃ満足できない。
やっぱり、男を誘惑して、
色々な男とヤルには、それ相応の身体が
必要だー。
「わたしの身体を返してよ!
この身体じゃ、一人でやっても気持ちよくないし、
男も振り向いてくれない!」
武蔵(雅美)が詰め寄るようにして叫ぶ。
しかし、雅美(武蔵)は涙を眼に浮かべながら
呟いた。
「あ…あなた…誰なの…?」
身体を震わせている雅美(武蔵)
横に居た友達ー
雅美もよく知る女子大生が
「ちょっと!雅美に近寄らないでよ!」
と行く手を阻んでくる。
「--ちょ…わたしが…わたしが雅美よ!」
武蔵(雅美)が叫ぶ。
しかし、どこからどう見ても、
今の雅美は、女装した怪しい男だ。
「---し、、信じて!」
叫ぶ武蔵(雅美)
雅美(武蔵)は、友達から見えないように
ニヤァ…と不気味な笑みを浮かべていた。
”これがわたしの身体だ”と勝ち誇った表情で。
「---か、、返して!」
武蔵(雅美)が焦りを感じて叫ぶ。
直接言いに行けば、
身体を取り戻せるだろうと、彼女は
どこかで余裕を感じていた。
しかしー
そんなはずはなかった。
一度奪った身体を、このさえない男が
返してくれるハズなど無かったのだ。
「---だ…誰なの…」
雅美(武蔵)が涙声で呟く。
「---雅美…警察を呼ぼう!」
友達が言う。
「--ちょ…雅美はわたしなの!」
武蔵(雅美)が叫びながら友達に突進する。
友達は慌ててそれを避けてスマホで
警察にダイアルする。
「--この身体は、わたしのものよ」
雅美(武蔵)が笑みを浮かべて呟いた。
にやりと笑いながら、自分の胸を
両手でわしづかみにしてみせる。
「--やめて…返して・・・!」
泣きじゃくる武蔵(雅美)
目の前にいる自分ー
けれど、その自分は自分であって、自分ではない。
雅美(武蔵)が近寄ってきて微笑む。
「この脳も」
頭をつつきながら笑う雅美(武蔵)
「体もー」
身体を撫でまわしながら笑う雅美(武蔵)
「この美脚も!」
「ぜ~んぶわたしのものよ!」
雅美(武蔵)がそう宣言するとー、
武蔵(雅美)は膝を折った。
「そ…そんな…」
そしてー
友達が警察を呼び終えて、駆けつけたー。
「雅美!警察呼んだから!もう大丈夫だよ!」
「--違うよ!雅美はわたし!」
武蔵(雅美)は泣き叫ぶようにして言うー
しかし、それを証明する手段がないー。
もっともっともっとエッチしたいのにー
武蔵(雅美)は狂いそうになった。
このままじゃ、もう自分の身体に戻ることができないー
そうなったらずっとこの身体のままー
警察が駆けつけてくる。
このままじゃ、逮捕されて
エッチどころじゃなくなるー
あの快感が味わえなくなってしまうー。
武蔵(雅美)は恐怖した。
あのエッチの快感が味わえないなんて、ありえないことだー。
雅美(武蔵)がこちらを見て微笑んでいるー
自分の身体をうばったやつが、
こちらを見て、微笑んでいる。
「うああああああああああああああ!」
武蔵(雅美)の中で何かがはじけた。
自分の手を掴む警察を振り払って、
女装した武蔵(雅美)は、スカートを脱ぎ捨てて、
雅美(武蔵)に襲い掛かった。
「うあああああ!エッチさせて…させてよぉ!
わたし、してないと…してないと、我慢できないのぉぉぉぉ!」
狂った武蔵(雅美)は強引に雅美(武蔵)と
エッチをしようとしたー
しかしー
警察に取り押さえられて
武蔵(雅美)は連行されたー
「わたしのからだをかえしてぇええええ!」
女子大生を襲った女装姿のイカレタ男ー。
そう世間には伝えられたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
元・自分が逮捕されたニュースを見ながら
雅美は足を組んでワインを飲んでいた。
「ふふふ…♡」
雅美(武蔵)は微笑む。
「---良い身体を、ありがとっ…」
不敵に微笑む雅美(武蔵)は
これからも”普通の女子大生”として
生きていくことを決意して、
今日も大学に向かうのだった…
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
リクエストが題材の入れ替わりモノでした!
元々のリクエストは、
男性からモテモテの美少女が彼氏を
何人もつくってセックス三昧の日々を送っています。
しかし、ある時、醜い男と身体が入れ替わってしまいます。
(何股もして貢がせて逆恨みされた男に入れ替えられた、という展開もアリです)。
しかし男とのセックスが大好きだった美少女は、
女であることを捨てきれずオカマとして生活せざるを得なくなります。
お化粧してもお洒落な女性服を着ても、男の身体では女装しているようにしか見えず、
当然男性からは全く相手にされません。
美少女は今まで容姿の良さから男が群がってきていくらでも男を選べたのですが、
オカマになった現状との違いに絶望します。
また、男の身体ではオナニーしてもセックスしても以前の女性の時ほどの快感は得られません。
当然美少女は、元の自分の身体を返して欲しいと迫りますが、
美少女になった男は女の身体を満喫しており、そんなことは応じません。
と、いうものでした。
1話にまとめてみましたが、
上手くまとめられていたでしょうか…!
お読み下さりありがとうございました!!
コメント
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武蔵が入れ替わった時の反応、ノリが良すぎて面白い…!
女子大生になったら"普通"の生活を送りたいというのはなんか分かるというか。あまりセックスしまくろうとは思わないですねぇ……。
実にダークな終わり方で良かったです!
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リクエストした者です。
妄想を具現化して頂いてありがとうございました。
このようなダークな展開は非常に良いものですね。
美少女が転落して醜い男がその利益を代わりに得るというのはとても興奮します。
これからも応援してます!
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> 武蔵が入れ替わった時の反応、ノリが良すぎて面白い…!
> 女子大生になったら"普通"の生活を送りたいというのはなんか分かるというか。あまりセックスしまくろうとは思わないですねぇ……。
> 実にダークな終わり方で良かったです!
ありがとうございます~!
ずっと入れ替わる前提なら、ある程度普通の生活を送るのかなぁ~
なんて思いながら書きました!
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> リクエストした者です。
> 妄想を具現化して頂いてありがとうございました。
> このようなダークな展開は非常に良いものですね。
> 美少女が転落して醜い男がその利益を代わりに得るというのはとても興奮します。
> これからも応援してます!
ありがとうございます!
皆様からのリクエストは私も新鮮な気持ちで楽しいです!
また機会があればよろしくお願いします~!
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この手の話って自分が本物だとか、やたらに騒いで不利になっていくパターンが多いので、騒がずに冷静に行動してる雅美はなかなか賢いですね。
とはいえ、結局、最後には我慢できなくなって暴走して最悪な結果になってますが。
武蔵はこの手の話のキャラとしてはまだ善良な方ですよね。猿みたいにエロいことばかりしようとしてるわけではなく、普通に生活してるだけですし。それにそもそも計画的に意図して身体を奪ったのではなく、事故ですし。
◯誤字報告です。
そんな彼女の”裏”の顔を知る人間は少ない。
表向き、雅美は真面目な人間だったし、
真面目なのは縁起ではなく、本当に真面目な
人間だったー
◯縁記ではなく、演技ですね。
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コメントありがとうございます~!
確かに賢い立ち回り…!!(途中までは…笑)
武蔵のほうも、私の作品の中では善良なほうでしたネ…!
誤字報告ありがとうございます~!
早速修正しておきました!!