<憑依>体越し2018②~繰り返される悲劇~(完)

新年あけましておめでとうございます~!

今年もよろしくお願いします☆

早速、今年最初の憑依の世界を覗いていきましょうネー!

「体越し2018②(完)」お楽しみくださいー!

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慶介は、警察に、梨花は酔っていただけだと
なんとか説明して、厳重注意を受けた上で
釈放されたー。

幸いなことに梨花は、カウントダウンイベントに
行く前に酒を飲んで、一人で狂ったようにエッチをしていた。

そのおかげで、酔った上でのおかしな行為、
迷惑な酔っ払いとして片づけられた。

だがー
梨花はずっと泣きじゃくっているだけだった。

「・・・わたし…ごめんね…ごめんね」

謝罪の言葉を口にしては泣き続ける梨花。
元々、気弱で、他人にあまり心を開かないタイプの梨花に
与えられたキズは想像以上に大きかった。

「--ごめん…ごめん…」
身体を震わせながら
うわごとのように謝りつづける梨花。

「--梨花…」
慶介はどうしていいか分からず、困惑したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方、家に戻っていた
2019年ー、新たに憑依されてしまった若菜は
自分の部屋で微笑んでいた。

「ふふふ…人妻ってのもエロいぜ!」
鏡の前で若菜はショートパンツに黒タイツ姿で
ポーズを決めていた。

若菜の持っていた洋服の中から一番、
憑依している男の好みの洋服を
身に着けて、若菜の身体を楽しんでいる最中だった。

「~~んふぅ…」
指をペロリと舐めると、
若菜は母親とは思えないような
女の顔をして、黒タイツに包まれた脚を下から
なぞり始めた。

「---ふふ♡ ふふふふふ♡」
甘い声を出しながら、微笑む若菜。

指で、イヤらしく、その脚をなぞって行く。

指は、だんだんと上にやってきて
太もものあたりに到達する。

コン コン

「若菜~?入っていいか~?」
夫の和彦だった。

若菜は舌打ちしながらもあえて返事をしなかった。

入りたければ入ればいい。

「---ふぅぅぅ♡」
若菜は獣のような笑みを浮かべながら太ももを指で
なぞっている。

そこに、和彦が「いないのか~?」と言いながら
入ってきた。

「----!?若菜?」
ショートパンツ姿で黒タイツをはいて、
指でそれをなぞっている若菜を見て
和彦は少し驚いた。

「---な、何をしてるんだ?」
和彦が言うと、
若菜は微笑んだ。

「なにって?自分の身体を楽しんでるんじゃない。悪い?」
若菜が甘い声で言うと、
和彦は「い…いや…」と顔を赤らめた。

そして、若菜は微笑みながらショートパンツを
脱ぎ捨てると、指で感じる部分を刺激した

「んふぁあ♡」
若菜が声を出して、快感を全身で味わった。

「--お、おい!まだ良助も起きているから…!」
息子の名前を口にすると、

若菜は妖艶に微笑んだ。

「わたし、母親である前に、女なのよー」

と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日が経過した。

梨花は、廃人のようになってしまったー。
梨花の両親とも相談し、梨花は病院に入院することになった。

「---梨花…」

連日、慶介は梨花のもとを訪れる。

しかしー
梨花はずっとお詫びの言葉を口にしながら
涙を流していたー。

「---わたし…わたし…」

梨花に憑依していた男は、今回
”あえて”梨花に記憶を残して
憑依から抜け出した。

元々、些細なことでも悩んでしまう性格の梨花は、
1年間の自分の乱れた行動に、
酷く傷ついて、立ち直れなくなってしまった。

「--もう、、わたしのことは放っておいて…」
泣きながら言う梨花。

「--そ、そんなこと言うなよ…!
 こうして、こうして、元に戻れたんだから!」
慶介が叫ぶ。

しかし、梨花は、言う。

「--もう、だめ…
 わたしは悪い女なの…」

泣いてー
謝るだけでー

それ以外、何もしようとしない。

梨花は、完全に壊されてしまった。

大人しくて気弱だけど、
芯のしっかりしたやさしい子だった梨花が、
こんなにされてしまった。

「--また来るよ」
慶介が優しく呟いて病室の外に出る。

そしてー
慶介は力強く壁を拳で叩いた。

「くそぉ!」
慶介の表情には怒りが浮かび上がっていた。

「くそっ!くそっ!」
慶介は思うー

梨花を滅茶苦茶にした男は、
おそらく、あのカウントダウンの際に
また別の女性に憑依したー

去年がそうであったようにー

「---必ず見つけ出してやる…」
慶介はそう呟くと、怒りの形相で、病院の廊下を歩き始めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--えぇ…?」

夫の和彦が驚きの声をあげた。

「ふふふふ…」
妻の若菜が学生時代のセーラー服を着て、
自分の部屋から出てきたからだ。

「--お、、おい若菜、何やってるんだ?」
和彦が尋ねると、

「何って?」
と甘えた声を出しながら若菜は言った。

「--わたしって、24なのに
 まだまだすっごく可愛いじゃない?」

色っぽいポーズを取りながら笑う若菜。

「---お、、おい…若菜~」
顔を赤らめて和彦は、
”からかわないでくれよ~”と呟く。

今日は和彦の両親がこのあと
遊びに来る。

だから、こんな格好をされていては流石にマズイ。

「--いいじゃない、そんなことどうだって」
若菜が微笑みながら和彦に抱き着いてくる。

和彦は慌てて若菜を引きはがすと

「若菜!わかった、わかったから!
 最近確かに夜の時間が減ってたのは謝るから…!
 だからほら、普通の格好してくれ・・・!な?」

両親に見られたら何を言われるか分からない。

和彦はそう思いながら必死に若菜をなだめた。

「----はぁ?」
若菜が低い声で言った。

「---え?」
和彦が、若菜の乱暴な声に驚いて若菜の方を見ると
若菜は怒りの形相で和彦を見つめていた。

「-ーお前に命令される筋合いはね~よ!」
突然、近くにあった椅子を蹴り飛ばして怒鳴り声をあげる若菜。

「お…おい…?若菜…?」

若菜に憑依している男は、
毎年1年間、異なる女性に憑依して過ごす。

去年の梨花は、
彼氏を脅し、夜の街で遊ぶ悪女ー

その前の年は、エッチに狂う女ー

色々なシチュを楽しんでいるのだー

今年は、暴力で家庭を支配する美人妻ー
そう決めていた。

「--ふふふ、今日からわたしがこの家の女王よ!」
若菜は大声で宣言した。

突然の宣言に和彦が動揺する。

「お、、、おい…何を言って?」

若菜はモデルのようなポーズをしながら
自分の身体をイヤらしく触った。

「--ふふふ…わたしのこの美貌…
 ふふふふふ…まるで宝石みたい…!」

若菜が太もものあたりを指でなぞりながら
甘い声で微笑んでいる。

若菜は確かに美人だが、自分でそんなことを言うタイプではない。

和彦は戸惑いながら若菜を見つめる。

「---わたしはこの世の誰よりもきれいで可愛いの。
 そんなわたしを、あんたは兵隊アリとして守るのよ…
 ふふふふふふ…あはははははははっ!」

歪んだ表情で笑う若菜がーー
いつもの若菜と同一人物だとはとても思えなかった。

「--お、、おい!やめてくれ!」

和彦が叫ぶと同時に、電話が鳴った。

電話に出ろと顎で指示をする若菜を見ながら
和彦は電話に出る。

するとー
電話相手は両親だった。

「あ、、あぁ、、わかった」
和彦は慌てた様子で電話を切ると
若菜に頭を下げた。

「よ…欲求不満なのは分かったから
 頼む!
 俺の両親が来る前に、いつもの若菜に戻ってくれ!」

和彦がそう叫ぶと、
若菜は意地悪そうに笑いながら部屋へと戻って行った。

そしてー
和彦が慌てて両親を迎える準備をしていると、
和彦の両親がやってきた。

「お~い!若菜~!」

部屋から出てこない若菜を呼ぶ。

和彦はどうしたのだろう?と思いながら
若菜が部屋から出てくるのを待っていた。

「あら?今日は若菜さんいないの?」
和彦の母親が言う。

「--お~良助!」
和彦の父親が孫を前に微笑む。

その時だったー

「--ーーーーー!!!!」
和彦は思わず絶句した。

部屋から出てきた若菜は、
ほぼ全裸状態の自分に鎖を巻きつけた姿で
出てきたのだった。

胸やアソコは鎖で隠されているが、
ほぼ全裸状態だー

「んふぅ…わたしってば~、綺麗…!」
顔を真っ赤にしながらポーズを決める若菜。

「~~~~~~…」
和彦の両親も絶句した。

お正月に若菜が何かを大量にネットで
買っていたのは知っていたが、まさかこれを?

「--ふぅぅぅ…どう、鎖で縛られているわ・た・し」
和彦の方を見て微笑む若菜。

和彦は思わず
「何してんだお前!」と
怒鳴りつけてしまう。

すると、若菜はその姿のまま和彦の方に近づいてきて
和彦を押し倒した。

「--いいじゃない。
 女王のわたしが何をしようと!」

植え切った表情の若菜。

憑依している男の興奮が、若菜に伝わり、
若菜は完全に欲情しきっていた。

「---んふっ…♡」

若菜が髪の毛をかきあげると、
押し倒した和彦を見ながら微笑む。

「---な、、何をやってるの!」
和彦の母親が叫ぶ。

「--黙ってろババア!」
若菜が大声で叫ぶ。

「---ひっ!?」
思わず和彦の両親は驚いて声をあげてしまう。

「お、お母さん?」
戸惑う息子をよそに、
鎖を巻きつけた若菜は、和彦のズボンをおろし、
無理やりそれを口に咥えて叫んだ。

「ふふふふっ、わたしは女王よ~♡」

とー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後。

和彦は思うが儘にされていた。
椅子にしばられて、
SM嬢の格好をした若菜に鞭で叩かれている。

「ほ~ら、もっと泣き叫びなさい」
若菜は自分の指を舐めながら微笑む。

近くでは、一人息子の良助が泣き叫んでいる。

「よ~く、見ておきなさい!
 女王様のわたしの姿を!」

息子にそう叫ぶと、
若菜は嬉しそうに鞭を振るいながら笑い始めた。

「ふふふふふふ…
 わたしは女王!わたしは女王!わたしは女王よ~!
 ふはははははは!あはははっはははははは♡」

優しかった若菜の面影はもうそこにはないー

「--ほら!若菜女王様って呼びなさいよ!
 ほら!ほらぁ!」

「…わ、、わか…若菜女王様」

ボロボロになった和彦がそう呟く。

「---んふふふふふふ~~!
 そう、わたしは女王よ!
 うはははははははははは~~!」

幸せな家庭は壊れた…。
2019年が終わるころ、
この家庭はどうなっているのだろうー。

それは、今は誰にも分からないー

悲劇は、繰り返される。

何度でも。
そう、何度でも…。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

今年最初の小説デス~!

2019年の12月31日~また
「体越し2019」を書いていきたいと思います~☆

毎年の恒例に笑

今年もよろしくお願いします~!

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憑依<体越し>

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    今度は人妻の家庭をめちゃくちゃに壊す趣向ですか。
    これはゾクゾクしますねぇ……子どもも歪まされちゃいそうで、来年が待ち遠しいですね♪

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 今度は人妻の家庭をめちゃくちゃに壊す趣向ですか。
    > これはゾクゾクしますねぇ……子どもも歪まされちゃいそうで、来年が待ち遠しいですね♪

    ありがとうございます!
    来年も楽しみにしていてくださいネ!