とある王国ー。
魔王に追いつめられながらも、
姫はその魔王を討伐することに成功するー。
しかし、最後の瞬間にー?
※しあのすラビット様(@cyanosrabbit )との合作ゲーム
(私がシナリオ ゲームをしあのす様が作成しました)の小説版デス!
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ロード王国ー。
平和なその王国に、魔物の軍勢が迫っていた。
魔王・ドゥーム率いるその軍勢は、
圧倒的力で、王国を侵略していき、
王国は追いつめられていた。
しかし、そんな中でも、
人間は諦めなかった。
王国の姫・リーナ姫は、魔王の軍勢の隙をつき、
魔王・ドゥームと対面したのだったー。
魔王ドゥームの前には、
王宮騎士のライルとリーナ姫が居た。
「---人間どもめ」
魔王ドゥームが、闇の瘴気を放つ。
「むぐっ!」
騎士のライルが闇の瘴気に押されていると、
リーナ姫は、「ここは任せて」と呟き、
魔王ドゥームの方へと向かった。
リーナ姫は、王家代々伝わる聖なる力の継承者。
闇の瘴気など、ものともしないー
「これで終わりです…!」
リーナ姫は、持っていた光の剣を魔王ドゥームに突き刺した。
「ぐああああ…!」
苦しみの声を上げるドゥーム。
そしてー
ドゥームは瀕死の状態で、リーナ姫に抱き着いてー
”キス”をしたー。
「---!?」
驚きに目を見開くリーナ姫。
そしてー
”目の前に自分が居る”
ことに疑問を感じると同時に、
身体に激しい痛みを感じたー。
目の前に居る自分が、邪悪な笑みを浮かべたー。
「---お前の身体は、もらったぜ」
とー。
そしてー聖なる剣に切り裂かれたリーナ姫は
何が起こったかを理解することなく、
この世から消滅してしまったー。
「ふんー」
キスをすることで、身体を入れ替え、
リーナ姫の身体を奪った魔王ドゥームは微笑んだ。
「ふふふ…美しい姫の身体、
今日からこの身体は我のものだ」
そう静かに呟くと、
背後で、闇の正気に足止めを喰らっていた
王宮騎士のライルの報に戻って壱岐、微笑んだ。
「魔王は、この手で葬りました。
これで、この国に平和が戻りますね」
リーナ姫の微笑みに、
ライルは「はい!」と嬉しそうに微笑んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・
姫が凱旋するー。
国民たちが、臣下が、
魔王を討伐して、城に戻ってきた姫を、
暖かく出迎えたー。
「--お帰りさないませ、姫様!」
リーナ姫は笑いながら笑顔で群衆に手を振った。
そしてー
”今日から始まるー
血塗られた平和が…ククク”と微笑んだー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜。
リーナ姫の父親は病床に伏していた。
そんな父親の部屋を訪れるリーナ姫。
その手には、毒が握られていた。
「お父様…」
リーナ姫はいつもの様子を装って
父のもとへと向かうー。
「---おぉ、リーナ、聞いたぞ
魔王を討伐したとな」
ベットから顔をあげた父親ー。
しかしー
父親はリーナ姫の顔を見てー
唖然としたー。
その顔は、笑っていたー。
優しい笑みなどでは無いー
悪魔のように、笑っていたー。
「---!!」
「--ククク、お父様、
お前の娘、いい身体してるじゃねぇか」
リーナ姫はそう言いながら、自分の胸を触る。
「んふふふふっ…
こんなエロい身体をした姫が我の
ものになるなんてな」
邪悪に笑う姫を前に、
父親は悟る。
「き…貴様…まさか、魔王ドゥーム!」
叫ぶ父。
「そう!
我は魔王ドゥームだ!
いいや、今日からはあなたの娘、
リーナよ…うふふふふ」
笑うリーナ姫に、父は問う。
「貴様、何が目的だ」
そんな父親を、リーナ姫は魔力で、
金縛り状態にすると微笑んだ。
「--んんんんん~姫の髪の毛は良いニオイだ」
髪の毛を嗅ぎ終えると、
リーナ姫は自分の指をペロペロと舐めながら微笑んだ。
「--王家の魔力を継承したこの身体が欲しかったんだよ」
それだけ言うと、
父親に毒を無理やり飲ませながら、
リーナ姫は呟いた。
「お父様。ゆ~っくり眠るといいわ
おやすみなさい…うふふ…」
父親の意識は、闇に途切れたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日から、姫の圧政が始まった。
「--これも、この国を平和にするためよ!」
重税を課す姫。
逆らうものは、ことごとく、打ち首にされた。
そしてー
同盟国だった隣国にも戦争を仕掛けるなど、
姫の”豹変”が国民たちの間で噂された。
姫の異変を感じ取った
王宮騎士のライルは、姫の元を訪れて
”一体どうしたのですか?”
と問いただす。
「姫はご乱心か!」
ライルは返答次第では、姫を切り捨てんばかりの
勢いで、姫を問い詰めた。
するとー、
姫は、ライルにキスをしたー。
「--どう?わたしの身体?」
「え?あ、、は、、はい?」
ライルは唖然とし、顔を真っ赤にする。
「--ふふふ、あなたさえ良ければ、わたしの身体、
今後、好きにしていいわよ?」
笑う姫。
ライルは”何かがおかしい”と自分に言い聞かせるも、
姫の綺麗な身体を前に、何もできずにいた。
「--んふふふ♪ 照れなくたっていいじゃない?」
姫は、服を脱ぎ始めた。
そしてー
「--あぁ…興奮してきた…
この身体、エッチな身体だなぁ!ぐへへへへ!」と
叫びながら、姫は、ライルに覆いかぶさった。
二人の喘ぐ声が、部屋から響き渡ったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・
数か月後ー
ライルはすっかり姫の虜になってしまった。
そして、姫はライルとの子供を妊娠していた。
「--姫。隣国が降伏を申し入れてきました」
兵士が叫ぶ。
リーナ姫が笑いながら叫んだ
「--降伏?笑わせないでくれるかしら?
全員、皆殺しにするのよ!」
姫の言葉に、兵士は「しかし」と反論する。
「--良いか?わたしの言葉は絶対よ。
反逆者は、皆殺しよ!」
リーナ姫は叫んだ。
そして、妊娠したお腹を触りながら微笑む。
「---この子は、我が血を引く者ー。
魔王と姫の血を継いだ、”禁忌の子”」
リーナ姫の身体は
”魔王の子”を産むことに耐えられないだろう。
魔王の子を出産する際に、リーナ姫は、死ぬー。
だがー
「この女の身体にもう用はないー」
リーナ姫はそう呟いた。
出産と同時に、
”魔王”と”姫”の血をついだ子供に憑依するー
その時こそー
この国は終わりだー。
悪魔の王女として君臨しー、
世界を闇に染め上げる日は近いー。
リーナ姫は、王宮で一人微笑んだ。
「うふふふふふふふふ、
あははははは、、、
あ~~~ははははははははははっ!」
リーナ姫は汚らしい笑い声を出しながら、
”出産”の日を思い浮かべ、いつまでも笑い続けたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてー
出産の日はやってきたー。
「うぐっ・・あ…あ♡
もうすぐ、、うまれる…!」
苦痛に表情を歪めながらも、リーナ姫は
笑みを浮かべていた。
「姫ー、姫!」
騎士のライルが叫ぶ。
リーナ姫から紫色の瘴気が溢れ出ているー。
「あっ…あぁぁぁああああっ♡」
リーナ姫の腹部が袋が破けるかのように”裂けた”
そしてー
そこからー
小さな女の子が出てきたー
とても、可愛らしく、人形のような姿をしているー
生まれたてなのにー
既に、4、5歳ぐらいの少女の風貌した子がー
生まれてきたー
少女はにやっと笑うー
「あ…か…かかか…あ…?」
魔王・ドゥームは既にリーナ姫から抜け出していた。
”もうこの身体に用はないー”
「-か…あ…?」
リーナ姫の身体には、すでにリーナ姫本人の魂もない。
リーナ姫は、魔王の身体になって、既に消滅しているー。
騎士ライルの方を見た。
魔王に支配された姫の虜になっていたライルも、
姫の腹部が破られ、瀕死状態になっている上に、
謎の少女が産まれてきたことに驚いているー
「~~~~~~!!!」
リーナ姫が痙攣を起こしているー
「ーーーーーーー…」
そして、リーナ姫はそのまま息を引き取ってしまったー。
「--姫様!」
ライルが叫ぶ。
「---おとうさん、ご苦労様」
背後に居る生まれたばかりの少女が、そう呟いたー。
ライルがこの世で聞いた”最後の言葉”だー。
「ふふふふふふふふ…」
産まれてきた小さな少女は笑うー。
魔王ドゥームは、この子に憑依していたー。
”王族の血”と”魔王の血”が混ざった
究極の子供ー
「ふふふふ…この世界を今度こそ支配してやるぞ…
ふふふふふふ、あはははははははは~!」
可愛い少女は、大声で笑い続けた…
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
毎週火曜日は私が書く時間が無くて
書置き(予約投稿)なのですが、
先週、間違えて今週の分を投稿してしまったので、
急遽こちらをご用意しました(笑
しあのす様とのゲーム合作で、私がお送りした原本です。
が、せっかくなので、最後にエピローグを追加しておきました☆
分類が入れ替わりで良いのかは悩みましたが、
最初に入れ替わってるので、一応、入れ替わりにしておきました…!
コメント
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わぁ!いいですね・・(´∇`)
また合作しましょー!!
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> わぁ!いいですね・・(´∇`)
> また合作しましょー!!
ありがとうございます~☆
私もぜひ合作したいデスー!