<憑依>乗っ取り魔女 ボディandチェンジ

リクエストを頂きました、
とある番組の「アブandチェンジ」というコーナーを題材とした
憑依小説が完成しました!

リクエストありがとうございます&お待たせしました!
それでは、どうぞ!

(元ネタは「アブandチェンジ」で検索すれば出てきますよ!)

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とある番組。

その中に「ボディandチェンジ」というコーナーがある。

指定されたオシャレワードの最後の文字から
続く言葉を交互に言っていき、敗者は勝者が指定した私服を
交換させられてしまう…という番組だ。

しかし…。

「間もなく収録を開始します」
スタッフが言う。

今回のゲスト人気アイドルの
春本 未来(はるもと みらい)
18歳で、今人気急上昇中のアイドルだ。

「---はい、私も準備オッケーです!」
ボディ&チェンジのコーナーの
ゲストと、ゲームで対決する役の女性、
通称”アブ”が返事をする。

アブは今日もださめの私服で身を固めていた。
人気アイドルとの私服交換。

番組はさぞ盛り上がることだろう。

だがーーー。

”黒き意思”は、
この瞬間を待っていた。

「----ひっ!?」
アブが体をビクンと振るわせた。

”お前の体、楽しいゲームの為に借りるぜ”

アブの頭の中で、謎の声が響き、
アブはそのまま意識を失った。

だがー
アブの体は倒れない。

ニヤッと誰にも分らないように笑みを浮かべる。

そしてー

ゲストのー
未来が入ってきた。

とても可愛らしい私服を身にまとっている。
18歳らしい、可愛さ溢れる私服だ。

満面の笑みでスタジオ内に入ってきた未来は戸惑っている。

彼女は”打ち合わせ”だと聞かされていたからだ。

「あれ…これって」
未来が戸惑う。

アブは、未来のほうに近づいていき、
これから挑戦してもらうゲームのルールを説明した。

未来は微笑んだ。
「あ、、、ボディ&チェンジですね、、
 私、ずっとテレビで見てました!

 …そう簡単に負けませんからねっ!」

可愛らしく、けれども
”絶対に自分の私服は渡さない”という
決意を覗かせる未来。

その様子にアブは笑った。

「今日は、ちょっとだけ、面白い特別ルールがあるから」

そういうと、未来は

「ふふふ…楽しみです!」
と笑顔で答えた。

アブは邪悪に笑う。

”今日は”私服”の交換はないよ・・・
 そのかわり…”

何者かに支配されているアブは、
これから未来が体験するであろう恐怖を
思い浮かべて、心の中で笑った。

そして、、ゲームが始まった。

リズムに合わせて踊り出す二人。

未来はダンスも得意で、
プロ顔負けの踊りを披露している。

最初のオシャレワードが発表された
最初のワードは”憑依”

「憑依、憑依、ひょういしやきいも♪」

アブが愉快そうにダンスを続ける。

未来は可愛らしくダンスをしながら微笑む。
ー自分が負けるはずがないー。
未来はそう思っていた

それにしても”憑依”なんて
変なワードだなぁ…と思いながら…。

「憑依、憑依、ひょういるか♪」

軽々と1回目をクリアする未来。

アブがさらに激しく踊り始める。

「憑依、憑依、ひょういそべまき♪」

アブは答えながら思う。
”そろそろ始めるかー”と。

アブに憑依した男は、
何もアブ役の女性の体が欲しかったわけではない。

本当の狙いはー。

リズムに乗って踊りながらアブが口を開く。

「そういえばぁ、今日は特別ルールありだから!」

未来が余裕の笑みを浮かべながらアブの方を
少しだけ見る。

「今回は”交換”じゃなくて”略奪”なの!ふふふ…
 負けた方は体の一部分を1個ずつ奪われていくの!

 うっふふふふ!」

お世辞にも可愛いとは言えないアブが、
挑発的な表情で未来に言う。

”体の一部分を奪うー?”

「ど、どういうことですか?」
踊りながら未来が動揺する。

さっきまでの余裕はない。

「憑依、憑依、ひょうい…い、、いす!」

動揺して、リズムに乗れなかった未来はミスをしてしまった。

アブは邪悪に笑う。

「あらぁ…じゃ、早速…」
アブの目が赤く光ると、未来は悲鳴をあげた

「きゃっ…」

そしてーー
光が消えると、アブは微笑んだ。

「---え、、、な、、何ですか今の…?」
そこまで言って未来は異変に気付いた。

”自分の、、左腕が無い!?”---。

「えっ、、いっ、、いやっ!
 わたしの左腕が…

 えっ…」

パニックを起こしながらアブを見ると、
そこには、不自然に左腕だけ綺麗なアブの姿があった。

右腕に比べて、その腕は細い

「えーー、、、う、、嘘…」
未来が右手で口元を抑えて絶望の表情を浮かべる。

「--そう、アンタの左腕、私のものになったの!
 どう、楽しいでしょ?

 これが闇の!ボディ&チェンジ!
 あっはははは!」

下品に笑うアブ。

そして、再びBGMがかかる。

「---ね、、ねぇ、どういうことなんですか!」
動揺して泣き叫ぶ未来。

しかし、アブはそれを無視した。

次のワードは”スライム”

アブが踊り出す。
未来は恐怖で体が動かない。

「スライム、スライム、すらいむきちょうえき♪」

踊り狂うアブ。

未来の番が回ってきた。
だがーーー
恐怖で泣きじゃくる未来はーー
”答えられなかった”

アブは笑った
「あららー!
 じゃ、次は”右手を貰うね!」

再び光に包まれる会場。

そしてーー。
アブの体に変化が起きた。

両腕だけ美人になったアブは笑う。

「うふふふふふふ~
 もうすぐ俺、未来ちゃんになれるよ~

 あ、いけね!素が出ちゃった!」

ガクガクと体を震わせ座り込む
未来。

もう、両手がない。

「---立ちなさい」
アブが言う。

そして無情にもリズムが奏でられ始めた。

次のお題は
”ホテル支配人”

「ホテル支配人、ホテル支配人、ほてるしはいにんじん♪」

アブが綺麗になった自分の手をペロペロなめながら
リズムを刻む

「ホテル支配人、ホテル支配人、ほてるしは…うっ…うっ…」
泣きじゃくり膝をつく未来。

アブは微笑んだ。

「アンタ 馬鹿ね?
 そうやって泣きじゃくれば助けてもらえると思ってるんでしょ?

 でも、世の中そんな甘い事ばかりじゃないんだよ!
 あははは!」

笑うアブ。

そしてーー

「両足!」
アブが叫ぶと、
足が消失した。

感覚はないー。
足も見えないー。
けれども、透明の足がそこにあるかのように
未来はまだ立てている。

胴体と顔だけの姿になった未来が涙を流す。

綺麗なスカートと綺麗な足を手に入れたアブは笑う。

「うっふふふ!
 もうすぐよ!
 もうすぐ私が「未来」になるの!

 この汚い胴体と顔を捨ててね!」

憑依されているアブは、
自分の体を蔑んだような目で見た。

そしてー。

「おい、収録中止だ!」
スタジオのディレクターが異変を感じて叫んだ。

ディレクターが未来に駆け寄る。

「お、、おい!しっかりしろ!
 ど、どうして手と足が…!?」

ディレクターがうろたえている。

しかし、アブは叫んだ。

「邪魔しないで!今すぐどきなさい!」

その言葉にディレクターは反論する。
「だが…、おかしいぞ!今日?
 どうした!」

その言葉を聞き終えると同時に、
アブがため息をついて、
目から赤い光をはなった。

そしてーー。
ディレクターの姿が”消えた”

この世から。

そこにはディレクターの身に着けていた衣類だけが残っていた。

「ヒッ…」
ガクガクと震える未来。

「どうしたのぉ~未来ちゃん?
 さっきまでの勝ち誇った顔は?

 そうやってファンの事も内心見下していたんだよね?
 自分は可愛いと思って、
 周囲を見下していたんだよね~?」

アブが言う。

未来は泣きながら「違います」と言う。

だが、半分はあたりだった。

未来は小さいころから「天使」としてちやほやされてきた。
それゆえ、自分に絶対の自信があったのだ。

このスタジオに来たときも
内心では”アブになんか私が負けるわけがない”
そう思っていた。

音楽が流れる。

ワードは”髪フェチ”

「髪フェチ、髪フェチ、かみふぇちょうちん!」

アブが叫ぶ。
未来を威嚇するかのように。

未来は膝をついた。
もう、恐怖で体も動かない。
もっとも、ひざも既に見えないし…

「---胴体!」

光に包まれる会場。

そしてー
未来はついに頭だけになってしまった。

顔以外、
美貌を手にしたアブは笑う

「うっふふふ、あとは顔を手に入れれば、
 わたしが、いや…俺が!
 ”春本 未来だよ♡”ってピースポーズを決められる
 あぁぁぁ、たまんねぇ!!!」

狂ったように笑うアブ。

そして最後のリズムが刻まれた。

ワードは”気持ちイイ”

「気持ちイイ、気持ちイイ、気持ちイイ~~~~」

アブは…何も言葉を言わなかった。

「---えっ」
未来の顔に少しだけ希望の色が浮かぶ。

「あらぁ…ミスっちゃった!」
アブが笑う

「…わ、、、私が、、、一つ体を貰えるって・・・
 ことですか?」
未来が言う。

アブは微笑んだ。

「まぁね…でもさ…アンタ一つ勘違いしてない?
 もうこの番組、いつものボディ&チェンジじゃないの。

 私が「勝ち」って言ったら私の「勝ち」なのよ!
 あはははははは!」

未来の顔に浮かんでいた希望が一気に絶望の色に変わる

それを見てアブは狂ったように笑った

「そう!その顔だよ!それが見たかったんだよ!
 あはははははははははははっ!」

希望からの絶望。
アブの中に潜む意識は笑う。

そして、、

”アブ役の女の体もー消えちまうけど、
 悪く思うなよ”

そう考え、アブは微笑むと叫んだ

「---頭!」

光に包まれるスタジオ。

そして、光が収まると、
笑みを浮かべた春本 未来だけが立っていた。

体の全てを奪われ、消えてしまった”本来の未来”

そして、奪った体に上書きされて消滅した”アブ”

赤い光に包まれて消失した”ディレクター”。

スタジオの残された人間は恐怖でしりもちをついている。

「えへへ…
 わたし、春本 未来で~す!
 じゃ、わたし、これからいっぱいこの体を使って
 楽しむんで!
 今日はこれで失礼しますね♡ うふふ・・・」

悪戯っぽく笑って可愛らしいポーズをとると
”生まれ変わった未来”はそのまま笑いながら
いずこかへと立ち去った…。

スタジオの残された人間は、
数時間後、発狂した状態で、別のスタッフに発見された…

その後、未来の姿を”表舞台”で見た人間は居ないと言う…

おわり

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コメント

リクエスト作品でした!
テレビはそこそこ見るのですが
アブandチェンジ(はねるのとびら)は
実はほとんど見たことが無かったり(笑)

なので、細かい部分は許してくださいネ。

小説
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
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    一部分ずつ奪われてくのいいですねえ

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 一部分ずつ奪われてくのいいですねえ

    ありがとうございます^^
    ジワジワと行くのもなかなか捨てがたいですよね!

  3. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    アブandチェンジとかあったなぁ~

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > アブandチェンジとかあったなぁ~

    そうですね~
    実は私はあまり見たこと無かったり(笑)

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