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いつもありがとうございます!!
今回の短編は
リアルデュエリストVol15 ~お前のライフは0だ~ です!
お楽しみ下さい!
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とある深夜のコンビニー。
チンピラ風の男、等々力 修造(とどろき しゅうぞう)が
店員にしつこくクレームをつけていたー。
いかにも気の弱そうな青年店員の
南雲 道彦(なぐも みちひこ)は、必死に、
修造に対してお詫びを続けていた。
「申し訳ございませんー
本当に申し訳ございませんー」
トイレから仲間の男が出てくる。
「へい、どうしたの?修造?」
明らかにガラの悪そうな男2人。
男2人同時にトイレに入って
何をしていたのだろうか。
いやー、
今はそんなことを気にしている場合ではない。
このクレーマーをどうにかしなければ。
クレームの内容はこうだ。
「ホットスナックのつかみ方が気に入らない」
要は、言いがかりだった。
道彦は、いつものように、
丁寧にホットスナックのチキンを袋に入れた。
それなのにクレーム。
この客たちの雰囲気から見て、最初から絡んでくるつもりで
来店しているのは明らかだった。
「--なぁ、土下座しろよ 土下座」
修造が、道彦の頭をポンポンと叩く
「申し訳ありません
そういうことは…」
道彦が言うと、
他の男2人が怒鳴った。
「おら!誠意を見せろよ!」
「店長を出しやがれー!」と。
道彦はひたすら謝り続ける。
修造は、勝手にアイスクリーム売り場のアイスを
取り出し、その場で食べ始めた。
「んっん~
ソフトクリームってうめぇよな?」
笑いながら他の二人にも
ソフトクリームを投げていく。
2人のうちの一人がキャッチに失敗し、
残りの2人がゲラゲラと笑っている。
道彦は拳を握り締めた。
”好き放題しやがって”
とー。
道彦は正義感の強い青年だった。
だからこそ、こういうやつらは許せなかった。
「--おう、お前、金払っとけよ」
修造が道彦に向かっていった。
「もうしわけありませんお客様、そういった対応は…」
修造がカウンターを叩いて怒鳴る。
「お客様は神様だぜ?
できねぇってのか?
俺らの食べたアイスの分、
お前が金を払っとけって
言ってんだよ!」
修造が怒鳴るー。
道彦は困り果てたような表情を浮かべた。
「---ふざけやがって」
今度はチンピラたちが雑誌コーナーで不機嫌そうに
雑誌を読み始めた。
「--警察呼びますよ!」
道彦が叫んだ。
”最後の警告”
「あぁん?ふざけやがって
呼べるものなら呼んでみろってんだ!」
修造がキレたー。
店内のモノを蹴り飛ばし、道彦のほうにやってきて、
唾を道彦の顔に吹きかけるー
ブチッ・・・
キレた。
道彦はーー
キレたーーーー。
ボッ!!!
当然、チンピラ風の男、修造の全身が
火に包まれた。
「いぎゃああああああああああ!」
修造が悲鳴をあげる。
そしてーー
ほどなくして、燃え尽き、
修造は消えてしまった。
道彦は”火あぶりの刑”のカードを持っている。
彼はー
リアルデュエリスト…
かざしたカードを現実化する能力を持つ男だった。
「--お、おい!何すんだテメー!」
残りの2人のうちの一人が、道彦に向かって突進する。
しかしーーー
次の瞬間、チンピラの首が吹き飛んだーーー。
「--!?」
残りの一人のチンピラが道彦の姿を見るー。
そこには、妖艶な美女が立っていた。
”斬首の美女”
道彦はそのモンスターカードで、
自らが斬首の美女となり、
チンピラの一人を斬首してしまった。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
残りのチンピラが泣き喚いて逃げようとする。
ーー薄幸の美少女ー
そのモンスターカードをかざされたチンピラは
少女の姿になって走り続けたー
彼がそのことに気付くのは少し先のことだー。
「--あぁ、またやっちゃったよ」
道彦は呟く。
ある日、突然手に入れたリアルの力。
この強大な力を使うまいと心がけてはいるものの、
イラッとするとついつい使ってしまう。
「ま、仕方ないか」
道彦はそういうと、「記憶抹消」のカードを使い、
監視カメラの映像を削除した。
道彦は、何食わぬ顔で深夜のコンビニ営業を続けるのだったー。
おわり
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コメント
憑依要素が…ない(汗)
記念短編のときはこういうこともあります!
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