憑依空間100万アクセスありがとうございます!
記念短編の二つ目は
「リアルデュエリスト」の最新作!
このシリーズも、憑依空間にとっては欠かせない作品の一つです!
それでは、どうぞ!
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カードを現実化させる力、
”リアルの力”
その力を行使して、
今日もやりたい放題するものが居た。
「--あの、すみません。
取材、よろしいでしょうか?」
取材関係者の男が言う。
カメラマンと、小柄ないやらしい顔つきの男だ。
「--あ、あの、今はちょっと・・・」
突然尋ねられた家の住人が困惑した様子を見せると、
小柄な男がカードをかざした。
”強引な取引”
そのカードにより、強引に取材の許可を貰うと、
彼らは好き勝手に取材を行った。
住民のプライバシーなど、まるで無視だ。
「--くふふ…
リアルの力、便利な力だぜ!」
小柄な男、
会津 雅夫(あいづ まさお)が笑う。
彼は、カードを現実化させる力の持ち主、
”リアル・デュエリスト”だった。
その力で、
強引な取材を行い、
今、もっとも稼いでいる週刊誌記者の男ー
それが、雅夫だ。
先日、彼は売れっ子アイドルだった少女の
スキャンダルを撮影したことで、話題となった。
否ー
本当はそんなスキャンダルは存在しなかった。
彼は
”洗脳ブレインコントロール”のカードで、
少女を洗脳し、強引に男と一晩を過ごさせたのだ。
そしてー
その様子を撮影した。
つまりは捏造。
「--記事ってのにはさ、
インパクトが求められるわけ。
真実より、インパクトさ」
雅夫は、そういう男だった。
その日も、週刊誌の記事を
集めるために、町を歩いていた。
ふと、公園で談笑している
二人の女子高生が目に留まる。
「おや、君達」
知らない男に声をかけられて
警戒心をあらわにする二人。
だが、彼は”有名週刊誌の記者”であることを
告げると、二人は警戒を解いた。
「--今さ~
いまどきの女子高生の喧嘩って取材
してるんだけどさ。
君達、殴り合ってくれるかな?」
雅夫がそういうと、
少女たちが呆れた様子で笑った。
「--わ、わたしたち仲良しなので、
喧嘩なんてしないですよ!」
一人がそういうと、
雅夫は笑った。
「そうかい。
なら”喧嘩してもらおうかな”」
そういうと、雅夫は
”憎悪の棘”という魔法カードを発動した。
棘が二人を包み込む。
「きゃあああ!何これ!」
「え?いやあああああっ!」
2人が悲鳴を上げる。
そしてーー
棘が二人を解放すると、
二人は、憎しみのまなざしを相手に向けた。
「--蘭菜!あんたいつも生意気なのよ!可愛い子ぶって!」
「何よ!三津子!あんたこそ!」
さっきまで仲良しだった二人は、憎悪の心を
植えつけられて、突然殴り合いを始めた。
激しく髪を振り乱し、
殴り合いを演じる二人。
三津子が、蘭菜の上に
馬乗りになり、何度も何度も蘭菜を殴りつける。
「はぁ、はぁ」と言いながら
制服をはだけさせて、
ひたすら蘭菜を殴っている。
「おっほ・・・!いいぞ、もっとやれ!」
雅夫が嬉しそうに叫ぶ。
横に居るカメラマンがその様子を撮影している。
次第に、周囲が騒然とし始めた。
「--さて、そろそろズラかるか」
そういうと、スクープを撮影した
雅夫は満足そうに撤収した。
取材部に戻る途中で、
雅夫は、コンビニに立ち寄った。
「いらっしゃいませ~」
何気なく、コーヒーを手に取り、
愛想なくカウンターに置く雅夫。
「--ん!?」
雅夫は、ふとコンビニ店員の顔を見た。
とても美人だー。
女子大生だろうか?
「き、きみ、可愛いね」
雅夫が言うと、
店員の女子大生が「あ、ありがとうございます」
と少し引き気味の笑顔で言った。
「---いいぞ、これはいい」
雅夫は思う。
雅夫の所属する会社では、AVの撮影もやっている。
「---きみ、AVに興味はあるかい?」
雅夫が尋ねると、
その店員は顔を赤らめて
「い、いえ」と答えた。
雅夫の予想通りの返事だった。
雅夫はニヤリと笑みを浮かべた。
「--心変わり」
雅夫は魔法カード”心変わり”を使うと、
その女子大生は一瞬とろーんとした目つきに
なり、すぐに元に戻った。
「もう一度聞くよ。AVに興味はあるかい?」
雅夫がそういうと、
店員の女子大生は嬉しそうに「はい!」と答えた。
「そうかそうか。なら、ここに連絡してくれ
君にぴったりのAV出演話がある」
名詞を渡すと、
雅夫は笑いながらコンビニを後にした。
「--あの、会津さん?」
背後を歩いていたカメラマンが口を開いた。
「最近、ちょっと酷すぎやしませんか?」
カメラマンの問いに雅夫は笑う。
「はは、余計な心配するな。
この力を最大限使い、のし上がる」
雅夫は言う。
カメラマンは思う。
リアルの力を手に入れた最初は、
壊れたカメラの修復だとか、
出版する本の印刷のサポートだとか
そういうことにカードを使っていた。
しかし、最近は・・・
”人権なんて、安いものだ”が
口癖になっている。
次第に、雅夫はエスカレートしている。
「--さっきの子たちだって・・・
会津さん、ちょっとやりすぎじゃ・・・」
その言葉に、雅夫は舌打ちをした。
そしてー
「墓場からの呼び声ー」
雅夫がカードを発動すると、
驚くカメラマンは、地面から現れた手に
引っ張られて、そのまま消滅した。
「くくく・・・はははははは!」
雅夫は邪魔モノを消して、一人笑い続けた。
後日ー
女子大生を主演としたAVの撮影を終えた雅夫は
そのままその女子大生とホテルで一晩を過ごした。
洗脳ブレインコントロールを使い、
彼女は雅夫の操り人形だ。
その帰り。
雅夫は、家族喧嘩の声を聞き、
その家をおもむろにノックした。
これは、良い記事が出来そうだ。
雅夫は、
家族喧嘩の取材をするべく、
その家に入り込む気だった。
取材の許可はカードで貰う。
「--あんだよ?」
柄の悪い男が出てきた。
「--取材、したいんですけど?」
雅夫が言うと、
男が言った。
「あぁん?今、取り込み中だ」
その態度に腹を立てた雅夫は
カードを発動しようとした。
しかしーー
「---!!」
雅夫がカードを発動する前に、
柄の悪い男が、カードを発動していた。
ーー奈落の落とし穴。
「--テ・・・テメェもリアルデュエ・・・!」
そう気付いたときには、もう遅かった
雅夫はーー
奈落に落ちてーーー
そのままーーー
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「---愚かなものだ」
リアルデュエリストの力をこの世に
もたらした男がため息をつく。
やはり、人間は力に溺れる。
救いようのないものたちだ。
「--いずれ、終わらせなくてはならないようだな・・・」
男は、そう呟くと、深いため息をついて、一人歩き始めたー
おわり
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コメント
憑依要素があまり無いことも多い
リアルデュエリストですが、TSF作品として
これからも続けたいと思います!

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