根暗で友達のいない男子生徒ー…。
彼はある日、”他人と入れ替わることができる薬”の存在を知り、
クラスの人気者の女子との入れ替わりを仕組み、
それを成功させてしまうー。
”偶然”を装い、元に戻るために協力しているフリをしながら
彼は理想の身体を楽しんでいくー。
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”元に戻る方法が見つかるまで、お互いのフリをして生活する”ー。
そんな約束をして、
朱音になった俊太は、放課後の時間を使って
お互いの家での生活を情報交換した上で、
学校の外に出たー。
「ーえへ…えへへへへへへー」
朱音(俊太)は、学校が出て周囲からの目がなくなったと同時に
「やった!!やった!!!やった!!!!」と、
嬉しそうにスキップしながら道路を走り出してしまうー。
根暗な俊太であっても、喜びを隠しきれないほどの感動ー。
俊太からしてみれば”雲の上のような存在”である
朱音の身体を手に入れたのだー。
喜ばずにはいられないー
「ーうわっ、おっとっとー」
まだ”朱音の身体”に慣れていない状態で、
派手にスキップしていた俊太は思わず転びそうになりながらも、
それでもニヤニヤが止まらないー。
”偶然入れ替わった”
”元に戻るために協力しながらこのまま過ごす”
そんな二つの”嘘”を、朱音は何の疑いもなく信じてくれたー。
本当は、入れ替わり薬を使って意図的に入れ替わったと言うのにー、
元に戻るつもりなんてないと言うのにー。
「えへへへー…津森さんがお人好しで助かったなぁー」
朱音(俊太)はそう言葉を口にすると、
嬉しそうに飛び跳ねながら周囲の目線も気にせず、
そのまま朱音の家へと向かって走り出すのだったー…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーお邪魔しまーー…
た、ただいまー…」
一方、先に家に到着した俊太(朱音)は
俊太の家の中に入ると、
俊太の母親と早速遭遇して会話を交わすー。
「ーー今日は妙に元気だねー?
何かいいことでもあったのー?」
会話を続けていると、俊太の母親が
そんな言葉を口にするー。
「えっ…?えっ…!?いえー、いや…べ、別にー」
俊太(朱音)は慌てた様子でそう言葉を口にすると、
早めに話を切り上げて、2階にある俊太の部屋に向かおうとするー。
”家での俊太”も、そんなに家族とたくさん話すわけではないらしく、
本人も、”僕、家でも親とそんなに喋らないからー”とは聞いていた。
そのため、俊太(朱音)は
”いつものわたし”よりも、かなり暗い雰囲気で喋っていたつもりだったけれど、
それでも”今日は妙に元気だね”と言われてしまったー。
「ーー難しいなぁ…」
俊太(朱音)は思わず苦笑いをするものの、
部屋に到着すると、
「笠島くんだってわたしになっちゃって大変なんだし、
頑張らなくちゃ!」と、自分を奮い立たせるような仕草をすると、
”元に戻る方法”を、俊太の部屋で一生懸命調べ始めたー。
”きっと、笠島くんも頑張っているからー”と、
何一つ疑わずに、そう信じてー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
けれどー…
実際にはそうではなかったー。
「ーぁぁ…すごい…すごいすごい…なんだこれなんだこれー」
朱音(俊太)は帰宅すると同時に、
朱音の部屋に飛び込んで、
その部屋を見回しながらひたすらに興奮していたー。
「ー女子の部屋ー女子の部屋だー…女子って感じだーすごいー…」
と、語学力を失った状態で、
ひたすら、朱音の部屋に感動したような表情を浮かべるー。
嬉しそうに朱音が普段、寝ていると思われるベッドに飛び込むと
その上をゴロゴロ転がって
「いい匂いー…えへへへへへ♡」と、足をバタバタとさせてから、
咽てしまうほどに激しくベッドのニオイを嗅ぎまわり始めるー。
あっという間にいつも綺麗にしている髪が乱れて、
その乱れた髪型を鏡で確認した朱音(俊太)は、
さらに興奮して、自分自身を思いっきり抱きしめてしまうー。
「はぁ♡ はぁ♡ はぁぁぁぁ♡」
嬉しそうに息を漏らしながら自分自身を狂ったように
抱きしめる朱音(俊太)ー
俊太(朱音)はこの瞬間、俊太の家の方で
まじめに”元に戻る方法”を調べているー。
こんなことされているとは、夢にも思わずにー
「ーーあぁぁぁあああ…やばいやばいやばいっ」
朱音(俊太)は自分のものになった両胸を
狂ったように揉み始めるー
どんな風に揉んでいいのかも分からないまま
とにかく、揉み続けたー。
胸を揉んでいることが気持ち良く感じているのかー、
あるいは、朱音の身体をこうして動かしていることに
興奮を感じているのかー
それすらも分からないほどに興奮してしまうー。
「ーーーいいよねーー?いいよねー?
僕の身体なんだからー」
朱音(俊太)は顔を真っ赤にしながら
制服を見下ろすと、制服を雑に脱ぎ捨てて、
そのまま下着姿を晒すー。
「ーんふふふふふふっ♡ ひひひひひ♡」
完全に欲望に狂ってしまったかのように
奇妙な笑い声を上げると、欲望のままに
自分の身体を撫でまわすー。
イヤらしい手つきであちらこちらを触っては
甘い吐息を吐き出すと、
ゴクリ、と唾を飲み込んでから鏡のほうを見つめるー
髪は乱れー、表情はだらしなく歪みー、
いつも表裏にない、明るい笑顔が印象的な朱音が
”滅茶苦茶”になっているー。
そんな状況にさらに歪んだ笑みを浮かべると、
自分が身に着けている残る衣類ー…
下着を見下ろしてゴクリと唾を飲み込むー。
「えへ…
えへへへへへー…
笠島くんに、わ、わ、わたしの全部ー見せてあげる♡」
そんなことを朱音に言わせて、
たまらなく興奮した表情を浮かべると、
「ーわたしの全てを見て♡」と震えながらそう吐き出して、
下着をも脱ぎ捨てたー。
「ーーあぁぁああああああ…最高だ♡」
朱音(俊太)はそう言葉を口にすると、
そのまま頭がおかしくなりそうになるまで
夢中になって胸を揉み続けたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー。
「ーー昨日は大丈夫だったー?
ーーわたしの身体、色々と慣れなくて大変だったでしょ?」
俊太(朱音)が、学校で朱音(俊太)を見つけると、
朱音(俊太)はまだ昨日のドキドキを忘れられないまま、
少し顔を赤らめると、
「うーう、うんーーつ、津森さんも、僕の身体なんかでー
大変だったと思うけどー…」と、
そう言葉を口にするー。
が、俊太(朱音)はイヤな顔一つせずに
「わたしは何とかうまくやってたから大丈夫ー。心配しないでー」と、
そう言葉を口にすると、
「ー元に戻れるまでの間、困ったことがあったら何でも相談してね!
こういう時は、二人で乗り越えなくちゃだし!」
と、俊太(朱音)は明るく、前向きな言葉を口にするー。
「そ、そ、そうだねー」
朱音(俊太)は、朱音のあまりにも”良い子”っぷりに
少し気まずそうな表情を浮かべると、
「ーあ、あのー…」と、そう言葉を口にするー。
「ーーどうかした?」
俊太(朱音)が不思議そうにそう呟くー。
その言葉に、朱音(俊太)は
「き、昨日ー…ぼ、僕が何してたかとかは聞かなくていいのー?」
と、そんなことわざわざ自分から言う必要ないのに、と思いつつも
何となくそう聞いてしまうー。
あまりにも”前向き”な言葉ばかりで
”わたしの身体で変なことしてないよね!?”だとか、
そういうことを一切聞かれなかったことで、
逆に不安になってしまった朱音(俊太)ー。
入れ替わりを仕組んで、白々しく偶然を装うようなことを
した割には、本質的には小心者である俊太ー。
朱音が何も聞いて来ないのは、
既に”入れ替わりを仕組んだことに気付かれていて、着々と警察に逮捕させるための
話でも進んでいるのではないか”と、
そんな風にも思ってしまうー。
「ーーだって、笠島くんはそんなことしないと思うしー…
それにー、トイレとか、着替えとか、そういうことはー…
お互い様だから仕方ないでしょ?
まさかず~っと同じ服を着て、ず~っとトイレを我慢して、
ず~っとお風呂に入らないなんて出来ないしー」
俊太(朱音)は穏やかに笑いながら言うと、
「それにー」と、そう言葉を口にしてから、
朱音(俊太)のほうを見つめたー。
「ー相手のこと信じたいしー、
こうやって入れ替わっちゃったら信頼関係も大事だから!!」
俊太(朱音)の一点の曇りもないような
そんな言葉を聞きながら
朱音(俊太)はズキッと心が痛むような感覚を覚えるー。
「ーーあ、そうだー…このあとの授業とか、大丈夫ー…?
そのー…ほら、わたしの身体だから
みんな色々と話しかけて来るかもしれないしー
笠島くん、そういうの、あんまり好きじゃないよね?」
自分だって不安だろうに、とにかく色々心配して、
色々気遣ってくれる俊太(朱音)ー。
「ーーーう、うんーー…
で、でも、ぼ、僕は大丈夫だからー」
朱音(俊太)は、とことん良い子な朱音を前に
逆に申し訳ないという気持ちが膨らみそうになってしまい、
首をぶんぶん横に振るー。
「ー元に戻れるまで色々大変だと思うけど、
一緒に頑張ろ!」
俊太(朱音)はそう言葉を口にすると、
そのまま穏やかな笑みを浮かべたー。
”僕”の顔のはずなのにー、
なんだか、俊太(朱音)の表情は
まるで太陽のように見えてしまったー
何故だろうー、と、そう思いつつも
朱音(俊太)にその答えは分からないー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
学校での授業は、
何とか乗り越えたー。
”朱音のフリ”は、できるー。
何故なら元々俊太は、寝たフリをして
よく朱音のことを見ていたからー。
もちろん、それだけでは足りないけれど、
お互い、相手のフリをして生活するために、
色々情報交換をしたから、
誰と仲良しなのか、普段どんな会話をしているのかー、
そういったことはある程度知ることが出来ているー。
元々知っている情報ー、
そして、聞いた情報ー、
その2つで、何とか”朱音”として過ごすことができた。
学校では”我慢”だー。
学校でやりたい放題してしまったら全てが台無しになってしまうー。
そしてーー
帰宅すると朱音(俊太)は、また昨日と同じように
”お楽しみ”の時間に突入したー。
朱音の身体で色々なポーズをしたりー、
「俊太君のこと、ずっと大好きだったの」と言わせてみたり、
鏡にキスをして、唾液まみれになるまで
しゃぶりつくようにして、キスを繰り返したりー…
そんな行動を続けたー。
しかしーー
”ー元に戻れそうな手がかり、見つけたかも!”と、
そんな嬉しそうなメッセージが届いたー
「ーーーー」
下着姿のまま、朱音(俊太)は、
一生懸命、色々なことが書かれているメッセージを見つめるー。
けれどー、俊太は知っているー。
”そんな方法では元には戻れない”と、言うことをー。
入れ替わりには、入れ替わり薬を使ったのだからー。
そして、2回以上の使用は魂が負担に耐えられないとされていて、
もう元に戻ることはできないと知っているからー。
”わたしの身体で困ったことがあったら何でも言ってね”
そんな、こちらのことを心配するメッセージも添えられているのを見て、
ゾクゾクしていた全身の興奮が急激に抜けていくのを感じるー。
「ーーー…僕はーー」
朱音(俊太)の中で膨らんでいく罪悪感ー
いっそのことー、俊太になった朱音が”キモいんだけどー”とか
言ってくれるタイプならー、遠慮なくこちらも楽しめたのかもしれないー。
けれどー…
そんな状況の中、朱音(俊太)と、俊太(朱音)の入れ替わったままの
生活は続くー。
朱音が優しくして来ればしてくるほどー、
心配してくれればしてくれるほど、
その罪悪感は膨らみ、耐えがたいものになっていくー。
次第に暗くなっていく朱音(俊太)ー。
そんな朱音(俊太)を見た俊太(朱音)は穏やかな表情で言ったー。
「ー大丈夫ー。必ず元に戻れるから!」
とー。
「ーーー…」
どうやら、俊太(朱音)は、朱音(俊太)が暗い表情を浮かべているのを
”元に戻れるかどうか不安に思っているから”だと思っているようだー。
「ーーーーー違うんだー」
そんな状況に、朱音(俊太)はそう言葉を口にするー。
「ー違うー?
ど、どこか体調でも悪いのー?」
俊太(朱音)が心配そうに言うー。
ここでも、心配してくれる朱音ー。
そんな状況を前に、朱音(俊太)はついに耐えきれなくなって
口を開いたー。
「違うんだー。これは、僕のせいなんだー」
とー。
③へ続く
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コメント
次回が最終回デス~!!
入れ替わった相手の子があまりにも心配してくれて
あまりにも優しいことで、
俊太くんの中で膨らんじゃう罪悪感…
どうなってしまうのかは、最終回で
見届けて下さいネ~!!
今日もありがとうございました★★!

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