<女体化>続・影武者アイドル

ある日、突然失踪していしまったアイドル…

そんな彼女のマネージャーだった男は”たまたま似てたから”という
理由で、女体化させられて、失踪したアイドルの影武者として
活動することになってしまう。

しかし、彼は”失踪の真実”を知るー

そしてーー

※「影武者アイドル」の続編デス

本編のネタバレ有・後日談になるので
本編をお先にどうぞ!

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「--今日は、新曲ではなく、皆さんに重大な発表があります」

失踪したアイドルー亜希奈。
元々亜希奈にそっくりで、”亜希奈の男版”などとも
揶揄われていた、
そのマネージャーの男・雅史は、
スターロード・プロダクション
社長の健次郎によって女体化させられてー
亜希奈の影武者として、活動していたー

だが、彼は、真実を知ったー。

亜希奈は、自分の生き別れの姉だったー。
だからー、自分は亜希奈に似ていたのだろうー。

そしてー
スターロードプロダクションは、赤字だったー
そんな赤字で苦しむ健次郎社長に付け込み
製薬会社の麗という女が、
健次郎社長に”女体化薬”を持って接近ー

それに乗った健次郎社長は、恐ろしい計画を
進めようとしていたー

それが、

”非・人道的”な計画。
”アイドル”を大量に作り出す計画を推し進めようとしてたー
孤児や、グレている若者、ホームレスなどを捕まえて
次々と女体化させて、アイドルやAV女優を量産する計画だったー

それを知った雅史はー
今日、全てを打ち明ける決意をしていたー

アイドルのキラキラした服装に身を纏い、
女体化した状態ー
亜希奈そっくりの姿をした雅史が、
”新曲発表”と聞きつけ集まった報道陣の前で
宣言したー

「ーーーわたしは、本物ではありません。
 そして、本物の亜希奈は既にー
 社長に、殺されていますー」

亜希奈、いや、姉さんー
これで、いいよなー?

死んでしまった亜希奈のために、
マネージャーとして、弟して、してやれることー

全てを、淡々と告げていくー

その雅史の表情はー
可愛らしいアイドルのものなどではなくー
決意を固めて戦う、一人の女の表情だったー

恩義ある健次郎社長が暴走したのならー
お世話になった身として、社長の暴走を止めることこそが、
恩返しになると、信じて、雅史は全てを語り終えたー

どよめく会場ー

「----」
会見を聞いていた社長秘書の麗が、
退出していくー

健次郎社長に報告しに行ったのだろうー。

「ーーあなたは、亜希奈さんではない、と
 そういうことですか?」
報道陣がざわめいているー

「そうです。わたしはー、
 いえ、俺はー
 彼女のマネージャーであり、弟です。
 姉さんはーーいや、亜希奈は、
 社長たちによって、消されたんです」

そこまで言うとー
会場に健次郎社長が飛び込んできた

「貴様ぁ!」
健次郎社長が叫ぶー

雅史は、亜希奈そっくりの姿のまま
健次郎社長の方を見るー

健次郎社長が、報道陣をかきわけて近づいてくるー。

「--貴様…俺を裏切るのか?」
健次郎社長に睨まれる雅史ー

「---…社長…俺は、俺は…
 社長に、本当に感謝していますー」

アイドルとしての振る舞いではなくー
雅史として、まっすぐ社長を見つめる。

健次郎社長は
「その俺に、恩をあだで返そうってのか?」
と、怒りの形相で叫ぶー

製薬会社から来た女・社長秘書の麗も
その様子を見つめているー

「---違う!」
雅史は可愛い声で叫んだー

「-だからこそ、社長に恩を感じてるからこそ、
 こうするんです!」
雅史が言うー

健次郎社長は雅史を睨むー

「--両親に捨てられた俺を、拾いー
 育てー
 こうして、芸能事務所のマネージャーとして
 導いてくれたのは、社長、あなたです。

 俺は、本当に感謝していたし、
 今も、感謝してます

 俺は社長を、親のように思ってます。

 でもー」

亜希奈そっくりの姿をしている雅史の目から
涙がこぼれるー

「--でも、”親”が、間違った方向に進もうとしてるならー
 息子としてーそのまま黙ってみていることなんてできません!

 いつもいつも、アイドルたちの成長を嬉しそうに見守っていたころの
 自分を思い出してくださいよ!社長!」

雅史の言葉に、健次郎社長は表情を歪めるー

”親”

そう言われて、正直、嬉しかったー
芸能事務所では、社長とマネージャーに過ぎないために
他人行儀を超えないようにはしていたがー
雅史を実の息子のように感じていたこともあるー

でもー

「----世の中は、金だ」
健次郎社長が、座り込むー

報道陣が、見つめる中ー呟くー

「--分かるか?久保田!
 金がないんだ!俺には!金が!

 女体化薬でアイドルを量産できれば、金が手に入る!
 金があれば!!!
 社員も、所属のアイドルもみんなみんな、救えるんだよ!」

健次郎社長の言葉に、
雅史は言うー

「--そのためなら、姉さんを殺して構わないってことですか」

とー。

亜希奈は、事務所の秘密を知って反対しようとしたために
”始末”されたー

「----」
健次郎社長は、周囲の報道陣や、
亜希奈そっくりな姿の雅史を見つめるー。

「----……ふぅ」
観念したのか、健次郎社長は、椅子に座りこみながら呟くー

「俺は…
 亜希奈のことも、お前のことも、実の子だと思ってー
 育ててきた」
ため息をつく健次郎社長ー

「だが、いつしか、お前たちを守りたいあまりー
 俺は、お前たちとは違う方向に進んでいってしまったのかもしれないな」

諦めのような表情ー

製薬会社の麗が、健次郎社長の方を睨むー。

「-------………
 世の中ー」
健次郎社長は口を開いたー

「--世の中、綺麗事だけじゃ、生きてはいけないー」

健次郎社長はそれだけ言うと、立ち上がったー

報道陣の方を見る健次郎社長ー。

「---俺は、亜希奈を殺したー!
 女体化薬でアイドルを量産するために!

 そこの麗と結託して!!!
 会社の名前はーーー」

全てを打ち明ける健次郎社長ー
不貞腐れた態度を取りながらも、
雅史の想いが通じたのかー
それとも、単に、観念して開き直っただけなのかー

「---は??社長!話が違うじゃない!」
社長秘書の麗が本性を現すー

だが、健次郎社長は止まらなかったー

全てを打ち明けー
そのまま彼は、連行されたー

スターロードプロダクションは閉鎖ー
健次郎社長に取り入った女・麗が務めていた
製薬会社も、世間のバッシングに晒されてー
廃業に追い込まれたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---は~~~」

朝ー
髪を整える亜希奈ー

いや、雅史ー

彼は結局、元には戻れていないー

スーツを身に着けて、
胸のあたりを気にする雅史ー

「--ったくー」

下着をちゃんと身に着けてー
女としての身なりを整えるー

健次郎社長に接近した製薬会社はー
”元に戻すための手段”を完成させておらず、
女体化薬が明るみに出たことにより
警察の立ち入り調査を受けたため、
会社も倒産、結局、雅史は男に戻ることが
できなくなってしまったー。

「---あぁ~あ…」
少し短めにした髪を掻きむしるー

どうしても、髪が長いと落ち着かないので、
女らしさは残したままショートヘアーにしたー。

「--な~んか、女装してるような
 感じなんだよな」

雅史は呟く。

確かに身体は女体化していて
女であることに間違いはないのだが、
自分が、女装しているような錯覚を覚えるー。

男として、この年齢まで生きたからだろうかー
完全な女になっていても
自分が女装しているような、
そんな気持ちになるのだー

「ま…でも…」
鏡を見つめる雅史ー

この姿でいると、
亜希奈をー
いや、姉さんを身近に感じることができるー

変な意味ではないー
いつも、心は一緒ー
姉さんが見守ってくれているようなー
そんな気持ちになるー

「行って来るよ、姉さんー」

今日は、警察に足を運ぶー
雅史を”どうするか”を決めるのだー

罪を犯した、とかそういうことではないー

”女体化薬の唯一の被害者”として、
雅史がこの先、どう生活していくのかー、
と、いうことだー。

あの場にいた報道陣にはー
”女体化薬のことを伏せるよう”強く要請したー

もちろん、外に漏らす人間もいたが”都市伝説レベル”で
それは収まり、
健次郎社長や、社長秘書の麗は”違法薬物”の
取り締まりという形で、処理されたー

「さてーー」
警察幹部らしき人物と、医療界の重鎮らしき人物がいるー

「色々、考えたのだが、どうするかね?」
医師らしき人物が言うー。

亜希奈そっくりな姿に女体化してしまった雅史を今後どうするかー、
そういうことらしいー

「---ーー」
雅史は戸惑うー

”始末される可能性もある”
そう、思っていたー

芸能界の黒い部分をたくさん見てきた雅史はー
世の中の”汚い部分”もたくさん知っているー

だから、女体化ということを隠すために
始末されるのではないかー、

そんな覚悟もしていたー

だがー
そうはならなかったー

”亜希奈として生きていく”
”別の女性として生きていく”
”特殊な施設に入院して男に戻る方法を探る”

現実的な未来が、提示されたー

「-------」
”俺は、姉さんではないー”

亜希奈の名をかたって生きていくことはー
亜希奈に対する冒涜にもなるー

雅史は、そう考えていたー

「残念だがー
 そのままの姿で、”君”として生きるのは難しいー
 世の中が混乱するからな」
警察幹部らしき男が言ったー

確かに、亜希奈の姿で”雅史”として
生きていくのは難しいー

それは、分かるー

「---答えは、1週間後で構わないー
 それまではー」

「-もう、決めました」
雅史はほほ笑んだー

意識しなくても、女体化している雅史のほほ笑みは
とても可愛らしかったー

「----俺はーーー」

雅史は、決意したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれから1年ー

「え~!ほんとですか~?」
まだまだ”駆け出し”のアイドルが
事務所のスタッフと会話しているー

「えぇ、本当ですよ。」

CDデビューの話が出たのだー

真菜、と名乗る可愛らしいアイドルはー
嬉しそうにしながら、
更衣室へと入って行ったー

「--ーーー」
更衣室で一人になると、真菜は呟いたー

姉であった亜希奈のことを
いつまでも忘れないためにー

姉であった亜希奈の夢を
消さないためにー

雅史は、この姿で生きていくことに決めたー

ちょっと恥ずかしいけれどー
アイドルとしてー
姉さんの夢の続きを、弟である自分がー

”亜希奈として生きていく”
”別の女性として生きていく”
”特殊な施設に入院して男に戻る方法を探る”

掲示された3つの選択肢ー

雅史は、”別の女性として生きていく”ことを選んだー

亜希奈として生きていくー
つもりはなかった。
姉さんは姉さんしかいないのだし、
例え、姿形がそっくりだとしても、
亜希奈は亜希奈ー
自分は自分だー

特殊な施設への入院ー
これも、選ばなかったー
モルモットにされる不安もあったし、
何年かかるかもわからないー
それに、亜希奈のことを否定することに
なるような気もしたー

だからー

この道を選んだー

藤川 真菜という新しい名前を貰いー
裏で、藤川 真菜という人間が存在するよう、
役所や、各所に手配してもらいー
雅史は今、藤川 真菜として生きているー

真菜という名前はー

姉であった亜希奈の「な」と、
自分の、雅史の「ま」を混ぜた名前だー。

亜希奈が死ぬまでー
亜希奈のことが姉だなんて知らなかったけれどー

こうして今、雅史はー
姉と共にここにいるー
変な意味ではなく、彼は、姉の存在を背負って
生きて行こうと決意していたー

「--これからも、頑張らないとなー」
いつか、姉・亜希奈のような人気アイドルになれるようにー

そう願ってー
真菜と名前を変えた雅史は、今日もアイドル活動に
勤しむのだったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

影武者アイドルの後日談でした!

元々、本編で終わりの予定だったのですが、
え?ここでおわり!?というコメントを
ツイッターで頂いたりもしたので、
ご想像にお任せします、ではなく形にしてみました!
(あえて、ぼかしたままも、それはそれで味がある(?)気もしますケド…!)

今日もありがとうございました~!

ちなみに、え、ここで終わり!?とコメントを頂いても、
続きを書くかどうかは、お約束できませんので、
ご了承下さいネ!

女体化<影武者アイドル>
憑依空間NEO

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