<他者変身>憑依戦隊ポゼレンジャー③~正義~(完)

ヒーローたちに変身して
暗躍する悪の組織…。

その先に待ち受けていた運命は…?

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悪の組織ディープサタンの
下級怪人・タヌキコアラが
ポゼレンジャーと戦っている。

街で暴れていたタヌキコアラを
食い止めるために
正義の味方・ポゼレンジャーが駆けつけたのだ。

「おのれ~!」
タヌキコアラが巨大なこん棒で襲い掛かってくるー

「---えいっ!」
ポゼレンジャーのイエローが鞭をふるい、
タヌキコアラは吹き飛ばされてー
そのまま爆発したー

「大丈夫だったか?」
レッドが、怯えている子供たちに
手を差し伸べる。

子供たちは嬉しそうに
「ありがとうポゼレンジャー!」
と呟いたー

「……馬鹿な餓鬼どもだ」
レッドはボソッと呟いたー

ポゼレンジャーの本物は
既に死んでいる。

彼らは、
悪の組織ディープサタンの幹部たちが
その変身能力で成りすましている偽物。

アジトに帰ったポゼレンジャーの5人は
人間体へと戻る。

ピンク=美咲が
煙草を手にして、それを吸いながら笑うー。

「くっくくく、人間たちを順調に信じ込ませているようだな」

最初、ポゼレンジャーに変身した5人は
好き放題やりすぎて
”最近のポゼレンジャーはおかしい”という噂まで
立ち始めてしまっていた。

しかし、最近は、ヒーローとして人助けをしながら、
ディープサタンの下級怪人を捨て駒として利用し、
実際にそれを子供たちの前で
倒して見せていることから、
再びポゼレンジャーは信頼され始めていた。

「---今日も、やるか」
悪の女幹部の姿をしたピンク=美咲が笑う。

「-へへ、いいねぇ」
レッド=卓三が笑うと、
ふたりは抱き合ってエッチなことをし始めたー

元々ー
本物のレッド=卓三とピンク=美咲は
お互いのことが好きだったー

が、2人は生前、結ばれることはなかったー

2人の姿をした別人が、
こうして、今、エッチなことをしている皮肉な
光景がそこに広がっていたー

「--っかし、人間の姿で好き放題ってのも
 なかなか楽しいなぁ」
ブルー=武が笑う。

「そうね~!おじさんとエッチするのとっても楽しいし、
 なんかこう、女の子な言葉遣いしてるだけで
 ドキドキするし!」
イエロー=明日香がほほ笑む。

明日香に変身しているのは
銃使いの怪人で、男だが、
最近は女子高生である明日香になりきって
ノリノリだ。

「んあぁっ♡ あっ♡ あぁ♡」
ピンク=美咲がレッド=卓三とエッチして
気持ちよさそうに喘いでいる。

「--……と」
グリーン=道治が何かに気づく。

「総司令からの招集だ」
そう呟くグリーン=道治。

エッチの最中だった卓三と美咲も
その言葉に反応を示すと、
5人はディープサタンの基地へと向かったー

”いよいよ、人間たちを葬り去るときがきた”
ディープサタンの基地では、
ディープサタン総司令が高らかに通信越しに宣言した。

ディープサタン総司令は、大幹部たちに対しても
自らの姿を現すことは決してなく、
通信で指令を下しているー。

「と、いうと?」
ピンク=美咲が言うと、
ディープサタン総司令は答えた。

”お前たちが抹殺した上官たちから奪い取った
 次元爆弾。あれを我々で改良し、
 人類を抹殺するための爆弾を完成させた

 それを使い、人類を抹殺ー
 この地球を我が物にするのだ”

ディープサタン総司令の声。

「はっ」
ポゼレンジャーの5人は頭を下げた。

”--明日、我、直属の部下に
 爆弾を届けさせる。
 貴様たちの手で、人類を終わらせるのだ”

「承知いたしました」
美咲=ピンクがそう返事をすると
ディープサタン総司令は満足そうに
”明日は我らの新たなる記念日だ”と
呟いたー

・・・・・・・・・・・・・・・

夕方ー

「明日、人類を滅ぼすことになる」
ピンク=美咲の言葉に
他の4人は頷いた。

今日がヒーローとして行動する最後の1日だ。

「--人間として過ごすのも今日で
 最後だ。今日は存分に楽しめ。
 愚かな人間たちの社会に溶け込んで、な」

頷く4人。

5人のヒーローは、それぞれ
人間に成りすまして過ごす最後の1日を楽しんだ。

レッド=卓三は
大学の同級生たちと遊園地に遊びに行った。
観覧車に乗ったり、ジェットコースターに乗ったり、
色々と満喫する。
”馬鹿な人間たちだ”
レッド=卓三はそう思った。
遊園地で、”明日滅ぶ”ことも知らずに
楽しそうに過ごす人間たちー。

ピンク=美咲は、
洋品店で過激な衣装を多数購入して
それを自宅で楽しんだ。
ポーズを決める美咲。
このおたのしみも今日で最後だ。
明日には人類を滅ぼす。

ブルー=武は、
ゲームをプレイしたり、漫画を読んだり。
インドアな1日を満喫する。

イエロー=明日香は
いつものように夜の街でおじさんと寝たりして
ゾクゾクな夜を送る

グリーン=道治は、
車を運転して、ドライブを楽しんだ。
人間社会が壊滅すれば、こういう機会は無くなるー

ポゼレンジャーに変身して成りすましている
5人の怪人は
人間たちとの最後の晩餐を楽しんだー

そして、翌日ー

「--人間どもは、今日で終わりだ」
レッド=卓三が呟く。

「もう、この姿も必要ないし、人間界に溶け込む必要もない」
グリーン=道治も呟く。

「ふふ…実は最近ちょっと人間のフリしてるの
 楽しくなってきてたけど」
イエロー=明日香が笑う。

そこにー
ディープサタン総司令直属の怪人・キャラメルジェットが
やってきた。

「--これが、総司令がお作りになられた
 改良型次元爆弾だ。
 この世界の人間を一気に駆逐できる」

キャラメルジェットが爆弾を
ポゼレンジャーに成りすました大幹部たちに渡す。

「--総司令は、侵略の功労者である
 お前たちに、人間を消し去るという
 最高の瞬間を味合わせてやりたいと仰せだ。

 さぁスイッチを押すのだ」

キャラメルジェットが言う。

スイッチを押せば
特殊な波動が地球上に広がり、
人間たちは1時間以内に全員、
次元の彼方へと葬り去られるのだという。

5人は、頷く。

「--みんな、考えていることは同じだな」
レッド=卓三が言うと、

「--ふふふ…決まりだな」
と、ピンク=美咲がほほ笑んだ。

5人はーーー
次元爆弾のスイッチを押さずーーーー

仲間であるはずの
キャラメルジェットに襲い掛かった

「-!?」
驚くキャラメルジェット。

「--悪いな!キャラメル野郎!」
レッド=卓三が言う。

「な、何のつもりだ?!貴様ら!?」
狼狽えるキャラメルジェットに対して
イエロー=明日香が言い放った。

「わたしたち、人間として過ごすことが
 楽しくなっちゃったの!」

とー。

ブルー=武が言う。

「バカな人間たちを信用させるために
 正義のヒーローとして戦ってみたらよ、
 なんかこう、子供たちにありがとうって言われて…
 俺たち、本当のヒーローになりたいって
 そう思ってさ」

「---ふ、、ふざけるなぁ!」
キャラメルジェットが、身体のジェットを噴射させて
必殺技の”キャラメル・メテオ”を放とうとするー

しかしー
その前に、ピンク=美咲の魔法攻撃を受けて
キャラメルジェットは戦闘不能の状態になる。

「---おい」
ブルー=武が剣を突きつける。

「総司令は、どこにいる」

脅されたキャラメルジェットは、
ディープサタン本部の場所に
案内させられたのち、始末されたー

・・・・・・・・・・・・・

ディープサタン本部ー

大幹部たちでさえやってきたことのない場所に
それは存在していたー。

異次元と地球の狭間に存在するその場所ー
その場所を知っているのは、
ディープサタン総司令と一部の側近たちのみ。

不気味な黒雲が立ち込めて
雷が鳴り響くその場所に
ディープサタン本部は存在していた。

ディープサタン本部に到着した
ポゼレンジャーたち。

「よし。行くぞ」
レッド=卓三が言うと、
他の4人は頷いた。

今、ここにいる
ポゼレンジャーたちは本物ではない。

ディープサタン幹部たちが
本物のポゼレンジャーたちを始末して、
変身能力で成りすましているだけだ。

本来であれば、本物の5人がここに来るはずだったー
しかし、本物は、もういないー

本部に乗り込む5人ー。

「ポゼキック!」
レッドがクマのような怪人を吹き飛ばすー。

「--邪魔よ!」
ピンクが魔法で、魔術師のような怪人を消し去るー

「--おりゃあ!」
ブルーは剣で、パトランプのようなものがついた怪人を真っ二つにし、

グリーンがバリアでイエローを援護し、
イエローが鞭で、ナースのような姿の怪人を葬り去るー。

ディープサタン総司令の側近たちは
あっという間に全滅した。

そしてー

「--何事だ」
ディープサタン総司令が姿を現した。

総司令は、不気味な紫のローブを羽織った姿だったー。

「---貴様ら」
ディープサタン総司令が驚く。

「--わたしたち、ポゼレンジャーに変身して
 ポゼレンジャーに成りすましてみて…
 正義に目覚めたんです」

ピンク=美咲が言う。

「---総司令!覚悟!」
レッド=卓三が叫ぶ。

「--愚かなり…」
ディープサタン総司令は、
ポゼレンジャーに変身した大幹部たちの裏切りを悟る。

激しい煙のようなものを放つ総司令ー。

「--裏切りものどもよー
 本当の地獄を見せてやる」

ディープサタン総司令が不気味に笑うー

「うおおおお!」
ブルー=武がディープサタン総司令に切りかかるー

バリアを張る総司令ー。
しかし、ブルーの剣はバリアを貫いた。

「ぐがっ!」
苦しむ総司令。

そこにすかさず、他のポゼレンジャーたちが攻撃を仕掛けるー
なすすべもなくディープサタン総司令は吹き飛ばされ、
苦しそうに立ち上がった。

「ぐおおおおおお………
 我が故郷に…栄光あれ…」

ディープサタン総司令はそう叫ぶと
そのまま倒れて爆発したー。

「--終わったな」
グリーン=道治が呟くと
他の4人も頷いたー

・・・・・・・・・・・・・・・

後日ー

大学の食堂で友達と談笑する
レッド=卓三

別の大学で、楽しそうに
おしゃれトークをしているピンク=美咲

就職活動に励むブルー=武

クラスメイトに告白して
嬉しそうに笑うイエロー=明日香

ヒーローショーに登場する
グリーン=道治

ディープサタンの幹部だった5人は
すっかり人間界に適応して、
生活を送り始めていた。

ディープサタンの残党と戦いながら、
5人は平和を守り続けるー

本物は、もういないー
けれどー
ポゼレンジャーに変身した5人は、
知らぬ間に正義の心に目覚めて
本物の活動を引き継いだのだったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

幹部たちは正義の心に目覚めてしまいました!!

ハッピーエンド…にも見えますが、
元々のポゼレンジャー5人からしてみたら
最悪かもですネ笑

お読み下さりありがとうございました~!

他者変身<憑依戦隊ポゼレンジャー>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    本物を消し悪の怪人がヒーローのなりすまし
    最高です、最初はヒーローになりすまし悪事を進めるが、しだいに正義に目覚め自分の悪の組織を潰す偽物ヒーロー最高です。次も本物を消しそのヒーローのスーツを着てる偽物がいいでず、
    男の怪人がピンクやイエローのヒロインのスーツを着ればその体型になる胸も本物と同じ大きさに膨らむマスクも頭が大きくても入るただ着ても声は変わらない戦い方も怪人のまんまで歩く時はガニ股でスカートを捲り上げる後記憶も読めない。
    最後は正義目覚めハッピーエンドの戦隊TSF小説を期待してます。

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~☆!

    また機会があれば
    ヒーロー系のお話も考えてみますネ!!

  3. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    少し訂正です、ピンクやイエローのヒロインのスーツを着てる時はスーツの体型はスーツを着ていたヒロインの体型になります。スーツを着てる時は怪人の時の能力は使えずスーツの身体強化機能と戦隊の固有武器と専用武器しか使えない。スーツを着替える時は公園の?公衆トイレ(男子)か建物の間かアジトで着替える。2回目のコメントですが最初のコメント共に戦隊TSF小説の参考になるかと思います。

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 少し訂正です、ピンクやイエローのヒロインのスーツを着てる時はスーツの体型はスーツを着ていたヒロインの体型になります。スーツを着てる時は怪人の時の能力は使えずスーツの身体強化機能と戦隊の固有武器と専用武器しか使えない。スーツを着替える時は公園の?公衆トイレ(男子)か建物の間かアジトで着替える。2回目のコメントですが最初のコメント共に戦隊TSF小説の参考になるかと思います。

    コメントありがとうございます~!
    どちらも参考にさせていただきますネ~!

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