<憑依>欲望の刀

その刀にはー

江戸時代の変態男の思念が
染みついていた。

ある日、その刀を手にしてしまった少女はー

※「刀に憑りつかれるとエロくなるのを希望します」という
リクエストにお応えした作品です。

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幕末。

激動の時代に生きるとある男が居た。
竹座衛門(たけざえもん)。

彼が、超がつくほどの下心も持ち主で、
当時の奉行所も危険人物としてマークしていた。

そんな彼は、愛刀”白欲(はくよく)”と
呼ばれる刀を持っていた。

その刀は、彼が生きていたころには無名の刀だったが
彼が死んだ後にー、その名が名づけられた。

彼は、女性を襲った後にいつも、自分の精液を
自分の刀に吹きかけていた。
それが”勝利の証”なのだとー。

それが、名前の由来となったのだ。

そしてー
その”白欲”は、妖刀として、恐れられて、封印されたー。

それからー
時は流れ、

2018年ー

もはや、過去にそのような刀が、存在していたことすら
知っている人間は少なかった。

教科書にも乗らず、
歴史にも残っていないー。

歴史の闇に葬られた妖刀ー。
それが白欲だった。

しかしー…。

歴史の授業の際中、その事件は起きたー。

「--先生、それは何ですか?」

メガネをかけたまじめそうな女子生徒・
土屋 順子(つちや じゅんこ)が尋ねる。

「--先生の家の倉庫にあった刀なんだけどね。」
メガネをかけた痩せ細った男性教師が言う。

「-ー実はこれ、江戸時代後期に実際に
 振るわれていた刀らしいんだ。
 今日は許可も出たし、みんなに特別に
 実際の刀を見せてあげようと思って、
 もってきたんだ」

歴史教師・御手洗(みたらい)は、そう言って
刀を掲げる。

その刀こそー

江戸時代後期の妖刀ー
”白欲”

女性を襲い続けていた妖刀を持っていた男ー、
その男が残した刀だー。

男は毎回、刀に向けて射精していたー。

それ故かー
刀には”男の欲望”の思念体が宿っていた。

そうとも知らずにー。

「よ~し!じゃあ、誰かに特別にこの刀を
 触らせてあげよう」

先生が言う。

先生は、刀を手に取り、
それを持ってみせる。

白い輝きを放つ刀ー。
一見すると普通の刀だー。

「--先生!先生!俺が持ちたい!」
クラスでもトップクラスのお調子者生徒がそう言うと、
先生は首を振った。

「一応、これは真剣なんだぞ。
 人に向かって振れば怪我をする。
 お前じゃ危険だろ~?」

先生が冗談めいて言うと、
周囲の生徒たちが笑い出す。

「ちぇっ」とだけ、その男子生徒は言うと、
不貞腐れてしまった。

「じゃあ、土屋」
先生がメガネ女子の順子に声をかける。

順子は、真面目な生徒で、
素行も良い。

刀を持たせても、問題を起こすことなんて、
絶対にないだろう。

「--歴史の重みを、その手で感じてみろ」
先生がそう言うと、
使命された順子は座席から立って
先生の方に近づいていく。

「いいんですか?」
順子が申し訳なさそうに言うと
「あぁ、いいぞ。
 刀を手にした感想をみんなに聞かせてやってくれ」

先生は、順子に刀を手渡したー。

先生からすれば、
純粋に歴史上の刀を持ち、生徒たちに
歴史の重みを感じてほしいという思いからの
行動だったー

だがー

”刀”はこの時を待っていたー
刀が、いや、刀の持ち主が大好きだった女に
手にされる時をー。

「-----!!!」
刀を手にした順子は、目を見開いたー。

目を見開いたまま立ち尽くす順子。

周囲が次第に違和感を感じ始める。

「順子…どうしたの?」
「お、、おい?土屋?」

まるで、刀に心を奪われるかのように、
刀に見入っている順子。

「あっ…あっ…あっ…」
突然、順子がうめき声を上げ始めた。

”刀から何かがわたしの中に入ってくる”

順子はそう思ったー

でも、
何故だろうー

刀を見たときから、刀から目を離すことができないー
まるで、刀に心を奪われてしまったかのようにー
何も、することができないー

「あ…♡ あ♡」

でもーー
順子には、それが快感だった。

「なにかが…♡
 わたしの中に…入って…くるぅ…♡」

真面目な順子が、普段出さないような甘い声を出して微笑む。

周囲の違和感はより強まっていく。

「おい、土屋?そろそろいいだろう?」
違和感を感じていた先生が、順子から刀を取り上げようとした
その瞬間だったー

突然、順子の身体が震えはじめた。

「あ…♡ あああああ♡ ああああああああああああああ!」
苦しそうに表情を歪めて、
明らかに異常な震え方をする順子。

「お、、、おい!今すぐ刀を離せ!」
先生が叫んだ。

順子の異変は刀を手にしてからだ。
刀に何か原因があるのは、言うまでもないー

しかしーー

「くひっ…♡」

順子は不気味な笑みを浮かべた。

「---!?」
先生は、順子の表情に
明かな”豹変”を感じ取って戦慄したー。

「お…おい…土屋…?」
何だろうかー
背筋が凍るような目つきー。

先生は、目の前にいる”土屋 順子”という
女子生徒に恐れを抱いてしまった…

「ひぅぅぅぅぅぅ…やったぜぇぇぇ♡」
順子が目を見開いて、邪悪な笑みを浮かべた。
その目は、紫色に光っているー。

「--な、、、な、、、」
先生は震えながら答える。

「---くひひひひ…
 俺はなぁ、、女が大好きでなぁ…
 ふふふふふ…
 お前みたいなおっさんの身体
 奪ったって、つまんねぇだろぉ?

 だからず~っとチャンスを待ってたんだよ」

順子は低い声でそう呟いた。
普段、まじめで穏やかな様子で話す
順子とは思えない話し方だった。

御手洗先生は、困惑した表情で言う。

「土屋さん…
 あまり面白くない冗談だね」
御手洗先生は順子が
”ごめんなさい”といつもの笑みを浮かべて
謝ってくれることを心から願っていた。

刀に乗っ取られたなんてこと、あるはずがない、と。

だが、目の前に居る順子の目は
不気味に紫色に輝いているー。

「---ふひっ…」
順子は笑みを浮かべたー

”いつもの笑み”ではない笑みをー。

「---何百年も封印されてたんだ…
 もう我慢できねぇ」

そう言うと、順子は、刀の柄の部分を
スカートの中に突っ込んだ。

そしてー
それを激しく動かし始めた

「んっ…♡ あぁっ♡ あふっ♡
 あふぃぃぃぃぃ♡
 こ、、これが♡ 女の♡ 快感ぁぁぁぁぁ♡」

順子が顔を真っ赤にしながら大声で叫ぶ。

クラスメイトたちも、
御手洗先生も唖然としている。

「んあぁぁぁ♡ うへへへへへ♡
 数百年ぶりの興奮…♡
 あっ♡ あひひひっ♡ いひひひひひひっ♡」

激しく身体を動かし、
刀の柄の部分で女の快感を堪能する順子。

「うぁぁあああっ♡  ああああああ♡
 すごい♡ しゅごい♡ うひぃぃ♡」

スカートの中からボタボタと液体が流れ出てくる。

「んへぇ♡」
眼鏡を振り落としながら激しく身体を
振り動かす順子。

順子は完全に刀に支配されて、
欲望に身を委ねていた。

落した眼鏡をも踏みつぶし、
さらに喘ぎ続ける順子ー

「ひぅぅん♡ あぁぁあああん♡
 いい♡ いいぜぇ♡ さいこうだぜぇぇぇ♡」

大声で笑いながら
凶器の笑みを浮かべる順子。

「や…やめなさい!」
御手洗先生が止めに入ろうとすると、
順子が突然刀を手にして、
御手洗先生を切りつけた。

「ひぃぃぃぃっ!」
御手洗先生は手から出た血を見て
悲鳴をあげながら教室から外に走り去ってしまった。

先生が走り去ったことで、
さらに動揺する生徒たち。

「ひぅぅぅぅぅ…邪魔すんじゃねぇよ」
順子が舌打ちしながら言う。

「せっかく”俺が”気持ちよく
 この身体を味わってるんだからよぉ」

そう言うと、順子は
ペロペロと刀を舐めながら
クラスメイトたちを見渡した。

そして、一人の女子生徒を指さす。

「おい、そこの女。
 俺を満足させろ」

順子はそう言うと、刀を持ちながら
スカートを脱ぎ捨てて、
だらしなく机に座り、股を広げた。

「--おら、来いよ!」
順子が手招きする。

しかし、その女子生徒は目に涙を浮かべていた。

「やめて…順子を弄ばないで…」

その言葉に、順子は舌打ちする。

「いいから来いよ!」
順子が無理やりその女子生徒の手を掴む。

「おら!この身体を満足させてみろ!」
手を無理やり、順子自身の気持ちの良い場所に
触れさせると、
女子生徒は「順子!目を覚まして!」と叫んだ。

しかし、順子は喘ぎながら笑った。

「目を覚ます?
 笑わせるんじゃねぇよ!
 この女は、俺に完全に支配されてる!
 目なんか覚まさねぇよ!
 あふぅん♡」

順子が甘い声を出しながら喘いでいる。

手を掴まれたままの女子生徒は
泣きじゃくっていた。

刀を片手で持ちながら
周囲の唖然としているクラスメイトを見つめる順子。

「くくく…いいじゃねぇか。
 随分時代が変わったみたいだけどよ…
 かわいい女、ばっかじゃねぇか」

順子が品定めをするかのように
周囲を見渡すー

そのときー
周囲を見渡している順子に
”隙”が出たー。

女子生徒の手を掴んでいた
順子の手の力が、少しだけ緩まるー。

「--!?」

泣いていた女子生徒も、それに気づいた。

そしてーーー

「離してよ…!」
泣きながら女子生徒は、順子の手を力強く
振り払った。

「---あっ!」
順子が叫ぶー。

油断していた順子は、
女子生徒にふり払われた際にー
手に持っていた刀を飛ばしてしまった。

「---!!!!」
順子はそのまま糸が切れたかのように
その場に倒れる。

「--順子!」
順子の友人数名が、倒れた順子に駆け寄る。

「お、おい、この刀、どうするよ?」
男子生徒たちがざわついている。

「こんな刀、へし折っちまえ!」
力自慢の男子生徒が、椅子を持って、教室の壁に突き刺さっていた
刀に思いきり、椅子を投げつけた。

バキッーーー!!!

幕末の怨念が宿っていた刀ー
白欲はー
音を立てて、折れて…

そのまま床に落ちるのだったー

「あれ…わ…わたし・・」
目覚めた順子は、自分の乱れた姿を見て、
悲鳴を上げるのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先生たちも駆けつけ、
騒動はなんとか収まった。

順子も、落ち着きを取り戻し、
他の生徒たちも、ようやく落ち着きを
取り戻していたー

「すまなかったー」
先生が順子に頭を下げる。

まさか、自分の家にある刀が
あんなに恐ろしいものだとは思っていなかった。

「いえ…大丈夫です」
順子は先生に「気を落とさないで下さい」と
優しく微笑みかけたー

いつもの順子が、戻ってきたのだー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

とある家で、
一人の女子高生が、
胸を触りながら喘いでいたー。

「あっ♡ ふふふっ♡ ふふふふふっ♡
 さいこう♡ さいこうぉっ♡」

顔を真っ赤にして欲望に満ちた表情で
喘いでいるのはー
順子だったー

「ばっかなやつら!」
下着姿のまま、ベットの上で足を組むと、
順子は笑う。

「あの時、”刀”の方に心を封印されていたのは
 この女だー」

順子の心は”刀”の側に封印されていたー
生徒たちは、それを知らずに刀を折ってしまったー

と、いうことはーー

「うふふふふふふふ
 今日から俺…いや、わたしはエッチし放題だぜ!
 うふふふふふふふふ♡ あははははははははははは~~~♡」

髪を振り乱しながら立ち上がった順子は
自分を狂ったように抱きしめて、
大声で喘ぎ始めた…

おわり

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コメント

以前にも「辻斬り少女」という刀に支配される作品を書きましたが、
そのあとに、刀に憑依されてエロくなるもの、というリクエストを
頂いたので書いてみました!

お読みくださりありがとうございました~☆

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小説

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ハッピーエンドに見せておいて、ダークに叩き落すどんでん返しが良いですねぇ…
    刀に乗っ取られる…というとどうしても人斬りの方にいきがちなのでエロに寄せてくれるのは良かったですね!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > ハッピーエンドに見せておいて、ダークに叩き落すどんでん返しが良いですねぇ…
    > 刀に乗っ取られる…というとどうしても人斬りの方にいきがちなのでエロに寄せてくれるのは良かったですね!

    ありがとうございます!
    憑依されたらHになる作品を!というリクエストだったので、
    人斬りはしない方向で作りました!

  3. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    女性が下の穴から魂を入れられて、快感を得ながら憑依される話をリクエストします

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 女性が下の穴から魂を入れられて、快感を得ながら憑依される話をリクエストします

    リクエストありがとうございます~!
    頑張ります~!

  5. より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメ遅くなったが、リクありがとうです。
    最期はやはり乗っ取られてしまいましたね。

    後、リクエストと言うか要望みたいなものですが
    ・作者の都合や好み上致し方ないとは言え、ほとんどがダークなので、たまにはハッピーエンドが見たい(途中まではダークで構いません)
    ・同様に、今回見たくエロ重視なのはあまりなさそうなので、それも見たい。
    後は季節限定ネタみたいな感じも…例えば
    雨が激しい時、それに混じって可愛い娘のカラダに入り込む。
    夏、海やプールで泳いでる時も同様に水に混じって・・・など。