<憑依>ネトラレル

夫は知らなかった。

自分が会社にいる間に、自宅で大変なことが起きている、
ということを。

夫の留守の間に、妻に起きた悲劇とはー?

※寝取り・記憶書き換えのリクエストにお応えした作品です!

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「君は若いのに、本当によくやっている」
会社の上司から、そう言われた
入社3年目で、25歳の男子社員
高階 稲造(たかしな いなぞう)は、
「ありがとうございます」と言いながら、
頭を下げた。

入社3年目からエースとして将来を渇望されている
稲造。
プライベートでも、2年前に大学時代から親交のあった、
雅恵(まさえ)と結婚し、
幸せな日々を送っていた。

全ては順調。
そのはずだったー。
このまま理想に近い人生を送ることができるとー。

けれどー
それは、今日、この日に終わる。

そのことをまだ、稲造は知らないー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自宅では、雅恵が、晩御飯の支度をしていた。

今日は、稲造の好きなカレーライス。
稲造は、子供の頃からカレーライスが大好きで、
レトルトカレーでも手作りカレーでも、
果てはカレーうどんでも、カレーであれば
飛び跳ねて喜ぶような人間だった。

大学で雅恵と出会ったころも、
それは変わっておらず、
カレーを見つめるときに、少年のように微笑む
稲造の姿が、雅恵は好きだった。

今日も、そんな稲造の顔を思い浮かべながら、
雅恵は、カレーを作っていた。

ピンポーン

「---あら?何かしら?」
雅恵は、24歳。
まだ、大学生の頃の名残の残る、
可愛らしい容姿をしている。

「--お届けモノです」
運送会社の格好をした男が
小包をインターホンに向かって
差し出した。

最近では、物騒なことも多い。
だからこうして、疑われないようにしているのだろう。

「あ、はい、お待ち下さい~!」
雅恵が返事をして、玄関を開ける。

すると、「お届けモノです!」と男が不気味に
ニヤニヤしていた。

そしてー

男は勝手に家の中に押し入ってきた。

「え・・・な、何なんですか!?」
雅恵が驚いて言うと、
男は笑った。

「いやぁ、いつも、私、この前の道を通勤している
 サラリーマンなんですけどね。

 毎朝、私がここを通るタイミングで
 家の前を掃除している貴女の姿が
 目に入るんですよ」

雅恵は、確かに毎朝、家の周りを
掃除している。

その時に、通っている男なのだろうか。

「--だ、だから何なんですか!」
雅恵が言うと、
男は微笑んだ。

「--私、あなたのファンになっちゃいました」

その表情に、雅恵はぞくっとした。

この男、変質者だー。
「で、出てってください!警察呼びますよ」

そう言うと、男は突然持っていた小さな箱を開いた。

その中から、謎の光る球体が出てきた。

「--な、なにそれ・・・」
雅恵が怯えきった表情で言う。

「-これからあなたは私の虜になるんだよ!」

そう言うと、
男はその球体を雅恵に投げつけた。

球体は、雅恵の身体に、少しずつ、吸い込まれていく。

「ひっ…や、いや!入ってこないで!」
雅恵が叫ぶ。

得たいの知れない何かが身体に
入ろうとしている。

誰だって、驚いて当然だ。

「あ・・・あぁっ・・・あ・・・あん♪」
何だか、身体が火照ってきた。

とても、ゾクゾクする。
身体が、何かを求めている。

「--おや、どうした?」
男はさっきまでとは異なる口調で、
雅恵を見つめる

「なんだか、物欲しそうな顔だな」
男が言うと、
雅恵は男から顔を背けた。

「--で、、、出てって!
 警察を・・・警察を呼ぶわよ!」

雅恵はそう言いながらも、
男の方をチラチラと見ている。

「--どうした?ホラ、素直になれよ」
男は笑う。

雅恵は、今一度、男の方を見た。

ドキドキと、ゾクゾクが止まらない。

「--わ、、、わたしの言うとおりに
 すれば、、け、、警察呼ぶのは考えるわ」
雅恵が身体を震わせながら言う。

「ほぅ」
男は見下すようにして雅恵を見た。

「でも、雅恵さん・・・」
男はズボンを脱ぐと、
立派に大きくなってしまったそれをさらけ出して
笑った。

「---私のこれ、しゃぶりたいだろう?」
男が言う。

「--ふ、ふざけないで…わたし、は、そんな・・・」
雅恵が甘い息をしながら言う。

自分はどうしてしまったのだろう。
たまらなくドキドキしてー
たまらなくゾクゾクするー

「--雅恵さん、我慢は良くない」
男が笑う。

「--あ・・・あっ」
雅恵は徐々に男の方へと近づいていく。

「--雅恵さん。いや、雅恵!
 素直になれよ!!」
男が叫んだ。

男が雅恵に投げ込んだ光の球体は、
男の欲望を、特殊な技術で具現化させたもの。
この球体を憑依させられた人間は、
たちまち、性欲に溺れ、男だけを求め続ける
この男のための”メス”になってしまう。

「---あぁ…あああぁ♪」
雅恵は、男のそれを口に咥えてしまった。

「んんんん♪わ、私に私にくだしゃい・・・」
だらしなく声を発する雅恵。

男は笑いながら言う。

「おや、いいのかな?
 雅恵、お前には稲造という夫が
 いるはずだが?」

男は、自分で雅恵を変えておきながら
わざとらしく言う。

「わ、、、わたしは・・・わたしは…
 いいの・・・いいのぉ!」

理性を完全に失った雅恵は、
男のそれを嬉しそうに咥え続けた。

「くくく…どうしようもない女だぜ!
 雅恵!」

男は、すっかり自分の所有物かのように、
雅恵のことを呼ぶと、不気味な笑みを浮かべた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ただいま~」

夜。
夫の稲造が帰宅した。
いつもなら、妻が出迎えてくれるはずなのだが、
今日は妻の姿は無い。

別に、お出迎えがなくても、稲造は
怒るような人間ではないから、
いつものように、笑みを浮かべながら
奥のリビングへと向かった。

しかしー
リビングにも、誰も居なかった。

「ん?いないのかな?」
稲造がそう呟くと、
2階から、ギシッギシッと音が聞こえてきた。

ちょうど上は稲造と雅恵の寝室だ。

もしかしたら、体調を崩すなり、何なりして
雅恵は寝込んでいるのかもしれない。

稲造はそう思いながら、2階へと向かった。

扉を開けると、
そこには、いやらしい下着姿で、
はぁ・・・♪ はぁ・・・♪と甘い息を
吐いている妻・雅恵の姿があった。

顔は赤く染まり、
愛液をばらまいた状態で
嬉しそうにしている。

絶頂を迎えたのだろうか。

「おい、何だコレは・・・」
稲造が言うと、
裸の男が笑った。

「--お帰り。だんなさん。」
男が馬鹿にしたように笑う。

「お、お前は誰だ?」
稲造が困惑した様子で言うと、
男は不気味に笑いながら答える。

「くく…お前の妻を寝取った者です~!
 始めまして~」

ふざけた調子で言う男。
「ふざけるな!」と稲造は怒鳴った。

しかし…

「あぁん…もっと!もっと、
 あなたのミルクが飲みたいの・・・!」

雅恵が興奮しきった様子で
男にすがりつく。

完全に女の顔になっている。

「--ま、雅恵!」
稲造が声を上げると、
雅恵が稲造の方を見た。

「----ふふふふふふっ♡」

その顔は、欲情しきっていた。

「な、何があったんだ…」
稲造は困惑する。
雅恵の身に何があったのか?

雅恵は、浮気をしていたのか?

いやー。
雅恵は浮気をするような人間ではない。

それに、もしも浮気なら、
この反応はおかしいー。

「ーーいいのか?雅恵。
 夫が帰ってきたんだぞ?

 それとも、夫の目の前で
 俺のこれをしゃぶるか?」

男が、大きくなったそれを
晒しながら言う。

「き・・・貴様!何をやっている!
 警察を呼ぶぞ!」

稲造が言うと、
男は微笑んだ。

「--だ、そうだが、
 どうする?雅恵?」

男の言葉に、呼応するかのように、
雅恵は微笑んだ。

「わたしぃ…もっと、もっと
 美味しいミルクが飲みたいの…♡」

雅恵が甘い声で言う。

「--な、何だって!」
稲造には、何がなんだか分からなかった。
何が怒っているのか。
雅恵がどうして微笑んでいるのか。

「--これは、同意の上での性交だよ。
 稲造さん、あんたに割って入る余地は
 ないと思うが?」

男は冷たい声で言った。

雅恵が身体をウズウズさせながら言う。

「はやくはやく!」

まるで、子供のように。

「--ふふ、急かすな。雅恵。
 今、咥えさせてやる」

男が笑う。

「--貴様ぁ!」
稲造は、男に殴りかかった。

普段、どんな理不尽なことがあっても、
それを暴力で解決させようなどと、
思う男ではないのだが、
この出来事は、理不尽を越えていた。

稲造の、我慢の範疇など、とっくに超えてしまって
いたのだー。

「--雅恵に!何をした!
 貴様!雅恵を!もとに!!!戻せ!!!」

稲造が、1発、2発、3発と
男を殴る。

男の顔から血が吹き飛ぶ。

しかしーー

「もしもし、警察ですか!」
雅恵が裸のまま警察に電話をかけている。

「お、、おい!」
稲造が叫ぶ。

もう、遅かった。
警察に通報されてしまった。

「貴様ぁ!」
稲造が叫ぶと、男の前に雅恵が立ちはだかった。

「-もう、やめて!」
雅恵が叫ぶ。

「--ま、雅恵・・・お前、どうして、どうしてなんだ!!」
稲造が悲痛の叫びをあげる。

「どうしてって・・・?
 あなた、女としてのわたしを満足させてくれなかった!」
雅恵が言う。

もちろん、本心ではない。
記憶にまで、男の邪念が影響を与え、
書き換えられてしまったのだ。

「--だから、わたし!この人に
 寝取られたの!!
 わたし自身の意志で!」

そこまで雅恵が言うと、
男が笑った。

「だってよ。稲造さん、
 あんたはもう用済みだ」

男が笑う。

「--そんなこと、許されるか」
稲造が放心状態で呟く。

「--あぁん、もう、、我慢できない♪」
雅恵が喘ぎ声をあげながら男のそれをしゃぶった。

男が嬉しそうに顔を歪ませながら、
稲造に言い放つ。

「--お前の妻、寝取ってやったぜ!」
決めポーズかのように、指をさしながら笑う男。

喘ぎまくり、男のミルクをおいしそうに
飲みまくる雅恵。

「-----」
稲造は、膝を折った。

そしてーー
そのまま駆けつけた警察に連行されたーーー。

「--雅恵、お前は、俺の忠実なしもべだ。」

「--はい、ありがとうございます。ご主人様・・・」

雅恵と男は、そのまま嬉しそうに抱き合った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日ー。

雅恵は、一人、家で泣き喚いていた。

雅恵を寝取った男はー
”飽きた”

雅恵に、興味をなくし、
出て行ってしまったのだ。

彼はー
寝取ることに快感を覚えてしまった。

だからー、
手に入れた魚は、もう、いらない。

一人残された雅恵は、
いつまでも、いつまでも、出て行った男のことを
思い、一人、喘ぎ続けるのだった・・・

おわり

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コメント

3月に頂いたリクエスト題材の作品、
ようやく完成しました!
こんな感じになりましたが、どうでしたでしょうか!?

リクエストありがとうございました~☆

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