41万アクセス記念短編「ヘルメット・ドライブ」

憑依空間が41万アクセスを達成しました!
ありがとうございます!!

今回は記念短編「ヘルメット・ドライブ」を用意しました。

以前書いた作品、デスヘルメット(こちら)に頂きましたコメント、
「ヘルメットを被って憑依された女性が、ダークドライブ(こちら)に登場した車に
乗ったらどうなるのか?」というものを、実際に書いてみました(笑)

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ヘルメットの怨念に憑依された直美は、
バイクで爆走を続けていた。

彼氏だった男は、直美を追跡中に事故を起こして死んだ。

「…バカな男・・・」
直美は全く悲しむ様子もなく、呟いた。

今の直美には、そんなことはどうでもいい。

直美は、体も、心も、人格も、
全てを乗っ取られていた。

今の直美は、
爆走への欲求だけに支配されていた。

「ふぅ~~~♡」
爆走しながら嬉しそうに、甘い声を出す直美。

その時だった。

不自然に停車している、
なかなか派手な外見の車があった。

「---」
直美はバイクを止めて、バイクから降りる。

もちろんヘルメットは外さない。
はずせば、この女の体からはじきだされてしまう。

「---誰もいない…か」
直美は呟くと、
「どうせ俺の体・・・いや、わたしの体じゃないし!」と
叫んで、車の扉を乱暴に開いた。

鍵もかかりっぱなしだ。

「くふっ…どこの誰よ?
 ”無警戒”すぎじゃない?」

直美がヘルメット越しに言うと、
ハンドルに手をかけた。

そのときだったーーー

”今度は若い女かーーー!
 ようこそ、俺の車へ”

この車のハンドルにはーー
”亡霊”が宿っていた。

昔、車で爆走した挙句に事故死した男の亡霊が。

「---なに?誰!?」
直美が叫ぶ。

すると、亡霊は笑った。

”信じるかは勝手だが、
 俺はハンドルの中に宿った亡霊だよ
 
 そうーー。
 これからお前の体を借りて、
 久々のドライブを楽しむんだよ。”

とー。

「---うっ…」
体の中に何かが流れ込んでくる。

”ひははははは!
 良い体だぜ!爆走するのが楽しみだ!”

亡霊は、何故この女はヘルメットなんか
被りながら車に入ってきたのか?と
疑問に思った。

顔が見えない。
もしやブスなのか?とも思った。

だがーーーー

”なに?”

亡霊が驚く。
なぜか、いつものように女の体を支配できない。

右半身は動くが、左半身が動かない。

「悪いけどー」
直美の口が動く。

「--既にこの体は俺のものなんだよ!」
ヘルメットを通して直美に憑依していた怨念が叫んだ。

”なにぃ?”
ハンドルの亡霊が声を荒げる。

”先客がいたってことか!”
亡霊は少し笑うと、叫んだ。

”なら、テメェごと支配してやるぜ”

亡霊が悪意を強めて、直美の体を支配しようとする。

「---うふふふふふふふ♡
 望むところよぉ!」

ヘルメットの怨念が直美の口を使って叫んだ。

ハンドルの亡霊と、
ヘルメットの怨念が、直美の体で激しくぶつかりあう。

ヘルメットを被ったまま、
ハンドルを握る直美。

「かっ・・・が、、、あ、、、、ああ、、、あああぁあああ」
苦しそうなうめき声を上げ始める直美。

体が激しく痙攣を始める

「ぐっ…あ、、、、、が、、、、がぁ」
痙攣しながら直美は、ヘルメットの下の口から泡を吹き出した。

目を白目を剥き、
鼻水や涎も垂れ流しの状態。

2つの怨霊に憑依された直美の脳は
”混乱”していた。

「---ああうあああういううううぁあああ!」
直美が体を激しく振り、
ヘルメットがはじき飛ばされた。

音を立てて車の床に転がるヘルメット。

そして、ハンドルからも手を離す。

”なにっ”
ヘルメットの怨念が叫ぶ

”くそっ!”
ハンドルの亡霊も叫んだ。

「あああああああっうううっ、、、
 いぎぎぢぁあかあぽあ!!!」
直美の体がなおも痙攣し、、
激しく体をかきむしるようにして、
もがいている。

そして、
直美は白目を剥いたまま動かなくなった。

体から、あらゆる液体を垂れ流しにしてーーー。

からだは、二つの怨念に耐えられなかったのだ…。

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数日後。

直美の両親が、直美の入院している病院にやってきた。

「あーーーーー」
直美が家族を見て声をあげた。

「直美」
母が優しく微笑む。

「うーーーーーあーーーーー!」
直美が子供のようにキャッキャッと喜ぶ。

だがーーー
その目はうつろで、
口はななめに吊り上り、
手と足は、定期的に痙攣していた。

「----直美」
病室から出た父は涙を流した。

彼女は”壊れて”しまった。
からだへの負担、脳への負担が大きすぎたーーー。

もう、元の彼女は戻ってこない。
永遠に・・・

・・・その後”ヘルメット”と”車”がどうなったのかは誰も知らない。
救急隊員が駆け付けたときには、直美は路上で泡を吹いて
倒れていた。

またいつか、
ヘルメットや車の被害者が現れるときが
来るのかもしれない…

おわり

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コメント

コメント欄から思いついた
ダークドライブXデス・ヘルメットのコラボでした。

コメントありがとうございます!

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