憑依小説 暴走憑依男 第2部②

さくらは、次の獲物を前に、笑うー。

男の暴走は止まらないーー。

ターゲットにされた後輩の明美はーーー

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さくらは明美の方を見た

「おい、やめろ!」
俺が止めに入ろうとする。

しかしさくらは、俺を振り払い、奥にいる明美の目の前に立った

明美は怯えている

「な…や、、やめてください」
明美が言う。

おびえる明美の様子をさくらは馬鹿にしたようにして
見ている

「大丈夫よ、アンタも私のようになるだけだから…
 ホラ、私、今、凄い幸せよ!」

さくらが満面の笑みで言う。

「い…いや…!」
逃げようとする明美をさくらは乱暴につかみ、
そしてキスをした。

固まる二人。

「お、、、おい!!!」
俺が叫ぶ。

しかし、もう遅かった。
前の時と同じように、さくらは突然、その場に倒れ、
明美もその場に倒れた。

……。

「う…ん」
明美が目を覚ます。

そして、俺の方を見た

「引っ越し完了~!」
さっきまでのおびえていた様子とはうって代わり、
明美が邪悪な笑みを浮かべる

「なっ…お、、、お前!
 さくらだけじゃなく、山西さんまで!」

明美は、俺をあざ笑うと、
さくらの方に近づいて、乱暴にさくらを叩いた

「ホラ、起きなさい 先輩」
明美が意地悪そうに言う。

しかし、さくらの意識は戻らない

「…早く起きろってんだよ!」
明美がさくらの顔面を力強く踏みつけた。

俺は客が騒ぎ始めていることに気付いた。
…が、どうにもならない。

俺の後輩のアルバイトも、うろたえている

「先輩、、なんなんすかアレ?」
俺に後輩が聞く。

「劇か何か?」

後輩はそう言った。

これが劇であればどんなにうれしい事か。

明美に踏みつけられ、顔に打撲のできた
さくらが目を覚ます

「う……わ、、、私は…」
さくらは何が何だか分からない、という様子で周りをみる。

自分の来ている小悪魔風の服を見て
涙を浮かべる

「も・・・もうやめて・・・助けて!
 お願いします!お願いだから!」

さくらが発狂したように叫ぶ。
長い間乗っ取られていたのだろう。

完全におびえきっている

「大丈夫ですよ、先輩」
明美がさくらに言う

さくらは泣きながら明美の方を見た。

「…私、引っ越ししましたから」
そう言うと、明美が狂ったように笑った。

「……ひっ……」
さくらは明美に目を合わされるたびに
おびえている

その様子を見て、満足そうに微笑んだ明美は
立ち上がった。

そして…言う

「今度は明美が、この店に復讐するね!」
わざとかわいらしく言うと、カウンターから店内の方に歩き出した

その時だった。
後輩バイトが明美を掴んだ。

「山西さん…なんか変ですよ?大丈夫ですか?」
後輩、吾妻は、山西に問いかけた。

すると山西は笑った。

「そうだ…ちょうどよかった。
 ちょっとウォーミングアップしよっと」

そう言うと明美は乱暴に吾妻を押し倒し、
そのまま馬乗りになった。

欲望のままに動く、獣のような顔つきで、
明美は吾妻に襲い掛かる。

客がどよめいている。

「…・・お、、おい!」
俺は叫んだ。が…二人には聞こえていない。

ふと、横に座り込んでいるさくらの事が目に入った。

そうだ…まずは彼女を…。

「さくら!」
俺が呼びかけるとうつろな目のままこちらを見た

「・・・・・・・・・あ、、、、うぅ…」
言葉になっていない。
さくらの精神は壊れきってしまったのだろうか。

俺が手を差し伸べるとさくらはその手を振り払った

「怖い・・・怖い…
 だれも 近づかないで!」
そう言うと、さくらは頭を抱え込んでその場にうずくまってしまった。。

「さくら…」

その時だった、店内から悲鳴が聞こえる。

カウンターには吾妻が放心状態で座り込んでいる。

そして、明美は店内の客を次々と襲い始めた。

「うふふふふふ…
 私がみんなを気持ちよくしてあげる!」

大人しい明美とは思えないような表情で、
次々と店内の客を襲い始めた…。

③へ続く

憑依<暴走憑依男>
憑依空間NEO

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