ある日、担任の先生が突然”女”になってしまったー。
女体化した先生を前に困惑したり、
面白そうにしたりする生徒たちー。
その先に待っている結末はー…?
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「俺のせいで、先生はこんなことにー」
女体化した上杉先生の前で、
そんな言葉を口にする慶介ー。
”上杉先生が女だったら良かったなぁ~”などと
冗談で親友の裕太に話をしていた翌日に
上杉先生が女体化してしまったー、ということもあってか
慶介はそのことを気にしていたー。
がー、その言葉を聞くと
女体化した上杉先生は少しだけ苦笑いしてから言ったー。
「菊谷ー。俺がこうなったのは別に菊谷のせいじゃないーー。
きっと、先生の生活習慣に何か問題でもあったかー、
変なモンでも食ったりしたんだろ」
とー。
その言葉を聞いた慶介は
「いや、でもー、前の日に俺がー」と、
”先生が女だったら良かった”と言ったからではないか、と、
そう言葉を口にするー。
「ーははははー
菊谷がそんなこと気にするなんて思わなかったよー」
前とは違う、可愛らしい声でそう言葉を口にする
上杉先生ー。
「どちらかと言うと、こうなった俺のことを
ゲラゲラ笑う感じだと思ってたぞー」
そんな言葉に慶介は「い、いやいやいやー…
今回は俺のせいかもと思ってー」と、
そう言葉を口にした上で、
「さすがに俺だって、本気で先生に女になって欲しいわけじゃないですし」と、
そう付け加えたー。
「ーははは、そっかー
まぁ、でもなー、”これ”は菊谷のせいじゃないー。」
上杉先生はポン、と慶介の肩に手を置くと、
「考えてもみろー。
”あいつが女になったらいいなぁ”なんて言っただけで
そいつが女になったらどうなる?
もちろん、逆もそうだけど、そんなこと起こるわけないだろ?」
と、そう言葉を口にするー。
「ー女になりたいなぁ 男になりたいー
女になれ!男になれ!
ーーそんなことで、男が女になったり、
女が男になったりするわけないー。
そんな状態だったら今頃、
誰もが何十回も性別が変わった経験を持ってるような
そんな世界になってるー
でも、そうはなってないだろ?
だから、菊谷がこの前、”先生が女になってほしい”って
言ってたこととは無関係だー」
女体化した上杉先生は
落ち込んだ様子の慶介に対してそう言葉を口にすると、
慶介は「ーーそ、それもーーそうかー……」と、
納得した様子を見せるー。
ついつい、タイミングが最悪だったから、
”自分の言葉のせいで”と、
そんな風に思ってしまっていたー。
ただ、上杉先生とこうして話してみて、
確かに先生の言う通りだと、慶介は少しだけ
落ち着きを取り戻すと、
同時に、上杉先生の手が肩に乗せられていることに気付いて
ドキッとした表情を浮かべたー
上杉先生としては”いつも通り”だったし、
慶介も普段は別に気にしないー。
ただ、今の上杉先生は”美人の若い女性”であったために
急にドキドキしてしまったー。
「ーん?どうしたー?」
女体化した上杉先生は、慶介が顔を赤らめているのを見て
少しだけ不思議そうに表情を曇らせるもー、
すぐに、”特に何も意図せず肩に乗せた手”が原因だと気付くと、
思わず苦笑したー
「はははー先生は男だぞー。
身体は女でも、中身は男なんだからー」
女体化した上杉先生がそう言葉を口にするもー。
慶介は
「い、いや、でもー…そのー
先生、滅茶苦茶可愛いですから、気を付けて下さいよー?」と、
そんな言葉を返すのだったー。
「はははー
ま、とにかくそういうわけだから
菊谷、お前は気にしなくて大丈夫だー。
ーーまぁ、あれだー。
”先生が女になって良かったぜ!”ぐらいに
気楽に考えておけばいいー」
女体化した上杉先生が笑いながらそう言うと、
「ーーは、はははー…じゃあ、そうしますー」と、
慶介も少しいつものような元気を取り戻して、
そんな風に言葉を口にするのだった。
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「いやぁー、
上杉先生が担任で良かったぜー」
数日後の昼休みー。
慶介は親友の裕太の前で
そんな言葉を口にしながら笑っていたー。
「ーへへへー女になったからだろー?」
親友の裕太はニヤニヤしながらそう言うと、
幼馴染の沙耶も笑いながら、
「ー先生が女の人になっちゃったのってー、
やっぱり慶介が何かしたんじゃないの??」と、
揶揄うように言葉を口にするー。
「し、し、し、し、何もしてないし!
大体、人の性別を変えられる力を持ってたら
とっくに沙耶のこと、男にしてるし!」
慶介が沙耶の方を見ながらそう言うと、
沙耶は「えぇっ!?ちょっとやめてよ!?」と、
そんな言葉を口にするー。
その様子を見て慶介は笑いながら
「上杉先生が良かったってのはー、女になったからじゃないけどな」と、
改めてそう言葉を口にすると、
「男でも女でも、俺は上杉先生が担任で良かった」と、
満足そうに、そう呟いたー。
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それからもー、上杉先生は”男”に戻ることができなかったー。
女体化してから、時間が経てば経つほど、
上杉先生も”女”らしい仕草が増えて来て、
よく男子生徒に揶揄われるようになったー。
髪を伸ばしていることについても
「先生、短くした方が男の時みたいな感じでいいんじゃね?」と
生徒から言われたりー、
「実は女として生きることが楽しくなってたりしてー?」と、
他の生徒から言われたりー、
そんな日々が続いたー。
ただー…”女体化”してしまったという
過酷な状況においても、
落ち込むことなく、生徒と向き合うその姿を見て、
慶介は卒業するころには、上杉先生のことを
女体化した頃よりもさらに気に入ってー…
いや、尊敬するようになっていたー。
そして迎えた卒業式当日ー。
慶介は卒業式が終わると、
女体化したままの上杉先生の元に会いに行ったー。
「ー先生ー、
俺、先生みたいな教師になりますー」
そう言葉を口にする慶介ー。
「ーははーまさか、菊谷からそんな言葉が出るとはなぁ」
女体化した上杉先生は、意外そうにしながらも
「でもまぁ、お前なら、生徒たちの話をよく聞いて
いい先生になれるだろ」と、そう言葉を口にすると
「頑張れよ」と、そんな言葉を付け加えたー。
「ーありがとうございますー」
慶介は少し照れ臭そうに頭を下げると、
そのまま上杉先生に背を向けて立ち去ろうとしたー。
がー、上杉先生は、そんな慶介に声をかけるー。
「ーーそういえばー、菊谷ー
俺が”女になった”理由だがー」
とー。
「ーえ?」
慶介が振り返ると、
上杉先生は、女体化してから卒業式を迎えるまでの1年半の間でー、
”女体化の原因”が分かったのだとそう言葉を口にしたー。
「ーーー俺が女になったのはー
”姉”のせいだったー。
女になったばかりの頃、”女物の服”着てることを
クラスで突っ込まれただろー?」
女体化した直後ー、
上杉先生は近くに住む姉に連絡を入れて、
服を持ってきてもらい、なんとか学校に来ることが出来たー。
元々の自分の服では女体化した自分の身体にサイズが合わず、
とても外に出ることができるような状態ではなかったからだー。
しかしー、
女体化したことを姉はすぐに信じてくれたし、
服もまるで”事前に用意されていた”かのような状態に
当時から上杉先生は疑問に思っていたー。
それからしばらくして、上杉先生が”姉”に問い詰めると、
姉は、弟である上杉先生の家に、
”お裾分け”した豚汁の中に女体化薬を盛っていたー…
ということを白状したー。
聞けば、上杉先生の姉は
昔から”吹っ飛んだ行動”を繰り返すタイプの人間で、
”女になったら可愛いと思ってー”という意味不明な理由で
女体化させられてしまったようだったー。
「ーー…まぁ、でも姉とは和解したよー。
元に戻る方法はないみたいだけど、
姉を恨んでも仕方ないからなー」
女体化した上杉先生は”やれやれ”という様子で
そう言葉を口にすると、
「ーー教え子に話すつもりはなかったんだがー
菊谷、お前だけは俺が女体化した時
落ち込んでたから、話しておこうと思ってな」
と、そう説明したー。
「ーーー…ーーじゃあ、先生はもうこの先ずっとー…」
慶介が戸惑いながらそう言葉を口にすると、
上杉先生は「”憎しみ”は何も生まないー。俺はそう思ってる」と、
姉のことを許した理由を口にするー。
その言葉に、慶介は改めて
高校生活3年間のお礼を口にすると、
「俺、先生のような先生になりますー」と、
そんな決意を口にして立ち去って行ったー。
「ーーー」
女体化した上杉先生は、そんな慶介の後ろ姿を見送ると、
「ー頑張れよ」と、
そう小さく言葉を口にするのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時は流れー…
女体化した上杉先生は、
慶介たちを見送った高校とは別の高校に異動し、
そこで教師を続けていたー。
”異動”と同時に、
”元々の上杉先生”を知る人間がいなくなったために、
余計な混乱を避ける意味でも、
”元々男”だということを生徒たちには伝えずにー、
女性教師として教師を続けていたー。
女体化したとは言え、
”元男”であることを生徒たちが知っている状況ではー、
男のような喋り方をしていても大丈夫であったものの、
”元男”だと生徒たちに知らせていない今は、
”女”として振る舞わないといけないために、
最初は、戸惑いもあったものの、
既に女体化してから数年が経過していた上杉先生は
すぐに適応して、
性別が変わっても相変わらず慕われる先生として
活躍していたー。
「ーーーー今日から、教育実習生が来るんだったなー」
職員室で女体化した上杉先生は
そう言葉を口にしながら、
”期間はそんなに長くないしー、できる限り色々経験させてあげないとな”と、
内心で教育実習生の教育方針について考えつつー、
準備を進めるー。
そしてー…
上杉先生の元に”教育実習生”がやってきたー。
教育実習生の子には、
”元男”だと言うことは伝えないつもりだー。
余計なことを伝えれば、混乱するー。
そういう配慮からだー。
そしてー、
やってきた教育実習生を確認すると、
「ー上杉ですー」と、女体化したままの上杉先生は
自己紹介の言葉を口にするー。
当然、相手の教育実習生には
自分が”元男”であることは伝えていないー。
余計な情報を与えて、教育実習に集中できない状態にでもしてしまったら、
それこそ、申し訳ないー。
そんな風に思っていると、
「ー先生ー、お久しぶりですー」
と、教育実習生の子は言葉を口にしたー。
「ー?」
女体化した上杉先生は首を傾げるー。
すると、教育実習生としてやってきた子は、
少しだけ笑いながら言ったー。
「ー先生みたいな教師になるって
言ったじゃないですかー」
とー。
その言葉にー、女体化したままの上杉先生は
少しだけ考えて、すぐに思い出したー。
”「ー先生ー、
俺、先生みたいな教師になりますー」”
そう言っていた教え子ー
慶介のことをー。
”教師になりますー”などと宣言される機会は少ないー。
それ故に、上杉先生はちゃんと覚えていたー。
がーーー
「ーーーー?????」
女体化した上杉先生は思わず首を傾げるー。
何故ならー…
やってきた”教育実習生”は、若い女だったからだー
「ーーーえっとー…
んーーー?」
上杉先生がそう言葉を口にするー。
慶介のことは思い出したものの、
女子の教え子から”わたし、教師になります!”などと言われた記憶はないー。
するとー、
教育実習生の女は笑いながら言ったー。
「ー言ったじゃないですかー
”俺”「先生みたいな」教師になりますってー」
とー。
「ーま、まさかーー菊谷…なのかー?」
上杉先生は呆然とした様子で言うと、
教育実習生の女ー…”女体化した慶介”は
嬉しそうに「はい!女体化薬を見つけ出して、先生みたいな教師になりました!」と、
そう言葉を口にするー。
そんな言葉を前に、
「そこまで真似しなくていい!」と、
上杉先生は苦笑いしながら慶介の肩を叩くのだったー…
おわり
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コメント
元男の女体化教師が二人に…!?★
慶介くんも
良い先生になれるといいですネ~!!
お読み下さり、ありがとうございました~!★
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