ゲームショップのオタク客が、
店員に笑われたことで怒り、
憑依能力で、女性バイト達に復讐するお話ー
”暴走憑依男”の第3弾。
閉店に追い込まれた店。
しかし、それでもなお男の暴走は止まらなかった…
過去の暴走憑依男は
こちらからご覧ください
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美少女系のフィギュアが立ち並ぶその部屋ー。
一人、その部屋でソファーに座る女子大生の姿があった。
最も、彼女はもう、大学など辞めてしまったがー。
人気キャラクター風のアイドル衣装を身にまとった
山西 明美(やまにし あけみ)はだらしなく足を開いた状態で
深夜アニメを見ていた。
片手で胸を揉んでいる。
「うふふふ…明美、、すっかりおかしくなっちゃった♡」
彼女はー。
1か月前までは普通の女子大生だった。
ゲーム屋でバイトをしている
普通の大人しい子だった。
だがー、
店内で店員に笑われたオタク男が、
憑依能力を手に入れ、
復讐を決意した。
最初に、明美の先輩バイト、
市川さくら が憑依され、好き放題もてあそばれた。
さくらは1か月後、解放されたが、
ショックのあまり、精神崩壊状態で今も入院している。
そして明美はー。
あれから1か月間、
男の意思のまま、毎日のように欲望にまみれた生活を送っていた。
お金が無くなれば男に体を売って
お金を手配した。
大学は憑依してすぐに辞めた。
明美は一人暮らしだったから、家族には
気づかれずに済んでいる。
「---うふふ…可愛い~!
って、今は私も可愛いんだった!あは♡」
深夜アニメを見ながら
アイドル風衣装をいじくりまわしながら
妖艶に笑う明美ー。
そしてー
ふと明美はカレンダーを見た。
「---もう1か月かぁ…
じゃあ、最後の復讐をしようかな」
そう言うと、明美は邪悪な笑みを浮かべたーーーー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺の名は、木藤孝雄…。
1か月前までは普通の大学生だった。
ゲーム屋でバイトなんかもして…。
だが、あの日。
後輩の山西さんがオタク男に乗っ取られた。
そして、俺は怒りにまかせて明美を殴った。
その様子をばらされ、俺は警察に逮捕されてしまったのだった…
幸い、明美はそれ以上、被害を訴え出なかったから、
俺は釈放された。
だが…人生は台無しだ…。
「----もう…いいの…全部、、、何もかも」
俺は病室に居た。
同じ、大学生でアルバイトだった 市川さくら さんの
お見舞いに来ていたのだ。
彼女はオタク男に憑依されたあげく、
自分の恥をネット上にさらされてしまった。
そして1か月間もそれからもてあそばれて
彼女の精神はズタズタだ。。
「---さくら…」
俺は来るたびに、さくらになんて言葉をかけていいか
分からず、戸惑った。
「はぁ…あぁぁ、、もう我慢できない!」
男に支配され、喘ぐさくらの姿が脳裏から離れない…。
「--また来るよ」
俺がそう言うと、
さくらがうつろな目でうなずいた。
彼女はーー
社会復帰できるのだろうか。
俺が家に帰ると、
手紙が1通届いていた。
そこにはーー
”復讐の最終章 はじめちゃうよ! 明美”
と書かれていたー。
明美ーー。
山西明美さん。
俺の後輩バイトで、大人しく、真面目な子だった。
今、あのオタク男は恐らく明美の体で好き放題している。
「復讐の最終章…」
俺は呟いたーー
どういうことだ?
店は既に潰れた。。
まだ、何か・・・?
俺はハッとした・・・
店のシフト表を思い出す。
そうだ…
”女性アルバイト”は3人居た…
さくらと、山西さんと、白崎 風香(しらさき ふうか)さん。
白崎さんは、オタク男にさくらや明美が憑依された日は
休みだった。
店長が、白崎さんを動揺させないように、と
詳しい話はせずに閉店を告げたのだった。
女子高生の彼女は、今頃、普通の高校生活を送っているだろう
「まさかーー」
”最終章”
最後の女性バイトである白崎さんに今度は憑依するつもりか…?
俺はそう考えて、彼女の高校に足を運ぶことにした。
連絡先は知らないから、直接行くしかない。
幸い、高校は知っている。
これ以上、ヤツの好きにはさせない!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高校についた俺は、運よくすぐに下校時間で、下校していた
白崎さんの姿を見つけた。
まだ幼い顔だちのポニーテールの子…
それが白崎さんだ。
「あれー?
木藤さん、お久しぶりです!
どうかしましたか?」
俺の姿を見つけた白崎さんが笑顔で近づいてきた
「元気そうで良かったよー。」
俺がそう言うと、白崎さんは不思議そうな表情を浮かべた。
「最近、山西さんと会ってないか?」
俺は、それだけ聞いた。
事情を知らない彼女に忠告するのは難しい。
「山西さん?
あ、バイトの山西さんですよね?
あってませんけど、どうかしましたか?」
白崎さんは笑顔で言う。
無垢な高校生の屈託のない笑顔ー。
それを奴に汚させるわけにはいかない。
「なら…いいんだ。
でも、もし山西さんが白崎さんのところに来たら
すぐに逃げて」
俺はそう言った。
すると白崎さんが笑う
「どういうことですかぁ?」
「--いいから。逃げて。」
俺が力強く、真剣なまなざしで言うと、
白崎さんも、引き締まった表情でうなずいた。
「は…はい…」
イマイチ、納得しない様子の白崎さんに
”色々あるんだ。とにかく逃げて”と念を押した
「じゃ、バイトがあるので、そろそろ失礼します」
白崎さんが礼儀よく頭を下げて、
通りの方に歩いて行った。
「---とりあえず、異変なし…
あのオタクも、そんなに大々的に憑依はできないはずだ…」
俺は、そう考えて高校を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁ~なんだったんだろう?」
風香は首をかしげた
”とにかく逃げろ”なんて言われても
意味が分からない。
「---久しぶり!白崎さん!」
背後から声がした。
聞き覚えのある声ー。
風香が振り向くと、そこにはーー
アイドルのコスプレ衣装を着た明美の姿があった
「えーー?あ、、山西さん、お久しぶりです」
風香は一瞬戸惑ったが、すぐに笑顔を浮かべて挨拶した。
風香の方が年下だが、ゲーム屋のバイトでは先輩だった。
後から入ってきた大学生の明美はどことなく大人しい雰囲気だった。
そういう印象だ。
だがーー、
この誘惑するようなアイドル衣装は一体??
「--ちょっと、時間ある?」
明美が言う
”逃げるべきなのー?”
風香は一瞬、迷ったが、
優しい明美の笑顔を見て、
話を聞くことにした。
”何があったのか分かるかもしれないー” と。
明美に連れられて後を歩く風香。
「ーーーー山西さん、美味しいお店があるって…
どこなんですか?」
どんどん人気のない方に向かって行く
明美。
風香はだんだん不安になってきた。
そしてー
とある廃工場に辿り着いた
「ここよー」
廃工場の前に立ち、笑みを浮かべる明美
「えーーーな、、どういうことですか!?」
風香が驚く。
”美味しいお店”には見えない。
”逃げてーーー”
木藤の言葉を思い出して風香は逃げようとした。
だがーー
明美に羽交い絞めにされてしまう。
「逃げないでよ~
ウフフフフゥ…
明美の復讐劇に、貴方は必要なんだから! ね!」
明美がそのまま廃工場に風香を連れて行く
「や、、、やめて、、山西さん!どうしたんですか!」
風香が涙ぐんで叫ぶ。
そしてーー廃工場の中に入り、風香は驚く。
ーー同じバイトの先輩だった
市川さくらが、柱に縛られた状態で、苦しそうな表情を浮かべていた
「い、、市川先輩!」
風香が叫ぶ。
だが、さくらは、怯えきった目で
「ヒッ…や、、やめて…」と言うだけだった。
「-ーー山西さん!なんなんですかこれは!」
そこまで言って風香は目を見開いた。
明美が自分の下着を触って
喘ぎ声をあげている
「うふぅぅ、すぐに、すぐに分かるよ、風香ちゃんにもぉ♡
あなたも、、っぁああん♡
明美やさくらのように、、
壊れてもらうから!っああああっ ああ♡」
足に浸る愛液を見て、風香がおびえる。
「さぁ、、はじめよっか!
”最後の復讐”を!
んんぁああああああっ♡」
明美のいやらしい声が廃工場に響き渡った。
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プルルルルルル…
「ん?電話か…」
俺は非通知の電話を不審に思い、とりあえず出てみた。
「お久しぶりです。木藤さん。
明美です」
明美!?
俺は驚いて声をあげた
「お、、、お前まさかまだ山西さんに!」
そう言うと、電話の向こうから下品な笑い声が聞こえた
「うひひひ…そうだよ!
これが僕の復讐だよ!
いやぁ、明美の体は最高だよ!
毎日毎日、僕の好きなキャラのコスプレを楽しんでるからね!
も~興奮が止まらない!
うひゃひゃひゃ!」
明美の可愛い声で下品な言葉が聞こえてきた。
「何の用だー」
俺は怒りに声を震わせて、尋ねた。
するとーーー
”廃工場”に来い と、場所を指定された
”大事なモノを預かっている”とーーーー。
俺はスマホを握りしめた。。
俺は、この後、久しぶりに実家から俺の家に
遊びに来る”妹”と会う約束があったが、そんな場合じゃない。
妹にキャンセルの連絡を入れた。
「え~~~楽しみにしていたのに!
お兄ちゃんなんて嫌い!」
我儘な高校生の妹は、そう言って、
すねた様子で電話を切ってしまった。
「---悪い。でも…
俺には、助けないといけない人が居る…」
あのオタク男を一番良く笑っていたのは俺だー。
だからこの復讐は、俺にも責任があるーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
廃工場につくと、
明美が姿を現した。
アイドル風の衣装を身にまとっている。
その体つきは、少し最後に見た時より
イヤらしくなっていた。
あれからーー
弄ばれ続けたのだろう
「--お久しぶり 明美だよ!
な~んちゃって」
笑いながら明美が奥の電気をつける。
そこにはー柱に縛られた さくらの姿があった
服装は、憑依されて店に来た時と同じ、
小悪魔風ファッションになっていた。
「さくら!」
俺が叫ぶと、さくらが涙ぐんだ目でこちらを見た
「どうしてーー
私がこんな目にーー」
さくらが涙を流す
「どうしてって?」
明美が笑いながら近づいていく
「テメェらが僕を笑ったからだろうが!」
明美が乱暴な口調でそう言うと、さくらの頬を思いっきり
ビンタした。
さくらが泣き声をあげる
「うふふ…先輩~!
みっともないですよ~~~!バカみたい!」
明美がそう言うと、こちらを振り向いた。
「---私もね、
鬼じゃないから。そろそろ許してあげようと思って」
そう言うと、真ん中のテーブルを指さした。
そして明美は笑う。
「でもね、私の元々の体、もう死んじゃったから、
どれか一つ体を貰って行こうと思うの。
お情けで、アンタにその体、選ばせてあげる」
そう言うと、明美は机に座るように、俺に促した。
「---ホラ!木藤先輩が来たよ!
早く準備しなさい」
明美が偉そうに奥の暗闇に声をかけると、
奥から制服姿の風香が姿を現した
「---白崎さん!」
俺は驚いて声を上げた。
だがーー彼女はうつろな目で歩いていた。
「---はい、ご主人様」
明美の前に膝をつく風香
「ゲームの準備をしなさい。
あと、私の体もそこのさくらと同じように
そっちの柱に縛るのよ」
明美が指示をすると
風香は「はい」と答えて、指示通りに動き始めた
「白崎さん!どうしたんだ!しっかりしろ!」
機械のように意思なく、動く風香。
命令を受けた風香の手によって、明美が柱に縛られながら言う。
「ウフフ…私ねぇ、憑依だけじゃなくて催眠能力も身に着けたの。
それでね、そこの風香は催眠をかけて
私の忠実な奴隷にしてあげたの!凄いでしょ」
「貴様ぁ!」
俺は叫んだ。
ふいに風香が俺の近くにやってきた。
可愛い顔ー
よく似合う制服姿。
だが、そこにいつもの笑顔はない。
ただただ、虚空を見つめている。
そして俺の前にトランプを綺麗に並べて行った。
その枚数は53枚。
「----今から貴方にゲームをしてもらうわ!」
ふいに、さくらの声がした。
ふとさくらの方を見ると、
先ほどまでとは違う勝ち誇った表情で、俺を見ている。
反対に、明美が気を失っている
「貴様…またさくらに!」
俺が叫ぶと、さくらは意地悪そうに笑った
「--やっぱり さくらの体は最高よ!」
そして、風香がテーブルの脇に歩いて行くと
そのまま虚空を見つめて固まった。
「ゲーム屋バイトだったんだから、
ゲームは好きよね!?」
さくらが言う。
そして、強気な様子で続けた。
「じゃあ、ゲームのルールを説明するね、木藤君!
木藤君には今からそこのトランプを1枚ずつ引いて行って
もらうの!
そして、ハート、ダイヤ、スペード、クローバー。
どれか一つの絵柄が3枚になった時点でゲーム終了!
木藤君が3枚集めた絵柄によって、
私の貰っていく体が決まるってゲームよ!」
涙ぐんだ目でさくらが言う。
さっきまで泣きじゃくっていたさくらの涙。
だが、今は笑みを浮かべているー。
「最初に3枚揃ったカードが
ハートだったら、さくら。
ダイヤだったら、明美。
クローバーだったら、風香の体で私は生きていく」
さくらが縛り付けられた状態で笑いながら言う
「…スペードは?」
俺は尋ねた。当然の疑問だ。
「---スペードは、3人とも全員、
私の体にしちゃう!うふふふふふ♡」
さくらが妖艶に笑う。
「ふざけるな!全部おれたちに不利じゃないか!」
ーー俺がどの絵柄を先に3枚引いても、
誰かは犠牲になる。
こんなバカげた話があるか!
「---安心して。
そこの中に1枚だけ”ジョーカー”が入ってるの。
同じ絵柄を3枚引く前に、ジョーカーを引ければ
あなたの勝ち!
さくらも、明美も、風香も解放してあげる!」
さくらが満面の笑みを浮かべたー。
「--53分の1」
俺は呟いた。
運よく、各絵柄を2枚ずつ引いたとしても、
9枚目にはどれか一つの絵柄が”3枚”揃ってしまう。
チャンスは最大9回ーー
「---いやっ!何なのよコレ!
早く離しなさいよ!」
明美が意識を取り戻したー。
「山西さんーーー」
俺が言うと、明美が錯乱した状態で俺を見た
「他の人なんかどうでもいいから!
私を助けて!早く!」
明美はーーー
パニックから、そうわめいた
「---ウフフ…山西さん、
慌てないの」
隣の柱に縛られていたさくらが妖艶に笑う。
「風香!そろそろゲームをはじめさせなさい!」
さくらが命令口調で叫ぶと、
風香が「はい」と答えて、
机のトランプをまぜ、綺麗に1枚1枚配置した。
「1枚目ー引きなさい」
風香がうつろな目で俺に命令したー。
「-------」
俺はーーー
ジョーカーを引いて、必ず3人とも助け出すーーー。
さくらが見下すような目で俺を見ているー。
明美がパニックを起こしながらわめいている。
風香が意思なく、俺の引くカードを見ている。
決意を胸に、俺は1枚目のカードを引いた…
②へ続く
コメント
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これは妹さんも巻き込まれるな
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> これは妹さんも巻き込まれるな
コメントありがとうございます^^
えっ/何のことでしょう?(笑)
それは……近いうちにわかります^^