憑依小説 暴走憑依男 第2部④

男による、憑依の行く末はー。

憑依された明美の運命はー。

暴走憑依男 第2部、完結です!

--------------------------------------------------—

俺は怒りにまかせて明美を殴った。

勿論、明美に怒っているわけではない。
明美の中に巣くう「あの男」に対する怒りだ。

「はぁ…はぁ…」
減らず口を叩かなくなった明美。

俺は息を切らして、殴るのを止めた。

「は・・・はははははは!
 あははははははははははは!」

明美が狂ったように笑い出した

「…何がおかしい!」
俺が明美を睨みつけると
明美が狂ったような笑い声をあげながら、
スマホを俺に向けた

「今の女の子への暴力、
撮影させてもらいましたー」

明美が邪悪な笑みを浮かべる

「なっ…テ、テメェ!」
俺は明美の胸倉をつかんだ。

「…離せよ
 また撮影されたいのか?」

明美は低い声で言った。

俺にはどうすることもできなかった。

ーーそして。

「ハイ、公開完了!
 お前も僕のこと馬鹿にしたよな?」

明美が男の口調で言う。

「これが天罰だよ!うひゃゃゃ!」

汚らしく笑う明美。

俺はその場に膝をついた。

「もう・・・終わりだ…」

俺の暴力シーンだけが現実として世の中に拡散し、
本当の真実は闇に葬られる。

俺にもう打つ手はなかった…。

「馬鹿なヤツ」
明美が心底馬鹿にしたように笑う。

そして明美がさくらの方に近づいていった

「先輩」
明美が笑いながら言う

さくらはただひたすらに怯えている

「いや……近寄らないで」
さくらが言うと、明美がもう一度笑った

「大丈夫ですよ、先輩の役割はもう終わりましたから。
 これからはこの体に頑張ってもらいます♪」
そう言うと、明美は満面の笑みを浮かべて立ち上がった。

「じゃ、さようなら先輩。」

明美が俺を馬鹿にした様子で言うと、
そのまま店から出て行ってしまった。

さくらだけでなく、、明美まで…!

アイツ…!

俺の心の中は今や復讐だけで満たされていた

ーーーそして、
俺の暴力は拡散し、俺は誹謗中傷にさらされることになった。

そして、アイツがーー明美が被害届をだし、
俺は警察に連行されてしまった。
直前の客を襲った明美の行為も、俺に脅されて仕方なく
やった! ということになってしまったーーー

俺は唇を強くかみしめた。

ーー店は不祥事により閉店。

俺は警察に逮捕され、

明美は身も心も乗っ取られてしまった。

そして さくらは精神的に病んでしまい、
今も精神病棟で入院を続けている

「……」
俺は……。
ただただ、悔し涙を流すことしかできなかった。

おわり (3部もあるかも?)

憑依<暴走憑依男>
憑依空間NEO

コメント

タイトルとURLをコピーしました