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今回は記念短編
「憑依暗殺部隊 ~理由~」をお送りします。
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ある日のこと。
任務を終えて、帰還した憑依暗殺部隊隊員・ベータが
廊下を歩いていると、同じく期間した隊員のガンマが
ベータを呼び止めた。
「--さっきの任務の、
ベータさんが憑依した女子高生、凄かったですね」
ガンマが笑みを浮かべる。
ベータは立ち止まり、
女子高生で喘ぎ狂ったあの快感を思い出す。
「クク…だろ?俺も堪能したぜ。
あんた清楚な子が、暴言はきながら、
汚職警官をヤッちまったなんて
思い出すだけで興奮するぜ」
ベータが言うと、
ガンマがベータの方を見て言った。
「--時々、羨ましくなりますよ。
心から楽しそうで」
ガンマが言うと、
ベータは「お前は楽しくないのかよ?」と不思議そうに言う。
「いえ…ま、僕も楽しいですけどね…
僕以上に、ベータさんは気楽そうだな、と」
ガンマの言葉にベータは笑みを浮かべる。
「ーーーまぁ…そうだな」
少しだけ切なそうな表情をしたベータに
ガンマは”いけないことを言ったかもしれない”と判断して
話を切り上げた。
「--じゃ、とにかくお疲れ様でした」
ガンマが自分の部屋に戻っていく。
憑依暗殺部隊はその任務の特性上、
本部で生活している。
あまり表ざたになってはならないためだ。
そしてー。
隊員たちは基本、それぞれの過去を詮索しない。
「---楽しそうに見える…か。」
ベータは自分の部屋に戻って呟いた。
「…そうじゃねぇと…”思い出しちまうからよ”」
ベータは自室の机に飾ってある
優しい笑顔の女子高生の写真を見つめたーーー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数年前。
とある男子大学生は、
自室でエロゲーを遊んでいた。
「くひひっ…たまんねぇぜ」
そんな彼の部屋の妹が入ってきた。
「ゲッ!ノックぐらいしろよ!」
兄がそう叫ぶと、
妹は呆れた様子で言った。
「--あんた…、またエロゲー…」
最近は妹に「あんた」呼ばわりされている。
「いいだろ別に、やることはやってるんだからよ
それよりよ、これだけどさ…」
兄はエロゲーについて、
熱く語り出した。
妹はあきれ顔で言う。
「全く…いくらエロの知識を深めたって
何かの役に立つの?」
現実主義の妹が言う。
「---た、、立つって!
そのうち!」
兄が言うと、
妹は失笑した。
「ーーーそのうち~?
アンタのエロの知識が仕事に役立つなら
私に見せてみなさいよ!
そうしたら、またお兄ちゃんって呼んであげる」
妹が意地悪っぽく言う。
兄は「いつか呼ばせてやるぜ」とつぶやいて
時計を見た。
「やべっ!そろそろエロ仲間とゲームする時間だ!
行ってくるぜ!」
兄は友達との約束を果たすために部屋を飛び出した。
「はぁ…」
妹は呆れ顔で、兄の部屋を見つめた。
エロゲーだらけだ。
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夜。
「ふぅ~今日も燃え尽きたぜ!」
友人との遊びを終えた彼は、
自宅の方へと歩く。
その時だったー。
自宅の方向からサイレンの音が聞こえたー
「なんだ…?」
彼が慌てて走っていくとーーー
自宅はーーー
炎上していたーーーー
「---なっ…、、お、、おい!」
彼は必死に家へと飛び込もうとする。
通行人たちが「中に人が居る」と
叫んでいる。
彼は慌てて、炎の中飛び込もうとしたー。
だがーー
消防隊員たちに押さえられ、
燃えていく家を、、見ることしかできなかった。
「---くそっ!!どうしてーーー」
家はーーー
焼き尽くされた。
最近、近くで多発していた不審火ー。
その犯人が金目当てで男の家に侵入し、
一家を殺害したあとに、
火をつけて逃走したのだー。
彼は、、
家も、妹も、母も、父も、エロゲーも失った。
「ーーーそのうち~?
アンタのエロの知識が仕事に役立つなら
私に見せてみなさいよ!
そうしたら、またお兄ちゃんって呼んであげる」
兄は妹との最後の会話を思い出して涙したー。
「くそっ…
エロゲーなんて、、もうやらねぇから、戻ってきてくれよ…」
彼の目を涙が伝うー。
しかし、同時に彼の中の怒りが爆発した。
それから1年。
大学を止めた彼は、未だに捕まらないその犯人の行方と素性を
調べ上げた。
ーー彼は復讐しようとした。
自分の手で、妹のカタキをとると。
そしてー
その強盗犯の住む家に忍び寄った
その時だった。
ーー女子高生がその男の家から飛び出してきた。
その女子高生は返り血を浴びているー
「---!?」
男は身構えた。
「--ーーー」
女子高生が冷たい目でこちらを見ている。
「--な、、何だお前は…」
手袋をした怪しい姿で彼は、その女子高生に問いかけると、
その女子高生は答えた。
「お前こそー何だ?」 と。
彼は「い、、、いや、別に…」と誤魔化そうとした。
しかし女子高生が殺気を漂わせて
”素直に答えろ”と冷たく言い放ち、
それに気圧された彼は全てを自白した。
1年前、家族を殺害して、放火までした男を
殺すためにここに来たのだと。
それを聞いた女子高生は、首を振って呟いた。
「その男ならー数分前、私が毒殺したー」
と。
意味が分からず驚く彼は、
その女子高生に興味を持った。
色々尋ねる彼。
すると女子高生は言った。
「ついてくるかー?」 と。
これがー
憑依暗殺部隊ベータとアルファの出会い。
本部に案内されたベータは、そのまま憑依暗殺部隊に入隊した。
女に憑依して、悪人を暗殺するー
”エロを生かせる仕事”
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「---あったじゃねぇか…エロの知識を生かせる仕事」
ベータは妹の写真を見ながら呟いた。
妹と同じぐらいの年頃の少女に憑依するとき、
彼はいつも妹を思い出す。
もっと、妹に何かしてやれば良かった、と。
エロゲーに夢中で、あまり兄らしいこともしてやれなかった。
だから、彼はそんな後悔の念を消そうと、
少女の体で、精一杯楽しむー
そうでないと、自分が押しつぶされてしまいそうだからーー
もちろん、自分自身も楽しいのだけれどもー。
ベータは今一度写真を見て妹の言葉を思い出す。
「ーーーそのうち~?
アンタのエロの知識が仕事に役立つなら
私に見せてみなさいよ!
そうしたら、またお兄ちゃんって呼んであげる」
「…あの世に行ったら、お兄ちゃんって、呼んでもらうからな」
そう言うと、ベータは少しだけ微笑んだ…。
おわり
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コメント
憑依暗殺部隊一の欲望男、ベータさんの過去を
書いてみました。
元々エロだったのですね^^

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