<憑依>憑依暗殺部隊~闇夜の襲撃者~②

4人の女子高生に憑依した暗殺部隊。
しかし、罠にはめられた暗殺部隊は、
女子高生姿のまま、相手が用意したヒットマンに狙われることになってしまう。

そして待ち受ける意外な結末とはー。

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いつからだっただろうかー。

こんな人生が始まったのはー。

そう、全ては5年前。

当時、”彼”は娘と二人で暮らしていた。
妻は病気で早々に他界。

高校生になった娘は、立派に成長し、
父である”彼”も誇りに思っていた。

「あ、お父さん、今日、誕生日だったよね!
 すっごいプレゼント用意してあるから、
 楽しみにしててね!」

娘は笑顔でそう告げた。

父はうなずく。

娘は「じゃあ、行ってきますー」
といつものように学校へと向かって行った。

そしてーー
それが”最後の別れ”となった。

夜になっても帰らぬ娘。
父は慌てて警察に相談した。

翌日。
娘は無残な死体となって発見された。
何者かに乱暴されたあげく、手を切断された死体となってー。

この瞬間から”彼”の時間は止まった。

ーー彼は来る日も、来る日も失意のまま過ごした。
時が解決してくれるー、そんなことは本当の地獄を味わったことのない
人間の戯言だ。

数週間後、彼は疲れ果てた様子で、
とある廃墟を訪れ、そこでおもむろにロープをかけ、
首をつろうとした。

もう、疲れた。
娘のところに、、自分も行きたい…。

だがーー

「何をしているー?」
男の声が、彼の自殺を止めた。

彼は、その男に自分の置かれている現状を話した。

他人に話したところで、娘の死の傷がいえるわけではない。
だが、誰かに聞いてもらいたかった。

話を聞き終えた男は静かにうなずいた。

「ならー、
 どうせ一度は死ぬつもりだった命ー。
 その命を”役立ててみないかー”」

男は手を差し伸べたー

それがーーー
娘を殺された父親…後の”デルタ”と、
憑依暗殺部隊の隊長”アルファ”の出会いだった。

あの時、自殺しようとした自分に
アルファは手を差し伸べてくれたー。

初任務の時、自分は、とある女子高生に憑依して暗殺を行った。
暗殺対象はその子の彼氏。

その時の女子はー、
正気を取り戻した後に、自分が”殺した”ことにひどく傷つき、
彼氏を失った喪失感に苦しみ、
最後には自殺してしまった。

憑依暗殺において、正気を取り戻した子が錯乱して死を選ぶことは
よくあることだー。

だがー。
デルタにはそれがつらかった。

その子の、悲しむ様子が、
”自分が娘を失って苦しむ日々”によく似ていたー。

デルタは娘が殺されたあの時、
「いっそのことー全部忘れてしまいたいー」
そう思っていた。

そしてー、
デルタは”憑依に使った女性”が少しでも苦しまないようにー、
いつしか”憑依した女性の記憶”を消す様になったー。

それが正しいことかは分からない。

けれどもー
デルタが憑依した女性の、憑依から解放されたあとの
”自殺率”は0パーセントだった。

記憶を失い、全てを失いながらも、
デルタが憑依した人間は、みな、今も生きているー。

”何のために女性に憑依するのかー”

アルファに尋ねたことがある。

アルファは答えた。

「暗殺者の精神的負担を和らげるため」
「対象の油断を誘う為」

そしてーー。

勿論、正しい事ではない。
けれども、
法律では裁ききれないものたちを秘密裡に処理する。

世の中にはそういう存在も必要だ。

”目に見えている綺麗ごとだけでは世の中は回らない―”

憑依された女性は、そのための”理不尽”な犠牲となる。

”いつかは、私たちは地獄に落ちる―”
アルファは、デルタにそういつも言い聞かせていた。

「地獄に行ったら…娘には会えないな…」
デルタはいつも自虐的に、そう心の中で呟いていた…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

会議室。

モナリザの絵を持った世良 股影が不気味に笑う。

姫莉(デルタ)はその様子を警戒を解かずに
じっと見ていた。

「アンタ、デルタさんだろ?」
世良が笑う。

「アンタたちのことは調べたよ。
 女の子に憑依して、対象を暗殺する
 ”憑依暗殺部隊”

 ははっ、とんでもないエロ野郎どもだな」

姫莉はーーー
本来の彼女が見せる優しい笑みを全く見せず、
世良を睨みつけた。

世良が笑う

「ま、私も人の事は言えないがな。」

そう言うと、モナリザの絵を掲げて笑う。

「私はね…この絵を子供のころ見た時、
 この部分に興奮したんだよ

 ふぅぅぅぅぅ~」

世良がモナリザの手の部分を指さす。

「この組んでいる手を見たときねぇ、
 私は、その…あれだ!興奮して
 勃起しちゃったんだよねぇ~ハハハ!」

「…話はそれだけか?」
姫莉が男言葉で言う。
手にサーベルのようなものを持ち、
世良に近づく。

世良がニヤッと笑い呟いた。

「アンタ―、デルタさん。
 5年前ぐらいだったかな?

 ”娘さん”殺されたんだよな?」

その言葉に姫莉(デルタ)は足を止めた。

「--何で、娘さんに手がなかったと思う?
 どうして娘さんは襲われたと思う?」

世良が爆弾をいじりながら笑う。

「---…お前」
姫莉が顔色を変えて呟く。

「---ひひひっ、、、ひひひひひ!」
世良が近くの机に置いてあった
防腐処理を施された”手”を掲げた。

そしてその手をモナリザの絵に近づける。

「あひひ!アンタの娘さんの手がさぁ~!
 モナリザの手に似てたんだよねぇ~!

 だ・か・ら!
 アンタの娘を私が襲って、殺して、
 こうして手を奪ったんだよぉ~
 ハハハハハ!」

世良がデルタの娘の手を持ちながら笑う。

「--デルタさん、
 アンタの娘が殺されたのはー
 
 娘さんの手が”モナリザに似てたから”

 そしてーーアンタが暗殺の仕事をしながら
 ずっと探していた娘を殺した犯人はー
 この私・世良 股影だ!ハハハ!」

モナリザの手にキスしながら笑う世良。

「どうだ!?娘のカタキを目の前にした感想は?」

世良が訪ねる。

目の前に居る女子高生―
姫莉から、とてつもない殺気が放たれる。

とても女子高生とは思えない激しい形相で、
姫莉は世良を睨みつけた。

「---お前が、娘を殺したのか!?」

その言葉に世良は失笑した。
そして叫んだ

「質問を質問で返すなぁ~!」

世良は手に持っていた爆弾を姫莉(デルタ)の方に投げつけた…。

姫莉は目を見開いた。
娘の事で熱くなっていて、爆弾への警戒を怠っていた…

会議室が、爆炎に包まれた・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

研究所の通路に銃声が響き渡るー。

「うふっ♡ あはっ♡ えへっ♡」
お嬢様育ちの柚香が
ポーズを決めながら銃弾を避けている。

「貴様!」
ドルゴ13は、柚香(ベータ)に向けて銃弾を放つ。

「その体は、お前の体ではない!」
ドルゴ13が叫ぶ。

しかし、柚香はそれを女子高生とは思えない身のこなしで
バック宙や壁蹴りなどの激しい動きでかわしていく

「ふふっ♡」

1発銃弾を避ける都度、柚香は甘い声とセクシーポーズで
ドルゴ13をおちょくっていた。

「私たちがさぁ、
 女の子の体乗っ取るだけだと思ってましたの?」

柚香(ベータ)はその余裕からお嬢様演技を
続けながら語った。

ドルゴ13は険しい表情で柚香を狙うが
銃弾が当たらない。

「暗殺者を名乗るからには、
 身体能力も高いんですわ!」

背後に回った柚香はドルゴ13を押し倒した。

「ふっふふふぅ♡
 お楽しみの時間ですわ!」

柚香が狂ったような笑みを浮かべて、
自分のフリフリな服を破り始める。

「あぁん…が、我慢できない!!
 わたし、、お嬢様なのに壊されちゃう!」

バン!

ドルゴ13が倒されながらも銃を
柚香の顔に撃ちこむ。

しかし、柚香はそれを避けた

「うふっ♡」
色っぽく笑う柚香

「柚香、興奮しますわ!!!
 こ~~~んな、甘やかされて育った
 おじょうさま育ちの私が、
 命がけで銃弾を避けてる!!!

 うふふふ♡
 興奮が、興奮が止まらないわ!!!」

柚香の下着は既にグショグショだった。

”お嬢様育ちの女子高生”が
嬉々として、銃を避けている。

本来なら泣き出してしまうであろう柚香が、
こんな状況下で服を脱いでエッチを始めようとしている

「ふふふふふふっ…たまんねぇ…♡」

柚香は思わず素を出して快感に身をよじらせた。

「ねぇ、エッチしたことある?」
ドルゴ13に尋ねる柚香。

「くっ・・・女は信用しない!」
ドルゴ13が苦しみに満ちた表情を浮かべる。

「ねぇ、ドルゴさん?」
柚香が挑発的にドルゴの名前を呼ぶ。

「くっ・・・あんたから名前を呼ばれる筋合いはない!」

バン! バン!

ドルゴ13の銃弾はむなしく天井に穴をあけた。

「うふふふっ!
 私を気持ちよくさせてごらんなさい!」

柚香はそう言うと、ドルゴの唇に、自分の艶のある
唇を押し付けた。

「んっ~~~~んっ~~~♡」

柚香の甘い声が廊下に響きわたる。

そうしながら、柚香は、ドルゴ13のズボンを無理やり
降ろさせ、激しく腰を振り始めた。

「はっ…あはっ…あはっ♡

育ちの良い私が壊れていく…
お嬢様がけがれていく…♡

あはっ、、うふふ、、うふふふふふっ!
壊れちゃう♡ 壊れちゃう!!えへへへへっ♡」

ドルゴ13は必死に銃を放っていた。

しかしーもう無駄だった。

柚香が大きな声で喘ぎだす

「あぁぁぁあああん♡ あぁぁ、♡
 お嬢様♡ エロい声で♡
 喘ぐじゃん…♡

 あっ、、、あっ、、、あっ、、、♡
 穢れを知らない♡
 お嬢様が…
 
 いえ、私が、、壊れちゃううぅぅぅぅ♡」

柚香はお嬢様ヘアーの髪の毛を振り乱しながら、
甘い香りを振りまきながら
喘ぎまくった。

バン!

ドルゴ13の”最後の抵抗”もむなしく外れた。

「うふっ♡
 ざーんねんでしたぁ!
 あっ…♡あっ…♡
 も、、、もうイク、、、イク、、イク!
 あぁあああああああっ♡」

”絶頂”の瞬間、
柚香の体が”初めて男とする行為”で絶頂を味わった。

その凄まじい快感が柚香のからだ全身に駆け巡った。

憑依しているベータにもそれが伝わる。

”くおおおおおおおおおおおっ”

ベータは快感のあまり叫んだ。

そしてー
それと同時にドルゴ13の喉元を掻き切った。

「はぁーーーっ、
 はぁーーーーっ」

ドルゴ13はもう動かない。

そこには乱れきった柚香の姿だけがあった。

快感に身をゆだねた柚香の姿はー
もはや育ちの良いお嬢様などではなかった…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「フン…貴様がガンマとかいう暗殺者か」

カードの貴公子の異名を持つ殺し屋・青馬は呟く。

その言葉に友菜(ガンマ)は笑う。

「ちょっと違うかな。
 私はねー…
 憑依した時にその子の記憶をぜんぶ読み取るの。

 たとえば私はね、、
 ”ツンデレ”って言われるタイプの子だけど、
 本当はさびしがり屋。
 いつも愛情に飢えてる」

自分のことのように語る友菜。

「なーんて!
 こんな風に、この女の子の人生、一瞬にして
 全部奪えちゃうんだよね!

 スリーサイズも、初体験の日も、
 自分の生理のときの影響も、
 胸の感触も、ぜ~んぶよ!

 だ・か・ら。
 今の私は”ガンマ”であり”泉田 友菜”でもあるの!うふふ」

友菜が笑いながら胸を弄ぶ。

そしてさらに続けた。

「私ね、今までに何十人の女の子に憑依したけど、
 その全部の記憶がここにあるの」
友菜は自分の頭を指さした。

「うふふっ…何十回も人生を味わった気分かな?

 そうそう、私ね”女の子”には詳しいよ?
 だって、
 ”何十人もの女の子の人生”がこの頭の中にあるんだから。
 えへへへへ~」

ガンマは友菜の話し方をしながら笑う。

「--ふん…そんなことはどうでもいい。」
青馬がとあるカードをかざした。

「ーー俺は人を、カードで殺す!」
青馬がかざしたカードから信じられないことに
青色のドラゴンがあらわれた。

青馬は原理は不明だが、
カードを実体化させる力を持つ殺し屋だった。

「えー?」
友菜(ガンマ)が驚くと同時に、
青馬が高らかに宣言した。

「粉砕、玉砕、大喝采ー!」

青馬が叫ぶと、
ドラゴンが口から強力なブレスを吐き出した。

部屋中が爆炎に包まれる

「ワハハハハハハハハーーーーー!!!」
青馬が高らかに笑う。

…が…

「---!?」
首にワイヤーが巻き付いた。

「いつもはね…
 エッチしてから相手を殺すんだけど…
 今日はその余裕が無さそうだから
 そのまま殺しちゃうね」

友菜は、ブレスの攻撃で、服がボロボロに破れながらも、
攻撃を回避して青馬の背後に回っていた。

青馬は額から汗をかくー。

「ま、、待て…
 俺を殺すなら、カードで殺せ」

青馬の言葉を聞き、友菜は微笑んだ。

「イヤよ」

そして、ワイヤーで容赦なく青馬を絞めつけた。

…青馬の体はあっという間に動かなくなった。

「はぁ…。友菜、満足できなーい!」
友菜はそのまま、青馬の死体に飛び乗ると、
喘ぎ声をあげはじめたーー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モニターで各地の様子を見ていた
真柴工業元専務・田尻は呟いた。

「TSF…」
彼はTSFというジャンルを心から嫌悪する。

ゆえにー憑依暗殺部隊のような奴らが
気に入らなくて仕方が無かった。

彼の兄は”皮モノ”と呼ばれるジャンルのマニアだった。
幼いころ、それでよくいじめられた。
「お前の兄貴、ヘンタイ皮野郎だよな!」ーーと。

そして、自分にも”皮野郎の弟”という不名誉なレッテルが
貼られてしまった。

彼はーそのころからTSFを憎みだしたのだ。

彼はイライラした様子で舌打ちしながらモニターを見つめている。

自分が大金をはたいて集めた殺し屋4人のうち、
二人が既に死んだ。

「---役立たずどもが!」
イライラした様子で田尻専務はそう吐き捨てた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

静かな広い部屋で、
可愛らしい女性二人が向き合っている。

志乃(アルファ)がふとつぶやく。

「---高校生か?」

その言葉に、北村加奈は微笑んだ。

「だったらー?」

愛想のない返事。

「(世の中にはおかしなやつもいるものだ…
 女子高生が暗殺業をしているとは…)」

志乃は怪訝そうな表情を浮かべて
いつものように”一瞬”で毒殺しようと構えをとった。

「---どうしてだろ?」
ふいに加奈がつぶやく。

「どうして?私にもわからないの…
 私はずっと、みんなと一緒に楽しい高校生活を送りたかった!

 でも、、、、でも…
 何でだろう!?壊せ!壊せ!壊せ!って体が叫んでる」

加奈が一人語り出す。

「・・・・・・・」
志乃(アルファ)はそれを黙って見つめている。

「---ねぇ、、ある日
 ”急に全部どうでもよくなっちゃった”

 私っておかしいのかな?」

加奈が笑うー。

彼女はある日ー、
凶悪犯罪者の意識と混ざり合ってしまったー

その結果―彼女は
自分でありながら、自分で無くなってしまった。

「---フフフ…殺したくないのに、おとうさんもおかあさんも
 殺しちゃった…
 みんなと一緒に笑っていたかったのに、
 高校もやめちゃった…

 でもね…」

加奈が目から涙をこぼすー。

「--でも、、そんな風に可愛い私の人生が壊れていくの…
 チョー興奮する!あははははははー!」

加奈が狂ったようにー
泣きながら笑い出したー。

「ひとつー」
志乃(アルファ)がつぶやいた。

「暗殺者は、ペラペラしゃべらない―。
 貴様は暗殺者失格だー」

そう言うと、
志乃(アルファ)は臨戦態勢をとる。

「何よー、超うざい」
かっての優しさを失った加奈もー
志乃を睨みながら臨戦態勢をとるのだった…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シュウウウ・・・

会議室で煙が立ち込めている。

そこにはーーー
血まみれになった女子高生ーー
姫莉が倒れていた。

姫莉に男が近づいてくる。

世良股影だー。

「・・・・・・・」
姫莉(デルタ)は目を閉じたー

”いつかは、私たちは地獄に落ちるー”

アルファの言葉を思い出した姫莉(デルタ)は
静かにほほ笑んだ。

「ふふ・・・そろそろ墜ちどき・・・か」

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

明日で無事に書ききれるか微妙ですが
頑張ります!(文字数的に)

憑依<憑依暗殺部隊>
憑依空間NEO

コメント

  1. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    どうなるのだろうか……

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > どうなるのだろうか……

    あと1回で書ききれるかどうか…(笑)

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