憑依暗殺部隊の大仕事 ①大仕事

憑依暗殺部隊の続きです!
前作はこちらからどうぞ

裏の世界では恐れられている暗殺集団が居たー。

彼らは名乗らない。

コードネームでそれぞれ
”アルファ”
”ベータ”
”ガンマ”
”デルタ”
と呼ばれている4人のメンバーで構成されている。

彼らの恐ろしいところは
”他人に憑依する能力”を全員が持つことだ。

彼らは暗殺対象に近しい女性に憑依し、
その体で暗殺を実行するのだ。

今回、彼らには
”大仕事”が舞い込んでいた…

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「今回の暗殺対象はー」
隊長のアルファがスクリーンに映し出された4人の男を示す。

「真柴工業の創業者一家ー
 会長、そしてその長男、次男、三男。
 この4人の暗殺だ。」

真柴工業ー
近年、急速に発展した会社だ。
会長の真柴 和夫(ましば かずお)の元、
絶対的な同族経営を行い、
鬼のような速度で業績を伸ばしてきた。

勿論、その裏には末端社員の多くの涙が流れていた。

そんな真柴工業の創業者一家の暗殺。

それが、今回の仕事だった。

「へーえ…4人同時か」
隊員の一人、ベータがつぶやく。

「あぁ。今回は4人で同時に憑依を行い、
 一度に4人を始末する。」

アルファは言った。

真柴一家は自分たちが、強引な手腕で恨まれていることを
自覚している。
誰かひとりでも死ねば、すぐに残りの3人は身を隠す。

いくら憑依できるとは言え、居場所が分からなければ暗殺もできない。

そういう理由から、アルファは4人を同時に暗殺することにしたのだった。

「ちょうど、長男の婚約者が真柴家に挨拶に行く予定があるようだ。
 その時にプライベートパーティが開かれるという情報を手に入れた。

 真柴一家の4人と、
 女4人ーー

 これがどういう意味だか、分かるか?」

アルファが他の3人を見渡すと、
一番若い隊員、ガンマが答えた。

「絶好の暗殺日和ーー。
 そして、憑依日和ーーというわけですか」
ガンマが笑みを浮かべる。

女4人に憑依して、対象の4人を暗殺する。

確かに彼らにとっては最高の環境だ。

アルファが暗殺対象の説明を始めた。

「真柴 和夫。 48歳。
真柴工業の会長。厳格な人物で、会社の黒い部分の中心とも言われている。」

「真柴 真。
長男で25歳。気取った人物で今回、婚約者を招待した人物だ。」

「真柴 流星
 次男。24歳。…コイツには”変な性癖”があるという情報がある。気をつけろ」

「そして真柴 誠一。三男で21歳。
 甘いマスクのイケメン野郎だ。」

アルファが説明し終えると、隊員のベータが手を挙げた。

「対象はどうでもいいからよ…
 さっさと憑依するカワイイ子たちを見せてくれよ」

ベータが言うと、アルファが
「ふっ…あきれたヤツだ」とつぶやき、
女4人をスクリーンに映し出した

「ひゅう!」
ベータが口笛を吹く。
映し出された4人は、4人とも、可愛らしい容姿だった。

アルファが説明を続ける。

「--会長を暗殺するのは、会長の愛人、
 渋谷 沙織(しぶや さおり) 26歳。」

秘書風のキッチリとしたスーツ姿の女性だ。
胸が目立つ、理知的な雰囲気の女性に見える。

「長男の暗殺は、婚約者の南 千夏(みなみ ちなつ)23歳に
 憑依して行う」

ショートヘアーの可愛らしくピースポーズをした写真が映し出される。

「次男は……自宅のメイドの一人と恋愛関係にあるらしくてな…
 このメイドはプライベートパーティにも招待されるらしい。
 よって次男の暗殺は佐久間 愛梨(さくま あいり)22歳に
 憑依して行う。」

メイド姿の幼い顔立ちの少女風な女性が映し出される。

「決めた。」
ベータが手をあげた。

アルファが不思議そうにベータの顔を見る

「俺、愛梨ちゃんに憑依して流星くんを暗殺するわ」
ベータがそう言うと、
隣に座っていたガンマが「メイド好きですねぇ」とつぶやいた。

「好きにしろ---
 そして最後、三男は妹の真柴 未海(ましば みう)17歳に
 憑依して行う

 三男は、妹にぞっこんらしいのでな」

アルファが説明を終えると
ガンマが笑みを浮かべた

「僕はーーー未海ちゃんで行きますね」

ガンマの表情が歪んでいる。

彼はーーー高校生や大学生あたりが好みだった。
笑みがあふれ出す…。

「そうか・・・ 
 では…」

アルファは残る隊員、デルタの顔を見た。

デルタは”憑依された人間の意識を残したまま暗殺を行い、
最後に憑依した人間の記憶を消去する”という、一番
残酷な人物だ。

「はっはっ…
 相変わらず隊長は誰でもいいんだな…」

そう言うとデルタは婚約者の写真を指さした。

「--了解した。
 では俺は愛人の沙織に憑依する」

アルファがスクリーンの電源を切り、隊員たちの方を見た。

「-手段は問わない。
 己の欲求を満たすもよしー。スムーズに暗殺するもよしー。
 全員、検討を祈る」

アルファが敬礼をすると、
残り3人も敬礼をしたーーーー

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真柴家の豪邸。

長男、真の婚約者と家族の顔合わせということで、
父と3人の息子、
それと父の愛人、婚約者、妹、そして次男・流星とよからぬ関係を持つ
メイドが招待されていた

「え~~本当ですか~?」
お姫様風のファッションを着た真柴家の一番下の娘、未海が言う。
ぶりっ子のような声を出している

「うん、そうね…
 真君、ああ見えてもシャイだから」
婚約者の千夏が言う。
黒髪の足の長い女性だ。

「フフ…楽しそうね」
愛人の沙織が言う。
スーツをぴちっと着こなした仕事のできそうな女性という風貌。

「私、料理の支度がありますので…」
メイドの愛梨が言う。
可愛らしい髪型の幼い顔立ちの少女だ。

ーーー何気ない日常。
彼女らにとって、楽しいパーティになるはずだった。

しかしーーそれはーー

「うっ……」
突然、真柴兄弟の妹、未海が変な声をあげた

「どうしたの?」
婚約者の千夏が聞くと、美羽は笑顔を振り向いた

「ううん、大丈夫。ちょっとね~」
可愛らしく振る舞う未海。

「あ、私、先にテーブルの方に行ってるね~」
そう言うと、未海はホールからパーティが行われる部屋へと移動した。

そして、顔を赤らめながら呟く
「あぁぁ~~未海の記憶、全部流れてきた~~
 私の全てが見られちゃう~ウフフ~~」

彼女に憑依した隊員”ガンマ”は、
憑依した相手の記憶を全て読み取り、
本人になりきって暗殺を行う。

記憶を読み取り、流れ込んでくる瞬間に
快感を感じるらしい。

「う~ん!未海、今日はお兄ちゃんを
 殺しちゃおっかな♪」

そう言うと、まだ誰もいない会場で未海は笑みを浮かべた。。

「ひっ!」
通路を歩いていた愛人の沙織がアルファに憑依されたーーー

妖艶な笑みを浮かべていた沙織は一転して無表情になる。

”アルファ”にとって憑依は暗殺のための
”一プロセス”に過ぎない。
体に興味がないし、他の隊員たちのように、行為を楽しむこともない。
ただ、相手を油断させて始末するだけだ。

「ーーーー」
沙織はあらかじめ屋敷に潜り込ませておいた毒薬を回収すると、
無表情のまま、スーツのポケットにしまった。

「……邪魔だな」
沙織が自分の大きな胸を見ながら不快そうにつぶやいた。

「はっ…あぁぁ♡ たまらない~~~♡」
誰もいない部屋では”ベータ”に憑依されたメイドの愛梨が
乱れた格好で一心不乱に胸を触っていた。

「はぁ…はぁ…最高だぜ…」

よだれをだらしなく垂らしながら笑みを浮かべる愛梨。

もう、その姿にメイドとしての面影はない。

「まだ…イッちゃうわけにはいかないな…
 お楽しみは後にとっておかなくちゃ!」

そう言うと、愛梨は料理を運びながら
イヤらしい笑みを浮かべたーーー。

婚約者の千夏に変わったところはないーー
だが、、既に潜り込んでいたーーー
”本人の意識を残したまま女性を操る隊員”

ーーーデルタが。

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会場の準備が終わり、
4人の女と創業者一家4人が着席した。

「今日も、月みたいに綺麗だーーー」
薔薇を片手に持ちながら長男の真が、
婚約者の千夏に微笑みかけた。

「イヤだ~真ったら!」
まっ赤な顔をする千夏。

他の3人の女性は笑いをこらえている。

既に千夏以外の意識は心の奥底に封印されているのだーーー。

「さてーー始めるか」
会長で一家の父である和夫が言った。

「これより、千夏さんの、お披露目会を行う」

和夫が形式的な挨拶をした。

そしてーー

「真柴工業、経営方針唱和!
 ”全ての利益は、真柴一家の為にある!”」

何故か経営方針を唱える和夫。

そして、長男から三男の3人がそれに続いた。

「なんつー経営方針だよ…」
メイドの愛梨が小声でつぶやいた。

その左手は、テーブルの下でスカートのあたりを
触っている。
既に、、下着は濡れはじめていた。

「---じゃあ、食べよっか」
三男の聖一が妹の未海に話しかけた

その笑顔は歪んでいる。
三男の聖一は、妹に好意を抱いていた。
以前に、妹を襲ったこともあるー。

丁寧で礼儀正しそうな風貌とは裏腹に
彼は壊れているーー。

「うん!食べよ!お兄ちゃん!」
中身はガンマ。
だが、記憶を全て読み取っているガンマは完璧に
”未海”を演じていた。

ーーー誰が、最初に仕掛けるかーーー。

「あ、もう一つ料理があるんでした!申し訳ございません。」
メイドの愛梨が立ち上がり、頭を下げた。

「いま、とってまいります」
そういうと、愛梨が立ち上がり、扉を開けて廊下へと出て行った。

「………」
その様子を見て、次男の流星も立ち上がった。

「---どこへ行く?」
父が問う。

スポーツ刈りの次男、流星は「ちょっとだけだよ、親父」とつぶやいて
愛梨に向かった方向に歩いていった。

「---さっそくやる気か…ベータ」
愛人・沙織は無表情でそう呟いた。

「---今日は、ずいぶん愛想が無いが、
 大丈夫か?」
父・和夫が愛人の身を案じる。

違和感を感じるのは当然だ。
”中身”が違うのだから。

「--はい」
沙織は手短に返事をした。
いつもの妖艶な笑みはそこにはないーー

「えっ・・えっ…何これ・・・」

婚約者の千夏が突然声を出した。

「---どうしたんだい?
 ウサギの泣き声みたいな声を出して?」
ワイングラスを手にしていた長男が笑みを浮かべる

「え、、ちょっと!体が勝手に…
 何これ・・・やめて!え?」

そう言いながら千夏は立ち上がると、
長男にウインクをして、そのまま戸惑いの声をあげながら
部屋から出て行った。

「---フフ…僕を驚かせる気だね」
長男の真はワイングラスを手にしたまま、
千夏の後を追い、部屋から出て行った。

ダイニングに残ったのは4人。
父・和夫 と 三男・聖一、
そして愛人の沙織と 妹の未海。

「み~んな出て行っちゃったね!ウフ!」
未海が聖一に微笑みかけると、聖一は顔を赤くして頷いた。

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やっぱ来たーーー

豪邸のキッチンに来た愛梨は邪悪な笑みを浮かべた。
ーーメイド姿で。

「フフ…あははは…楽しみィー!」
愛梨に憑依しているベータの欲求は限界だった。

”こんな体に憑依して、我慢しろって方が無理なんだ”

「---愛梨ーー」
次男の流星がキッチンに入ってきた。

「あ、どうかなさいましたか」
愛梨は、愛梨自身の足に括り付けたナイフを手に、
流星に近寄ろうとする。

流星に抱き着いてーーー
愛梨の体で存分に喘いでーー
絶頂に達した時にーーー
流星の喉を掻き切る。

その瞬間を思い浮かべただけで
愛梨の興奮は頂点に達した・・・。

その時だった。

愛梨の腹部に突然激痛が走った。

「ひゃぅ…! ・・??」
可愛らしい苦痛の声があふれ出る。

愛梨が驚いてみると、
流星の拳が腹部に食い込んでいた。

「やろうぜぇ~いつもの!」
流星がイヤらしい笑みを浮かべる。

そして、愛梨の事を何度も、何度も
殴り始めた。

「なーーー何するんですかーー」
愛梨はそう言いながら、
内心焦っていた

”憑依が、、ばれたのかーーー?”

「ははっ!水くせぇ!
 いつものだよ。

 ”ボクシング・セックス”」

流星が言う。

何だそれは。
愛梨は顔をしかめる。

「--俺がお前を殴って、殴って、
 ボロボロになったお前と俺がセックスする。

 傷ついた愛梨はーー
 何よりも美しい…

 苦痛の息、苦痛の声!
 あぁぁ…興奮してきた」

そういうと、流星は愛梨に再び
拳を加えた。

「ひっ…うぅ…」
愛梨の口から悲鳴が漏れる…

「真柴 流星
 次男。24歳。…コイツには”変な性癖”があるという情報がある。気をつけろ」

アルファの言葉を思い出す。

愛梨は苦痛に耐えながらも口元をゆがめた。

そしてーーー

「うふふふふっ
 あはははははは!ははは!」

愛梨が狂ったように笑い出すのを見て、
流星が手を止める

「な、、何だよ!」
流星の言葉を聞き、愛梨は笑った。

「流星君、最~~~っこう!
 どうしようもないヘンタイだね♪

 うふふっ…でも私もそういうのだーいすき!」

愛梨は自分の胸を狂ったように触りながら
邪悪な笑みを浮かべた

「変態同士~~~、
 たーっぷり楽しも!
 うへへへ…」

愛梨がだらしない笑みを浮かべると、
流星も笑った

「---おもしれぇ」

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別の控室。

デルタに体の自由を奪われた
長男の婚約者、千夏は
一人ストリップショーを楽しんでいた。

妖艶な笑みを浮かべて服を脱ぎ…
いや、破り捨てていた。

綺麗なブラウスとスカートがびりびりに破けている。

そしてついに彼女はーー
全ての衣類を脱ぎ捨ててしまった

「---ちょ、、、何なの…
 どうしちゃったの私・・・」

千夏がおびえた声を出す…

だが、口以外はデルタに支配されていた。

笑みを浮かべてポーズをとる

そして、その前には満面の笑みの長男が
ワイングラスを片手に
婚約者の美しい姿を見つめていた

長男・真は拍手をした。

「---ブラボー。美しい。
 君の美しさはダイヤモンドにも匹敵するね」

真は笑みを浮かべてー
ワイングラスを机に置いた。

「---ちょ、、ちょっと!真!助けて!
 体が動かないの!
 わたし、、勝手に体が!」

そういうと、真が千夏のアゴをつかんだ

「そういうシチュエーション、嫌いじゃないよ。」

そういうと、真がデッサン道具を用意し、
全裸の婚約者のスケッチを始めた

「---ムフフ…素晴らしい。
 ピカソも君を前にしたら、きっとこうしただろうー」

真は、真剣な表情で
全裸の千夏を模写しはじめた。

「ねぇ!!真!助けて!」

ーーーだが、言葉とは裏腹にーー
千夏は近くに置いてあった鈍器に手を伸ばしていたーーー

②へ続く

憑依<憑依暗殺部隊>
憑依空間NEO

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