憑依暗殺部隊の大仕事 ③”プロ” <完>

憑依暗殺部隊の大仕事、最終回です!

暗殺部隊の4人は、真柴工業の創業者一家を
無事に暗殺できるのでしょうかー?

そして憑依の果てに待ち受けるものはー?

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倒れて微動だにしない長男の真とーー

その横で全裸の状態で声にならない声をあげている
長男の婚約者・千夏ー。

いつもの凛とした雰囲気はそこにはなく、
ふぬけた表情で「うー」「あー」という声をあげている

「---おい、何があった!」
会長の真柴和夫が怒声を上げて婚約者の千夏に問いかける。

だが千夏は奇妙な笑い声をあげるだけで何も答えないー。

否、答えることができない。
デルタに全ての記憶を消されているからだー。

愛人の沙織は冷たい目で会長を見たー。

いつもの沙織であれば、
この状況で、可愛らしく怯えてみせただろうー。

だが、今の沙織に心はないー。
ただ、冷徹な殺人マシーンとしてそこに立っている。

「---馬鹿が!問題起こしやがって!」

倒れている長男の死体を乱暴に扱うと、
会長の和夫はスマホを取り出し、連絡を入れた

「離れの警備員を招集しろ。
 問題が起きた」

和夫はそう言い放った。

「---警備」
沙織は顔をしかめた。
まだ自分と、ガンマの暗殺が終わっていない。

今、警備が来ると厄介だ。

沙織はそっと、その部屋から出て、
予め持ち込んでおいた通信機で連絡を入れた

「ベータ、もう一仕事頼む」

先ほど、メイドの愛梨に憑依して、
次男の真柴流星の暗殺を終え、既に愛梨の体から抜け出した
ベータに連絡を入れる。

沙織は小声でベータに指示を出した。

そして、連絡を終えると沙織は
冷たい目で和夫を見つめた。。

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「ひっ…ひくっ…怖い…怖い…」

メイドの愛梨は、
愛液と流星の血にまみれた状態で、
廊下の隅でうずくまっていた。

自分の体の異変ー
そして体についた血でパニックを起こしていた。

普段の愛嬌のある顔は涙でぬれている

「うっ…うっ… ひぃあぁ!?」

愛梨の体が突然跳ね上がった。

そしてーーー
愛梨は再び邪悪な笑みを浮かべた

「くっひひひ…
 愛梨ちゃん、また、体借りるぜ」

愛梨が乱れきった姿でほほ笑んだー。

”ベータ”が戻ってきたのだーー。

「さてーー、愛梨、もう一仕事しちゃおうかな!」
ふざけた仕草でスキップすると、
愛梨は屋敷の出口に向かって歩き始めた。

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「ず~っと、僕は未海とやりたかったんだよ!くふふ…」
三男、聖一がだらしない笑みを浮かべる。

未海も満面の笑みで笑う

「いいの~お兄ちゃん?
 未海、本当はこんなことやりたくないのに、
 好き勝手されちゃってるんだよ♪」

未海の演技をしながら言うと、
聖一は笑った。

「中身なんて、関係ないさ。
 大事なのは体さー」

聖一は得意げに言い、
未海を押し倒した。

聖一が未海の胸を力強くさわる

「ひゃあ♡ い、、いきなり凄いよぉ♡」

いきなりの快感に未海はうっとりとした表情を浮かべた。

お嬢様ファッションが徐々に乱れていく

聖一は獣のような笑みを浮かべて未海の唇に
口づけをした。

そして手では未海の胸を力強く触っている

「あっ、、、あっ!ああ、お兄ちゃん!ダメ、、、ダメ!
 未海、感じてる!!兄妹なのにぃ♡

 あ、、、あぁぁぁ!凄い♪」

未海の下着は既にねっとりとし始めていた。

妹の喘ぐ声に聖一の興奮は頂点に達した。

そして、聖一は自分の服を脱ぎ捨てると
未海のそれに、自分のそれを押し込んだ

「いやっ、あっ、、、うぅぅああああああぁっ♡
 さ、、最高!お兄ちゃん!!」

未海が腰を乱暴に振り始める。

聖一のモノは瞬く間に成長した。

「うあああ!
 未海、お前は最高の妹だ!」

「あ、、、っ あぁぁぁっ
 もうダメ~~~♡

 私、、、イク♡
 あ、、、兄妹なのに…

 も、、、もう!

 我慢できない♪
 あっ!ひぃ!ひぃぃ!うあああああああ♡」

未海の体と心は快楽で塗りつぶされた。

屋敷中に響き渡りそうな大きな声で喘ぐと
絶頂を迎えて、
その場で腰を折り曲げた状態で放心状態になっていた

「あ・・・あ…♡」

快感の余韻で色っぽい声を出しながら
うっとりとした表情を浮かべる未海。

そのお嬢様ヘアーは乱れ、
お嬢様ファッションには愛液や聖一の液が
飛び散っている。

「ふぁ…ぁ…」

聖一が笑みを浮かべた

「どうだ?君さえ良ければ
 これからは君が未海にならないか?」

聖一が言う

「え?」
未海が聞き返した

「僕にとっちゃ、中身なんて誰でもいい。
 君が未海になって、毎日 僕とお楽しみをする。

 君にとっても悪い話じゃないだろう?
 カワイイ未海として生きられるんだ」

聖一は真顔で言う。

”完全にイカれているーー”

未海に憑依しているガンマは
内心であざ笑った。

そして、乱れた格好で未海は立ち上がると
ほほ笑んだ

「ダメだよーー
 お兄ちゃん。
 私がお兄ちゃんを楽しませてあげたのは、
 ”最後”だからーーー」

最後ー?
聖一は意味が分からず、首をかしげた

「お兄ちゃんが、この世とお別れする前の
 最後のお楽しみ♡」

未海が邪悪な笑みを浮かべた。

聖一は、悪寒を感じ、咄嗟に逃げようとした。

だがーーー遅かった。

未海がパーティ会場に用意していたロープで
聖一の首を絞めた。

「や…やめ…未海…!!
 正気を取り戻せ……」

聖一が苦しい息をしながら言う。

「あははははははは~
 未海、お兄ちゃんのこと大切なのに~~
 それを自分で壊しちゃう!

 こんなことしたくないのに、
 しちゃうの!
 
 あはははははははっ!」

未海が狂ったように笑う。

本人の心は悲鳴を上げているーーー
けれども、今の未海の表情は喜びに満ちていたーー

そしてーー

聖一は動かなくなった。

「あ~~~あ、
 お兄ちゃん さようなら えへっ♡」

未海が可愛らしいポーズをとると、
フッと、体から力が抜けて、
乱れた格好のままその場に倒れた。

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屋敷の入り口。

主の和夫からの呼び出しを受け、
離れで待機していた常駐の警備員3人が駆け付けていた。

しかし、入口の前に足を組んで、妖艶に
タバコを口にくわえているメイドーーー
愛梨がいたーーー

妖艶にほほ笑んではいるがーー
そのメイド服は乱れ、
血液や体液が付着している

「---ど、、どうかされましたか」
警備員が言うと、愛梨は笑った。

タバコを放り投げて、
それを踏みにじると、
突然、自分の胸をいじくりだした。

「うふふ…♡
 警備員さんたち、いつも頑張ってるから…
 愛梨からのサービス!」

愛梨がそう言い、狂ったように胸を力強く
触り、喘ぎ声をあげはじめた

ーー突然の事に警備員たちはあっけにとられる。

メイドの愛梨はー
次男、流星と裏で関係を持っていたため、
警備員たちからすれば畏怖すべき存在であり、
仕えるべき存在だった。

その愛梨が、自分たちの前で、
淫らな行為を始めた。

「---そうか」
警備員の一人が言った。

「会長からの我々へのご褒美か。」

警備員たちは、突然の異様な光景に、
無理やり納得しようとした。

そしてーー。
自分たちの使命を忘れて、愛梨の姿にくぎ付けになった

「あはは…
 みんなも好きだなぁ!」

愛梨はそう言い、体をガクガク震わせる

「うぁぁ…凄い…この体…
 何回でもいけるぅ♡

 うあぁっ あっ あっ!」

愛梨は既にぐしょぐしょな自分の下着の中に
手を入れ、刺激を加えた

「いぃぃぃああっ!ぁぁあああっ♡」

そのまま愛梨は体をガクつかせて
大量の液をあたりにまき散らした。

「---さ、、佐久間さん そろそろ」
警備員の一人が愛梨の名前を呼んだ。

しかし、愛梨は力の抜けた体で、
ゾンビのように、立ち上がった。。
その顔に笑みを浮かべてーーー

「はぁっ…はぁっ…」
愛梨の体は既に体力を使い果たしている。
しかし、それでも愛梨は再び自分の胸を
さわりはじめた

「はっ…はぁ…まだ、、、まだいけるぅ…♡」

愛梨の異様な様子に警備員たちは
立ち尽くした。

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「どうした、何故来ない!」
警備員が来ないことに和夫は苛立っていた。

苛々した末に、和夫はとりあえず三男の聖一が待つ
ダイニングに戻ることにした。

「ったく…」
ダイニングに入った和夫は目を疑った。

真っ青な顔をして倒れている三男の聖一と、
一人泣きじゃくっている長女の未海の姿があった。

しかも、未海の服装は乱れていた

「な…なんなんだ」
和夫が言うと、未海が
「私にもわかんないよ~~~」と泣き叫んだ。

「---お、、、、おい、、、」
和夫の表情に恐怖が浮かぶ。
そして、スマホで警備員を呼び出そうとした。

その時だったーーー
一緒にいた愛人の沙織が笑い出した

「あはははははは、ふふふふふ…」

その笑顔はーーーいつもと違うーーー

「な、、何がおかしい!」
和夫が叫んだ。

沙織は、和夫の方を見下すような目で見た

「私は、暗殺対象の恐怖におびえた顔を見るのが好きでね。
 ははははは、たまらない!」

沙織の表情にーー
いつもの魅力は無くなっていたーーー
優しい笑みもーー

そしてーー

「うっ!」
和夫の口を突然ハンカチで沙織が覆った。

ハンカチには”毒”が塗ってあった。

そのまま、和夫は帰らぬ人になった。

秘書スタイルの沙織が、冷たい表情で倒れた
和夫を見下した。

「----よし」

「---え、、、え、、、
 し、、、渋谷さん…何やってるの!ねぇ!」
未海が泣き叫ぶ。
既にガンマは離脱したのだろう。

それを無視して、沙織は入口で警備員を相手にしているであろう
ベータに連絡を入れた・・・

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「あっ…うへ…へへぇ…♡」

愛梨は4度目の絶頂を迎えていた。

体は愛液まみれになり、
顔色は悪くなっている。

メイド服は、愛梨自身が興奮するあまり、3度目の絶頂の際に
びりびりに破いてしまった。

「はぁ…あ・・・・・・ごかいめぇ…♡」

警備員たちが顔を見合わせて戸惑う

「は…っ…あぁ…」

その時、愛梨に、アルファからの通信が聴こえた

”もう終わった。十分だ”とーーー

「えへぇ……♡」

愛梨は最後に恍惚とした表情でそう言うと、
力なくその場に倒れた。

「---さ、、、佐久間さん!」
警備員たちが倒れた愛梨に駆け寄ったーーーー

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後日。

「昨日の暗殺も見事だったな。
 クライアントからの報酬も振り込まれた」
アルファが言うと、
ベータが笑った

「イヤ~昨日は最高だったぜー
 あのメイド、今頃どうしてっかな。
 俺、4回もいっちまったからな…」
ベータがニヤニヤと笑う。

「…悪趣味ですね…
 使う体には敬意を払う…
 それが礼儀ではありませんか」
 未海に憑依していたガンマが言う。

その言葉を聞き、
どうせ殺しをさせるんだから敬意もクソもねぇよ と
ベータが首をかしげた。

その様子を見て、デルタとアルファは呆れたように
鼻で笑った。

同日ーー
真柴工業の株価は暴落。
会長の和夫、長男の真、次男の流星、三男の聖一は死亡、

愛人の沙織と、長女の未海、メイドの愛梨は警察に逮捕された。
このうち未海と愛梨は、行為を行った後で、
特に愛梨は大変な状況だったのだと言う。

三人とも「記憶にない」の一点張りで容疑を否認している。

そして、婚約者の千夏は、
精神崩壊状態にあり、警察の処置で入院処置がとられたが、
未だに奇声を発することしかしないのだというーーー。

その裏に、ある部隊が暗躍していたことを世間は知らないー。

”憑依暗殺部隊”

彼らによる暗躍は世間には一切認知されていない。

おわり

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<予告>

憑依暗殺部隊VS大物政治家

超がつくほど腹黒い大物政治家の暗殺任務が入った。
しかし、問題があったー。
その政治家はーー警戒心が高く、人を寄せ付けない。
暗殺しようにも、近くに憑依する対象がいないのだーー。
そこで、アルファたちがとった手段はーー?

※憑依暗殺部隊は、
 しばらく間を開けます。そのうち機会があれば!

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コメント

2度目の憑依暗殺部隊の物語が終わりました!
どうでしたでしょうか?

また機会があれば活躍できると思います!
彼らの物語は続きを書きやすいので!

ご覧いただきありがとうございました^^

憑依<憑依暗殺部隊>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いい仕事っぷりでした!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > いい仕事っぷりでした!

    ありがとうございます!
    彼らにはまたそのうち仕事が舞い込む予定です(笑)

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