80万アクセス記念！「変幻自在の逃亡者～裏～」

憑依空間が80万アクセスに到達しました！
ありがとうございます！

今回は記念短編として、
過去作品　変幻自在の逃亡者　の最終話の裏側を描いた
短編小説をお送りします！

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凶悪犯罪者の室井哲也（むろいてつや）は、
入れ替わり薬を使い、次々と体を乗り換えながら、
悪事を働いていた。

そんな中、警察組織の暗部を率いる、
早川警視正は、強引な手段で室井を抹殺しようとする。

早川警視正は、決して表ざたにできない事件を
法や倫理観を無視してでも内密に処理する
エキスパートだった。

潜入捜査官として女子大生に扮した里音（りおん）を
囮として送り込み、
里音の身体ごと、室井を抹殺する。

そしてー
入れ替わりの被害者たちも、口封じのために、全員抹殺する。

「御子柴（みこしば）、頼んだぞ」
早川警視正は、部下の御子柴を呼び出し、
御子柴に、室井のアジトの強襲を指示した。

囚われている女性も、全て射殺して構わない、と。

「－－承知いたしました」
御子柴は、頭を下げると、
警視正の部屋を後にした。

部屋から出た御子柴は、
周囲をキョロキョロしながら電話をかけた。

「－－お前か。どうした？」
女性捜査官の里音が、電話に出た。
今は、室井に憑依されている。

「－－室井、早川警視正がお前のアジトを
　突き止めた。今すぐそこを抜けろ」

御子柴が言うと、
室井は笑った。

「そうか。情報助かったよ」
里音が言うと、御子柴は笑った。

「俺とお前は、甘い蜜を吸いあう関係だからな」

そう言って、御子柴は電話を切ると、
早川警視正の指示通り、部下を集めて、室井の潜伏
しているアジトに向かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

里音は、笑った。

「くくく…そうかそうか、
　この女は囮か」

里音の身体を乗っ取っている室井は、
警察組織の御子柴と協力関係にあった。

偶然、御子柴の親族と入れ替わりをした際に、
御子柴と出会い、そしてそのままエッチをした。

御子柴は、親戚の女の子が凶悪犯罪者に
乗っ取られていることに気付いたものの、
己の欲望に勝てず、そのままえっちしたのだ。

以降、御子柴と室井は取引をした。

御子柴が警察内部の情報を室井に提供するかわりに、
室井は乗っ取った女で、御子柴を楽しませる。

そういう取引だ。

里音は、近場のホームレスを捕まえてくると、
そのままキスをした。

そして、ホームレスの身体に入れ替わる。

「－－お前に、女の身体をやるよ」
ホームレスの身体になった室井が言うと、
里音の身体になったホームレスが嬉しそうに胸を揉みながら言った。

「え？ま、まじかよ！
　あ、ありがとな！」

里音がイヤらしく笑う。

事情を知らないまま、ホームレスは女の身体を
手に入れて、その場で喘ぎ始めた。

ホームレスの身体を手に入れた室井は、
まもなく御子柴に強襲されるこのアジトから抜け出した。

「－－ふふ、最後の晩餐を楽しめ」

里音の中に居るホームレスは、
まもなく、御子柴に里音の身体ごと射殺されるだろう。
御子柴の上司である早川警視正は、そういう男だ。

ホームレスの身体で、邪悪な笑みを浮かべながら
室井は姿を消した…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日。

早川警視正の計画は失敗し、室井の手により、
早川警視正は命を落とした。

そしてー
夜の街で、塾の帰りの女子中学生と、
御子柴が接触した。

「－－ふふ、お待たせ」
女子中学生は可愛らしく微笑んだ。

「－－くく、可愛いじゃないか」
御子柴がイヤらしい笑みを浮かべる。

「－－御子柴さんの好みの子を選んできたの！
　どう？可愛いでしょ♡」

女子中学生は、塾の帰りに、室井に入れ替わりさせられ、
身体を乗っ取られてしまった。

汚らしい男の身体にされてしまった女子中学生は、
その場で泣き叫んだが、不審者として連行された。

「－今日はおじさんのためにい～っぱいエッチなこと
　するね♪」

女子中学生が、御子柴の腕に抱き着いた。

「－－－ははは、楽しみだなぁ！」
御子柴は笑う。

そして、この日二人は、
女子中学生の身体が疲れ果てるまで熱い夜を過ごすのだったー。

夜が明けるころ、
室井は、ラブホに来ていたカップルの女と入れ替わりして、
その女の身体で颯爽といずこかへと去って行った。

「－－また頼むぜ」
と、御子柴に言い残して・・・。

凶悪犯罪者の室井を捕まえることができるのは、
いつになるのだろうか。

闇は、再び、姿を消したー。

おわり

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変幻自在の逃亡者の番外編でした！

あと20万で100万アクセスだと思うと、なんだか
実感がわかないです…！