憑依は、彼女を蝕んだ。
彼女は、少しずつ、
けれども確実に、侵されていたー。
欲望にー。
自ら、望んだものではない、汚れた感情にー。
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聖美は、その女性客に、襲い掛かった。
女性客を勢い良く押し倒し、
「ーーーあぁっ、もう限界♡」と叫ぶ。
押し倒された少女は、恐怖の表情を浮かべている。
聖美が、その少女に襲いかかろうとしたその瞬間ー、
背後からぐいっと引っ張られた。
「---おい、やめとけよ」
バイトの先輩、順平だった。
「---はぁ…はぁ…♡」
まだ興奮が抑えきれない聖美は、息を吐きながら
順平を見た。
やがて…
聖美は自分がしようとしていたことの恐ろしさに気付く。
「--わ、、、わた…し」
信じられないという様子で順平を見つめる聖美。
「あーーー、も、、申し訳ありま…」
憔悴しきった様子で、そう言いかける聖美に、
女性客は「最低っ!」と吐き捨てて、
そのまま店の外へと逃走したー。
「---ご、、ごめんなさい」
順平の方を見て、涙を流す聖美。
「--ーー」
順平は言葉に詰まる。
お気に入りの後輩である聖美が、
こんな子だったなんて…。
…と。
実際には、自分が憑依していることの影響なのだが、
順平はそうとも知らずに、
聖美は実はこういう子なのだ、と、
そう”誤解”した。
「---ま、、まぁ…とにかく、
やっちまったものは仕方が無い」
順平は呟いた。
クレームにならないことを祈ろう、 と。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
閉店後。
「あんな趣味があったなんて…
わたしったら…♡」
順平は、懲りずにいつものように
聖美に憑依していた。
「あぁ…女の子の隠れた一面、
興奮しちゃう…興奮しちゃうぅぅぅ!」
聖美は激しく身体を動かしながら、
順平が持参した大人のおもちゃによる
快感を味わい始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
週明け。
学校に登校した聖美は、
これまで以上に溢れ出る性欲を
抑えきれずに居た。
「---はぁ…はぁ…」
“我慢”するだけで精一杯。
もはや、他のことは何も考えられないー。
聖美の状態は、そこまで進んでしまっていた。
「--、か、顔色悪いよ?大丈夫?」
他のクラスメイトが心配そうに尋ねてくる。
「---う、、、うん…」
そのクラスメイトのスカートが目に入り、
聖美は咄嗟に目をそらした。
そのスカートに頭を突っ込んで、
大笑いしながら舐めまわしたいー
そんな風に思ってしまった…。
「・・・・・」
聖美は落ち着かない様子で着席した。
どうしたのだろう…?
そんなことすら思う余裕もなく、聖美は
うずうずする体を抑えるのに必死だった。
今、できることは、シャーペンで自分の身体を
喜ばせてあげることだけー。
聖美は授業を受けながらも、顔を真っ赤にしながら、
声を出さないように、快感を味わい続けた…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数日後。
学校の試験があった。
けれどー。
聖美はそれどころではなかった。
ここのところ、まるで勉強をしていない。
それどころか、テストに対する意欲も無くなってしまった。
「ーーー先生…」
数学の試験開始から15分。
聖美が立ち上がった。
先生が不思議そうに聖美の方を見る。
「あの…お手洗いに行ってきてもいいですか?」
聖美が尋ねる。
先生は、「いいけど、試験はこれで終了になるぞ?」と答える。
この学校では、途中退席する場合、試験はそこで終了になり、
退席前に答案用紙を先生に提出しなくてはならない
「はい」
聖美は答案用紙を提出すると、足早に教室から立ち去った。
「---い、、今なら…今ならだれも来ないよね」
お手洗いにかけこんだ聖美は、
我慢できない、という様子で
自分の胸を触り始めた。
「ふぁ…♡ 気持ちいい…」
聖美がたまりきった欲望を吐き出すかのように
甘い声を出した。
「はぁん♡ もうわたし♡ やめられない♡
こうしてないと・・・♡ 我慢っ…できない♡
あぁん…♡ もっと♡ もっと♡ もっとぉぉぉ♡」
手に力が入っていく。
聖美は顔を真っ赤にしながら、
試験中で誰も来ないはずのトイレで
大声を上げた。
「あぁ…♡ はぁ…♡ あっ♡」
トイレの床が聖美の色々な退役で汚れていく。
胸やー
秘所ー
あらゆる場所を弄びまくる聖美。
「---うぅ♡ あぁあああっ♡」
自分の身体を抱きしめて、トイレの床に膝をつく。
もはや、汚い、なんてことなんてどうでもよいことだった。
「はぁ~~~♡ はぁ~~~~~♡」
制服を汚した聖美が、
抑えきれない欲望を、吐き出している…
「----!!!!!」
聖美が体を抱きしめた状態で振り返ると、
そこには、親友のクラスメイト、由宇の姿があった。
「----な、、、、何…してるの?」
驚いた表情で言う由宇。
少し早めに数学の答案を終えた由宇が、
トイレにやってきたのだった。
「--ゆ、、由宇ちゃぁぁぁん♡」
聖美が飢えた表情で言う。
「---ちょ…こ、これ・・・どういうこと?」
聖美が試験から抜け出して一人でエッチしていたー。
そんなことは由宇にも分かる。
でも、聞かずには居られれなかった。
「---あぁぁ…♡ もうダメ!我慢できない!!!」
聖美は由宇の唇にキスをお見舞いすると、
そのまま由宇のスカートに手を突っ込んだ。
「バカ!!!!!!!!!!」
トイレに由宇の叫び声と、ビンタの音が響き渡った…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1週間後。
バイトの日。
聖美は、ミニスカートに肩を出した服で
バイトにやってきていた。
「あれ?今日は随分可愛いな」
順平が言うと、
聖美がほほ笑んだ。
聖美は本来、落ち着いた服しか着ない。
だがーー
最近は自分の身体にも興奮するようになってきていた。
そんな気持ちが、聖美を変化させた。
自分の肩や足を見るだけで興奮できる―。
そんな変態女になってしまっていた。
「--そういえば、最近、あの子、来なくなったね?」
順平が尋ねる。
”あの子”とは、クラスメイトの由宇のことだ。
由宇は、よく学校帰りに、聖美と一緒にこの小物屋まで
やってきていた。
しかし、最近ではそれが無くなったのだ。
「あ・・・はい…
由宇ちゃんは…」
聖美が言葉を止める。
あの日、トイレで由宇に襲い掛かった聖美は、
由宇にもの凄く怒られた。
涙を流しながらも、怒っていた。
親友としての失望、そういうものがにじみ出ていた。
そして、由宇は、
それ以降、聖美を避けるようになった。
聖美のテストの結果は悲惨なモノだった。
けれどもー、
今の聖美はそれすらも気にしなかった。
「----ねぇ先輩…」
聖美が言う。
「今日の閉店後…あの、、わたしと…」
聖美が恥ずかしそうにしている。
「----?」
自分の憑依が聖美に影響を与えているなんて、
夢にも思っていない順平は、何を言いたいのかよく
分からず、首をかしげた。
「あ、、いえ、なんでもないです…」
聖美はそう言うと、順平から離れて行った。
閉店後…
「--ふぅ、今日もお疲れ様」
順平が言うと、
突然背後から、聖美に抱きしめられた。
「---先輩…わたし…もう、我慢できません…
”誰でも”いいの…
わたしを…滅茶苦茶にして…」
聖美が我慢の限界と言う雰囲気の
悲痛な声で言った。
「---き、聖美ちゃん?」
順平は驚く。
真面目そうな聖美が自分からそんなことを言うなんて…
そう思案している間に、
聖美はもう服を脱いでいた。
「---!?」
順平は聖美に襲われるようなかたちで、
それを受け入れたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁ…♡ はぁ…♡ 最高だぜ」
2時間後ー
店内では聖美が床に寝転びながら
呟いていたー。
聖美に襲われた後、行為が終わるタイミングで、
順平は聖美に憑依した。
聖美の自らの意思によるエッチのあとに、
順平は聖美に憑依してさらに聖美を遊び続けた。
「はぁ…はぁ…♡
わたしがこんなに変態だったなんて…♡」
聖美から襲われたー
あまりの興奮にこの日の順平は、
いつも以上に聖美の身体を弄んだー
聖美の興奮と
順平の興奮が混ざり合うようなー
究極の絶頂を味わった。
あまりの喜びに体の震えが止まらないー。
「ふふ・・・ふふふふ・・・ふふふふふふふふふ」
低い声で聖美は、変態男のような笑みを浮かべて
笑い続けた。
そして、この日の激しい行為はーーー
聖美の脳に”深い快感”を刻み付けたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
この日、聖美は朝から体が疼いて仕方がなかった。
起きて1回、家を出る直前に1回…
やってもやっても、体が求めている。
登校中も、冷や汗が出てきた。
今、ここで服を脱ぎ捨てて叫びたいー。
そう思った。
けれどー
聖美は分かっている
そんなことをしたら、どうなるか。
自分を抑えて、やっとの思いで
聖美は教室に辿り着いた。
体を震えが止まらない
ゾクゾクするー
エッチなことをしたい
したいしたいしたいしたいしたいしたいしttttttttt
聖美の思考はーーー壊れた。
「--おはよう」
担任の先生が入ってきた。
ガシャン!!!
「--!?」
突然の音に周囲のクラスメイトがーー。
そして、担任の先生もが驚きの表情を見せた。
聖美が机を蹴り飛ばしていた。
驚く周囲。
「聖美…」
親友”だった”由宇が声をかけると、
聖美は微笑んだ。
「--わたし、もう、我慢できませんっ!」
先生に向けて優しくそう微笑むと、
聖美は、制服を力強く引きちぎり始めた…
おわり
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バイト先の順平くんが、自分のせいだと気づくことは
この先あるのでしょうか笑
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