<憑依>私、我慢できないっ②~変異~

聖美の思考は次第に狂っていく。
憑依されている間、脳に伝わる快感が、
聖美を壊していたー。

聖美は、次第に日常生活に支障をきたすほどに、
“我慢”できなくなっていく…。

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「あれ…何か、顔、赤いけど?」
バイト先の先輩、順平が、
お手洗いから戻ってきた聖美に声をかける。

「え…?あ、あの…」
聖美がさらに顔を赤らめながら言うと、
順平は「あ、ごめん、変なこと聞いて」と
謝罪の言葉を述べた。

女性のお手洗いの後に言うべき台詞ではない、と
順平は反省するのだった。

「----」
聖美は、一瞬ひやっとした。

可愛らしい女性客を見ていたら、何だか急に
興奮が抑えられなくなって、
それでトイレにかけこんで…

聖美は、自分の行動が自分でも信じられなかった。

「どうしちゃったんだろう…」
順平に聞こえないように、そう呟く聖美の表情は、不安に満ちていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

閉店後。

聖美はいつものように、自分の身体を楽しんでいた。

もちろん、本人の意思ではない。
バイト先の先輩の順平に憑依されての行動だ。

「--あふぅ…♡
 何回やっても、飽きないよ…ふふ♡」

乱れきった姿で、
不気味な笑みを浮かべる聖美。

鏡の前でポーズを決めて、
それを順平のスマホで撮影する。

順平は、憑依されている聖美の姿を
自分のスマホで撮影して、それをいつも
眺めていたー。

完全に、変態だー。

「---はぁぁ…♡ 今日も楽しかったぁ♡」

聖美はそう呟くと、突然力が抜けて、その場に
倒れこんだ。

いつものように、順平が聖美を解放したのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「--…はぁ…はぁ…」
授業中、聖美はシャーペンで、あそこをいじくっていた。

「--あぁ…うぅ…」
聖美の口元に笑みが浮かぶ。

授業中、自分の溢れ出る欲望を抑えきれなくなり、
周囲からばれないように、
聖美は、自らの身体の欲望を満たしていた。

授業が終わり、休憩時間になると
クラスメイトの由宇が声をかけてきた。

「授業中…調子悪そうだったけど、大丈夫?」

由宇の言葉に、聖美は笑顔を作り答えた。

「え?あ、うん、だ、大丈夫…」
聖美の言葉に由宇は首を傾げる。

「最近さ…何だか、聖美、
 ちょっと変じゃない?」

由宇が言う。

聖美自身も、そう思っていた。

何だか、自分が自分でないようなー、
溢れ出る興奮の感情を抑えきれない、
そんな不思議な感覚に、聖美自身も
不安を感じていたのだった。

「--わたし、、変かな?」
不安そうに尋ねる聖美。

「---ま、、、疲れてるんだよね」
由宇が聖美を安心させようと笑顔で微笑む。

「---あんまり無理しないで、
 家ではゆっくり休みなよ! ね?」
由宇の言葉に、聖美は少しだけ勇気づけられて「、
元気を取り戻した。

「うん。ありがと…」

由宇が微笑んで立ち去る。

けれどー
聖美の頭の中は、とある感情でいっぱいだった。

”由宇ちゃんの唇、きれいー”

そのことで、頭が、いっぱいだった。

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自宅に帰った聖美は、
以前に由宇と撮影した写真をパソコンでコピーして、
それを鏡に壁に貼りつけた。

「---綺麗…」
だらしのない表情で、由宇の唇を見つめて
微笑む聖美。

来週には試験がある。
本当は勉強しなくてはいけない時期なのに、
聖美は勉強そっちのけで、由宇の唇を見つめていた。

「----ちょっとだけ・・・」
聖美はそう言うと、写真の中の由宇の唇に向かってキスをした。

「あうぅ…きれい…♡」
聖美は、1回だけのつもりが、何度も何度も
写真に向かってキスを続けた。

「はぁん…♡ あぁ…♡」
聖美が甘い声を出しながら、
その行動は次第にエスカレートしていく。

髪の毛が乱れることも気に留めず、
聖美はついに舌を出して、
写真の中の由宇の唇を舐めまくった。

唾液が壁を滴り落ちていく…。

聖美は、印刷した紙が唾液でぐちゃぐちゃに
なって破れるまで、写真の唇を舐め続けた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、バイトの日がやってきた。

何故だか、最近、とっても
エッチな気分になることが多い。

最初は怖かった。
聖美にとっては恐怖だった。

けれどー
最近はそれが、快感になりつつあるのも、また事実だった。

しかし、聖美は、常識をわきまえている。
だから、そういうことは隠れてやった。

決して表では、おかしなことはしない。

「---ちょ、、ちょっとお手洗いに行ってきます」

顔を赤らめながら聖美は、
お手洗いへと向かう。

もう、我慢の限界だった。

身体が、快楽を求めている。

聖美は、お手洗いに籠り、一人エッチなことを
始めるのだった。

「--最近、調子でも悪いのかな?」
バイト先の先輩、順平はそう呟いた。

彼は、自分が聖美に憑依していることが
聖美自身に影響を与えているなどと、
夢にも思っていない。

閉店後の2時間ー。
誰にも、迷惑をかけていないー。
そういう、軽い気持ちで順平は憑依を続けていたー。

そう、この日も。

順平はこの日、プライベートでいやなことがあり、
内心疲れ果てていた。

だからー
いつも以上に激しい行為を繰り返した。

何度も、何度も、聖美の身体でイった。

「ふぁぁ…♡、、も、、もうだめぇ…♡」
身体を震わせながら床に倒れ込む聖美。

幸せそうに自分の身体からあふれ出た液体を舐めている。

鏡に映った自分の姿を見て、
何度も何度もそれにキスをくりかえす。

「聖美ちゃんの唇…綺麗だなぁ…」
順平は、憑依した聖美の身体を遊びまわした。

いつも以上に激しく、
壊れるほどに。

そしてー
聖美の脳は、いつもにも勝る、圧倒的な量の快感で、
満たされた…

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翌日。

聖美は、登校するなり、お手洗いに飛び込んだ。

「--はぁ…♡ はぁ…♡」

登校前にも自分でやったはずなのに、
もう我慢できなくなってしまった。

個室で、顔を赤らめながら、
けれども満足そうにしている聖美。

「はぁ…」
お手洗いから出ると、聖美に由宇が声をかけた。

「あ、おはよう」
由宇が優しく微笑む。

「---きれい…」
聖美は思わずつぶやいてしまった。

「---え?」
由宇が不思議そうに返事をすると、
聖美は「ううん、なんでもない」と微笑み返す。

「--じゃ、先に教室に行ってるね」
由宇がそう言って、聖美に背を向ける。

「----あ」
由宇の後ろ姿を見て、聖美は、
あふれ出る興奮をすんでのところで爆発させてしまう
ところだった。

由宇のポニーテールのうなじの部分を見て、
聖美は興奮しってしまったのだったー。

授業中。

聖美は手でスカートの中をいじくったり、
シャーペンで欲求を満たしたりすることで
精一杯だった。

もはや、授業なんて聞いている場合じゃない

「んふっ…♡」

3時間目の授業中には、
ついに声まで出してしまった。

周囲の生徒が不思議そうに聖美を見る。

それでも、聖美はもう恥ずかしいとすら思わなかった。

放課後。

聖美は由宇に声をかけた

「あ・・・あのさ…」
聖美が言うと、由宇がほほ笑んで聖美を見た。

「今日の放課後……空いてるかな?」
聖美の我慢は限界に達していた。

由宇をーー
襲いたい。

唇を奪いたいー。
その綺麗な唇をーー。

わたしがこんなに気持ちイイんだから、
由宇もわかってくれるはずー。

あふれ出る欲望は、次第に聖美から
理性をも奪っていく。

「あ、ごめん。今日、バイトがあるんだ!」
由宇が笑う。

聖美も微笑み返す。

由宇が立ち去り、一人になったところで、
聖美はハッとしたー。

”今、自分は由宇を誘って何をしようとしていたのだろうか”と。

「---」
聖美は思う。

もし、由宇が断ってくれなかったら、自分は
聖美を襲っていたかもしれないー  と。

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バイトの日ー

お店に、ショートパンツ姿の可愛らしい少女がやってきた。
高校生か、大学生だろうか。

売り物について質問された聖美は、接客を始める。

しかしーーー
聖美の視線は、少女の綺麗な太ももに釘づけになった。

ドキドキするー
ムラムラするー。

聖美は、必死に自分を抑えながらも…

もう、限界だった。

「あーーー」
聖美は、自分のペンをわざと落とした。

そしてーー
拾いざまに、太ももにさりげなく手を
触れさせた。

「んふふふふ・・・」
思わず小さく笑い声があふれてしまう。

「---はぁ…」
少女から見えないように、その太ももに触れた部分を
舐めるー。

聖美は、さらに興奮したーー。

接客しながら体を密着させ、
どさくさに紛れてその症状の太ももを触る―。

聖美は顔を赤らめながらも、幸せを感じていた。

接客を続ける聖美ー。

しかしーーー

「---あの…さっきから何なんですか!」
少女が突然声をあげた。

少女が聖美の手をつかんでいる。

「---わ、、わたしの足触って…
 ねぇ、、店員さん!」

他の店員を呼ぶ少女。
聖美はうろたえている。

「---どうかしましたか?」
レジに居た順平が異変を察知してやってくる。

「---この店員さんが!」
少女が叫んだとき、聖美はこう思っていた。

”少女の手が触れたー、スベスベして気持ちいい”

”怒ったこの子の顔、かわいいー”

聖美は言った。

「---私、我慢できないっ!」

と。

③へ続く

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コメント

ついに我慢できなくなっちゃったようです…。

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