<入れ替わり>お前でヨシ!~宇宙編~後編

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昔から”適当に”生き続けて来た男ー。

彼の適当な入れ替わりは
結果的に地球を救い、さらには宇宙人の母船まで
壊滅させてしまったー。

そして、見知らぬ惑星にたどり着いた彼はー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

クィーン(雅文)は、母船から放たれた脱出ポッドの扉が
開くのを確認すると、
不時着した惑星に降り立ったー。

「ーー!」
クィーン(雅文)は、その景色を見回すと、
地球ではあり得ないような風景を見て
「すげぇ…」と、思わずそう言葉を口にしたー。

空には月とはまた違う星が浮かんでいて、
しかも月よりもはるかに大きなサイズの星が見えるー。

実際に月より大きいのかどうかはともかく、
今、クィーン(雅文)がいる惑星から、
かなり近くにあるであろうことが分かるー。

しかも、同じぐらいの星がもう一つ見えていて、
地球風に表現するならば、
”ものすごく大きな月が2つ”空に浮かんでいる、というような
そんな状態だー。

そんな、地球では見ることのできない”幻想的な”光景ー
それを見ていたクィーン(雅文)は、
ふと、”声”が聞こえて来たことに気付くー。

「ーー!」
クィーン(雅文)がその声の方に視界を向けると、
全身ガスマスクのような姿の”異星人”に取り囲まれたー。

銃のようなものを持っているー。
不時着した”この星”の住人だろうー。
地球人とも違うし、”クィーン”たちの種族ともまた違うー。

「ーーあ、え~、えっと、
 わたしはー、ん~~…クィーンって言うんだけどー」
クィーン(雅文)は、たった今思いついた言葉を
適当に口にするー。

すると、
ガスマスクの異星人たちが”訳の分からない言葉”を
口にし始めたー。

「ーーー!?!?!?!?」
クィーン(雅文)は戸惑いの表情を浮かべるー。

相手が何を言っているのかさっぱり分からないー。

よくよく考えて見れば
”クィーン”たち宇宙人とは何故言葉が通じていたのか、
不思議なぐらいだー。

普通、地球外の生命体と遭遇したら
使っている言語は違って当たり前だからだー。

”ーー地球を侵略する前に、クィーンに率いられた宇宙人は
 地球の言語を勉強してたってことかー?

 ま、どうでもいいかー”

適当な考えで生きて来た雅文らしい
”どうでもいいや”という結論に最後はたどり着くと、
クィーン(雅文)は、そのまま宇宙人たちの方を見つめて言葉を口にしたー。

「ーえ~っと、俺は~クィーンって身体を使ってる地球人だけどー
 分かる?」

とー。

しかし、ガスマスクの宇宙人たちは
意味不明な言葉を口にすると、
クィーン(雅文)の方に銃のようなものを向けて来たー。

「あ~~~…くそっ、まぁ、いっかー」
クィーン(雅文)はそう言葉を口にすると、
ガスマスクの宇宙人の一人を指差して、
続けて今自分が使っている”クィーン”の身体を指差すと、
そのまま身体を入れ替えるー。

”うわっくそっ!蒸し暑すぎるー”
そう思いながらも、ガスマスクの宇宙人の身体で、
意味不明な言語を口にし始めた”クィーンの身体になったガスマスクの宇宙人”の方を見つめるー。

そして、そのままガスマスクの宇宙人たちが発砲を始めたのを見て、
ガスマスクの宇宙人の一人になった雅文は
とりあえず周囲に合わせて銃弾を発射するー。

クィーンの身体と入れ替えられてしまったガスマスクの宇宙人は
全く状況を理解することができないまま
銃弾を受けて、そのままクィーンの身体ごと死亡してしまうー

”あぶねー…入れ替わってなかったら死ぬところだったなー”
ガスマスクの宇宙人の身体になった雅文は
そう言葉を口にすると、
隣の宇宙人から、意味不明な言葉を話しかけられて狼狽える。

「ーーおっ! あ、いーーぐげぇぉぉう」
他のガスマスクの宇宙人が”言っている気がした”音程で
適当な言葉を口にするガスマスクの宇宙人になった雅文ー。

しかし、適当にモノマネしたその言葉は
”貴様に天罰を”という意味の言葉でー、
仲間のガスマスクの宇宙人たちから銃を向けられてしまうー。

「ーあ??」
ガスマスクの宇宙人(雅文)は困惑しながら表情を曇らせると、
”あ~くそっ!言葉が通じねぇ”と、そう思いつつ、
また指を指して、今度は別のガスマスクの宇宙人と入れ替わったー。

雅文が今まで使っていたガスマスクの宇宙人は、そのまま射殺されて、
雅文は安堵の息を吐き出すと、
”っていうか、この格好だと男か女かも分からないぞ?”と、
内心でそんな言葉を口にするー。

”ひとまず、確認するかー”
そう思いつつ、仲間たちと別れると、
ガスマスクを脱ごうとするー。

しかし、ガスマスクと身体が一体化しているのか
脱ぐことは出来ずに、結局、自分の今使っている身体が
男なのか、女なのかも確認することが出来ず、
雅文は困惑の表情を浮かべるー。

「くそっー。声もガスマスクのせいか加工っぽい声になってるし、
 本当に男だか女だか分からないなー」と、そう言葉を口にすると、
ふとー、左側に見える砂漠地帯の方に”超巨大芋虫”のような形の
怪物が蠢いているのが見えたー。

「ーーーやべぇ星だなここは」
ガスマスクの宇宙人の身体で、そう言葉を口にすると、
「ーさっさと逃げるか」と、雅文はそれだけ言葉を口にしたー。

しかし、”さっと逃げる”と言っても、どうすれば良いのか分からないー。
この惑星に、他の惑星に行くことができるほどの技術があるのかどうか、
それも分からない。

けれど、雅文はそれでも「どうにかなるだろ」と、そう言葉を口にすると、
ガスマスクの宇宙人たちの基地らしき場所にたどり着くと、
近くにいた宇宙人に対して、適当に「ウィ!」と、叫んでみせると、
相手も「ウィ!」と、返事を返してくれたー。

よく分からないが通じたようだー。

「ーーちゃんと挨拶を返してくれるなんて、礼儀正しいじゃないか。
 ご褒美に入れ替わってやろう」

雅文はそう呟くと、ガスマスクの宇宙人からガスマスクの宇宙人の
身体へと入れ替わるー。

特に違いも分からない状況の中、基地らしき場所をウロウロしていると
”ワープゾーン”のような、液体状のゲートのようなものを見つけたー。

「ーーこ、これはー…?」

ガスマスクの宇宙人の身体で不思議そうにそう呟く雅文ー。

別のガスマスクの宇宙人が、何やら怒った様子で
近付いて来るー。

がー
雅文は「こ~やってウネウネしてる水みたいなゲートは、
きっとワープゾーンに違いねぇ!」と、そう叫ぶと、
そのままワープゾーンらしき場所にひと思いに飛び込んだー。

するとーー
今まで感じたことのないような衝撃を覚えると同時に、
次の瞬間ー、ゲートを突破してー、
雅文はーー”バニーガール”がそこら中を歩いている謎の世界に到着したー。

「ーなんだここはー?」
ガスマスクの宇宙人の身体のまま、雅文が思わずそう呟くー。

どこを見ても、バニーガールしかいないー。
ここは、一体何なのだろうかー。

そう思いつつ、ガスマスクの宇宙人(雅文)は
「うさぎの星かー。エロイな」と、訳の分からないことを呟くと、
そのままゆっくりと歩き始めるー。

そして、ガスマスクの宇宙人の身体で
しばらくウロウロすると、
「この身体はクソだし、そろそろ入れ替わるか」と、
勝手に他人の身体を奪っておきながら、
その身体をクソ扱いして、
バニーガールの一人を指差すー。

「ーーえっ!?」
「ーーへへへー」

瞬時に入れ替わりを完了すると、
金髪のバニーガール・メイと入れ替わった雅文は、
ガスマスクの宇宙人になってしまったメイに対して
声を掛けるー。

「おい、ここは何だ?地球か?」
メイ(雅文)がそう言い放つと、
ガスマスクの宇宙人になってしまったメイは、
「ち、ちくう???」と、”地球”を知らないような
反応を見せて来たー。

「ーーへっ!地球じゃないってことか。
 よし、分かった。もういい」

メイ(雅文)はそれだけ言うと、
ガスマスクの宇宙人になってしまったメイを無視して、
そのままゆっくりと歩き出すー。

”しかし、ここは一体なんだー?”
メイ(雅文)はそう思いながら、
バニーガールだらけのネオン街のような風景を見つめるー。

「ーおい!そこのお前!」
メイ(雅文)がそう言葉を口にすると、
ツインテールのバニーガール・モアナが、困惑した様子で
「え…?メイ??」と、そう言葉を口にするー。

”メイ”は、普段こんなに乱暴な口調で喋らないのだろうー。

が、雅文にはそんなことはどうでも良かったー。

「ーここは一体なんだ?
 何でみんなこんなエロイ格好してる?」
メイ(雅文)はそう言葉を口にするー。

別に、雅文にとってここがどこだろうとどうでも良いものの、
どうしてバニーガールしかいないのかは
興味があったー。

メイ(雅文)に”エロイ格好”と言われたモアナは、
戸惑いの表情を浮かべながら
「ーーわ、わたしたちみんなそうでしょ?生まれた時から」と、
そう言葉を返してくるー。

「ーな、何?生まれた時からエロイだって?」
メイ(雅文)は、戸惑いの表情を浮かべると、
ニヤリと笑ってから「何だかわからないけど、最高だなー!」と、
適当に、そして欲望に忠実な言葉を口にしたー。

その上で、
「ーお前の方がスタイル好みだから、その身体貰うぜ」と、
それだけ言葉を口にすると、メイ(雅文)は相手のバニーガール・モアナの身体を
指差して、続けて自分を指差すと、
その身体を入れ替えて見せたー。

「ーえっ…!?な、なんでわたしがメイになってるの!?」
メイになったモアナは、心底混乱したような表情でそう叫ぶと、
モアナになった雅文は「ーま、別に気にすんな!」と、それだけ言葉を口にして、
メイ(モアナ)から逃げるようにして、移動をし始めたー。

「ーーってー…”生まれた時からエロイ”ってそういうことかー」
モアナになったメイは、自分の身体を覗こうとして気付くー。

人間に”近い”身体ではあるものの、
バニーガールだらけのこの場所の人々は
”バニーガールの服”と一体化しているような身体になっていて
”脱ぐ”ことが出来ない状態だー。

バニーガールの服に見えたものは、
バニーガールの服などではなく、
この場所にいる宇宙人の身体そのものだったー。

元から、服と宇宙人が一体化しているような、
そんな状況のようだー。

「ーすげぇなー」
モアナ(雅文)は、そう言葉を口にすると、
「へへーどこを見ても可愛いバニーガールだらけだぜ!」と、
そんな言葉を口にするー。

ここが地球ではないことは分かったー。
が、どこなのかは分からないー。
しかし、ここには雅文が気に入りそうな身体が
たくさんあるー。

いくらでも、吐いて捨てるほどに
バニーガールがいるー。

「ーくくくくくくー…
 何だここは…楽園じゃないか!」
モアナ(雅文)はそう叫ぶと、
嬉しそうに歩きながら
次々と指をさして、気に入ったバニーガールを見つけると
入れ替わりを繰り返していくー。

「えっ!?ちょっと、何これ!?」
「ど、どうなってるのー!?」
雅文が適当に入れ替わり続けているせいで、
どんどん”身体と中身が一致しないバニーガール”が増えて行き、
混乱の声が膨らんでいくー。

「ーー80点ー」
「ー72点」
「91点」
「ーーー65点」
「12点」

雅文は次々とバニーガールたちと入れ替わりながら、
バニーガールを採点するかのような言葉を口にすると、
そのまま楽しそうに、
”やっぱり入れ替わりは最高だぜー”と、
そんな風に口にするのだったー。

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”ガスマスクの宇宙人”のいる星ではー
”ワープゲート”が不正使用されたことで、
ゲートが封印されようとしていたー。

これは”別次元”に移動するためのゲートで、
ガスマスクの宇宙人たちが”旅行用”に許可を得て
使うゲートだったー。

これに飛び込んだ雅文は、
別次元に存在する”バニーガールの天国”と呼ばれる星に
移動してしまったのだったー

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それから、長い年月が過ぎたー。

雅文は、適当に入れ替わりを繰り返し続けー、
バニーガールの楽園から、別の場所へー、さらに別の場所へと
色々な世界を見て回ったー。

そして、地球を飛び立って数百年ー。

”他の星を侵略する”宇宙人の一人の身体を使っていた雅文は、
”たまには惑星の侵略もしてみるか”と思いつつ乗っていた宇宙船から
窓の外を見つめながら目を見開くー。

宇宙人たちは「A-905」と呼んでいた惑星ー。
がー、その惑星はー

”地球”だったー。

「ーあれ?これ、地球じゃね?」
宇宙人の女の身体でそう呟いた雅文は、
「まぁ、いいかー」と、侵略を止める気もなく、
そのまま数百年ぶりに地球へと帰還するのだったー

おわり

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コメント

お前でヨシ!の宇宙編でした~!☆

久しぶりにこの世界を広げることができて、
懐かしい気持ちで執筆できたので
私も楽しかったデス~!

ここまで悪運(?)が強い彼なら
これからも適当に入れ替わりを続けることが
できそうですネ~!!

お読み下さり、ありがとうございました~!☆!

コメント

  1. 匿名 より:

    雅文は何も考えずに適当にやってるのに破滅しないのは凄いですよね。
    別の話のキャラだと考えなしで行動した結果、あっさり破滅してるパターンが多いので物凄い悪運の強さです。

    別次元の宇宙にある地球なら元の雅史がいた地球ではなさそうですが、意図せず地球に帰還しちゃいのも凄いですよね。

    このシリーズ、面白いので今後も新作が見たいですね。
    今回の宇宙編も面白かったですが、ファンタジー世界に勇者として召喚されるような展開でも面白くなりそうだと思うのですが。

    お姫様とか女魔王とか出せそうですし。

    • 無名 より:

      感想ありがとうございます~~!★!

      宇宙編を超えて、今度は異世界編へ~!
      それも面白そうですネ~!!

      雅文は、憑依空間の中でも
      とっても悪運が強い人デス~!!

  2. TSマニア より:

    新しい惑星や異星人を考えるの大変でしたネ!☆!★

    自分にとってバニーガール惑星はサイコーですネ(^_-)☆笑

    雅文の宇宙の旅に終わりは無いですネ(*´艸`)笑

    • 無名 より:

      ありがとうございます~~!★

      設定を考えるのは好きなので、
      楽しく考えられました~★!

      • TSマニア より:

        雅文のストーリーは深刻な展開があっても運で乗り切れるし笑える展開も度々ありますよネ\(^o^)/笑

        雅文は宇宙最強…かもですネ(*´艸`)笑