小さい頃から適当にー、
その場の思い付きで生きてきた男。
入れ替わり能力を手に入れた彼は、
その力も適当に使い続けて、数えきれないほどの入れ替わりを経験してきた。
そしてついに、宇宙人の母船にまで乗り込んでしまった彼はー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
宇宙人・ミヤナの身体で、
宇宙船の中を探検していたミヤナ(雅文)は、
「へ~~すげぇじゃん」と、
宇宙船の中の”見慣れない技術”を前に、
楽しそうに笑みを浮かべるー。
「ーーお、ここになんかよく分からないボタンがあるぞー?」
ミヤナ(雅文)はそう言葉を口にすると、
その”よく分からないボタン”を押して、嬉しそうに笑みを浮かべるー。
何かブザー音みたいな音がその場に鳴り響き、
ミヤナ(雅文)は「へへへーなんだこの音?」と、
なおも嬉しそうに笑うー。
そしてー、何度かそのボタンを押して反応を楽しんでいると、
やがて「こら!ミヤナ!何をしている!?」と、
背後から強気そうな女の声が聞こえたー。
「ーあ?あ~~はは…
ボタンがあったから、ついポチポチとー」
ミヤナ(雅文)は苦笑いしながら適当に誤魔化すような言葉を口にするー。
その言葉を聞いて、強気そうな女は、
「そのボタンが何だかミヤナも分かってるはずだろうー?
イタズラするようなものじゃない」と、
心底不満そうに、呆れたような表情を浮かべつつ、
そう言葉を口にするー。
その言葉を聞いたミヤナ(雅文)は、
ミヤナの綺麗な髪を少しだけ掻きむしると、
「説教は面倒臭いし、お前でいいやー」と、そう言葉を口にすると、
気の強そうな女と、今使っているミヤナの身体を順番に
指差して、そのまま身体を入れ替えたー。
「お~~~…この髪、人間じゃあんまあり得ない感じのやつだな~!
先端だけ燃えてる感じだし、これどうなってるんだ?」
気の強そうな女の身体になった雅文は、
早速、そんな言葉を口にするー。
今度”入れ替わった相手”の身体は、髪の先端部分だけ
炎のように燃えていて、
”地球”の人間ではあり得ないような状態に、
雅文は心底興奮した様子で「これはすげぇな…」と、
そう言葉を口にするー。
もう、何人もの身体を渡り歩いたかなど、
分からなくなってしまうぐらいに大勢と入れ替わりを
経験してきた雅文にとっても、
髪の先端部分だけが燃えているような状態ー、という身体は
流石に初めてだったー。
ニヤニヤしながらその部分を何度も何度も触っていると、
「ーーな、何が起きているんだー?」と、
ミヤナになってしまった気の強そうな宇宙人の女は、
そう言葉を口にしたー。
その言葉に、気の強そうな宇宙人の身体を奪った雅文は
「へへー、まぁそう気にすんなってー。すぐ慣れるさ」と、
それだけ言葉を口にして、
ミヤナになったその女から、逃げ去るようにして
立ち去っていくー。
「あ!おい!待て!!!
誰か!!!」
ミヤナになった女はそう叫ぶと、
宇宙人たちが騒ぎを聞きつけて集まって来たー。
「ゲッ…宇宙人に囲まれちまったー」
自分も宇宙人の身体を使っている状態であるにも関わらず、
雅文はそう言葉を口にすると、
「まぁ、こうなったら仕方ないか」と、
次々と宇宙人たちと自分を指差して、
何度も何度も入れ替わりを繰り返していくー。
「ちょっと!?なんでわたしがこいつの身体に!?」
「うぉぉぉぉぉ!?俺が、どうして!?」
「ーぼ、僕の身体はどこだー!?」
雅文が入れ替わり能力を無差別に、そして何も考えずに
適当に使い続けた結果、
どんどん宇宙人たちの身体と中身が一致しなくなっていき、
滅茶苦茶な状況に陥っていくー。
「な、なんなんだこれはー…!?い、いったいどうなってる!?」
最初にミヤナ(雅文)に声を掛けた気の強そうな女ー…
今は、ミヤナの身体になっている女が心底混乱した様子でそう叫ぶー。
その様子を見て、宇宙人の小柄の女の身体と入れ替わっていた
雅文はそのまま「じゃ!好きなだけ騒いでてくれよ」と、そう言葉を
口にして、そのまま宇宙船内の別の区画に移動し始めるー。
そして、またもや”見たこともないような装置”を見つけると、
「お!面白そうなもの発見ー」と、後先考えずにそれを弄り始めるー。
ボタンを触ったり、ケーブルを引っこ抜いたり、
何て書かれているか全く分からない装置のレバーをいじってみたり、
あまりにも”適当”なことを繰り返していくー。
そうこうしているうちに、
「ちょっとあなた!何をしてるのよ!」と、
屈強な雰囲気の宇宙人の男が、そんな声を掛けて来るー。
「ーーあ????」
そう言葉を口にしながら、宇宙人の小柄の女の身体で振り返ると、
屈強な雰囲気の宇宙人の男は
「ーそこで一体何をしてるのって聞いてるの!!」と、
見た目の屈強な雰囲気とは真逆のイメージでそう言葉を口にするー。
一瞬”宇宙人にもオネェ系がいるんだな”などと思ったものの、
すぐに”あ、いや、さっき俺が滅茶苦茶に何度も入れ替わり能力を
使ったから、中身が女なのか?”と、自分のせいであるにも関わらず、
どこか他人事のような雰囲気を醸し出しながら、
首を傾げると、「まぁいいじゃねぇかー。こういうの見るとワクワクするしー」と
適当にケーブルを引っこ抜いたり、スイッチを切り替えたり、
あまりにもいい加減な行動を、雅文は宇宙人の女の身体で
続けていくー。
そうこうしているうちにー…
宇宙人の母船内に警報音のようなものが
響き渡り始めたー。
「うぉぉぉぉお!?なんだこれ!?」
小柄な宇宙人の女の身体で、雅文は驚いたような表情を
浮かべつつ、そう叫ぶと、
「ちょっと!?何これ!?」と、
屈強な男の宇宙人…恐らく中身は女のその宇宙人が
周囲をキョロキョロしながらそう叫んだー。
「ーーへへーなんかヤバそうだよな」
宇宙人の女の身体で、雅文はニヤニヤしながら
そう言い放つー。
あまりにも無責任な反応を前にして、
屈強な男性宇宙人の身体になってしまった宇宙人の女は
「あ、あんたのせいでしょ!」と、叫ぶー。
それと同時に、警報音がさらに大きくなり、
”深刻な危機”を伝え始めるー。
”動力部にシステムトラブルー
本船から脱出してくださいー
本船から脱出してくださいー”
その言葉を聞いて、
宇宙人の女の身体のまま、
少しだけニヤニヤと笑うと、
「ヤバそうな状況だぜ」と、
どこか嬉しそうに笑うー。
そして、「おいっ!この船から脱出する方法を教えてくれよ」と、
屈強な男性宇宙人の身体になってしまった
女性宇宙人に対して悪びれる様子もなく確認すると、
「だ、誰かあんたなんかに!」と、そう言葉を返して来たー。
その反応を見た雅文は「分かったーもういい」とそう言葉を口にすると、
「この小柄な女の身体より、お前の身体の方が走りやすそうだからな」と、
笑みを浮かべながら、相手と自分を指差して、
自分が使っていた小柄な女宇宙人の身体と、
相手の屈強な男性宇宙人の身体を入れ替えてみせるー。
「へへへへへーよ~し、この身体なら早く走れるぜ」
そう言葉を口にすると、
小柄な女の身体になった宇宙人を無視して
そのまま走り出すー。
そして、近くを走っていた
エリーナ…恐らく、中身はミヤナの宇宙人に声を掛けると、
「ーおい!脱出するときはどうすればいい?」と、
屈強な男性宇宙人っぽい雰囲気を出しながら
そう言葉を口にするー。
すると、エリーナ(ミヤナ)は
「脱出ポッドがありますー…けどー」と、
そう言葉を口にするー。
まさか、エリーナ(ミヤナ)も今話している相手が
入れ替わり騒動を起こしている雅文本人だとは思わないまま
そう説明をしていくー。
「脱出ポッドの数には限りがあって…」
エリーナ(ミヤナ)は青ざめた表情を浮かべながら
言葉を口にするー。
「ーーー…限り?」
屈強な男性宇宙人の身体のまま、
雅文はそう聞き返すと、
エリーナ(ミヤナ)は頷くー。
「船員全員分の脱出ポッドを用意することはできませんからー
緊急時には、”ランク”に応じて優先順位が決まるんですー」
エリーナ(ミヤナ)はそう言葉を口にすると
屈強な男性宇宙人の身体で、雅文は「なるほど」と、
そう言葉を口にする。
その上で「”コイツ”のランクとやらはー?」と、
自分を指差しながらそんな言葉を口にするー。
すると、エリーナ(ミヤナ)は困惑したような表情を浮かべた上で
「あなたーまさか…」と、さっき、自分の身体を奪った犯人なのではないかと
そう思いながら青ざめるー。
「ーへへへーまぁ、そういうことだぜ」
屈強な男性宇宙人の身体でそう叫ぶと、
雅文はそのまま脱出ポッドがあると思われる場所を
何とか探し当てて、その場所に向かって走り出すー。
宇宙人の母船がますます崩壊していく中、
ようやくその場所を見つけ出すと、
脱出ポッドめがけて走り出すー
「くっ!邪魔だ!どけ!」
そう叫ぶと、屈強な男性宇宙人の身体で、道を塞いでいる宇宙人を
指差し、自分を指差すと、そのまま身体を入れ替える雅文ー。
脱出ポッド本体が見えて、
それに少しでも近付くために、
どんどん身体を入れ替えていくー。
脱出ポッドはそうこうしているうちにどんどん発射されていきー、
いよいよ残りは1台となってしまうー。
そして、その最後の一つには”クィーン”が乗り込もうとしていたー。
たしか、今の”クィーン”の中身は
この宇宙船に乗り込んで最初に入れ替わった
”エリーナ”のはずだー。
「ーーーうぉぉぉぉぉぉ!それに乗るのは俺だ!!」
雅文はここに到着するまでに入れ替わり続けた結果ー、
今使っている身体は、真面目そうな宇宙人女性の身体ー。
その身体でそう叫ぶと、
クィーン(エリーナ)は「あ、あんたー…もしかしてわたしの身体を奪った人間ー!?」と、
そう言葉を口にするー。
「へへへーそういや、身体を返すって約束してたっけ?」
雅文は女の身体でそう言葉を口にすると、
クィーン(エリーナ)は「閉めて!」と、側近らしき宇宙人にそう叫ぶー。
クィーンのフリをしたまま、エリーナはこの母船から
逃亡するつもりのようだー。
脱出ポッドの扉が閉まり、
最後の1台が、今、射出されようとしているー。
がー、そんな光景を前にしても、
宇宙人の女の身体を使っている雅文は、
穏やかに笑っていたー。
崩壊中の宇宙船から、
最後の1個である脱出ポッドが発射されようとしているー。
それは、取り残される側からすれば
本来、”絶望”を意味する状況ー。
しかし、雅文にとっては問題なかったー。
「ーーー」
女の身体で、雅文は脱出ポッドに乗り込み終わった
クィーン(エリーナ)を指差すー。
「ーーー!」
その動きを見たクィーン(エリーナ)は
さっき、自分が身体を入れ替えられた時のことを思い出しながら
青ざめるー。
「ーーは、早くっ!早く発射して!」
脱出ポッドが発射のための動作をしている状況の中、
クィーン(エリーナ)は必死にポッドの中でもがくー。
1秒ー、いや、0.1秒でも早く、
脱出ポッドが発射されることを祈りながら
必死にもがくー。
がーー…
雅文はそんな様子を見つめると、
自分が今、使っている宇宙人の女の方を指差すと、
”入れ替わり”能力が発動したー。
雅文は、既にポッドに乗り込んでいた”クィーン”の身体となり、
エリーナの方は”取り残される宇宙人の女”の身体ー
今まで雅文が使っていた身体と入れ替わってしまうー。
「ーへへへー俺の勝ちー」
クィーン(雅文)は、ポッドの中から
笑顔で、ニヤニヤしながらそう言葉を口にするー。
「ーーー~~~~~~あ、あんたー…」
別の女の身体になってしまい、崩壊する宇宙船から
脱出できないことが”確定”したエリーナは
青ざめながら「ーー絶対に許さないー」とそれだけ言葉を口にすると、
クィーン(雅文)の脱出ポッドは宇宙人たちの母船から発射されー、
取り残されたエリーナや、他の宇宙人たちは
そのまま、母船と運命を共にすることになってしまったのだったー。
「ーーふ~~~あぶね~~~!」
ギリギリだったー。
雅文は、クィーンの身体で胸を揉みながら嬉しそうに笑うと、
「ーまだまだ俺の人生は続きがあるぜ」と嬉しそうに呟くー。
”もし、間に合わなかったらそれはそれでいいや”という
適当な入れ替わりで、今回も何とか生き延びた雅文ー。
適当すぎると同時に、妙に悪運の強い雅文は、
クィーンの身体のまま、脱出ポッドで
”見知らぬ惑星”へとたどり着いたのだったー。
<後編>へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
適当に入れ替わる彼のせい(?)で
宇宙人の母船も壊滅…!
今度は見知らぬ惑星に到着してしまったので、
またまた大変そうですネ~!
毎週土曜日は予約投稿の都合上、
続きはまた来週になりますが、
楽しみにしていて下さい~!☆
今日もありがとうございました~!☆

コメント
雅文の思いつき行動…悪運…スゴ過ぎですネ!!!!笑
宇宙人の母船まで壊滅…
気まぐれで地球侵略阻止…
行動はメチャクチャなのにスゴ過ぎデス\(^o^)/笑
次の惑星でも思いつきで乗り越えますネ…きっと…(*´艸`)笑
自分は無名さんのカラダと入れ替わっても、ちゃんと大事にしますから安心してくださいネ(^_-)☆笑
感想ありがとうございます~~!☆
とっても悪運が強い雅文ですネ~!!
どこまでその悪運が続くかはドキドキなのデス…!