<入れ替わり>すれ違う想い①~ドッキリ~

彼女の愛を確かめたい…

そんな風に思った彼氏は
「入れ替わり薬」を利用して、あるイタズラを思いつく。

それが、思わぬ結果を招くとも知らずに…

※リクエスト作品デス

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「-ーー♪~」
ある休日。
高校生カップルが、とても楽しそうに談笑していたー。

彼氏の岩間 康彦(いわま やすひこ)と、
彼女の賀上 和菜(かがみ かずな)-。

二人は、中学時代からの知り合いで
高校も偶然同じになったことから
急接近し、去年付き合い始めたのだった。

そしてー
今ではお互いの家に行き来したり、
お互いの両親とも面識があるほどに、
大の仲良しになっている。

今日は、彼女の和菜の家に遊びに来ていた。

”ぐへへへへ…俺はお前の彼女ではない!”

テレビを見ている2人。

”俺は、怪人・ダークヘラクレスだぁ”

女子高生が、邪悪な笑みを浮かべると、
異形の姿へと変わって行く。

「ひぃぃぃぃぃぃ!」
テレビ番組の主人公である
男子高校生が悲鳴を上げる。

”全く気付いていなかったのか!バカが!”

怪人・ダークヘラクレスは笑った。

「---あはははは!わたしだったら
 大切な人の中身が違ってたら、
 絶対にすぐ分かるなぁ~」

彼女の和菜が笑いながら言う。

「--だよな~」

彼氏の康彦が笑う。

「--だって、外見だけが好きなわけじゃないもん!」
和菜はそう言いながら微笑む。

「--そう言ってもらえると嬉しいよ」
康彦はそう呟く。

そんな康彦と和菜のところに、
可愛らしい少女が近づいてくる。

「あ、お菓子!よければどうぞ!」
微笑む少女は和菜の妹・亜季(あき)。
現在は中学生で、康彦にも
よくなついている。

「--でもお姉ちゃん、
 そんなこと言っておいて
 なかなか気づかなかったりするんだよね~?」

亜季の言葉に、
「え~!そんなことないよ~!
 康彦の中身が違ったらわたし、1秒で気づくし!」
と、和菜が言う。

そんな様子を微笑ましく見つめながらー
康彦は、彼女との楽しい時間を送っていたー。

来週の土日には、
和菜との遊園地デートも控えている。

和菜との関係は
これからも、楽しいものになるはずだったー。

しかしー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「中身…ねぇ…」
昼間、和菜の家でたまたま
流れていた特撮番組を思い出しながら
ネットを見つめる康彦。

その時だった。

”入れ替わり薬”

康彦は、スマホのスクロールする手を止める。

「--なんだ、これ…?」
普段、広告なんて絶対に触らないー

そんな康彦が目を惹かれたのは
”他人と入れ替わることのできる薬”だったー。

「そんなことあるわけ…」
そう思いながら、その先のページに飛ぶ康彦。

そこには、
入れ替わりの動画が置かれていた。

”どうせやらせだろ?”と
康彦は思いながら、妙に気になってしまう

”最短で明日お届け”

と書かれている。

説明を読む限り、気軽に入れ替わって
気軽に戻れる薬のようだ。
どちらか片方が、元に戻りたいと思えば
その時点で元に戻れるー。

つまり、一方的に身体を奪われる心配もない。

ふと、康彦は昼間の会話を思い出す。

「え~!そんなことないよ~!
 康彦の中身が違ったらわたし、1秒で気づくし!」

彼女の和菜の言葉ー。

ふと、康彦は、彼女の愛を試してみたくなったー

「--この前、バイトの給料振り込まれたばかりだし、
 ちょっと試してみるか」

康彦はそう思いながら入れ替わり薬を注文したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

入れ替わり薬が届いた康彦は、
彼女の和菜の妹・亜季にLINEを送った。

姉・和菜の公認で、
妹の亜季とも連絡先を交換しているのだ。

”昨日の話だけど”

康彦が話を持ちかける。

”中身が違えばすぐに気付くという話”

来週の遊園地デートで、
彼女の和菜にドッキリを仕掛けたい。
康彦はそう提案した。

康彦と、彼女の妹・亜季が事前に
この薬で入れ替わって、
康彦の身体になった亜季が、
和菜との遊園地デートに向かう。

そして、和菜が気付くどうかー
そんなドッキリだ。

この入れ替わり薬は、
どちらかが”元に戻りたい”と願えば
すぐに身体が元通りになるようになっているらしい。

和菜が気付いた時点で、
元踊りになって、そのまま遊園地デート続行ー

そういうドッキリだった。

”面白いかも~”

亜季から前向きな返事が返ってきた。

”じゃあ、よろしく!”

康彦は、彼女の妹である亜季と
遊園地デートの当日に”入れ替わり”することを
決意して、ニヤニヤしながら
スマホを机の上に置くのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

遊園地デート当日。

「じゃあ、行ってくるね~!」
和菜が出かけて行く。

和菜が見えなくなったのを確認して
康彦が、物陰から姿を現し、
和菜の家のインターホンを押す。

すぐに妹の亜季が出てきた。

「待ってました~!」
亜季は無邪気に笑う。

そしてー
康彦は入れ替わり薬を鞄から
取り出すと呟いた。

「和菜…すぐに気付いてくれるかな~」

「-お姉ちゃん、意外と気づかないかも!」
笑う亜季。

入れ替わり薬の説明をさっと済ませる康彦。
遊園地の待ち合わせに遅れないためにも、
手早く入れ替わりを済ませなくてはいけない。

早速入れ替わり薬を飲む2人ー

そしてー。

「--ふぇっ!?

「むあっ!?」

二人はー
驚きの声を上げるー。

一瞬にして、身体が入れ替わったのだ。

「--わ…わわ…これが、男子の身体~!」
康彦になった亜季、康彦(亜季)は
無邪気に微笑む。

「うぉ…」
逆に亜季になった康彦、亜季(康彦)は
思わず、目を逸らす。

フリフリしたスカートをはいていた亜季の身体に
なった康彦ー

ちょっと刺激的すぎた。

そういう目的で入れ替わったのではないけれども、
やはり康彦も男だし、
いざ入れ替わってみると、ドキドキしてしまう。

「あ、じゃあ、わたし、このまま
 お姉ちゃんのところに向かいますね~!」

康彦(亜季)が言う。

「-あ、あ、うん」
亜季(康彦)は顔を赤らめながら返事をした。

「--どこまで真似できるかわかんないけど、
 頑張る~!」

可愛らしくガッツポーズする康彦(亜季)。

自分のそういう姿を見るのはちょっとキモいな、と
内心で亜季(康彦)を感じたー

早速出かけて行く康彦(亜季)。

和菜には、すぐにばれそうだな…と思いつつ、
楽しいドッキリ、そしてデートになればいいな~と
亜季(康彦)は、わくわくするのだったー

それにしてもー
亜季(康彦)は思う。

ロリな趣味はないが、
中学生の亜季の身体は
魅力的だった。

「お…俺が亜季ちゃんに…」

そう呟く自分の声も可愛い。

「やばい…理性が保てなくなりそうだ」
亜季(康彦)はそう呟くと、
落ち着こうと深呼吸をしたー。

亜季ちゃんには”変なことしないで下さいね”とも
何とも言われていない。
完全に無警戒だ。

康彦としても彼女の妹の身体で
変な事をするつもりはないー。

「我慢だ。俺!」
亜季(康彦)は、
フリフリスカート姿のまま胡坐をかくと、
目をつぶって深呼吸をし始めたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

遊園地ー。

「---…お姉ちゃんいた!」

待ち合わせ場所で
ソワソワしながら待っている和菜。

康彦(亜季)は
物陰からその様子を見ながら
ニヤニヤしていた。

「お姉ちゃん…中身がわたしって気が付くかな~!」
微笑む康彦(亜季)。

スマホで、自宅待機の亜季(康彦)に連絡を入れる。

”到着~!これからお姉ちゃんと合流するね”

康彦(亜季)は連絡を入れ終えると、
何回か咳をして、喉の調整をし、
そのまま和菜の方に向かって歩き出した。

「お待たせ~おねえ……」

そこまで言って康彦(亜季)は言葉を止めた

”おねえちゃんじゃな~い!
 わたしってばいきなりのミス!”

亜季は心の中で叫ぶ。

せっかくの面白いドッキリが台無しだ。

「---ど、どうしたの?」
和菜が不思議そうに康彦(亜季)のことを
見つめている。

「え?あ、いや、お待たせ!」
康彦(亜季)が誤魔化すと、
和菜は気付いていなかったのか、
「うん!全然待ってないよ」と微笑んだ。

”お姉ちゃん、さっきからずっと待ってたじゃん”と
亜季は心の中で突っ込みを入れると、
「じゃあ行こうか」と声をかけて、
遊園地内を歩きだした。

「まずは何に乗る~?」

康彦(亜季)は、和菜の言葉を
聞きながら”まだ気づかれてないみたい~♪”と
上機嫌だった。

いつ気付くかな~!
そんな風に思いながら、
和菜と共に遊園地を回って行く。

和菜はとても嬉しそうに
他愛のない話を口にしているー。

本当に嬉しそうー

”ふふふ…お姉ちゃんってば
 本当に、彼氏さんのこと大好きなんだね”

康彦(亜季)は
心の中でそう思いながら
ついでに遊園地を楽しでいた。

”でも、早く気付いてくれないと、
 私が代わりに遊園地デート
 楽しむことになっちゃうんだけど~”

苦笑いしながら
康彦(亜季)は「ま、それでもいっか♪」と
ご機嫌だった。

康彦の中にいる亜季はまだ中学生。

遊園地を楽しみたい年頃でもある。

コーヒーカップ、メリーゴーランド、カーペット、
ゴーカート…色々な乗り物を楽しんでいく。

「じゃあ次は~!」
和菜がご機嫌そうに、お化け屋敷を指さした。

「えっ…」
康彦(亜季)は思わず固まってしまう。

康彦の中にいる亜季は、
大のおばけ嫌い。

遊園地でもおばけ屋敷には絶対に入らない。

「---どうしたの?」
和菜が不思議そうに言う。

「え…あ、いや、ほら、わた、、、じゃない、俺、、
 オバケ、好きじゃないし」

康彦(亜季)がそう言うと、
和菜は首をかしげた。

「いつも、喜んでるじゃない?」

とー。

「え…えっと、あの、、お、お腹の調子が~」
康彦(亜季)は近くのトイレを指さす。

「---え~?…
 じゃあ、ここで待ってる!」

その言葉を聞いて康彦(亜季)は
トイレにダッシュした。

「きゃ~~~~!」

「--!!」

間違えて女子トイレに突入した康彦(亜季)。

危うく通報されるところだったが
「間違えちゃった~!」と叫んで
男子トイレの方に駆け込んだ。

「---やばっ」

男子トイレに入った康彦(亜季)は呟く。

男子のトイレなんて、
やり方知らないけど…?

とー

立ったままするって、何…?

「ま…まぁ…いっか…
 別に本当にトイレに行きたかったわけじゃないし」
康彦(亜季)は呟く。

「ってか、お姉ちゃん鈍すぎ!
 早く気付いてよ!」

康彦(亜季)は時計を見る。

もう遊園地に入ってから2時間近くが
経過している。

「もう~鈍いんだから~」

スマホで康彦(亜季)は自宅待機中の
亜季(康彦)に連絡を入れる。

”お姉ちゃん、まだ気づかない”

とー。

そして、ため息をつくと康彦(亜季)は
そのままトイレから外に出た。

「----------…・」
トイレから出てきた康彦(亜季)を
和菜はじっと見つめていたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”お姉ちゃん、まだ気づかない”

その連絡を受けた
自宅待機中の亜季(康彦)は思う。

「--えぇぇ…マジか」

女の子の声でそう呟く亜季(康彦)は
冷や汗をかいていた。

「も…もう、、我慢できないぞ…」

トイレにも行きたくなりつつあったし、
何より自分の性欲が爆発しそうだった。

このままじゃ、亜季の身体を
堪能してしまうー

「は…早く気付いてくれ~」

亜季(康彦)は頭を抱えながら
そう呟いたー

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ちょっとしたドッキリ…!
お姉ちゃんは気付いてくれるのでしょうか~

続きは明日デス!

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    早く気づいてくれないと色々な意味で大変なことに…w
    タイムリー?なトイレの話ですね~

  2. 龍渦 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    亜季(康彦)が可愛いなぁ
    ロリ体型は至高です…。

  3. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 早く気づいてくれないと色々な意味で大変なことに…w
    > タイムリー?なトイレの話ですね~

    も、元々こういう内容だったのデス~笑
    採尿〇〇は関係ありません~笑

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 亜季(康彦)が可愛いなぁ
    > ロリ体型は至高です…。

    リーフ様の趣味に
    ダイレクトアタック☆ですネ!