”優子”と名乗り、
ネカマをやっていた優介は、
ネットで知り合った女性・真里菜と出会う当日、女体化してしまうー
真里菜の秘密を知り、驚愕する優介ー。
そして…?
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喫茶店に入った優介は、
困惑した様子で、スイーツを食べながら
目の前の真里菜を見たー
「-見た目じゃ分からないかもだけど、
わたし、ここにちゃんと、ついてるの!」
さっき、真里菜は確かにそう言った。
だが、目の前のスタイルの良い美人が、
男だなんて信じられない。
しかもー
”ここについている”と彼女は言っていた。
と、いうことは
自分のように女体化したわけでもないー。
「女装に目覚めたのはー
3歳のころだったかなー」
真里菜が言う。
はやっ!と突っ込みをいれながら
優介は真里菜の方を見た。
「わたしね、産まれてもの心ついたころから
ママしかいなかったんだけど…
そのママが、パパだったの」
真菜美が上品な仕草でスイーツを
口に運ぶと、微笑んだー
「ママがパパだった?」
意味が分からない。
優介はそう思いながら聞き返す。
「うん。本当のママは、わたしが生まれてすぐに
死んじゃって、わたしがママだと思ってた人は、
女装しているパパだったの。
パパ、小さい頃から女装が好きだったんだって。
それでわたしもパパの影響を受けて…」
「ふ、、ふ~ん」
優介はそう言いながらも
なんだかすごい人と友達になってしまったゾ と
心の中で呟く。
それにしてもー
声も女の子そのものだし、
胸もある…
どうなってるんだ?
「---も~!」
真里菜が笑う
「そんなに胸見ないでよ~!
それに、これ、偽物だから」
真里菜が胸を指さしながら笑う
「あぁ…そっか」
優介はそう呟いた。
何か入れてるのか、と心の中で思う。
「---それにしても」
真里菜が甘い声で囁いた。
「優子ちゃん、可愛いのに何だか
まるで男の人みたいな格好ね?」
真菜美が意地悪っぽい視線を優介に送る。
優介は思わずどきっとしてしまい、
真菜美の方を見つめた。
真菜美はこっちのことをホンモノの女の子だと思っているー
「--お昼終わったら、一緒に買い物に行かない?
優子ちゃんにぴったりの洋服、選んであげる」
「え…あ、、あの…」
「ふふふ、そんなに照れなくたっていいじゃない。
あ、それともわたしが男だから、いやだ?」
真菜美が微笑むー。
ダメだー
優介は思った。
男だと分かっているのに
誘惑されてしまうー
魔性の男の娘だー
と、いうか、
同じ大学にいる女子たちより
可愛い気がするぞ!と
優介は心の中で思う。
「--何カップ?」
真菜美が微笑みながら尋ねた。
「え??」
優介はドキッとするー
自分の胸のサイズなんて知らないぞ…?と。
「え、、、え、、、えと、、、B、、Bです」
優介が顔を赤くしながら言うと、
真里菜は微笑む。
「その大きさはCよ。」
とー。
真里菜さん何者だよ、と
優介は思いながら、「あ、、そ、、そういえばCでした」と
顔を真っ赤にしながら微笑んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
真里菜に強引に連れられるかたちで、
洋服選びをすることになった優介。
どんな可愛い格好をさせられてしまうのかと
優介は緊張していたー
確かに、女の子になったのだから
可愛い服を着てみたいと言う気持ちはある。
ただー
「あ、ごめん、ちょっと待って」
真菜美が言う。
スマホに着信があったようだ。
少し離れて真菜美がそれに出る。
「--ん?あぁ、俺だけど?
おう、あ???ちげーよ!」
「~~~~!!!」
電話に出た真菜美は
男言葉でしゃべりだし、
しかも低い声で相手と喋っていたー
「~~~こ、、こぇぇ」
優介は怖いと思ってしまう。
電話を終えた真菜美が
戻ってくる
「あれれ?青ざめてるよ?
どうしたの?」
微笑む真菜美。
優介は、心底”女体化してよかった~”と思う。
男のまま真里菜と出会っていたら
真里菜にボコボコにされそうな雰囲気すらある。
そうこうしているうちに、お店についた真菜美と優介。
何だか、コスプレ衣装のようなものがたくさん並んでいるお店だ。
「--あのさ」
真菜美がにっこりしながら優介を見る
「え?」
優介が不思議そうに真菜美の方を見ると
真菜美がにっこり微笑んだ
「せっかく女のなんだからさ、
がに股歩きはやめた方がいいよ」
真菜美にそう言われて優介は
はっとしたー
「げげ!うっかり!」
顔を真っ赤にしながらそう答える優介。
真菜美はどこか不満そうだった。
(やべぇ…かえりてぇ)
優介はそう思ったー
真菜美のことは友達として好きだった。
けれど、こうして会ってみて
なんか思ってたのと違うと、優介は思うー
「---これなんかどう~?」
バニーガールの衣装を手に取りながら微笑む真菜美。
「ええええええ~む、、、むりむりむりむり!」
エッチな衣装は着てみたかったが
いざ、自分が着るとなると困惑してしまう。
「そっか~
似合うと思うんだけどな~」
真菜美は呟く。
「---も、もうちょっと普通に外を歩ける感じのものを…」
優介がそう言うと
真菜美は
「わたしはいつも、この格好で外を歩いてるよ」
としれっと答えた。
(な…なんだって?バニーガール姿で外を!?)
いったいこの人は何者なんだ!?と
優介は思いながら、急にトイレに行きたくなって、
真里菜に一声かけて、トイレへと駆け込んだ。
「--あぁぁ、そういえば朝から一回もトイレに…」
優介は女体化したことでドタバタしていて
朝から1回もトイレに行っていなかった。
慌ててトイレに駆け込み、
そして、そのままー
ーーー!?!?!?
自分の洋服が湿ったことに気付くー
「えーーー?
んん、、、、、あっ!?」
優介は唖然としたー
自分が男のつもりで、
男子トイレに入り、
そのままいつものように立ってしようとしてしまったのだー
そしてーー
ズボンを盛大に汚してしまった。
「やっべぇええええええ~」
優介は思わず叫ぶ。
しかもー
ガチャー。
「---!!!!」
たまたまトイレにおじさんが入って来てしまった。
おじさんは驚いてトイレの入り口のマークを
見返した。
「す、、すみません!」
優介は叫ぶ。
「間違えました~!」
慌てて立ち去る優介ー。
漏らした女子大生が男子トイレにいたー
かなりやばい光景だ。
優介は慌てて女子トイレに駆け込むと、
なんとか濡れたズボンを水道水で誤魔化して
そのままお店に戻った。
「---…あ、優子ちゃん!」
真里菜が嬉しそうに言う。
一瞬、ズボンの方に目をやったが
真里菜は何も言わなかった。
あえて、触れないようにしているようだ。
「--可愛いお洋服見つけたよ~!」
ゴスロリ衣装を手に、微笑んでいる真里菜。
「--え、、えぇ…じゃ、じゃあ着てみようかな」
何度も選んでくれた服を断ると
どうなるか分からない…
そう思いながら、なんとなく試着する
慣れない服をなんとか試着すると、
真菜美が「わ~~~!可愛い~!」と
嬉しそうに拍手してみせた。
「--ちょ、、ちょっと…照れるよぉ」
優介は顔を真っ赤にしながらも
鏡で自分の姿を見て、
自分で自分を可愛いと思った。
ちょっとだけ、可愛らしいポーズを取ってみる。
真菜美は「わあああ~!」と嬉しそうに微笑んでいる。
「--ちょ、ちょっといけるかも?」
優介はだんだんと自分が可愛いと言う事実を
受け入れ始めていた。
真菜美が嬉しそうに微笑む
「優子ちゃんがこんなに可愛いなんて
もっと早く優子ちゃんに会えば良かったな~!」
真菜美の仕草は完全に女性の仕草。
彼女が男だと言うことが信じられない。
「---お、、いや、わたしも真里菜さんに
会えてうれしい…!」
だんだん楽しくなってきた優介。
急な女体化で戸惑ったがこのままでいいような
気もしてきたし、
真里菜が男だろうと何だろうと、このまま
仲良くしていきたい、と、そう思った。
「--あ、そうだ…!」
優介が店内を探して色っぽいチャイナドレスを見つけると、
破裂しそうな心臓のドキドキを抑えながら
それを手にした
「一度着てみたかったんだぁ…」
思わず、優介は涎を垂らしそうになりながら
それを手に、真菜美の方を見た。
「--今度はこれ着てみたい!」
優介が言うと、
真菜美が「優子ちゃんに似合いそう~!」と
興奮した様子で返事をした。
楽しいー
優介は女体化してよかったー
と心底思った
もし、男のまま真菜美と出会っていたら
今頃どうなっていただろうー?
そんなことを思いながら試着室に入る。
チャイナドレスを着たことなんてないから
勝手が分からない。
けれど、試行錯誤の末に、なんとかチャイナドレスを着ることができた優介は
鏡を見つめた。
昨日まで無かった胸-
妖艶な太ももー
「んふぅぅ♡」
優介は自分を見て興奮してしまったー
こんな美女になれるなんてー。
これからは女子大生ライフを堪能してやるー。
大学にどう報告すれば良いのか、だとか
色々な面倒なことが頭をよぎったが
そんなことは後で考えればいい。
「優子ちゃん~!?まだ~!?」
真里菜が外で優介を呼ぶ
「あ!ごめんごめん~!」
鏡を見つめるのをやめてー
優介は、試着室から出たー。
優介は、自分の腰に手を当てながら
妖艶なポーズをとる。
真里菜の反応はーーー
「きゃああああああああああああああっ!?」
真里菜が悲鳴を上げる。
周囲にいた店員や客が
優介と真里菜の方を見る。
「---え…真里菜さん!?」
優介は、真里菜が悲鳴を上げたことに驚いて
そう呟いた。
ーーーーーー!?!?!?
優介は気づいた。
自分の口から出た声が
女の声ではなくー
男の声になっていることにー
「---え?」
優介が慌てて自分の体を見るとー
そこに、もう胸はなかった。
そしてー
チャイナドレスの股間のあたりには、
巨大化した息子がいた。
チャイナドレスからはみ出た自分の足はー
綺麗な太ももなどではなく、すね毛がたくさん生えているーー
男の足になっていたー
「---ま、、まさか!」
優介は慌てて振り返るー
そこにはー
チャイナドレスを着た、さえない自分ーー
男に戻った自分の姿があった。
「うっ…うわあああああああああああ!」
チャイナドレスを着た自分を見て
優介は叫んだー
試着を終えたタイミングで、
突然、優介は、元に戻ってしまったー
そう、男に戻ってしまったー
「---い、、、いやあああああああ!」
真里菜はパニックを起こして
そのまま逃げるようにして立ち去ってしまう
一人残されたチャイナドレスを着た優介。
店員や他の客が
白い目で優介を見ている。
優介は思う。
終わったー
と。
色々な意味で終わったー。
と。
突然の女体化ー。
突然女体化したということは、
突然元に戻ることだってあるー。
ずっと女体化したままだと思っていた優介にとっては
大きな誤算だったー。
もう、どうしていいか分からない優介は、
やっとの思いで、自分の下半身のあたりを
見つめながら、一言だけ呟いた。
「--おかえり…俺の息子…」
と。
おわり
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コメント
朝起きたら女体化していた~!
なんてことがあっても
気を付けて下さいネ!
優介くんのように、
急に元に戻ってしまうかもしれませんからネ…!
お読み下さりありがとうございました~☆
コメント
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実は…女体化してしまいました‼
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> 実は…女体化してしまいました‼
それはそれは~☆
色々楽しんで(?)下さいネ!