大人への憧れ―。
そんな憧れの気持ちから
担任の先生と入れ替わった少女。
一晩、入れ替わったままで過ごすことに
決めた先生と梓は…?
※リクエスト作品の後編デス☆
-------------------------—-
梓は帰宅したー
「お、、お邪魔しま~す」
梓は自分の家に帰ってきたのに、
わけのわからないことを呟く。
「…?」
母親が不思議そうな顔をして振り返る。
「え…あ、、、え、、えと、すみません」
梓は頭を下げた。
母親に対しての態度が、
明らかにおかしいー。
梓の中には今、
担任の増本先生がいるー。
梓が友達の美海の持ち込んだ
謎の水晶玉を使って
身体を入れ替えたのだー。
大人への強いあこがれを持つ梓は、
増本先生の身体になって、
少しの間だけ、大人の気分を
味わおうとしていたー。
しかしー
増本先生の身体で授業を行った梓は、
大人として振る舞えることに快感を
覚えてしまい、
元に戻ることを拒み、
”一晩だけ”という約束で、
お互い入れ替わったまま一晩を過ごすことにしたのだった。
「---た、、ただいま~」
梓の中にいる増本先生は、
”そうだ、今、自分は波木田 梓なんだ”と
思いだし、梓として振る舞ったー。
が、普段の梓の行動は分からない。
ここは、大人しく自分の部屋に引き上げるのが
得策だろうと考えて、
梓はそのまま自分の部屋がありそうな場所へと退散した。
そしてー
なんとか自分の部屋に辿り着くと、
梓は溜息をついた。
「は~~~~!」
ランドセルを近くにおいて、
熊のぬいぐるみが置かれているベットに座る梓。
”まいったな…”
梓の中身、増本先生はそう呟いた。
まさか今更自分が女の子になってしまうなんて
夢にも思わなかった。
一晩だけ…とは言え、
一体どんな風に過ごせば良いだろうか。
それにー
自分の身体はーー
大丈夫だろうか。
梓は真面目な児童だが、羽目を
外す可能性は十分にある。
元の身体に戻った時、家族から
変な目で見られるような事態に
なっていたらたまったものではない。
そんな風に思いながら、
自分の足を、ふと見つめたー
「---うっ」
梓は顔を赤らめた。
梓は、可愛いー。
増本先生が担当しているクラスの中でも
5本の指に入る可愛さではあるだろう。
増本先生は、そういう目で児童を見ないから
特に意識をしたことはない。
時々、変態行為に走って逮捕されてしまうような
教職員もいるが、自分はそれとは違う。
がーーー
「---むむむむむ」
梓は呟いた。
今、自分は梓の身体になっている。
そしてー
少女の可憐なスカートと足が
ここにあるー
いや、
むしろ、それが自分のものになっているー
「---うううう…」
梓はうめいた。
このまま何もしないで1日、
過ごすことができるのかー?
梓の中にいる増本先生は
溢れ出る煩悩に葛藤していたー。
「---ちょ、、ちょっとだけなら、、いいよな…?」
呟く梓。
心臓がどきどきしている。
梓の身体が興奮しているのが分かる。
そもそもー
身体を入れ替えたのは自分ではない。
梓本人だ。
だったら、少しぐらいー
梓のスカートに手を振れて
ドキドキしながら、
それをめくりあげようとしてーー
「--そういえば梓~?」
母親が部屋に入ってきた。
「わあああああああ~!
申し訳ございません!」
梓は顔を真っ赤にして
そう叫んで土下座したー。
また、先生モードになってしまったー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方、増本先生の身体で帰宅した梓ー
「---ただいま~!」
無邪気に叫んで帰宅した
増本先生を見た妻は首をかしげた。
「あらあなた。今日はご機嫌そうね?」
微笑む妻。
増本先生の中に居る梓から見て、
”とっても綺麗な人”に見えた。
”綺麗だなぁ~”
そんな風に思っていると
増本先生のアソコが大きくなってきてしまったー
「あなた…ちょっと…」
妻が嫌そうな顔をする
「え??あ、こ、、これは…!
ご、ごめん!」
増本先生は、慌てて自分の部屋と思われる部屋に
駆け込んだー
しかし、そこは、増本先生の娘の部屋だった。
しかもー
運悪く、着替え中。
「--ちょ、パパ!? いやああああああ!」
娘の紅華(こうか)は、大声で悲鳴を上げた
「ああああああ!ご、ごめ~~ん!」
増本先生はそう叫ぶと、
今度こそ自分の部屋に駆け込んだ。
「はぁ…はぁ…大人って大変なのかも」
増本先生の中にいる梓は、思わずそう呟いた…。
アレはすぐに大きくなっちゃうし、
変な行動をすれば、
すぐに騒がれる。
梓から見た大人は
何でもできて、何でも正しくて
そんなイメージだった。
もちろん、悪い人もいるけれど、
両親や先生…そういった人たちは
何でもできる…
そんなことあるはずないのだけれど、
なんとなく漠然としたイメージ…
大人に対する幻想を、梓は抱いていた。
「ふ~~
そういえば、先生が普段、どんな風に
生活しているかも分からないんだし…
今日は大人しくしているしかないかな…」
増本先生の身体でそう呟くと、
今日はなるべく部屋の外から出ないように
して、怪しまれないようにしよう、と
増本先生の中にいる梓はそう決意した。
・・・・・・・・・・・・
夜ー
流石に晩御飯にも姿を現さない、なんてのは
不自然だろう、ということで
増本先生として、梓は家族のいる
食卓に向かい、
晩御飯を食べていた。
「今日は何だか、変ね?」
増本先生の妻が言う。
「え…そ、そんなこと、、ないよ…いや、ない」
”変”
そんな風に言われても、増本先生が普段どうやって
過ごしているのか分からない梓にとっては
どこが変なのかも分からず、困惑することしか
できなかったー
「そういえば、わたしね…先週、友達と喧嘩して
ずっとしゃべってないの」
娘の紅華が言う。
紅華は、通っている学校は違うが、ちょうど梓と
同じ年齢のようだった。
「---樹奈ちゃん、もうわたしのこと
嫌いになっちゃったみたいだし、
もう、仲直りもできなさそうだから」
母親に対して、紅華は、学校の友達の
話をしている。
些細なことで喧嘩になり、
その友達と1週間以上も無視し合う関係が
続いているー
そういう話だった。
「もうどうせ、樹奈ちゃんもわたしのこと
嫌いになっただろうし…」
「---そんなことないよ」
増本先生の身体で、思わず梓は呟いた。
梓も、友人の美海と、以前大ゲンカをしたことがある。
その時、2週間近く一言も口を聞かなかった。
でも、梓も美海も、本当は謝りたかった。
けれど、なんとなく意地だったり、
恥ずかしかったりで、謝ることが
できなかったー。
2週間後にようやくきっかけがあって
仲直りできたけれど、
あの時は本当に辛かった。
だから、梓には分かる。
今、目の前にいる増本先生の娘である紅華と、
その友人の樹奈も、きっと泣かない折
したいと思っているはずだ。
「…パパ?」
紅華が不思議そうに増本先生の方を見る。
「--その、友達の樹奈ちゃんも
きっと仲直りしたいと思ってるはずだよ…!
私もそうだったし…!」
増本先生の中にいる梓は、
自分が増本先生であることも忘れて
熱くそう語った。
「---そ、、そうかなぁ…
樹奈ちゃんはたぶん、わたしのことなんて」
「そんなことないよ!」
増本先生は大声で言った。
「--絶対仲直りしたいって思ってる!
紅華ちゃんと樹奈ちゃんは仲良しだったんでしょ?
だったら、絶対、その樹奈ちゃんって子だって
仲直りしたいと思ってるに決まってるよ!」
そう叫び終えると、
娘の紅華も、妻も唖然としていた。
「---あ…」
興奮から醒めた梓は、
自分が増本先生の身体であったことを
思い出して、気まずそうな笑みを浮かべた。
「あはははははは」
笑いながら誤魔化して、そのまま食事に
手を伸ばす増本先生。
「---ありがと」
紅華が少し恥ずかしそうに言った。
「パパが、そんなに真剣に相談に乗ってくれるなんて
思わなかった…。
…ありがと」
紅華が笑みを浮かべたー。
「---!!」
増本先生の中にいる梓は
”父親として感謝されること”に
何だかとてつもない快感を覚えた。
「(あぁ…やっぱり、大人って…すごい!)」
梓の中の
”大人への憧れ”は
さらに膨れ上がっていた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方、梓になった増本先生は、
欲望に負けていた。
夜、自分の部屋で、
梓の身体を触って
増本先生は興奮していた。
「あぁぁあ…ごめん、ごめんな」
梓はそう呟きながら
ニヤニヤして自分の身体を触る。
「せ、先生は悪くないぞぉ!
身体を入れ替えたいって言いだしたのは
波木田なんだから!」
あくまでも自分は悪くない!という言葉を口に
しながら、梓の中にいる増本先生は、
梓の身体を堪能していた。
まだ発達していないから、
エッチなことをする…というよりかは、
なんとなく身体を撫でまわすぐらいな感じだが、
それでも増本先生は興奮していた。
「ふひっ…!」
身体を見つめながら笑う梓。
増本先生は、
ロリではなかったが、
”こういうのも悪くないな”などと
思いはじめていたー。
梓は
「ご、ごめんな!先生は悪くないからな!」と叫びながら
身体のあちらこちらを触る。
まずいー
何かに目覚めてしまいそうだ。
増本先生は思う。
児童たちを教える立場の先生が、
女の子に目覚めてしまったら大変なことになる!
そんな風に思いながらも、
増本先生は自分を止めることができなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌朝。
増本先生は、学校へ向かう準備をしていた。
髭剃りという作業をしたことがない梓は、
増本先生が毎朝必ず髭をそっていることを
知らず、そのまま出かけようとしていたー
「---パパ」
背後から紅華が声をかけてきた。
「昨日はありがとう…
わたし、樹奈ちゃんとお話して
仲直りしてみる」
その言葉に、
増本先生は笑みを浮かべた。
「--うん」
増本先生の中に居る梓は、
大人として、自分と同じぐらいの年齢であろう
娘に、こうして感謝されることに快感を
感じていたー。
”あぁ、ずっとこのままー大人でいたい”
そんな風に思った。
だがー
今日はもう、元の身体に戻らなくてはいけない。
・・・・・・・・・・・・
3人は、約束通り、
少し早めに、学校に登校して、
空き教室に集合していた。
「--どうだった?」
美海が言う。
先に口を開いたのは梓。
何故か顔を真っ赤にしながら
「せ、先生は別に何もしてないからな!」
と呟いた。
昨晩は一晩中お楽しみをしてしまった。
これから、梓のことを見るたびに、
今日のことを思いだしてしまいそうだ。
「--梓は?」
美海が微笑みながら言うと、
増本先生の身体の中にいる梓が答えた。
「もう最高だったよ~!
やっぱり大人ってかっこいい!」
増本先生がまるで、子供のように
無邪気に目を輝かせて言う。
美海は、そんな増本先生を見ながら、
梓は本当に大人の身体を堪能したのだろうと
微笑ましくなりながら、微笑んだ。
そしてー
「じゃあ、そろそろ」
美海が、水晶玉を取り出す。
中身が梓である増本先生に
水晶玉を渡す。
「元に戻る時は、相手の姿を念じてー」
美海が、元に戻る方法を説明しているー
水晶玉を手に、増本先生は
それをじっくりと見つめているー
梓の身体になっている増本先生は、”ちょっと名残惜しいなぁ”などと思いながらも
”そろそろ戻らないとな”と、水晶玉を持つ自分の身体を見つめた。
しかしー
信じられないことが起きたーー
パリィン
「---!?!?」
美海が驚く。
梓の身体になっている増本先生も同様に、驚いている。
梓がー、
増本先生の身体になっている梓がー
水晶玉を、床に投げ捨てたのだー
「え…?」
唖然とする美海。
科学研究所に勤務している父の道具を
勝手に持ち出してきていた美海は、
水晶玉が割れてしまったことで
青ざめていたー
「---ちょ…波木田?」
梓の身体で、増本先生が言うと、
増本先生の身体になっている梓が笑った。
「--わたし、決めた!」
「--!?」
「--わたし、大人として生きることにした!
先生の身体は、返さない!」
増本先生の姿をした梓が無邪気に笑う。
「な、、ちょ、、ちょっと待て!」
梓が叫ぶ。
梓の中にいる増本先生も、さすがに困惑しているー
まさかー
”元に戻らない”なんて言い出すとはー
「わたし、大人がいい!」
増本先生の身体で梓が言う。
「---…」
唖然としている梓の中に居る増本先生ー
だがー
(こ、これは、ラッキーなのでは?)
増本先生はそう思った。
梓が成長すれば、もっと可愛く…
そして女として成長するー
そうなったら…
「むふ♡」
梓は思わず笑みをこぼした。
「--ふふふ~先生のかっらだ~!」
「--むふふふふふふふふふ」
梓と増本先生は、
2人そろって嬉しそうににこにこと笑っていたー
「---ちょ、、ちょっと…」
梓の友人の美海は、
ただ唖然と、二人の様子を見守るしかなかったー。
大人の世界を知り―、
梓が、元の身体に戻りたい、と
喚きだすようになるのは、
この1週間後のことであったー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
先週続きでした~!
いかがでしたか~?
リクエストの原文は
”大人に憧れる小学生の女の子が担任の男性教師と入れ替わります。
同級生達に授業をしたり宿題をだしたり家庭では元の自分の
年齢の娘の父親するのに快感を覚え担任の人生を乗っ取ると言う話です。”
と、いうものでした~!
リクエストを頂き&お読み下さった皆様、
ありがとうございました!
コメント
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とても良かったです。先生になった方の奥さんとのエッチもあればさらに良かったです。
とても良作なのでこれで終わるのは、もったいないですね。未来の医療みたいにシリーズ化をしたら良いと思います。
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前回は先生としてのしっかりした様子をみせた先生もすっかり欲望に負けていて良きですねぇ…
入れ替わった二人がお互いの体が気に入って、戻れないのににこにこ笑ってるところが実に良かったです!
梓ちゃんはこれから大変そうですけど、自業自得ですから仕方ない…w
SECRET: 1
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追加。先生になった女の子や女の子になった先生がそれぞれの記憶を読み出し、もう少しお互いに会話やしぐさもお互いのようになり成り切れる場面が欲しかったです。先生になった女の子が先生らしく男らしく話す場面や女の子になった先生が女の子らしく女の子に成り切って友達と会話する場面も欲しかったです。でも、今までで一番の良い作品でした。
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> とても良かったです。先生になった方の奥さんとのエッチもあればさらに良かったです。
> とても良作なのでこれで終わるのは、もったいないですね。未来の医療みたいにシリーズ化をしたら良いと思います。
ありがとうございます~!
楽しんで頂けて何よりデス!
続編や番外編も機会があれば~!
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> 前回は先生としてのしっかりした様子をみせた先生もすっかり欲望に負けていて良きですねぇ…
> 入れ替わった二人がお互いの体が気に入って、戻れないのににこにこ笑ってるところが実に良かったです!
> 梓ちゃんはこれから大変そうですけど、自業自得ですから仕方ない…w
ありがとうございます~☆
梓ちゃんは大人の世界を知ってしまいました…笑
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>追加感想読みました~
ありがとうございます~!
気に入って下さると、本当に嬉しいデス~☆
今後の参考にしますネ!
入れ替わって約3年、中学1年生になるのかな?
クラスメイトに、元の娘がいたら面白そうですね。
セーラー服かブレザーも、気になるところです。
コメントありがとうございます~!☆
色々な夢が膨らみますネ~!
中学生編も…考える機会があったら楽しいかもデス…!