<憑依>売上少女②~私は売上の為なら何でもする~

女子大生バイト、雨宮 雫の体を奪った店長。

そして店長は憑依薬をくれた親友から提示された
”1か月”の期限内に
雫の体を使って、店の売上の巻き返しを図るー。

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「おはようございますっ♪」
雫が元気に挨拶をした。

バイトスタッフの一人、河野 琢磨(かわの たくま)が
店に入ると、笑顔の雫の姿だけがあった。

「あ、、あれ、雨宮さん?
 店長は…?」

店長がおらず、雫一人しかいない店内に違和感を感じる。

雫は笑みを浮かべながら椅子から立ち上がった。

雫の格好を見て、
河崎は息をのんだ。

大胆に足を露出した赤いミニスカート、
そして程よく胸を強調したブラウスを身にまとっている。

いつもの、控えめな雫とは違う。

その雫が、河野のすぐそばまでやってきて
微笑む。

「実は、
 小牧店長が急病で1か月お休みになってしまって、
 わたしが1か月間、店長の代理をすることになったんです」

囁くようにして言う雫。

あまりの距離の近さに河野のドキドキは止まらなかった。

「--そ、、そうなんだ」
河野は疑問に思う。

雫は19歳の女子大生。
確かに夏休み期間中で、店長代理も別に可能ではあるだろう。

しかし、フリーターのバイトもいるし、
何より雫は、半年前に入ったバイトの子だ。

比較的バイトの中では新しい。

「疑ってます?」
雫が悪戯っぽく笑う。

「え、、い、いや」
河野は戸惑う。

河野琢磨は21歳の男子大学生のアルバイトだった。

かねてから半年前にバイトを始めた雫とは仲が良く、
内心では雫に密かな好意を抱いていた。

「本当ですからねっ!」
雫が可愛らしく言いながら店長直筆の署名が入った
通達を掲げた。

本部からの通達も来ている。

恐らく、本当なのだろう。

「あ、河野先輩…
 一つお願いがあるんですけど、いいですか?」

雫は上目遣いで河野を見た。

自分より背の低い雫に上目遣いで見られた
河野の胸は高鳴った。

「来週の火曜日なんですけど…
 人、足りないんですよね…
 このままだとわたし一人になっちゃうんです…」

寂しげに俯く雫。

河野は、雫の生足に目がいかないように必死に
別の方を見ていた。

赤いミニスカートが気になって仕方がない。

「河野先輩…
 この日、、、出れませんか…?」

涙ぐんだ目で見つめられた河野は顔を赤くした

「え、、えっ、あ、大丈夫大丈夫、出れるよ!
 雫ちゃん一人にはさせられないよ!」

その言葉を聞き、雫は微笑んだ

「ありがとうございますっ♪
 嬉しいです!」

そう言い、雫は河野の手を握って
感謝の言葉を述べた。

突然、手を握られて河野は顔を赤らめる。

「あ、、、あ、ああ、
 俺、、、開店準備してくる」

河野は雫の視線を避けるようにして
店の開店準備を始めた。

「----あぁ…幸せだ」
河野は雫の思わぬ態度に幸せを感じていたー。

そんな河野の姿を見ながら雫は笑う。

「バッカみたい!
 女って最高ね」

乱暴に椅子に座り、足を組む雫。

ミニスカートから、下着が覗く。

「ふふっ…
 わたしの体使えば、
 売上あげるなんてカンタンかもね♪」

雫は自分の胸を弄びながらそう呟く。

そしてー

「この前お願いした時、友人と遊ぶ約束があるって
 言ってたのに…」

河野の方を見ながら雫は呟く。

”小牧店長”が雫に憑依する前に、
火曜日のシフトをお願いした時、河野は
”友人との約束がある”という理由でそれを断っていた。

だが、今日はー

「なんか、うざい…」
雫はつまらなそうな表情を浮かべて、そう呟いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「いらっしゃいませ!」
雫が明るい笑顔で接客をしている。

今日の雫は、カウンターの外で、接客をすることが多かった

「(カウンターの後ろに居たら、私のせっかくの
 太ももがお客さんに見えないからね)」

雫はニヤリと笑みを浮かべながら店内整理や
接客を続ける

天井の貼り紙を調整するため
脚立に乗って作業する雫。

勿論、貼り紙の調整なんて、今はやらなくてもいい作業だ。

だが、雫は笑みを浮かべながら
その作業をしていたー。

ミニスカートを下から男が覗いている。
近くのカードを見るふりをしながら男が覗いている

「(フフ…エッロ…♪
 でも売上のためなら、雫、喜んで見せちゃう!)」

雫は脚立での作業を続けた。

たまたま店にやってきた男たちは、
雫の足に目が釘付けになっていた。

しかも、高い脚立に乗っているから
赤いミニスカートの中も見える

「(女って最高…
 わたしもせっかく可愛いんだから、
 もっと自分の体を有効活用すれば良かったのに♪)」

雫は自分の下着が湿ってるのを感じた。

「(あはっ…♡
 自分の体で興奮してる…!
 わたしもすっかりエッチになっちゃった!
 えへへ…)」

心の中でそんなことを考える雫。

その時だった

「ちょっと!雫ちゃん!」
ふと声がして振り向くと、29歳の女性バイト、
鴨山 輝美(かもやま てるみ)の姿があった。

「あ?どうかしましたか?」
雫が返事をすると、雫にこっちに来て、と言い、
客から見えない通路に連れて行かれた。

「ねぇ、雫ちゃん…
 その格好で、脚立に乗っちゃだめだよ…」

輝美が言う。

スカートの中が見えている、
そう言いたいのだろう。

「えーー、わ、、わたし、」
雫は”戸惑う”演技をした
顔を赤らめてーー

「---うん。。。
 男の客がさっきからみんなニヤニヤして
 雫ちゃんのこと見てたから…
 気をつけなさいよ」

輝美は言った。

店長代理になったとはいえ、
雫は皆の後輩だ。

こういう扱いなのは仕方がない。

「教えてくれてありがとうございます先輩…
 は、、、恥ずかしいです…」

雫は”恥じらい”を見せると、
輝美は微笑んで、
「天井の貼り紙の調整よね?
 私がやっておいてあげるから、
 雫ちゃんは別のことをやって。ね?」

輝美が言うと、
そのまま店内へと向かって行った。

チッー

雫は舌打ちをした。

「魅せてんだよバーカ!」
小声でつぶやき、
雫は自分の太ももを両手で触り、
恍惚の笑みを浮かべた

「ああぁっ…
 なんて綺麗なの…」

顔を赤らめる雫。
そしてスカートをふわふわと手でいじくり倒す。

「ーーもっと、もっと、
 誘惑しなきゃ…
 わたしは売上の為なら何でもする女になるの♡

 うふふ…」

それから1週間。
雫の行動はどんどんエスカレートしていった。

その日の雫は、
肩を大胆に露出し、太ももを露出したショートパンツ姿だった。

「---ねぇ…河野先輩…
 今月、人件費苦しいみたいなの…

 この日、ボランティアできませんか?」

雫は、河野に寄りかかりながら囁く。

河野の手をつかみ、
自分の太ももにその手を押し付けてこすらせた。

河野が顔を真っ赤にしている

「ねぇ…お願い…
 雫、怒られちゃうんです…」

泣きそうな”演技”をする。

河野がつばをゴクリと飲み込む。

「----お願いします…
 ボランティアしてくれませんか…」

雫は
”タダ働きしろ”と、
河野に要求していた。

が、河野もさすがにそれは戸惑った。

「そ…それは…」

河野がそう言うのを見て雫は、
自分の服を少しだけはだけさせた…

「ねぇ、おねがい♡

 私で良ければ、何でもしますから…
 河野先輩のために、
 なんでもしますから…♡」

甘えた声を出す雫。

雫の事が好きな河野は顔を真っ赤にした

「し…雫ちゃん…
 ど、、、どうしたんだよ最近、、
 そんな事言う子だったっけ…?」

河野が戸惑いながら言う。

「---うふふ、
 私、何事にも一生懸命なんです」

河野の手を雫は自分の胸に当てた。

河野がさらに赤くなる

「お願い、できますか♡」

囁くようにして言う。

河野はーーー
顔を赤らめながら頷いた。

さらに時は流れ、
店の売上は順調に上がってきていた。

今日も雫は店内で接客をしている

「お願い!もう1BOX、、だめ?」

オタクの常連客に雫は色目を使っていた。

今日の雫は、
お姫様風のファッションで身を固めていた。

オタク男の近くに雫は近づいていき、
オタク男に髪の毛が触れる距離でささやいた

「大人買いって、カッコいいですよね…
 雫、大人買いする人大好き♡」

甘い声で囁く雫。

わざとスカートの部分がオタク男にくっつくように
して近づく。

「あっーーーふっ、、ふっ」
オタク男が声にならない声を上げた

「玄奘さんなら、きっと買ってくれるって、信じてます」
雫はオタク男の手を握り、
可愛らしく微笑んだ。

「うっ、、うっ、、買う!買う!
 あと3BOX追加で買っちゃうぞぉ!」

オタク男が、発狂してカードを大量買いした。

雫はその後ろ姿を見ながら邪悪に笑う。

そして、レジで会計を終えたオタク男に、
「雫、本当にうれしい♪」
と、可愛らしいポーズをしながら媚を売っておいた

満面の笑みで雫がカウンターの後ろに戻ると、
バイトの輝美が、近づいてきた。

「ねぇ…雫ちゃん、こんなこと言いたくないんだけど、
 最近、どうしちゃったの?」

輝美が心配そうに言う。

「どうしたって?何がですか?」
雫はバカにしたような笑みを浮かべながら言う。

「---雫ちゃん!
 お客さんに色目使ったりして、、
 ゼッタイ変よ!
 あんなに、真面目な感じだったのに、
 最近の雫ちゃん!絶対ヘン!」

輝美が断言して雫に言い放った。

「クスッ…変じゃないですよ。
 雨宮 雫は売上のためなら何でもするんです

 たとえばこんなこともね。
 うふっ♡」

輝美の前で雫は自分の服のボタンをはずし始めた。
唇を舌で妖艶になめながら…

パチン!

雫の頬を衝撃が襲った。

輝美が、ビンタしたのだー。

「雫ちゃんーふざけないで!
 いい?あなたのやってることは間違えよ!
 そんな風に自分を安売りしたって
 ゼッタイに幸せなんかになれないよ!」

輝美が言う。

うるさい女だ。
雫はそう思った。

「---ねぇ」
雫は言った。
怒りを込めて。

輝美が先輩であることなんか、もうどうでも良かった

「今、何したの?」
雫は怒りに満ちた表情で輝美を見つめた。

「えーー、、何よ・・・」
戸惑いの表情を見せる輝美。

しかし、雫は止まらなかった

「--店長の私を殴ったのよね?
 
 わたしが大人しくしてるからって
 調子に乗らないでくれます!?
 わたしが若くて可愛いからって
 嫉妬してるんでしょ??

 このブス!」

雫は辛辣な言葉を吐き捨てた。

輝美は体を震わせて
「何よ!せっかく人が心配してるのに!」
と怒りながら店内へと戻っていった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日に日に
売上が上がるー。
女性客は減ったが男性客が大幅に増えた。

雫は、チャイナドレスを着て、
大胆に足を露出して、その日、お店に出ていた

「ふぅ~!いいねぇ!今日も!」
オタクたちが群がっている

雫は足を台の上に乗せて
オタクたちに生足を見せつけた

「写真、撮ってもいいですよ~
 雫の大サービス!ふふふっ♡

 でも、写真撮ったら
 1BOX買ってくださいね!」

雫が言うと、
男たちは盛り上がりを見せた。

ーーーその様子を店の外から見つめている男が居た。

雫に憑依している
小牧店長の親友の男だった。

既に憑依薬を渡してから4週間が経っている。

店は繁盛していた。
しかし・・・

「…その娘のこと、、何にも考えていないんだな…」
親友は呟いた。

「---ま、あと1週間だから
 大目に見てやるか」

親友は、小牧店長が
”約束を守ってくれる”そう信じていた。

憑依された女の子にも、
人生がある。

それを奪うようなことはしないだろうと。

既にLINEで来週の夜、二人で会うことになっている

”その時に体は返す”

小牧はそう言っていた。

「………」
親友は不安そうに男たちをひきつけて
妖艶な笑みを浮かべる雫の姿を見つめた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜。

閉店後の店内で、雫は全裸になって
河野に抱かれていた。

「んふっ…河野先輩ったら
 エッチなんだから…♡」

愛液まみれの雫がほほ笑む

「はぁっ…はぁっ…
 雫ちゃんがこんな大胆な子なんて思わなかったよ」

雫は、バイトの河野に色目を使い、
誘惑を続け、今では忠実な兵隊として河野を利用していた。

「・・・わたしは売上に魂を売ったの
 うふふっ♪」

雫はそう言いながら河野にキスをして言う。

「ねぇ、、、一つお願いしてもいい?」

妖艶な雫を前に、
河野は無言でうなずいた…

③へ続く

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コメント

明日が売上少女の最終回です^^
その結末は…秘密(笑)

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憑依<売上少女>

コメント

  1. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    果たしてどんな結末になるのか……
    明日の更新楽しみにしてます!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 果たしてどんな結末になるのか……
    > 明日の更新楽しみにしてます!

    ありがとうございます^^
    人は欲望に飲み込まれ……おっと(汗)