<憑依>氷上の妖精①

とあるフィギュアスケート大会。

注目選手の一人、”萌愛”の順番がやってきた。

しかし、彼女は演技中、突然転倒してしまうー。

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スケートリンク上では、
女子フィギュアスケートの大会が行われていた。

自分の順番を目前に控えた
現役高校生の少女、岸川萌愛(きしかわもえ)は
緊張した様子を見せていた。

紫色の衣装に身を包んでいる。

「はぁ~~~もうすぐ私の番か~~」

その様子を見ていた、
赤い衣装のちょうど同じ年ぐらいの少女、
亜里沙(ありさ)が声をかける

「アンタ緊張しすぎ!
 フィギュアスケートは笑顔も大事なんだからねーー」

1歳年上の亜里沙はー
萌愛にとってライバルだった。

「うぅ…わかってるよぉ…」

亜里沙にきつく言われて
萌愛がうなだれる。

「---ま、、、そんな風に緊張してても
 凄い得点をたたき出すのがアンタの凄いところなんだけどね」

亜里沙はそう言って笑った。

「ま、アンタが何点出しても、私が追い抜くから。」

控室のモニターでは、
前の演技者が決めポーズをとっているところだった

「ホラ、そろそろアンタの番よーー」

テレビ中継もされている とある大会。
この大会で優秀な成績を残せばオリンピックも
夢ではないーー

「--うん、頑張る」

萌愛は、意を決してそう言うと、リンクへと向かったーー。

紫色の可愛らしい衣装でリンクに現れた萌愛を、
観客の拍手が迎えた。

萌愛は満面の笑みでそれに答えた。

「次は岸川選手ですね~ どうですか、岸川選手は」

実況と解説の会話が始まる

「そうですね~萌愛ちゃんは、
 何だかんだでミスしませんからね。
 今日も期待できると思いますよ」

解説者がそう言った。

そうーー
今日の演技も期待できるはずだった。

”いつもならばー”

曲が流れ始める。

萌愛は、先ほどまでの緊張した様子とは打って変わり、
真剣な表情で、次々と演技を決めていく。

その様子はーー
まさに”氷上の妖精”

「見事なトリプルアクセルですね~」

実況が感心したように言う

「そうですねー
 今日も、綺麗にまとまっています。
 非常に良い調子です」

解説者が言う。

次は2回転ジャンプの
ダブルアクセルーーー

観客たちが萌愛の演技に、
歓声を上げている。

しかしーーーそんな観客の中に
”それ”はいたーーー。

イヤらしい笑みを浮かべた男がつぶやく。

「そろそろ行くかーーー」と。

男の姿が突然消えた。
そしてーーー

「さぁ、ダブルアクセル!どうか!」
実況は言った。

”まぁ、通過点だろうー”

誰もがそう思っていた。

しかしーーーー

「ひっ!」

萌愛が突然、小さな悲鳴を上げてジャンプ中に転倒した。

「お~っと、岸川選手が転倒。
 どうしたことか!」

実況が驚く。

「め、珍しいですね」

解説者も同じだった。

萌愛にとってこのようなジャンプ、
カンタンなハズーーー

控室でその様子を見ていた、
ライバル選手の亜里沙も意外な光景に目を細めた。

「へぇ…アンタもたまにはミスするんだね」

ーーしかし、それはミスなどでは無かった。

観客がどよめく。

何故なら、転倒した萌愛がなかなか起き上がらなかったからだ。

「…岸川選手、大丈夫でしょうか?」
実況が戸惑う。

しかしーーすぐにどよめきは拍手へと変わった。

萌愛が笑顔を浮かべながら起き上ったのだ。

しかしーー
萌愛は少し走ると、またすぐに転倒した。

「あっと、どうしたことか!」
実況が驚く。

そして次の瞬間、信じられないことが起きたーーー

「うふふ…
 みなさん!今日は萌愛を見に来てくれてありがとう!」

萌愛が演技中に満面の笑みで
大声で叫んだ。

「----は?」
控室でその様子を見ていたライバルの亜里沙は
眉を細めた。

「---これは、どういうことでしょうか?」
実況が戸惑う。

しかし、萌愛はそんな周囲の戸惑いを気にも留めず
続けた。

「今日は、皆に演技なんかよりももっと良いモノ
 見せてあげるね!」

萌愛が笑いながらリンク中に響くように大声で叫んだ。

だがーー曲にその声は邪魔されて、
かき消されている。

「---何か言っていますね?
 どうしたのでしょう?」

実況が戸惑って解説者に聞くと解説者も
「わ、、わかりません」と首を振った。

「ウフフ…萌愛の、、秘密、
 見せてあげるね!」

萌愛はスポットライトを見つめると、
紫の衣装の上から自分の胸を触り始めた

「うっ…あっ…
 凄い…
 これが萌愛の…」

萌愛は可愛らしくつぶやいた。

萌愛は、少し触っただけでも感じた快感で
顔を赤らめた。

「うふふ…
 萌愛ったら恥ずかしい…
 こんなたくさんの人に見られているのに、
 なんてことしてるのかしら♪」

萌愛はテレビ中継されているその場で、
さらに力強く胸を揉み始めた

「うっぁ、、あっ、あっ、、あぁぁ!
 イイ、萌愛の体、気持ちイイ!」

萌愛がスケートリンクのど真ん中で一人、
快感に身をゆだねている

観客のどよめきが大きくなる。

「---こ、、、これはーーー
 一体…」

唖然とする実況。

「もーーー萌愛ちゃん…?」
解説者も唖然としている。

「うっ…い、、、いやぁぁあああ♡」

萌愛が衣装の上から下半身も刺激し始めた

「ひっ…凄い…すごいよぉぉぉ♡

 気持ちイイよぉぉぉ♡」

萌愛が喘ぎ声まじりの叫び声をあげると、
愛液を足から垂らしながら、
氷の上に座り込んだ。

氷には、緑色のイヤらしい液が流れている。

萌愛は唖然としている観客や、
怒りの声を上げているコーチの方を見た。

だがーー今の萌愛にはそれすら快感だった

「えへへぇ…♡」

自分が萌愛に恥ずかしい事をさせているーー

萌愛は、何の恥ずかしげもなく、
嬉しそうにリンクの真ん中で
端をさらしているーー

その事実にたまらなく興奮した。

そして、萌愛の手の動きはさらに激しくなった。

激しく腰を振る萌愛。

「---岸川選手!不正行為につき失格とします」
会場にアナウンスが流れた

「こ…これは・・・・・・なんなのでしょう」
実況と解説は言葉を失っている。

「---ちょ、、、ちょっと…」
控室でその光景を見ていた亜里沙は、
口を手で押さえながら驚きの表情を浮かべている。

「しっかく~~~?
 そんなこと、どうでもいいもんねー!」

萌愛は紫色の衣装が濡れてきているのに気付き、
さらに興奮した。

興奮で髪をかきむしり、
競技用に束ねていた髪は、ほどけて肩まで落ちていた。。

小さいころからずっとフィギュアスケートに打ち込んできた萌愛。

今日は初めてのチャンス。
ずっと夢見てきたオリンピックへの第一歩。

しかし、萌愛はこの日、
欲望に飲み込まれた。。

競技よりも快感を選んだ。

憑依した男の意思によって。

もうどうでもよかった。

男の意思に従って、ただただ、萌愛の体は
快感を求めた。

さらに激しく、氷の上で腰を振る

「うふっ…はっ、、、ぁはぁ♡」

萌愛の大きな喘ぎ声が会場中に響き渡ったーーーー

その様子は”妖精”などではなかったーーー

萌愛はーー”妖性”に成り果てていたーーー。

②へ続く

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コメント

あまりフィギュアスケートに詳しくないので
ちょっと変なところもあるかもしれません^^
多めに見てください(汗

明日は②<完>を書きますよ^^

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