フィギュアスケート選手だった、萌愛は、
とある男に憑依され、思考を変えられて、
欲望に飢える”妖性”と化してしまった。
そしてー。
ライバル選手だった亜里沙にも魔の手が迫るー。
氷上の妖精の続編です!
今までのお話はこちら
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「それでは、月村亜里沙(つきむらありさ)選手の
出番です!今日はどのような演技を見せてくれるのでしょうか!」
解説者が高らかに言い放つ。
ライバルだった萌愛が引退した今、
亜里沙は女子フィギュア界の
最注目選手となっていた。
赤い衣装の亜里沙は、
幻想的なBGMがかかりはじめると、
演技を始めた。
「---」
観客席を見つめる亜里沙。
「---萌愛、見てなさい
アンタがあざ笑って捨てた道ー。
私はー頂点まで登ってみせる」
亜里沙は、
演技中に恥を晒し、引退した萌愛の事を
思いながら心の中でそう呟いた。
順調に演技を進める亜里沙ー。
しかし、観客席からは一人の男が
薄ら笑みを浮かべてー、亜里沙を見つめていた。
「---君も……もらうよ」
”萌愛”に憑依したその男は、
笑みを浮かべて、姿を消しーー
霊体を”亜里沙”に向けて飛ばしたーーー。
「---!?」
演技中の亜里沙は突然 体に違和感を感じた。
自分の意識が、、
闇に飲まれそうな感覚。
けれどもーーー
亜里沙は”気が強かった”
「----なに…これ・・・」
自分の全てが、奪われそうな感覚。
憑依した男の意思が流れ込んでくる。
今すぐ自分の胸を弄びたいー。
だがー
亜里沙は抑え込んだ
「---わたしは…わたしよ!」
そう呟くと、亜里沙は演技を続けた。
憑依した男は驚いたーー
”バカなー”と。
今まで何人もの人間に憑依してきた。
だがー、
憑依した瞬間に全てを支配できないのは、
この亜里沙という子が初めてだった。
亜里沙は演技を続ける。
演技はクライマックス
「---あっ……♡」
自分の足を見て、亜里沙は興奮した。。
既に、憑依した男の影響が出ている。
男が興奮している。
それに従い、亜里沙も興奮しているのだー。
「----…」
だが、亜里沙は、最後まで演技を続けた。
そしてーー
笑顔を会場に振りまいた
「---どうしちゃったの、、私・・・」
亜里沙は、自分の体が思い通りに行かないことに
恐怖を感じていた。。
「なんなの・・・これ・・・」
ーースコアが発表される。
そして、亜里沙の優勝が確定した。
だがー亜里沙の顔に笑顔は無かった。
「--どうしたの?」
コーチが言う。
「いえ、、、なんでも、、ありません」
亜里沙は冷や汗をかきながら無理やり笑みを浮かべた。
もうすぐ表彰式。
表彰式に向かう亜里沙の頭に声が響いた
”君の体、貰うよ”
「---!?
だ、、、誰なの?」
亜里沙が誰も居ない廊下で叫ぶ
”気にすることは無い。ワタシに身をゆだねなさい
そうすれば楽になる”
「----誰が…」
亜里沙は口を開きかけて、
ハッとした
「まさかーーアンタが萌愛をーー!」
亜里沙が叫ぶと、
頭の中から笑い声が響いた
”そうだよ…
君の体もこれから私のモノになる”
「い…いやっ!
私はアンタなんかに…
い、、今すぐ萌愛を解放しなさいよ!!!」
亜里沙が叫ぶと、頭の中の声が笑う。
”萌愛は、もう解放したよ。
私が憑依した時に、思考は快楽で
塗りつぶしてしまったがね…”
「なっ…」
”心配することは無いよ…
君も、私が抜けるころには、
”甘い幸せ”でいっぱいになっているから”
「--ふ、、、ふざけないで!
私の人生は、、私のものなの!」
亜里沙が叫ぶ
”フフ…無駄だよ。
君はもう私のものだーー”
激しい頭痛が亜里沙を襲う。
油断すれば、全てが消えてしまいそうなほどにー。
「----黙って!」
だが亜里沙は意識を眠らせなかった。
大声で叫ぶと、そのまま表彰式の会場に向かった
輝かしい表彰台。
亜里沙はずっと、この瞬間を夢見てきた。
そう、ずっと…。
今までいつも萌愛に上に立たれていた気がするー。
でも、今回は…
亜里沙を激しい頭痛が襲う。
激しい吐き気が襲う。
頭の中に声が響く。
体が思うように動かないー
それでもーーー
亜里沙は、この瞬間を楽しみたかったーー
「やっと…上に立てたよ…」
亜里沙の頬を涙が伝う
「-----もっと、もっと…
こんな舞台にーーー立ちたいのにーー」
亜里沙は意識が薄れていくのを感じていたー。
「月村亜里沙選手、優勝おめでとうございます」
インタビューが始まった。
亜里沙は冷や汗を流しながら笑顔を浮かべた。
「---あ、、、ありがとうございます」
亜里沙は、そう答えた。
「今、どんなお気持ちですか…?」
インタビュアーが笑顔で尋ねる。
亜里沙も笑顔を浮かべた。
「と、、とっても嬉しいです…
あ・・・・・・
私は亜里沙!
私は、、お前なんかじゃない!
私は亜里沙なの!!!」
亜里沙が突然頭を抱えて苦しみ始めた。
「私はーー亜里沙!
ありさーーー
ありーーー
へへぇ…♡
わたしは…あ・り・さ♡」
突然苦しむのをやめた
亜里沙は妖艶にほほ笑んだ。
「---あ、、、だ、大丈夫ですか?」
インタビュアーが訪ねると亜里沙は笑った
「大丈夫ですよ~~~
えへへへ!」
そう言うと亜里沙は乱暴にマイクを取り上げて
マイクを手に取った。
そして表彰台を飛び降りて、トロフィーを乱暴に
投げ捨てると、
リンクの真ん中まで走って行き、笑みを浮かべた。
「---今から、亜里沙の全部、
見せてあげるねっ♡」
亜里沙がウインクをすると、
”あの時と同じように”亜里沙は自分の胸を弄び始めた。
「えへへ~
亜里沙の体、エッロォ~い!」
亜里沙がだらしなく涎を垂らしながら微笑む。
観客が騒然とする。
インタビュアーも唖然としている
「---こ、、、これはどういうことでしょう?
先月引退した岸川萌愛選手と同じーー」
解説者がつぶやく。
唖然とした表情で…。
「あっ…あっ・・・あぁん♡
コイツの体、すごくいい!すっごく!!
うふん・・・♡」
亜里沙は自分の服を滅茶苦茶にしながら
破り捨てて、
体を弄び続けた。
氷の上にイヤらしい色の液体が零れ落ちる。
その上には
まさに”妖性”と化した亜里沙。
ただ、ひたすらに喘ぎまくっていた。
そしてーー
「うあっ…イク…あ、、亜里沙、、、
いっちゃう…
塗りつぶされちゃう!」
亜里沙は喘ぎながら叫ぶ。
憑依されている間の脳は特殊な状態にある。
憑依状態化で、絶頂を迎えてしまえばー、
その脳は”快感”に支配されてしまう。
もう2度と元の亜里沙には
戻れなくなってしまう。
だがー。
亜里沙は喜んでそれを受け入れた
「あああああああぁんん♡
亜里沙に、、、流れ込んでくる!!
か、、、快感がぁっあ・・・♡」
そして亜里沙は邪悪な笑みを浮かべながら
”感じる場所”を強く刺激した
「うああああああああああああっ♡」
亜里沙が大きな声で喘ぎ、
その場に白目を剥いて倒れたーー。
ピクピクと体が痙攣している。
騒然とする会場。
亜里沙は直ちに運び出されたーー
だが、亜里沙の脳はもうーー
後日、目を覚ました亜里沙は、
ひたすら快感に飢える獣に変わり果てていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「---ここで働きたいという
女の子が来ている?」
男は微笑んだ。
”誰が”来たのかは分かっていた。
男は違法風俗店のオーナー。
この店の現在の売れっ子は、
元フィギュアスケート選手の萌愛。
そして、今日、
新たに看板娘が一人増える
「あのーー
こ、、、ここで働かせてください♡」
甘い声で囁いた女ー。
それは、、、
つい先週までフィギュア選手だった
亜里沙だったーー。
「---喜んで」
男は亜里沙を迎え入れた。
違法風俗店の店長。
彼はめぼしい女の子に目を付けては憑依し、
思考を快楽で支配し、
そしてタイミングを見計らい、求人募集をその女の家に送りつける。
そうして、甘い快感に飢え切った女たちを次々と、
働かせているのだったーー。
「--亜里沙、これからよろしく頼むよ」
男は、亜里沙の胸を触りながらそう言うと、
亜里沙も微笑んだ。
「はいーー
全力で頑張らせて頂きますーー」
と。
おわり
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コメント
「氷上の妖精」シリーズはおそらくこれで
最後だと思います!
これ以上は蛇足になるので・・・(汗
ここまで見て下さってありがとうございました^^
コメント
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暴走憑依男のインパクトが強すぎるせいでもの足りなかった( ˘ω˘ )
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> 暴走憑依男のインパクトが強すぎるせいでもの足りなかった( ˘ω˘ )
笑
明日は悪魔の調教の最終章です!
ですが、その後の「暴走憑依男FINAL」は8月下旬…
随分間が空いてしまいます(汗
ここの作品を全体的に見て思ったのですが、なんか長いこと、この話みたいなスポーツ系の話の新作ってないですよね?
スポーツ系の話を全然やらないのはなにか理由があったりとかするんでしょうか?
あんまりルールとか詳しくないから話を作れないとか?
野球一つとっても、憑依にしろ、入れ替わりにしろ、色々な話が作れるでしょうに、スポーツ系の話の新作がまったくないのはかなり勿体ない気がします。
昔の短編では野球の話が2くらいありましたけどね。
コメントありがとうございます~!
スポーツ系のお話がないのはたまたまですネ~!
以前、野球、水泳、バスケとかは書いてました~!
ルールは、スポーツ解説ブックとかではないので、
ある程度ぼかして書けますし、ルールに詳しくないから書かない、
というわけではないのですが、
たまたまネタが浮かんできていないだけですネ…!
また何か浮かんだら書くこともあるかもしれないので
楽しみにしていてください~!!