氷上で優雅に舞う筈だった萌愛は、
突如として豹変した。
スケートリンクの上で一人、
妖艶に喘ぐ彼女を前に、観客たちは…。
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「あっ…あぁっ…はぁぁぁあああん♡」
萌愛がうっとりとした表情で自分の胸を触っている。
快感を求めて、手が激しく動いている。
萌愛自身の体からポタポタとイヤらしい液が
流れている
「うふふぅ…エロいよぉ…♡」
萌愛が顔を赤らめて回りを見た
ざわめく観客。。
青ざめている実況者…
けがわらしいモノを見るかのような目でこちらを見ている他の参加者。
そして怒鳴り声をあげるコーチ。。
今、自分の姿はテレビ放送されているのだろうか。
ーーー最高に恥ずかしい。
「うへへへぇ♡」
だが、その恥ずかしさも今の萌愛にとっては
たまらない快感だった。
将来のある可愛いフィギュアスケーターにこんなことをさせている。
そして、萌愛自身が、嬉しそうに、
気持ちよさそうに喘いでいる。
この事実が、たまらなかったーー
「はぁぁぁあああ♪
萌愛、、、オカシクなっちゃいそうぅ♡」
なおも激しく手を動かす萌愛。
興奮と快感は頂点に達しようとしていた。
「---萌愛ちゃん!いい加減にしなさい!」
コーチの怒鳴り声が響いた。
今まで以上に大きな怒鳴り声がーー。
会場がシンと静まりかえる。
「--あははぁ…
今、萌愛、気持ちいいところなんですぅ…」
だらしなく、座り込みながら答える萌愛。
コーチは涙をこらえて叫んだ。
今まで苦楽を共にしてきた大切な教え子。
萌愛であれば、オリンピックも夢じゃない。
そう信じて、今まで指導してきた。
なのにこの結果は一体なんなのか?
この有様は一体なんなのかー?
「萌愛ちゃん!
あなた、ゼッタイにオリンピックに行くって
言ってたでしょ!
今すぐ、そんな事をやめて戻ってきなさい!」
もう手遅れーー。
先ほどテレビ中継は打ち切られた。
だがもうーーー。
コーチにも、そんな事は分かっていた。
けれどもーーー。
だが、萌愛は微笑んだ
「うふふふふふ…
萌愛、そんなことどうでも良くなっちゃった!
だってぇ~こんなに気持ちいいんだもん あぁっ♡」
萌愛は自分の衣装を乱暴に引きちぎり始めた。
「萌愛ちゃん!ふざけないで!
今すぐ馬鹿なことはやめなさい!」
コーチが叫んだ。
だが、萌愛は自分の破けた衣装から
見える肌を見てうっとりした表情を浮かべた。
「はぁぁぁぁ…綺麗・・・・」
もう、萌愛にコーチの言葉など届いていなかった。
そしてーー
「ババアは黙ってて!」
萌愛が鋭い口調で叫んだーー。
コーチが涙を流し、泣き崩れた。
騒然とする会場。
だが、萌愛は自らの下着に手をかけ、
激しく自らを刺激し始めた
「ひっ…あぁっ…あああああああ!?
す、、、すごぉい!すごぉいよぉ♡」
萌愛がさらに激しく体を動かし、
恍惚の叫び声をあげた。
その時だった。
リンクに別の選手が乱入して、萌愛の元に近づいて行った。
萌愛のライバルの亜里沙だったーーー。
萌愛に近づいた亜里沙は、涙ぐんだ表情で
萌愛をビンタした。
「アンターーー馬鹿じゃないの!」
亜里沙が叫ぶと、萌愛は笑って亜里沙の方を見た。
「だってぇ…
萌愛の体、すご~~く 気持ちいいの!
ぜ~んぶ馬鹿らしくなっちゃった。
ホラ、亜里沙ちゃん みてぇ~
この素肌、興奮しない?」
亜里沙は血相を変えて叫んだ。
「バカ!バカ!バカ!
一緒にオリンピック行くって言ってたじゃないの!
どうして、どうしてこんなことするのよ!」
亜里沙が叫ぶと、萌愛がイヤらしい笑みを浮かべた
「---君も可愛いな」
萌愛が、そう呟いたーーーー。
「---何言ってるの…」
亜里沙が、気味の悪さを感じて後ずさる。
そして、萌愛は再びアソコを刺激し始めた
「もうダメ…ダメ…ダメぇ…
イク…イクよぉ!
私の、、、心が…快感に染まるぅ~♡」
萌愛が今まで以上に激しい動きで
体中をもてあそび始めた。
そして、、
「あっ、、、あぁぁぁぁ、、、すごっ、、、すごぉぉぉぉい♡
いやぁ、いや、、、気持ちイイ!
うっ、、、うああああああああぁぁぁぁん♡」
萌愛の脳内にーーー
”最高の快感”が行きわたったーー。
そして、、その快感は
萌愛の思考をもーーー塗りつぶしたーーーー。
萌愛がひときわ大きな喘ぎ声をあげると、
周囲に大量の液をまき散らせて、
絶頂に達した。
「ひゃ…ぁ…あっ…♡」
そしてそのまま萌愛はその場に倒れた。
「ちょ、、、ちょっと!」
亜里沙が叫ぶ。
すぐに警備員が駆け付け、
萌愛の体を起こした。
束ねられていた髪は乱れきり、
その表情はだらしなく歪んでいる。
そしてーー
美しかった衣装も既にボロボロで、
シミだらけになっていた。
抱き起された萌愛は意識を取り戻した。
しかしーーー
萌愛の思考は既に”快感”に塗りつぶされていた。
「えへへへへへぇ…気持ちイイよォ…
えへへ、えへへ、へへ…」
うっとりとした表情で意味のないうわごとを
呟く萌愛ーー。
もう、彼女は”氷上の妖精”などでは無かったーーーー。
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男の姿が、通路に突然現れたーー。
先ほどまで萌愛に憑依していた男だ。
運ばれていく萌愛の姿を見る。
「ぁぁぁぁあん・・・もっと…足りないよぉ~」
萌愛が甘い声を漏らしている。
男はその様子を見て、口元をゆがめた。
男が憑依するのに使った道具は、
憑依対象の体で絶頂に達した瞬間、
その憑依対象の脳にも影響を与える恐ろしい薬だった。
ありえないほどの快感が一気に脳に流れ込み、
本人の脳は快楽におぼれてしまうのだ。
「うふふふふ…ふふふふふふふふ」
警備員に連行される萌愛は
幸せそうな笑みを浮かべていたーーー。
男は思う。
”これがせめてもの優しさだー”と。
そのまま正気を取り戻せば、萌愛は恐らく絶望しただろう。
だが、今の快楽におぼれた萌愛はどうだろう。
とても、幸せそうじゃないかー。
連行されていく萌愛が見えなくなるまで、男は
その姿をじっと見つめていた。
そして、男はスケートリンクの方を見る。
立ち尽くす赤い衣装のフィギュアスケート選手、
亜里沙がそこには立っていた。
男は口元をゆがめたーーー。
だがーー
楽しみを一度に使うのは勿体ない。
この薬は高いのだからーーー。
「---亜里沙ちゃん、
君も、いつか萌愛ちゃんと同じ世界に行けるからね…」
男はそう言うと、一人、大会の会場を後にした。
その口に邪悪な笑みを浮かべながら・・・。
<完>
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コメント
続きは今のところ考えていませんが、
機会があれば書くこともあるかもしれないですネ!
あ、外伝で「萌愛のその後」はそう遠くないうちに
書くと思います^^
お読み頂きありがとうございました。
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