専務の陰謀により、女体化してしまった社長ー。
しかし、美少女になった社長は、
思わぬ展開を迎えることに…!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーみ、みんな、ありがとうー…」
女体化した藤森社長が、そう言い放つー
若林専務以外の幹部社員が、
”女体化した藤森社長”のことを信じて、支えるような
発言をしてくれたことに、
藤森社長は、心底安堵して、感謝の言葉を口にしていたー。
自信なさげな感じにお礼の言葉を口にしー、
少し照れくさそうにしているー。
”いつもの”の藤森社長の振る舞いであり、
別にいつもと何ら変わることはないー。
しかしー…
”美少女”になった藤森社長がそんな振る舞いをするとー
”ーーか、可愛いー…可愛すぎるっ…”
イケメンな開発部部長・公島は、内心でそう思いながら
”美少女になった藤森社長”を見つめるー。
「ーー礼には及びませんよー。
我々は、いつでも社長の味方ですー」
眼鏡をいじりながら、大泉常務が
いつものようにクールな感じで言うと、
藤森社長は「大泉常務ー…ありがとう」と、
嬉しそうに微笑んだー
「ーーー…!」
大泉常務は、顔を少しだけ赤らめながら
喜んでいるのか、メガネを意味もなく
何度も何度もかけ直し始めるー。
「ー体調に、異常はないか?」
”藤森社長”の先代時代から、社長の後ろ盾となっている
荒川副社長が心底心配そうにそう呟くー。
この場で”下心なし”で、心配しているのは
この荒川副社長だけだー。
「ーはいーありがとうございますー」
女体化した藤森社長がそう言うと、
その様子を不満そうに見つめていた若林専務が声を上げたー。
「しかしー、そ、その子が社長だったとしてー、
その姿では、社長業は務まりますまいー!」
若林専務の言葉に、
松木経営企画部長、梶岡本部長、公島開発部長、大泉常務が振り返るー。
「と、言いますと?」
大泉常務が眼鏡をかけ直しながらそう言葉を口にするー。
「ー主要な取引先にどう説明する気だ?
社長が女の子になりました、とでも言うのか?
誰がそんな言葉を信じる!?
投資家たちはどう判断をするー!?
うちの会社が傾く可能性だってあるんだぞ!?」
若林専務がそう言うと、
怯えたような表情を浮かべる藤森社長ー
いつも、そういう表情を浮かべることは多くー
決して”あざとさ”を意識してやってるわけではないー。
だが、それを見た松木経営企画部長は
”この子を守りたい!”という使命感に駆られて
言葉を口にしたー。
「それをお支えするのが、我々の役目でしょう?
違いますかね?」
狡猾な雰囲気の松木経営企画部長の
低く、響く声に少し気圧される若林専務ー
「ーーそれはそうだが、限度と言うものがあるー
こうなった以上、社長を交代するしか、会社を存続させる方法はー」
若林専務がなおも食い下がると、
松木経営企画部長は失笑したー。
「ーー自分が社長になりたいだけでは、ないですかね?」
と、笑みを浮かべながらー
「なっー!」
若林専務は顔を真っ赤にしながら、
狼狽えるー
”こいつらー、昨日まで私の味方だったではないか!”と、
そう思いながら、必死に言葉を口にするー
「違う!だが、会社を守るためであればー、私はー」
「だまらっしゃい」
松木経営企画部長が言葉を遮って、迫力のある声で
そう言い放つー
「ー社長がこのような御姿になられたら
支えるのが、我々の役目ー
皆さん、そうですな?」
松木経営企画部長が、
他の幹部たちを見ながらそう言い放つと、
大泉常務も、梶岡本部長も、公島開発部長も
すぐに頷いたー
「ぐっー…!」
若林専務が悔しそうに表情を歪めるー。
社長が”美少女”になってしまったことでー、
逆に、社長に味方する人間が増えてしまいー、
若林専務の”会社乗っ取り”の計画は
無残にも失敗してしまうのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーー社長ー
その御姿で、その服装と言うのはちょっとー」
社長室に戻った美少女になった藤森社長に対して、
公島開発部長がそう呟くー。
女体化したことに気付き、慌てて会社にやってきたからかー、
かなり無理のある格好で、
服のサイズも合っていないー。
「ーー…そ、それはー…確かにー」
恥ずかしそうに俯く藤森社長ー
”か…可愛いー”
公島開発部長は心の中でそう思いながら、
「ー我々にお任せくださいー」
と、言葉を口にすると、
すぐに服を用意するために、梶岡本部長たちが動き出すー。
やがてー、
”藤森社長”のために、たくさんの服が持ち込まれたー。
「~~~~~~~」
藤森社長はそれを見て、顔を真っ赤にするー
公島開発部長たちが用意したのは
全部”可愛い感じの服装”ばかりだったのだー。
「ーーーーこ、これはー…」
そして、その中の一つー…
ボンテージを見て、藤森社長は顔を真っ赤にするー
「こ、これはー… え…」
初々しいようなー、そんな恥じらいを見せる
美少女になった藤森社長を見て、
公島部長が鼻血を噴き出してその場に倒れ込むと、
松木経営企画部長は呆れ顔で首を横に振るー
「ーこ…これはさすがにー……場違いなようなー」
藤森社長が恥ずかしそうに言うと、
松木経営企画部長は「おい!社長が困ってるぞ!誰だこんな服を用意したのは!」と、
ボンテージを手にしながら叫ぶー。
全員ー
下心で可愛い服を用意したが、
ここまで露骨に、下心丸出しなものを用意するなんてー、
と、松木経営企画部長は”とんだバカもいたもんだ”と、呆れるー。
「ーーわ、私がー…」
気弱そうなおじさん・梶岡本部長が照れくさそうに言うと、
「バカ野郎!社長が困らせるな!」と、ボンテージを梶岡本部長に投げつけてー
社長のほうを見つめたー
「ー申し訳ありません社長ー。
大変失礼いたしましたー」
そう言うと、松木経営企画部長は、
「ーとりあえず、サイズの合うものー、今の御姿にふさわしいものを
我々で選びましたー。
社長のお好きなものをお選びくださいー」
と、丁寧な口調で言葉を口にしたー
眼鏡をいじりながら、背後で見ていた大泉常務が心の中で呟くー
”私が用意させたアイドル風の衣装を着てくれ!”
とー。
松木経営企画部長も、社長と話しながら
”ーゴスロリこそ正義ー”と、自分が用意したゴスロリ風の衣装を
見つめながら呟くー。
”社長はきっと、僕が用意したメイド服を気に入って下さるー”
イケメン開発部長・公島が内心でそう思いながら
言葉を口にするー。
だがーーー
「じ、じゃあ、これでー…」
と、社長が選んだのはー、
ブレザーとスカート…
高校の制服のような服だったー。
”ーーぐっ!?”
”ーーぼ、僕のチョイスがー”
”あぁぁぁぁ…私のアイドルぅ!”
松木経営企画部長、公島開発部長、大泉常務が
それぞれ内心でそう叫ぶとー、
「こ、この服を用意したのは、誰だ!?」
と、松木経営企画部長が叫んだー。
「ーーあぁ、それはー…私ですー」
藤森社長の後ろ盾でもある”荒川副社長ー”
女体化の陰謀に関わっていない副社長が
丁寧な口調で言葉を口にしたー。
「ー申し訳ないー。
急だったもので、娘の制服のお古しかなくてー。
娘からもいらないと言われていますしー
既に娘の高校はとっくに廃校になっている故ー、
とりあえずそれが使えるかとー」
荒川副社長がそれだけ言うと、
「ありがとうー。荒川副社長」と、
嬉しそうに藤森社長は言葉を口にしたー。
「いえいえ」
全く下心なく、単に”すぐに用意できるもの”を会社近くの自宅から
用意してきた荒川副社長ー。
松木経営企画部長は悔しそうに
「ーーわ、わ、私のゴスロリがー」と、その場に崩れ落ちたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーー表向きは、”藤森勝彦社長の娘”と言うことにしておきます」
優れた頭脳を持つ大泉常務が眼鏡をいじりながら言うー。
流石に、世間に女体化したと伝えるのは無理があるとの判断で、
藤森社長の”娘”が、会社を継いだということにして、
上手くその流れを作ったー。
「一応、”藤森 香織(ふじもり かおり)”という名前を
ご用意しておいたのでー、
公の場ではそのように、お願いいたしますー」
大泉常務の言葉に、
藤森社長は「な…何から何までありがとうー」と、
OLのようなスーツ姿で言葉を口にしたー
藤森社長に報告を終えると
大泉常務と、隣にいた開発部部長の公島が頭を下げて
そのまま立ち去っていくー。
「ーーあぁ…美しいー…」
公島開発部長は、イケメンな表情に歪んだ笑みを浮かべながら呟くー。
「ースーツの上からでも分かるスタイルの良さー
それでいてあの自信のない振る舞いと、着飾らない様子が
より一層の美を演出するー…!」
一人でブツブツと呟きながら興奮した様子の
公島開発部長は、社長室のほうを見つめながら
一人で「この公島ー、あなたに永遠の忠誠を誓いましょうー」と、
ブツブツと言葉を口にしたー
「ーーん?どうかしましたか?」
前を歩いていた大泉常務が眼鏡をいじりながら言葉を口にするー。
「あぁ、いえー、
僕が命を捧げるべきお方が見つかった、と思っていただけですよー」
公島開発部長はそう呟くと、静かに笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーーー」
若林専務は、不満そうな表情を浮かべながら、
他の幹部たちの話を聞いていたー。
そして、口を開くー
「くそっ!お前たち…!
今まで”あなたこそ社長にふさわしい”なんて言っておきながらー
裏切ったな!」
若林専務がそう言い放つと、
大泉常務が眼鏡をいじりながら笑うー
「ーー専務ー。可愛いは正義ですよ」
とー
「ーふ、ふざけるな!あんな小娘に何ができる!」
若林専務が叫ぶー
「専務ー。”見た目は小娘”でも、彼女は”藤森社長”ですー。
確かに藤森社長はオドオドしていて頼りなかったー
でも、今は”守ってあげたいと思えるような可愛さを手に入れた”
見た目は小娘でも、中身は仮にも社長だー。
単なる小娘と一緒にしちゃ、いけないー」
狡猾な雰囲気の松木経営企画部長がそう言うと、
「なぁ、梶岡」と、梶岡本部長のほうを見て言うー。
「はいっ!全く、その通りですー」
気弱な梶岡本部長はハンカチで額を拭きながらそう呟くー
「ところで常務ー
どうして、社長の”表向きの名前”が”香織”なんですかねー?
俺は”由香里”の方がいいと思うんですけどねー」
松木経営企画部長の言葉に、
大泉常務はクールな表情を少しだけ崩しながら
恥ずかしそうに眼鏡をいじり始めたー
「ーーー…わ、私の初恋の子の名前が香織でー」
大泉常務がそう言うと、
「ははははっ!初恋の子の名前を社長につけて代わりにしてるってことですか」
と、松木経営企画部長が笑うー。
「ーで、その”香織”ちゃんとはどうなったんです?」
松木経営企画部長が煙草の火を消しながらそう言うと、
「ーーその…告白すらできなかったー」と、
大泉常務は恥ずかしそうに言葉を口にしたー。
「ーそう言いながら、松木部長のアイデアのー
”由香里”でしたっけ?
それも、初恋の相手の名前だったりするんじゃないですか?」
若手のイケメン開発部長・公島が揶揄う様にして言うと、
松木経営企画部長は笑ったー
「ー”由香里”は妹の名前だー」
とー。
「ーーーーーーー」
楽しそうに”女体化した藤森社長”のことを話す幹部連中を見て
若林専務はギリギリと歯ぎしりをすると、
”私はー…諦めないぞー…”と、うんざりした様子でその場を後にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ほ、本当にー?
そ、それはよかったー…!」
美少女になった藤森社長が嬉しそうに笑うー
”女体化”してから、
会社の業績が上向きになり始めたのだー
”ブレイン”的役割を担う大泉常務や、松木経営企画部長が、
”可愛い女社長”を武器に、色々な展開を始めて
会社の業績が、かつてないほどに回復していたー。
その報告を受けて
嬉しそうに微笑む藤森社長ー
”かわいいー”
”美しいー”
”ーーへへへへ”
”ーあぁ、一生ついていきますー”
藤森社長自身の反応は”女体化する前”と特に変わっていないのだがー、
今の社長はとても可愛いー。
幹部たちが、心の中で”喜ぶ社長”を見て、
内心でそれぞれそんな風に思うのだったー
がー…
若林専務は、開発部の技術を密かに使いー
”改良型の女体化薬”を用意していたー。
今度こそ、藤森社長を蹴落とすためにー。
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
次回が最終回デス~!☆
なんだかこのまま梅雨入りしてしまう
地方が多そうな天気予報ですネ~!
髪がジメジメする季節がまたやってきたのデス…
コメント
スゴいスゴい展開になってきました笑
どこかの組織の幹部達も個性的でしたが…
この会社の幹部達も別な意味で優秀ですネ( *´艸`)笑
結局OLスーツにしたんですネ!
さすがにボンテージは…笑
ボンテージ衣装着た女性が社長のデスクに…笑
女の子って高校の制服、大事に保管してる率高いですネ☆
自分も無名◯さんになった時1回はJKの制服を可愛くちょいギャル風に着こなして可愛く系のメイクしたいのデス笑
笑~★
色々な組織の幹部たちが個性的に…★!
制服を着れなくならないように、
私の身体で食べるときは注意デス~★!!
無名さんの書く小説はジャンルもキャラも幅広いし無名さん物知りですし細かい描写や情景もリアルなのでイメージしやすいデス☆
この会社の幹部の方々もキャラがオモシロイのですが仕事の方はしっかりしてるでしょう!笑
某、組織の幹部の方々もキャラ成り立っていて好きデス★笑
食べ物の制限は普段からしてるので大丈夫ですよ笑
30歳まではたくさん食べても太らなかったですが30歳過ぎてから痩せずらくなりました泣笑
20時、以降はお菓子など間食しないデス笑
カラダに合った食事や量にしないとデスね☆
コスプレじゃなくリアルなJKの制服サイコーですネ!\(^o^)/笑
JKの制服はサラサラヘアーがサイコーです☆笑
無名さんの手や指でサラサラヘアー触りたいのデス笑
爪は気を付けます笑
梅雨はサラサラヘアーの敵なので
梅雨よ~消えてしまうのだぁ~~~っ!笑
わわ~!☆
30の壁…★
私もそうなったときには気を付けないとですネ~!
…あ、でもあまり年齢を重ねちゃうと
制服は別の意味でだんだん苦しくなってくるのデス~!!
個人差があるので太らない人もいますよ!
同窓会で当時イケメンだった人が肥えすぎてわからなかったり笑
当時のあの娘がオバちゃんになってたりとか自分の世代になるとオモシロイですよ笑
自分は元々めちゃ痩せて高校の時には48キロの時ありました笑
今がちょうどいいかもですネ笑
自分は20前半の時から老化を遅れせる活性酸素を除去してるから年齢を当たられたことはないです笑
最近テレビでも活性酸素は老化の原因ってやってました!
無名さん美脚ですし体型も変わってないので維持できたらサイコーですよネ☆
無名さんが30になる前に3回くらい無名さんになってJKの制服着たいデス笑
30超えてもこっそり着るかもデス笑
そのギャップがまたステキかも\(☆o☆)/
自分はリアルJKには興味ないのデス笑
笑~☆
まだまだ体形維持を頑張るのデス~!
もちろん、健康も大事にしないといけないですネ~!☆
健康な身体じゃないと、憑依需要(?)が
なくなってしまうのデス~!
そうですネ!
健康と美容は比例してますよね☆
もちろん美味しい物も食べますが自分は30なってから健康体になるような食べ物や飲み物も飲むようになりました笑
自分は病気などないので健康なので入れ替わる時は安心してくださいネ笑
一昨日、自分でたらこパスタ作って食べました☆
美味しかったデス♪♪
無名さんのカラダでたらこパスタ食べてみたいデス笑
定期的に無名さんになってオシャレしたいのでもちろんパスタは適量デス笑
テーブルの下で美脚に触りながら笑
あぁ…幸せで贅沢な一時~ひととき~笑
わわ!~★パスタ!
健康な身体は素敵ですネ~!☆
私の身体で食べたらきっと、
味覚の違いも楽しむことができるのデス~!
はいっ(^o^ゞ
味覚の違いと美脚に酔いしれたいのデスぅ~~~っ!☆笑