悪の組織・ゼウス。
ヒーローたちは果敢に立ち向かった。
しかし、ヒーローたちの紅一点”イエロー”が
悪に魅入られてしまい、ヒーローたちと敵対。
結果、ヒーローたちは全滅してしまった。そして…
※歪められたヒロインの続編です!
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海岸沿い大勢の警察官たちが集結していた。
悪の組織・ゼウスの大幹部の一人が
ここに現れたという情報があったからだー。
警官隊100名。
政府が秘密裏に組織したヒーローたちは、数か月前の戦いで
全滅してしまった。
イエロー=恵麻が、悪の心に憑依されてしまい、
仲間を裏切った結果、
グリーンとレッドは死亡、唯一生き延びたブルーも、
バーのマスターとして人間たちの動向を探っていた
ゼウスの大幹部・ハデスによって、命を奪われてしまった。
ヒーロー全滅後は、警察や自衛隊が対応に
当たっていたが、ゼウスの勢いはますばかりだった。
「---釣れたわね」
妖艶な格好をしたゼウスの女幹部・アルテミスが笑う。
”ここにゼウスの大幹部が居る”という情報は
警官隊たちを釣る為の罠だった。
ゼウスの4人の大幹部が笑うー
フードを被った怪しげな男・アレス。
バーのマスターに化けている男・ハデス。
妖艶な女幹部・アルテミスー
そしてー
「うふふ・・・♡ 愚かな人間たち」
ヒーローとして数か月前まで戦っていた
少女・恵麻は、妖艶な姿で、
そこに立っていた。
今はアテナと名乗り、
身も、心もゼウスの大幹部に成り果ててしまった。
「--いたぞ!」
「--よ、4人だと?」
警官隊たちが叫ぶ。
「かまうな!撃て!」
100人の警察官が、息の合った連携で
順番に銃撃を加えていく。
しかしー
「-ー俺に任せろ」
フードの男・アレスがそう言うと、
ブラックホールのようなものを発生させて、
全ての銃弾を吸収した。
アレスは異次元空間に干渉する力を持っていたー。
「--何人やれるか。勝負ね」
アルテミスがそう言うと、
ゼウス大幹部たちは、4方向に分かれて、
警官たちを襲い始めた。
サーベルや日本刀で応戦する警官たちー
しかしー
「--ははっ!そんなものじゃ
アタシたちは止められない!」
弓と剣が一体化したかのような武器を振るい、
警官隊をなぎ倒していくアルテミス。
「---はぁ…!」
アレスがブラックホールのようなものを発生させて
警官隊をその中に吸い込んでいく。
「---ククク…脆弱なものだね!」
人のよさそうな髭のおじさんの風貌をしたハデスが、
異形の手で、警察官を握りつぶしていく。
そしてー
最後の一人になった。
「ひぃ…」
警官隊の隊長がおびえた様子で、
目の前にいる女性を見る。
腰に手を当てながら
鞭のようなものを持って、
警官を見つめる女性ー
「--き…君は…え、、、恵麻ちゃん…じゃないか?」
警官が言った。
イエロー=恵麻のことを知っている警官は
その豹変ぶりに驚く
「--クス…恵麻?
そんな惨めな名前は捨てたー」
恵麻だった女は言う。
「--わたしは、アテナー。
ゼウス様に身も、心も捧げたの!」
そう言うと、狂気的な笑みを浮かべて
その警官にトドメを刺したー。
「--もう、誰もわたしたちを止められないー」
アテナは嬉しそうにそう微笑むと、
他の大幹部たちと共に姿を消した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「----!!」
ある男は、とある病室で目を覚ましたー。
彼の名は、真治(しんじ)-。
「お、俺は・・・」
彼は周囲を見渡す。
そこには、ヒーロー達を統括する秘密機関の男が
立っていた。
「---久しぶりだね、真治くん」
彼は言った。
真治ー。
彼は、”ブラック”として、
レッドたちと共に戦っていたヒーローだった。
しかし、イエロー=恵麻が悪に染まり、
レッド、グリーン、ブルーの3人が命を落とした戦いの
2ヶ月前ー
ゼウスの大幹部の一人・へパイストスと
相打ちになるカタチで、
へパイストスが潜んでいた工場の大爆発に
巻き込まれて死亡したー
と思われていた。
しかし、彼は死んでおらず、瀕死の状態でこん睡状態ながら
生き延びていたのだ。
あれから半年近くが流れたー
そして、今日、ようやく真治=ブラックは意識を取り戻したのだった。
「--半年間、眠っていたよ」
男が言うと、真治は叫んだ。
「--み、みんなは?ゼウスは?」
そう言うと、男は首を振る。
「--君が寝ている間に、全滅してしまった。
レッドも・・・グリーンも・・・ブルーも・・・」
その言葉にブラック=真治は叫んだ。
「な・・・い、、イエローは!恵麻はどうしたんですか!?」
真治は叫ぶ。
真治は、恵麻と同じ大学に通っていた大学生で、
恵麻の幼馴染でもあった人物。
恵麻に好意を抱いていたブルー以上に、
恵麻とは親しい人物だった。
「---彼女は…」
男が首を振る
「---お、教えてください!」
真治=ブラックが叫ぶと、
男はブラックにその真実を告げた。
恵麻は闇に憑依されて、
悪に堕ちてしまったこと。
そしてー
恵麻自身がグリーンやレッドの死の原因を
作ったことをー。
「---そんな」
真治は唖然とした。
自分が生死の境をさまよっていた間に、
そんなことがあったなんてー
優しかったイエロー=恵麻の姿が目に浮かぶ。
「-----これが、今の彼女だ」
男は悲しそうな表情で、近くのスクリーンに
アテナと化したイエローの姿を写しだした。
嬉々として人の命を奪っている彼女の姿が
そこにはあった。
「くそっ…!」
ブラックは壁を叩いた。
「--治療の際に、君にはさらなる改造を施した」
男が言うー。
元々、レッドらヒーローたちは、
ゼウスとの戦いのために、特殊機関が改造を
施すことで、特殊な力を手に入れた人間たちだー。
そしてー
ブラックの治療の際に、特殊機関は
特殊なナノマシンを体内に入れ込んだ。
「---力が、みなぎる」
真治が言う。
「--試作段階の力だー。
その力を使えば、今までの10倍の力を
出すことができる」
男はそう言うと、ブラックの方を見た。
「---だが、その力を使えば、
君の命が蝕まれていくことになる」
男が言うと、
ブラックは微笑んだ。
「--元々俺は、一度死んだようなものです。
そんなこと、恐れません」
そう言うと、ブラックは立ち上がった。
「どこへー?」
特殊機関の男が言うと、
ブラック=真治は振り返って笑みを浮かべた。
「決まってるじゃないですか。
恵麻を救うためー、
そして、ゼウスから世界を救うためー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--いらっしゃい」
おしゃれなバーの店主は、
入ってきたお客を笑顔で出迎えた。
人間界の情報を探るため、
ここにバーを構えて、情報を収集している
ゼウスの大幹部・ハデス。
ブルーを殺した張本人でもある男だ。
「---!!」
ハデスは目を見開いた。
「---よぉ、マスター」
そこには、死んだはずのブラック=真治が居た。
ゼウスたちも、レッドたちも、
半年前の戦いで、
ブラックは死んだと思っていた。
特殊機関が瀕死状態のブラックを回収し、
半年かけて蘇生したなどと、
誰も思わなかった。
「---どうだい?人間界は?」
ブラックは言った。
「----貴様…!」
バーのマスターとしての優しい笑みを脱ぎ捨てて、
憎悪の表情を浮かべるハデス。
「---まんまと騙されてたよ、あんたに。
だが、もう猿芝居は終わりだ」
このバーは、ブラックも含む、ヒーローたちの
行きつけのバーでもあった。
まさか、バーのマスターがゼウスの大幹部だとは
知らずに。
「-----!」
ハデスが右腕を異形の姿に変貌させ、
ブラックに襲い掛かった。
しかしー
ハデスは一瞬で、ブラックに投げ飛ばされると、
カウンタ-の背後の、グラスが置いてある棚に
直撃して、大きな音を立てて、床に転がった。
「ぐああ!」
悲鳴をあげるハデス。
「--さて、案内してもらおうか!貴様らのアジトに!」
ブラックは、ハデスの腕をねじりながら、そう叫んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゼウス本部ー
異次元空間と人間界の狭間に存在する
その場所では
”侵入者”を察知していた。
ゼウス副官の”ポセイドン”が不気味な笑みを
浮かべる。
「---侵入者だ」
モニターには、
ブラックと、先導させられているハデスの姿があった。
「---恵麻よ…貴様のかつてのお友達のようだが?」
フードの男・アレスが笑いながら言うと、
恵麻=アテナは不愉快そうに言った。
「昔の話よ。
今の私はゼウス様の忠実なしもべ」
彼女はそう言うと、
不気味にほほ笑んだ。
「--ーーーーー」
モニターに映るブラックの姿を見つめる。
幼馴染のブラックを見て、
何か感じるものがあるのか、
彼女の瞳は、無意識のうちに震えていた。
「---おや?どうしたんだい?」
女幹部のアルテミスが笑う。
「---昔の仲間を見て、何か思うところでも?」
アルテミスが茶化すようにして言うと、
恵麻=アテナは叫んだ。
「バカにするな!私はゼウス様の忠実なしもべよ!」
彼女がそう叫ぶと、
アルテミスは微笑んだ。
「--ま、無理する必要はないわ。
アタシが、片づけてあげる」
そう言うと、アルテミスは、指令室から立ち去って行った。
「---し、、、真治…」
モニターを見ながら、
かつてはイエローだった女患幹部・アテナは複雑そうにつぶやいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--ここがアジトか」
ブラックが言うと、
案内をさせられていたハデスが右腕を変形させて、
ブラックに襲い掛かった。
しかしー
ブラックが激しい光を放つと、
ハデスは遠くまで吹き飛ばされた。
「---はっ!」
ハデスが顔をあげたその時には
手遅れだった。
高速でジャンプしたブラックが、
ハデスにめがけて強力な風をまとったキックを繰り出していたー
ハデスはそのキックに貫かれて爆散しー
最後を遂げた。
「--おやおや」
聞き覚えのある声が聞こえて
ブラックは前を見る。
「---アルテミス…」
ブラックも、これまで何度も対峙してきた大幹部・アルテミスの
姿があった。
妖艶な女幹部のアルテミスは笑う。
「--幼馴染の恵麻ちゃんを取り戻しに来たのかい?」
アルテミスは腰に手を当てながら
バカにした様子でほほ笑んだ。
「--貴様ら…恵麻の心を弄びやがって!」
ブラックが叫ぶと、アルテミスは笑う。
「あの子はー、ゼウス様に忠誠を誓ったの。
もう、アンタの声は届かない」
そう言うと、アルテミスは、剣と弓が混じったかのような
武器を取り出した。
「--ま、アンタは、あの子に会う前にー
ここでアタシに殺されるのさ!」
そう言うと、アルテミスは、炎をまとった
弓を連射し始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・」
モニターを見ていたアテナ=恵麻が
苛立った様子で指令室から
出て行こうとする。
それを、フードの男、
大幹部の一人・アレスが止めた。
「--どうした?あの男が気になるか?」
笑みを浮かべるアレス。
「--バカにするな!
私、自らの手で愚かな人間に
引導を渡してやろうとしただけだ!」
彼女がそう叫ぶと、
アレスは微笑む。
「そうか。なら、俺も同行しよう」
アレスは、アテナとなったイエローが、
幼馴染のブラックと対峙することで、
人の心を取り戻すのではないかと危惧していた。
もしもー
もしもそうなったら
ブラックもろとも、この女を始末するー
「勝手にしろ」
恵麻=アテナはそう叫びながら
指令室を後にした。
ゼウスの副官のポセイドンは、
モニターを見つめる。
そのモニターでは、
アルテミスがブラックに投げ飛ばされて、
侵入者排除用のトラップの串刺しになって
絶命する瞬間が映し出されていたー
「---ほぅ」
ポセイドンは、不気味な微笑みを浮かべて、
モニターに映るブラックを凝視した・・・。
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
リクエストにより実現した「歪められたヒロイン」の続編です!
果たして、敵になってしまった、イエローを救うことは
できるのでしょうか!
明日をお楽しみに~!

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