<女体化>極悪人の俺が美少女になっちゃった③~選択~(完)

突然美少女になってしまった
極悪非道の男ー。

そんな彼に、待ち受ける未来とは…?

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裏路地の空き地に連れて来られた岩男は、
可愛らしいピンクと白の模様のスカートを押さえながら、
”銀狼”の構成員たちを睨みつけたー。

「ーーへへへ そんな顔で睨まれても、迫力ないぜ?」
銀狼の構成員たちの一人が言うと、
「ーー話はなんだ?」と、可愛い声で岩男は
呟いたー。

「ーーへへへ…いやぁ…そんな美少女になっちゃってさぁ…
 いったい、どうやったんだ?」

”銀狼”の男が言うと、
岩男は不機嫌そうに「好きでなったんじゃねぇ」と、返事をするー。

「本当に…そうなのかなぁ?」
銀狼の次期幹部候補の一人、加司山(かじやま)が、イヤらしい笑みを
浮かべながら岩男の方に近付くー

「ーーだったら、なんで、こんなかわいい服装、してるんだ?」
加司山が、馬鹿にするような口調で呟くー

「ー俺の弟分が、勝手に持って来たんだ」
岩男が、うんざりした様子でそう返事をするー。

しかし、加司山はなおも面白そうに続けたー。

「でも、それを着たんだろ?」
とー。

「ーーうるせぇ!何が言いたい!?」
岩男はそう呟くと、
加司山は笑みを浮かべたー。

「ー俺たちと手を組まないか?
 あんたの、”極悪”っぷりは俺らも一目置いてるー。

 それにー
 今なら”その身体”を使えば、もっともっと、
 なんだってできるだろ?

 極悪非道の男、黒木岩男が、
 美少女の姿になったー。

 まさに、鬼に金棒じゃねぇか」

加司山の言葉に、岩男は、首を横に振ったー

「ー俺は好きでこうなったんじゃー」

「ーーーほんとうに?」
加司山が、岩男の胸に突然触れるー。

「ーーんっ…」
思わず変な声を出しそうになってしまう岩男ー。

「ーほらほらほらほらぁ」
加司山がニヤニヤしながら岩男の胸を揉むー。

周囲の”銀狼”構成員たちがニヤニヤしながら
岩男のほうを見つめるー。

「ー本当は、感じちゃってるんだろ?
 どうだい?俺にも教えてくれよー
 女の子として、胸を男に揉まれる気持ちをーーさ…」
ニヤニヤしながら、ペロリと女体化した岩男の耳元を舐める加司山ー

「ー調子に乗るんじゃねぇ」

岩男が叫ぶー。
そして、加司山の腹部に強烈な蹴りを食らわせるー。

「ぐっおっ!?」
あまりの痛みにその場に蹲る加司山ー。

「ーーーテメェ!やりやがったな!」
銀狼の構成員たちが一斉に叫ぶー

岩男は、スカートをふわふわさせながら、
回し蹴りを銀狼の構成員にたたきつけ、
さらには、グーで他の構成員を殴り倒すー。

まさに”無敵”ー
”一匹狼”である岩男を、
集団である”銀狼”ですら、今までどうすることもできなかったことが
頷けるぐらいの、機敏な動きだったー。

しかしー

「ーそいつを捕まえろ!」
苦しんでいた加司山が立ち上がると、
銀狼の構成員が岩男の両手をそれぞれ掴んだー。

岩男は「ーーテメェらごときに俺を捕まえられると思ったか!」と
可愛い声で叫びながら、自分の右手と左手を掴んでいる
銀狼の構成員たちを投げ飛ばそうとしたー。

がー

「ー!?!?!?!?!?」
いつもだったら、このぐらい簡単なことー

の、はずだったー。

だがー
身体が思うように動かないー

「なっ…にっ?」
”こいつら、そんな馬鹿力なのか?”
と、岩男が困惑するー。

腕にしがみついた二人の男をそまま振り回して
地面にたたきつけることぐらい、岩男からすれば
造作もないことだったー…はずだー。

「ーーーくっ…!」
身動きが取れなくなった岩男は、笑みを浮かべながら
近付いてくる加司山のほうを見つめるー。

「ーーーーーーへへへ…分からないか?」
加司山はそう言うと、岩男の華奢な腕を掴んで、笑うー。

「ーーこんなか弱い手で、大の男どもを振り払えるとでも
 思ったのか?」

加司山の言葉に、岩男は自分の腕を見つめるー。

「ーー中身は黒木岩男ー、お前であってもー
 今の自分の身体は”華奢な美少女”であることをー
 まだちゃんと、理解できてないようだなぁ?」

「くそっ!離せ!ふざけるな!
 テメェら全員、タダで済むと思うなよ!」
岩男が必死に叫ぶー。

けれどー
その声におじけづく人間は、誰もいなかったー。

「ーー黒木岩男ー
 お前がメスの声であんあん鳴いてくれるのが、
 本当に楽しみだよー」

岩男に対してそう耳打ちをすると、
加司山は「連れていけ」と、そう部下たちに指示をしたー

「離せ…!離せっ!」
もがく岩男ー。

「ーーっと!」
加司山が、手を挙げて部下たちに合図をするー。

「裏路地の中まで車を持ってこいー。
 人目につかないように、そいつを車に乗せて運ぶんだ」

そう指示をすると、部下たちの数名が首を傾げるー。

「ーーーははは、”そんな可愛らしい女の子”を
 無理やり連行してるのを見られたら
 誤解を招くからなー。
 
 なるべく人目につかないように運ぶんだー」

加司山は、指示にそう付け加えたー。

”普段の岩男”を連行しているなら、
ある程度見られても、誰も近寄ろうとしないだろうし、
関わろうともしないだろうが、
”女体化して美少女になった岩男”なら、話は別だー。

すぐに、”通報”されるだろうー。

そう考えての、加司山の指示だったー。

「ーーあとでたっぷり可愛がってやるからなー」
加司山はそう言うと、そのまま部下たちと共に、
”銀狼”のアジトへと向かったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー兄貴…どこ行っちゃったんだよ…」
弟分の甚助がそう呟くと、
岩男が居候していたバーのマスター・酒井が
甚助の方を見つめるー。

「ーーー」
その時だったー。
電話が鳴るー。

バーのマスター・酒井が電話に出て、
少し話をすると、
「岩男からだー」と、甚助のほうを見て、
甚助に向かって言葉を続けたー。

「岩男が”銀狼”に捕まったらしいー
 場所はー…」
酒井が伝えると、甚助は「あいつら…兄貴を!」と、叫ぶー。

「ーーおい!待て!」
店から飛び出していく甚助に向かってそう叫んだ酒井ー。

しかしー、
甚助の姿が見えなくなると、酒井は一人、意味深な笑みを浮かべたー。

岩男とは、昔からの付き合いー。
だが、岩男は”いつまでも居候”をして、
酒井にとって、邪魔者になりつつあったー。

そこで、酒井は”取引”をしたー。
”銀狼”との取引だー。

”岩男を女にしてお前たちに売却する”という取引ー

”本当に、そんなことができるのか?”と、
銀狼の次期幹部候補・加司山は驚いていたー。

がー、酒井にはできるー。
海外から取り寄せた”性別を変える薬”
それを、バーの酒に混ぜて、岩男に飲ませたのだー。

製造方法は、酒井も知らないー。

聞いた話によると、
性別が生きているうちに変わるクマノミの仲間たちから
着想を得て、生み出された闇の薬なのだというー。

「ーーー岩男ー…
 俺はお前のことを気に入っていたー。
 だが、ずっと居候されちゃ、俺も、迷惑なんでなー」

酒井はそう呟くと、グラスを拭きながら呟いたー

「ーついでに、あのおまけも、なー」
とー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー あっ…ぁ…♡ あっ…♡ んぁぁあっあぁ♡」

女体化した岩男が、喘ぐのを見つめながら
加司山は笑みを浮かべるー。

「ークククー
 いいぞ、もっとやれ」

部下にそう指示をすると、
拘束した岩男の身体を大人のおもちゃで刺激していくー

「ーーぁぁぁ♡ ぁ♡ ぁ♡ あ♡ ぁ♡」
女体化した岩男が身体をビクンビクンさせながら気持ちよさそうな声を出すー。

「ーどうだ?黒木岩男ー。
 気持ちイイか?教えてくれよー 俺にも女の快感をー
 喘ぎ声ってのを出す時は、どんな感覚なんだ?え?」

「ーーーく…ぅ…」
岩男が、加司山を睨みつけるー。

加司山は少しだけ笑うと、「まぁいいー。そろそろイクところを見せてくれよー」
と、呟き、さらにニヤニヤしながら言葉を付け加えるー。

「ーーおら!この可愛い子をイカせてやれ!」

加司山がそう言うと、子分たちがニヤニヤしながら
岩男の身体を弄び始めるー

響き渡る岩男の喘ぎ声を聞きながら
加司山は悦に浸るー

「ーへへへへ…極悪人として名を馳せたお前がー
 そんな格好で、気持ちよさそうに鳴いているー
 たまんねぇなー。

 でもよー
 俺はお前に感謝してるんだぜ?」

岩男が絶頂を迎えるのを見つめながら、加司山はニヤリと笑って、
「ーーあ~~あ~…どうだ?気持ちよかったか?教えてくれよ?」
と、岩男の顔を触るー。

甘い息を吐き出すのがやっとという様子の岩男を見て、
加司山は「気持ちよすぎて女の快感に目覚めちまったのか?」と
笑みを浮かべるー

岩男は、自分の極悪人としてのプライドを粉々に打ち砕かれたのと同時に、
あまりの快感に身を委ねそうになっていたー。

「ーーへへへ…おい!あれを貸せ!」
加司山が部下に向かって叫ぶー。

「ーお前には、散々、俺たち”銀狼”は苦しめられてきたからなー。
 ちょっと、痛い目を見てもらおうかー」

加司山が部下からスタンガンを受け取ると笑みを浮かべるー

「ー出たぜ!加司山さんの悪い癖が!」
「ー加司山さん、可愛いものを見ると、傷めつけたくなっちゃう性格だもんなぁ」
「ーこの前のウーパールーパーも悲惨だったよなぁ」
子分たちが加司山のことをニヤニヤしながら呟くー

「一度やってみたかったんだよー。
 美少女を拷問ってやつをー」

笑みを浮かべる加司山ー。

加司山はスタンガンを岩男に押し付けてー
悲鳴を上げる岩男を満足そうに見つめるー

「ーーんっん~~~可愛い悲鳴だー」

何度も何度もスタンガンを当てながら、
加司山が笑うー。

「ありがとうな。黒木岩男ー。
 お前が、幹部連中を痛めつけて、失脚させてくれたおかげで、
 俺のような人間に幹部候補の席が回ってきたんだからよー

 俺はじきに幹部に出世するー。
 どうだ?俺の女にならねぇか?

 なんならー、
 毎日女としての快感を、味合わせてやるぜー?」

その言葉と同時に、加司山は岩男にスタンガンを当ててー
岩男は、あまりの苦痛にそのまま失神してしまったー。

「ーー兄貴!」
そこに岩男の弟分、甚助がやってくるー

「ーーおや?お前は確か、こいつの付録男ー」
加司山が笑みを浮かべるー。

その数日後ー
山中から甚助の変死体が見つかったがー
誰の仕業か、世間では判明していないー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”ーーこれが、あなたの望みー”

夢ー。

夢で、”「優しい岩男」”が語り掛けてくるー。

「ーーー俺の…望みー?」

”そうー”

スタンガンで意識を失っている岩男は、夢を見たー

”女としての快感、気持ちよかったでしょうー?
 女体化したその時から、あなたは心の奥底で
 女として生きてみたいー、とそう願ってるー。”

優しい岩男の言葉に
岩男は「ーー…俺は…そんなことー」と、美少女の姿のまま呟くー

”分かりますよ。私はあなた自身ー。
 プライドが邪魔をして、素直になれないー。

 ですが今がチャンスです。
 私は、銀狼の連中の暴行で、
 気を失いましたー

 目覚めたときー
 記憶喪失のフリをしなさいー。

 そうすればあなたは、美少女として生きていくことができるー”

「ーーーー…お前は、誰なんだ?」
岩男が尋ねると、”優しい岩男”は、笑みを浮かべたー

”言ったでしょうー?
 あなた自身だとー
 あなたが作り出した、幻ー”

岩男の前に現れた”優しい岩男”は幻覚ー。
女体化作用を持つ薬の副作用による”幻覚”

岩男は、呟くー

「ーーーーーー…俺が、美少女としてーー」

”さっき、イった時の快感は、忘れられないほど、たまらない快感だったー”

岩男はそんな風に思いながら、
消えていく”優しい岩男”のほうを見つめるー。

そしてー
岩男が、銀狼のアジトで目を覚ました時にはー
美少女姿の岩男は、”記憶を失って”いたー。

本当に記憶を失ったのかー
それとも、美少女として生きていく道を選び”失ったフリ”をしているのかー。

それは、本人にしか、分からないー。

おわり

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コメント

極悪人が美少女になってしまうお話でした~!
悪事を行ってる描写をもっと入れれば悪人っぽさがさらに増したかもですが、
それをすると女体化するまでに時間がかかりすぎてしまうので、
今回はこんな感じになりました~!

コメント

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