<女体化>極悪人の俺が美少女になっちゃった②~困惑~

ある日突然女体化してしまった
極悪非道の男ー。

自分の突然の変化に戸惑う彼の運命はー…!?

・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーーー」
岩男が暮らしているバーの店主・酒井が二人を見つめるー。

美少女になった岩男と、
絆創膏を顔に何枚か貼り付けている弟分の甚助ー。

「ーーー…それで?」
酒井が事情を聴くと、岩男は
”朝、目を覚ましたら突然美少女になっていたこと”
”自分の優しいバージョンみたいなやつと会話したこと”を告げたー。

「ーー甚助の怪我は?」
バーの店主・酒井が尋ねると、「兄貴を女装扱いしたら、殴られてー」と、
苦笑いしながら甚助が言ったー。

”女装趣味があったなんて!”
と、叫んだ甚助は、美少女になった岩男に殴られて、
絆創膏を顔に何枚か貼り付ける怪我をしたのだー。

「へへへへー…でも、可愛い子に殴られるとか、
 ご褒美っすよほんと」
甚助は顔を赤らめながら、嬉しそうに絆創膏を貼っている
頬を触っているー

「ーーお前にそんな趣味があったとはなー」
岩男はそう言いながら、ぶかぶかのジャージ姿のまま、
バー店内の椅子で、足を開いて不機嫌そうに座っているー。

「ーーマスター、俺に何が起きているんだ?」
岩男の言葉に、バーのマスター・酒井は、
グラスを拭きながら
「いや、俺も色々なモノを目にして生きてきたがー
 お前みたいにいきなり女になったやつは、初めてみたー」と、呟くー。

「ーーーマスターでもわからねぇか」
岩男はため息をつくー。

「ーー……」
グラスを拭きながら、午後からの開店準備を続ける酒井ー。

そんな中、店内で岩男と甚助は会話を続けるー。

「ー兄貴~!揉ませてくださいよ~!」
甚助の言葉に、岩男は「んだよ!さっきからうるせぇな!」と
可愛い声で叫ぶー。

「ーーだってせっかくなんですから~!
 それに、別に男同士なんだからいいっすよね~?」
しつこく食い下がる甚助に対して
「あ~もう!うるせぇ!好きなだけ揉め!」と、うんざりした様子で
岩男は叫んだー。

甚助が嬉しそうに美少女になった岩男の両胸を揉み始めるー

「ーーー…っ」
不愉快そうに表情を歪める岩男ー

そしてー

「ーーぁ…♡」
ふと、口から変な声が漏れてしまったー

「ーーあ、兄貴ー?」
岩男の胸を揉んでいた甚助が驚いて顔を赤らめるー。

「ーーい、、今の!いい!すごくいい!もう1回!もう1回!」
甚助がそう叫ぶとー
「ーふざけんじゃねぇ!」と、再びグーで、甚助を殴りつけたー

「ーー…にしても、このままじゃ外出もできねぇ」

元々、ごつい体格だった岩男がー
華奢な美少女になってしまったことで、
”服のサイズ”も合わなくなってしまったー

現に、今もぶかぶかのジャージを着ている始末だー。

しかもー
岩男の持っている服は、サイズだけではなく、
”今の美少女の姿”だと、全く合わないようなものばかりだったー。

「ーチッー」
不機嫌そうな岩男ー。

バーのマスター・酒井は「そろそろ店を開けるから」と、
二人に向かって言うー。

基本的に営業中は、岩男たちは2階部分か、1階の店内からは
見えない部分で過ごしているー。

「ーーーったくー」
トイレに向かう岩男ー。

だがー

「ーーっ…どうすりゃいいんだ?これ?」

”当たり前”のように立ってしようとしていた岩男が
困惑の表情を浮かべるー。

”アレ”がついていないこの身体では
どんな風にすればいいのかー。

「あぁぁ~~くそっ!面倒くせぇな!」
トイレの壁を殴りつける岩男ー。

綺麗で、華奢な手を見て、岩男は、
「っ!」と、さらに怒りを爆発させるー。

ようやくトイレを済ませた岩男が部屋に戻ると、
甚助が声をかけてきたー

「そういや兄貴、さっきも言ってましたけど、
 服、ないっすよね?」

甚助の言葉に、岩男は「あ?」と不機嫌そうに呟くー。

「いや、ほら、そのままじゃ外出もさすがにしにくいじゃないっすか
 だから、明日、妹のお古で良ければ持ってきますよ」

甚助は”ここ”で暮らしているわけではなく、色々な場所をふらふらしているー。

「ーー…まぁ…それはそうだな。頼むー
 ってか、お前、妹いたのか?」

岩男の言葉に、甚助は「え?へへっ!そうっすよ」と、嬉しそうに
スマホで妹の写真を見せつけてきたー。

ツインテールの可愛らしい雰囲気の少女だー。

「ーーじゃ、明日、妹の使わなくなった服、持ってくるんで!」
甚助はそう言うと、岩男に挨拶をして、立ち去って行ったー。

「ーーチッ」
一人、部屋に残された岩男は、不機嫌そうに
ベッドに横たわったー

だがー
少しすると、起き上がってー

「ーーまぁ…せっかくだから、楽しんでみるかー」
と、ジャージ姿の自分の身体を見つめながら、笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

「兄貴!おはようございます!」
嬉しそうにやってくる弟分の甚助ー

両手に抱えた紙袋から
”妹のお古”である洋服を取り出すー。

「ーーー」
甚助が嬉しそうに洋服を出す姿を見つめながら、
ランニングシャツにトランクス姿の美少女になった甚助が
胡坐をかきながら、呟くー

「おいー」
とー。

「え?何すか?」
甚助が服を取り出しながら笑うー。

「ーーおい!なんだこのフリフリした服は!?」
岩男が大声で叫んだー

”甚助の妹”の服はー
ゴスロリっぽい服や、
アイドルっぽい服ー
メイド服ー
そんなものしかなかったのだー

「ーあ、これっすか?
 妹、ちょっとメルヘンっぽい感じなんすよ」

「ーメルヘン!?お前の妹、いったいどんなやつなんだー!」

甚助の妹と面識がない岩男がそう叫ぶと、
まぁまぁ、ほらこれ着て」と、強引に甚助から薦められてー
白とピンクのカラーのフリフリした服を身につけさせられてしまったー

「ーーー~~~~~~」
街を歩いていたら、ちょっと別の意味でヤバそうな雰囲気の
美少女にも見えるー。

そんな風に思いながら岩男が鏡を見つめているとー、

「ーーー…あぁぁ~~いい!やばい!やばいっす!」
と、甚助が笑みを浮かべるー。

「ーーーーおい!」
岩男が声を上げると、甚助は「ぎくぅ!」と声を上げるー

「ーお前、この服、タグついてんじゃねーか!
 妹なんて、本当にいるのか!?」

見た目も声も美少女の岩男が叫ぶと、
「ーぎくぎくぅぅぅ!!」と、甚助が大声で叫ぶー

「お前、本当は俺に着せたい服を買ってきただけなんじゃねぇのか?」
岩男が、可愛い顔を甚助の目の前に近付けるー

「ーーお、、お、、お、、、、おす!」
甚助が震えながらそう返事をすると、
「バカ野郎!」と、岩男が、甚助の頬を叩いたー

昨日見せた写真も、甚助の妹ではなく、
甚助がクラブで知り合った知り合いの女の写真だと、甚助は白状したー。

「ーーーテメェ!ふざけやがって!」
岩男がそう叫びながら、甚助の頬をもう一度叩こうとするー。

「ひぃっ!?」
そう言いながら甚助が、叩かれないように、と、
咄嗟に岩男の身体をトン!と軽く押すとー

「ーひゃぅ!?」と、
可愛らしい声が聞こえたー。

「ーーえ?」
甚助が岩男のほうを見るとー
尻餅をついて、顔を真っ赤にして震えていたー

「あ、、兄貴ー?」
甚助は”軽く”岩男を押しただけのつもりだったー

だが、元々の岩男にとって”何ともない”力は、
今の、華奢な美少女になった岩男にとって”大きな”力だったー。

「ーーーく、、、く……!」
尻餅をついた際に、変な声を出してしまったことに
屈辱を感じた岩男は顔を真っ赤にしながら「どけ!」と叫び、
そのまま部屋から出て行ってしまうー。

「お?岩男ー」
1階の店内で、今日も開店準備をしていたマスターが
岩男を見て声をかけるー。

しかし、岩男はそのまま店の外へと飛び出して行ってしまったー。

後から甚助も2階から降りてくるー。

マスターが”何があったんだ?”と尋ねると、甚助は
「あ、いや、あのー…兄貴があんまり可愛いもんで、ついー」と、
困惑の表情を浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーくそっ!くそっ!ふざけやがって!」
可愛らしい服装の美少女が舌打ちしながら、
ドシドシと歩いているー

そんな光景に、周囲の通行人たちは
少しだけ驚いた様子を浮かべるー。

可愛らしい美少女ー
アイドルのような感じの服装ー。
なのに表情は怒り狂っている感じで、
歩き方もなんだか男がイライラしながら
歩いているような、そんな感じだー。

「ーふざけるんじゃねぇ 俺は男だー」
そう呟きながら歩いていると、
目の前に、”優しい岩男”のような姿をした
謎の男が現れたー。

女体化した直後も現れた男だー。

”本能に身を委ねなさいー”

「ーーあ?」
岩男は可愛らしい声で不機嫌そうな声を出すー。

”ーー本当は、あなただって、そんな姿になって
 喜んでいるはずー。
 表面では必死にそれを否定したって、
 心の奥底では、可愛らしい女の子になれたことを
 喜んでいるー。
 違いますか?”

”優しい岩男”の言葉に、
岩男は「ふ、ふざけんじゃねぇ!」と大声で叫ぶー。

周囲が、突然美少女が叫び出したのを見てビクッとするー。

”ーーふざけてませんよ。
 あなたは、恥ずかしがっているだけー。
 本当は、女の子になれて、喜んでいるー”

「ーテメェに何が分かる!」
岩男が、自分の今の姿や声などを、全く考慮にいれない叫び方をすると、
”分かりますよ”と、岩男の優しい版みたいな姿の男は呟いたー

”だって、わたしはあなたなんだからー。”

優しい岩男は、そう呟くー。

”今の自分にだって、ゾクゾクしてるー。
 そうでしょう?”

「ーう、うるせぇ!俺は男だ!」
岩男が今一度叫ぶー。

「ーー何あの子ー?」
「ひとりでさっきから喋ってるよー」
「ー”俺は男だ”ってー…どういうこと?」

”美少女が街中で一人で騒いでいる”
そんな光景に周囲の人たちが不安そうな表情を浮かべるー。

「ーー…あ?」
”一人?”
岩男は、そんな言葉が引っ掛かりながら、「お前は何者だ!」と、
”優しい岩男”に向かって叫ぶー。

すると、”優しい岩男”は、静かに笑みを浮かべたー。

”ーーー…俺は男だー、と叫びながらー
 何だかんだで、その服を着て外を歩いているー。
 それが、あなたの本心ー”

”優しい岩男”は、フリフリの服を着た岩男を指さすー。

”受け入れなさいー
 自分の心の声をー”

”受け入れなさいー
 あなたの、内なる声をー”

そう呟くと”優しい岩男”が姿を消すー。

「ーーくっ…くそっ!何だってんだ!俺は男だー」
岩男はそう叫ぶと、
「こうなったらー」と、怒りの形相で呟くー

髪を切って
服を着替えてー、
俺が男だってことを証明してやるー!

とー。

この身体から元に戻れないっていうならー、
極力男に近付いてやるー!

そう思いながら、街を歩き出したその時だったー

「ーいたいた」

「ー!?」
岩男が振り返ると、
そこには、岩男がかつて撃退した
このあたり一帯を仕切っている裏社会の組織ー
”銀狼”の構成員たちの姿があったー。

幹部クラスの姿はないー。
下っ端たちが集まってきているだけだー。

「ーー黒木 岩男、だよな?」
銀狼の構成員が笑うー。

「ーー……あぁ」
岩男は、隠さず、美少女姿のままそう睨みつけたー。

「へへへっ!マジで女になってやがる!」
「ーひひひ、可愛いねぇ」
銀狼の構成員たちが、ニヤニヤしながら岩男のほうを見つめるとー、
岩男は、舌打ちをして、銀狼構成員をさらに睨みつけるー。

「おぉ~!こわっ!
 そんな可愛い姿で俺を睨むなよー」

銀狼の構成員はそう言うと、
「ちょっと、付き合ってもらおうかー」と、笑みを浮かべながらー
岩男を裏路地の空き地に呼び出したー。

岩男はそれに応じるー。

”こんな下っ端ども、簡単に蹴散らすことができる”

そう、思ったからこその判断だー。

だがー
”それが誤算”であることに、女体化したばかりの岩男は
まだ気づくことができていなかったー。

③へ続く

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美少女になってしまった極悪人の運命は…!?
次回が最終回デス~!

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