入れ替わった相手がいなくなってしまった…!
どうして、彼は姿を消したのか…
その真相は…?
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愛優と晴彦が入れ替わった金曜日ー
愛優(晴彦)は晴彦の家に帰宅したー
「ふ~~~~」
愛優(晴彦)が、自分のベットに寝ころぶー
「まさか、こんなことになるなんて…」
自分の口から、愛優の綺麗な声が出るー
それだけでドキッとしてしまうー
「--って駄目だダメだダメだ!俺は変態じゃないぞ」
自分に言い聞かせるようにそう呟く愛優(晴彦)
ドキッ!
”俺は変態じゃないぞ”なんて、かわいいボイスで言われると
余計にドキドキしてしまうー
そわそわしながら、
うろうろするー。
「あぁぁぁ…だめだ!落ち着かない…!」
愛優(晴彦)は顔を真っ赤にしながら
愛優の身体で変なことをしてしまいそうだ、と
何度も何度も深呼吸するー
「か、、鏡を見なければ俺は俺だ…!
何も見ない…何も見ない…」
そうは言いながらも、自分の口からは愛優の声が出るー
それだけでゾクゾクドキドキしてしまうー
「うぅぅぅぅぅぅぅ~」
エッチな気持ちになって頭がおかしくなりそうになるー
手を口に咥えて、奇妙なポーズで、何とか平常心を保とうとするー
「--だ、、だめだぁ…
そ、、そうだ!スカートがいけないんだ!」
そう呟くと、愛優(晴彦)は
目を瞑りながらスカートをなんとか脱ぐと、
そのまま、晴彦のジーンズを身に着けたー
「はぁぁ…少しは落ち着くー」
愛優(晴彦)が、ソファーにぐったりとした様子で座る。
「ふ~~~」
だんだん落ち着いてきた。
あんまり声を出すのも、良くないー
そう思いながら、スマホで、
”入れ替わり 対処法”など、いろいろなワードで
検索をかけてみる。
だが、残念なことに、答えは見つからないー。
♪~~
「なんだよ、こんな忙しいときに」
友人からのLINEに、愛優(晴彦)は、
不満そうな低い声を出したー
愛優の低い声が出るー
「---!!!!」
愛優(晴彦)は慌てて自分の口をふさいだー
だ、、だめだ!
この子にこんな口調で話させたら興奮してしまう!
そんな風に思いながら
LINEを確認すると、
それは悪友・磯野(いその)からだったー
”よ~!晴彦!今日さ~俺の彼女の誕生日なんだよ”
お調子者の磯野は、
晴彦の悪友で、
学生時代からの付き合いだー
彼女が出来たことのない晴彦を
何かとからかってくるー。
晴彦は、昔からあまり恋愛に興味がないため、
彼女が一度もできたことがないのだ。
決してモテないわけではないと思うし、
性格に問題があるわけでもないー。
だがー
恋愛に全く興味を示さないと、
彼女とは、そう簡単にできるものではないし、
告白されても、晴彦自体、興味がないため、
Noと言ってしまうー。
”彼女ぐらい作れよ~”
いつものようにからかってくる磯野ー
ちょっとムッとした愛優(晴彦)は
”彼女ぐらいいるし!”と感情的になって反論してしまうー
”お、本当か?嘘だろ?お?”
さらに挑発してくる磯野ー
腹が立った愛優(晴彦)は、
”じ、じゃあ見せてやるよ”と返事を送ってしまうー
今、自分は愛優の身体だー
彼女がいるように見せーーー
そこまで、考えて晴彦ははっとするー
「って駄目だダメだ!俺、何考えてるんだ!」
入れ替わってしまった女子大生の身体を悪用するなんて
絶対ダメだ!
しかも、磯野のことだから、愛優の写真を送り付けたら
悪用されるかもしれない。
絶対、ダメだ。
”見せろよ~?
お、お前、もしかして、はったりか~?”
揶揄い続けて来る磯野ー
うんざりする愛優(晴彦)
「ったくー」
そんな風に思いながら、今度は、晴彦になった愛優と
情報を交換するー
トイレのことー
お風呂のことー
色々な情報を交換するふたりー
トイレは、非常に難しかったー
正直、ちょっと失敗した。
男とは全然違うし、
立ったままはさすがにきつい。
そうこうしているうちに、夜になるー
結局、何もできなかったー
元に戻る方法も分からないー
晴彦はふと、
”もし、元に戻れなかったら俺は女子大生のまま?”と
考えて、激しくドキドキゾクゾクしてしまうー
思わず「いっけね」と股間を抑えるー
だがー
そこには勃起しているはずのあれがないー
アレを触って
興奮を抑えようとしたのに、
それがないー
「こ、、この興奮はどうすれば…」
興奮のはけ口も分からず
愛優の身体がゾクゾクしているのを
抑えられなくなるー
「--あぁぁぁ…疲れる~」
愛優(晴彦)はそう呟くー
そうこうしているうちに晴彦になった愛優から
LINEが再び来て
”おやすみなさい”の挨拶を交わすー。
「はぁ…俺も寝るか」
そう呟く愛優(晴彦)-
だが、彼はすんなり眠ることができなかったー
寝っ転がるだけで、愛優の髪や胸が気になってしまうー
穏やかな息や、寝ようとした際に「う…」とか声が出てしまうだけでも
興奮してしまうー
「はぁぁ…これは寝ることすらできないぞ」
愛優(晴彦)が戸惑う。
一体どうすればいいんだー
そんな風に思っている間に
悪友・磯野から連絡が来るー
磯野はまだ晴彦のことを揶揄っているー
「あ~~~!うっせぇなぁ!」
寝れないー
入れ替わったことへの不安ー
愛優の身体に興奮している自分へのいら立ちー
色々なものが重なり、
愛優(晴彦)は磯野に対して連絡を送ったー
”そんなに、言うなら会わせてやるよ!”
とー。
愛優の写真を送るのはまずいが、
直接会うだけなら、磯野の手元に
愛優の痕跡は残らないー
もしも後々磯野と愛優がばったり出くわしてしまっても
他人の空似で誤魔化せるしー
”え?マジマジ?会わせてくれよ~”
磯野が乗ってきたー
「いつもいつもバカにしやがって~!
かわいい彼女を見せて、ぎゃふんと言わせてやるぜ!」
愛優(晴彦)はそう呟いて、
愛優の声にドキッとしてしまうー
同じ、過ちの繰り返しー
正直、愛優はかなりかわいいー
愛優を見せつけてやれば、磯野は黙るだろうー
”俺は忙しいから”と、
愛優だけを向かわせることにする。
今、自分は愛優の身体になっているから
愛優と晴彦が同時に同じ場所に存在することはできないー
”俺の家に来るついでだから、少し話すだけだからな”
と、釘を磯野に刺しておくー
目を瞑ってスカートに着替えるー
入れ替わった時に愛優が身に着けていた姿に変えてー
髪を適当に整えてー
そして、外出するー
適当に磯野と数分話してー
「晴彦くんの彼女です」とでも言ってやれば、
磯野も信じるだろうー
早朝に、出かけていく愛優(晴彦)-
部屋から出た時に、
アパートの隣の部屋のおばさんと
ばったり出くわしてしまうー
愛優(晴彦)は慌てて会釈だけすると
そのままアパートから離れたー
”やっべぇ、見られたー
これ、俺の彼女が部屋から出てきたー、とか、
朝帰りとか勘違いされてそうだなぁ”
そんな風に思いながら、
土曜日の早朝ー
愛優(晴彦)は、悪友・磯野の元に向かったー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
待ち合わせの場所にやってきた愛優(晴彦)
「うぉっ!?晴彦の彼女さん?」
磯野の声が背後からするー。
「--あ、、は、はい」
愛優っぽく、振舞う晴彦ー
愛優(晴彦)は、”やべぇ、女の子モードするだけで興奮するー”
と、内心で思いながら
磯野の方を見るー
「うわああああ…可愛いなぁ…
え?マジで晴彦の彼女さん?」
磯野の言葉に、愛優(晴彦)は
「は、、はい…わたし、、晴彦の彼女の由美です」
と答えたー
”愛優”と本名を教えると、あとで面倒くさそうだー
適当に思いついた偽名を名乗るー
「へ~!由美ちゃんか~!かわいいなぁ~」
磯野がニヤニヤしているー
「あ、じゃあ、わたしは、晴彦のところに行くので、
こ、、これで」
愛優(晴彦)はそう呟くと、磯野に背を向けるー
元々”俺の家に来る途中の彼女に、お前に会うように言っておくよ”と
いう約束で、挨拶だけだからな、と釘をさしてある。
これでもう十分だ。
磯野め、思い知ったか。
人をいつもぼっち扱いしやがってー
勝ち誇った表情で、愛優(晴彦)が、
立ち去ろうとすると、
磯野が笑ったー
「なぁ、由美ちゃん…
晴彦より、俺と付き合わねぇ?」
とー。
「え?」
愛優(晴彦)が戸惑うー
「え、おれ、、、あ、いや、わたしは…、は、晴彦と付き合ってくるから」
愛優の身体でこんなことを呟くと、
本当に自分が愛優と付き合ってる気分に
なってきてしまうー
ヤバい 興奮してきたー
”あ、でも、こんだけ興奮しても勃つものがないってのは
周囲からばれなくていいのかも?”
愛優(晴彦)はそんな風に思うー。
「-いいじゃねぇか!俺と!」
磯野が愛優(晴彦)に近づいてくるー
磯野はー
晴彦が思っている以上に変態だったー
「--ちょ!やめろよ!」
手を掴まれた愛優(晴彦)は思わず声を荒げるー
これは、自分の身体ではないー
磯野と変なことをするつもりはないし、
させるつもりもないー
あくまでも、彼女がいないことをからかってくる磯野を
少し黙らせたかっただけだー
「--わ、、わたし、用事があるから!」
そう言いながら立ち去ろうとする愛優(晴彦)-
しかしー
「--いやいやいやいや待てよ!待てって!」
磯野が笑いながら、愛優(晴彦)の胸を触って来るー
「--あぅぅ♡ や、やめろって!」
愛優(晴彦)が声を荒げるー
早朝の時間帯で、人の気配もない場所で
合流したためー
誰もいないー
晴彦はー
”女の子として、人の気配がない場所で男と会う危険性”を
理解できていなかったー
ずっと男として生きてきたし、
彼女もいないからー
そういう面には疎かったのだー
「--いいじゃねぇか!ちょっとぐらい!晴彦も気づかねぇって!」
しつこい磯野ー
「やめて!警察呼ぶぞ!」
愛優(晴彦)が声を荒げるー
ドキドキー
が、だんだんと”恐怖”に変わっていく-
腕を掴まれる愛優(晴彦)-
振り払おうとするがー
磯野の力が思ったより強いー
”こいつ、こんなにー?”
違うー。
晴彦は気づくー
”愛優の力がないんだ”
とー。
まずいー
今の自分の身体では、磯野を振り払うことしかできないー
「--やめろって!お、、、俺、実は男なんだ!」
愛優(晴彦)が慌てて叫ぶー
「はぁ~?」
磯野が笑いながら愛優(晴彦)のスカートを触る。
「へへ!ついてねぇじゃねぇか。
ついてないなら、仮に元男だったとしても、俺にとっちゃ女だぜ!」
笑う磯野ー
「やめろって言ってんだろ!」
愛優が、これまでの人生で出したことのないような怒りの怒鳴り声をあげてー
磯野を思いっきりビンタしたー
「--て、、テメェ~!!!」
磯野が逆上して、愛優(晴彦)を乱暴に掴むー
そしてー
「あっ!」
愛優(晴彦)が足を滑らせてー
「--!!」
磯野が驚くー
愛優(晴彦)が、近くのコンクリートに思いっきり頭を打ち付けてー
血を流し、ピクピクと震えているー
「お、、おい、、まじかよっ!」
磯野は慌てて周囲を見渡すと、そのまま走り去っていったー
・・・・・・・・・・・・・・・・
日曜日ー
「も~…明日、大学だよぉ」
晴彦(愛優)はそう呟きながら、
スマホを手にするー
そしてー
「------------!!!」
愛優は、信じられないものを目にした。
「え…」
晴彦(愛優)は呆然としてスマホを落とすー
その画面にはー
”女子大生の遺体発見”
身元は、近所の大学に通うー
福里 愛優さん と判明ー
と、表示されていたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
愛優になった晴彦視点の第3話でした~!
恐ろしいですネ…!
入れ替わった身体は相手のためにも、大切にしましょう!!
コメント
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まさかの展開でしたね…(-_-;)汗
女子大生は入れ替わり率高いですね笑
愛優ちゃんみたいな可愛くてスタイル抜群な娘と入れ替わったらカラダ大事にして
家からムダに出ないようにします
部屋でひとり愛優ちゃんのカラダでファッションショーしたりオ○ニーしたり
ひとりで愛優ちゃんのカラダ堪能しまくりたいです笑
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ありがとうございます~!
一人で堪能が一番安全かも、ですネ!!
入れ替わりモノだと、
「今回は家族との関りの描写より、他の部分を!」ってなったときに
女子大生にすることが多いですネ~!
(女子高生までだと一人暮らしは、あんまりないと思うので~☆)