300万アクセス記念小説!アース・ポゼッション③(完)

300万アクセス記念小説
「アース・ポゼッション」の第3話デス~!
今回で最終回になりますー!

※ツイッターで出演者を募集し、
ご応募頂いたフォロワー様が全員登場するお話になっています!

※フォロワー様のネタが少しあります
(知らなくても、物語上に大きな影響はないと思います…
 知らない皆様には、申し訳ありません!)

※出演しているフォロワー様は、すべてご許可を頂いています。

※本日の通常小説はこのあと、投稿します!

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小型ポッドが、んなー星人の母船目指して
突入していくー

ステルス機能により姿を消して、
んなー星人の母船に察知されないまま
突入に成功した4人ー

果実夢想がポッドから降りて周囲を見渡す。

「ここが、宇宙人の母船の中…」

「--警戒を怠るな」
隊長の葵に言われて頷く果実夢想。

「--カジ、浮かれてるとやられるよ」
株式会社ポゼウスの社長・BALと
専務のひのるんも奥のほうを見つめるー

母船内部の最初の扉を開ける4人ー

その先には、見たこともないような
異形の宇宙人たちが、待ち構えていたー

・・・・・・・

「----んなっ」
んなー星人皇帝・どろっぷが
侵入者の気配を察知して反応する。

そのクールなふるまいは
皇帝と呼ぶにふさわしいふるまいだった。

んなー星人皇帝・どろっぷは、
んなー星での過酷な戦争を勝ち抜き
全土を統一した”英雄”とも呼べる存在だ。
最強の必殺技”エンドオブファイアー”と呼ばれる技を持ち、
歯向かうものをすべて、地獄の業火で焼き尽くしてしまうというー。

「---…侵入者」
どろっぷが、モニターを見つめながら言う。

参謀のmioが頭を下げる。

「--ご安心ください。
 皇帝様は、何も心配する必要はございません」
mioは頭を下げながら
不気味な笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・

国連総長、みのむーが派遣した
精鋭部隊は、各地でんなー星人幹部たちを
押し返し始めていたー

あるみかんー
Kate
困ったキノコー
3人の幹部たちは
次第に押されていくー。

”B地区のんなー星人を撃退”

”こちらA地区、宇宙人たちをせん滅完了”

みのむーが見つめるモニターに
次々と各地の状況が表示される。

”こちらD-2地区、
 んなー星人幹部のあるみかんの抹殺に成功ー”

管制室のような部屋に歓声が上がるー。

ついに大幹部の一人を排除した。

みのむーは
「人類は勝てる」と静かに囁いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

んなー星人の母船の内部では、
果実夢想ら4人がそれぞれ奥へと進んでいたー。

「--うぅ…」
特殊部隊の隊員として、
数々の事件に立ち向かってきた果実夢想と言えども、
”宇宙人”と戦うのは初めてだったー。

冷や汗が頬を伝うー。

こんな状況にー
緊張せずにいられるはずもない。

「---」
んなー星人の母船の中は
鎮まりかえっていたー。

最初の扉を開けた際に、
異形の宇宙人をせん滅して以降は、
誰もいないー

静まり返った無人の宇宙船内部ー。

他のルートから進んだ3人は
無事だろうか。

「----------」

宇宙船のコントロールルームでは、
数々のモニターに、侵入者4人の姿が映し出されていたー

そしてーーー

「---動くな!」

一番早くコントロールルームにたどり着いたのは、
特殊部隊の隊長・狐山葵だったー。

「--!!」
葵が驚くー

コントロールルームには
んなー星人の皇帝、どろっぷが倒れていたー
明らかに、死んでいるー。

「---ふふふ…」
立っていたのは、んなー星人の参謀・mio-。

「---皇帝は、やり方が甘かった…だから始末した」
mioが笑うー。

参謀のmioは、
皇帝・どろっぷを始末して、全権を掌握するタイミングを
見計らっていたー。

あるみかん、困ったキノコ、Kateの3人が
皇帝の側を離れ、
さらには地球人たちが侵入してきて、兵士たちも
出払ったこのタイミングがーー

絶好のタイミングだった。

「んなー星人2代目皇帝・mioー」
mioが名乗りをあげるー。

「--皇帝になったばかりで悪いが
 お引き取り願おう」
葵が持っていた銃を容赦なく、mioのほうに向かって放ったー

バババババババ!

果実夢想が進んでいた廊下の先から
銃声が聞こえてきたー。

ーー!

走る果実夢想ー

果実夢想も、コントロールルームの前にたどり着くー

そしてー
扉を開くと、
そこにはーーー

「--がっ…」

「--隊長!?」

果実夢想の目にはー
mioに隊長の葵が倒される光景が映ったー

「--隊長!!」

葵はもう動かないー

「----」
んなー星人の参謀・mioが冷たい目で
果実夢想を見つめる。

「お、、お前が宇宙人のリーダーか!」
果実夢想が叫ぶと。

mioは「そうだ」と答えたー

皇帝・どろっぷがmioの背後で
ひっくり返っているものの、果実夢想の視界には
入らなかったー
mioは、自分が計画を成功させて
んなー星での地位を高めようとしていて、
そのために、皇帝・どろっぷを始末した。

「地球を侵略して…
 いったい何が目的なんだ!」
果実夢想が叫ぶと、
mioは高らかに宣言したー

「地球への憑依ー」

とー。

「-!?」
果実夢想が驚く。

「地球を制圧するのが目的ではない。
 地球そのものに憑依して、
 そしてー
 我々の母星・んなー星の近くまで
 地球そのものを移動させ、
 第2の母星にする」

mioの言葉に
果実夢想は「そ、、そんなこと…」と呟くー

しかし、mioの目は嘘をついている目には見えないー

「---んなー星では、人口が増えすぎたことによって
 土地も食料も失われた…

 だから、住める星を見つけて、
 その星そのものに憑依して、
 地球を乗っ取って、移動してー
 んなー星の側まで、”暮らせる星”を持ち帰るのだ」

mioの言葉に果実夢想は震える。

地球に憑依するー?
しかも、地球を乗っ取って移動するー?
そんなこと、できるわけが…

でも…
宇宙人の技術は、
地球人のものをはるかに凌駕しているー

もしかしたら、本当にできるのかもしれないー

「私が、地球になるのだ!」
mioが宣言したー

「そうはさせない!」
果実夢想が戦闘準備に入る。

一緒にんなー星人の母船へと侵入した
BALとひのるんは、まだ到着していないー

ここは、自分が食い止めなくてはならない。

「ふふふ」
mioが笑ったー

背後からー
大勢の女性が部屋に入ってくるー

「--!?」
果実夢想が振り返る。

「--それは、普通の人間たちだ。
 地上から誘拐して、洗脳して、
 忠実な操り人形にしたー」

mioが言う。

虚ろな目の女子高生ー
虚ろな目のおばあさんー
虚ろな目のOL-

色々な人が近づいてくるー

「--女性に触られたりするの…
 あんまり得意じゃなさそうだから…
 君には、これが一番だ…」

mioが笑うー。

「さぁ、胸でそいつを押しつぶせー!」
mioの号令と共に
操り人形にされた女性たちが
果実夢想に胸を押し付け始めた。

「むぐぐぐぐぐー!?」
顔を真っ赤にしながら
果実夢想が押しつぶされていくー

「ふふふふふふ」
mioは勝ち誇った表情でそれを見つめたーー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

地球防衛連合軍のリーダー・ととねが
率いる部隊が、大怪獣ドゴラと、
んなー星人の母船の攻撃作戦を開始したー

「徹底的に叩きのめせ!」
国連総長・みのむーからの援助もあり、
圧倒的力を持つ部隊と兵器を結集させ、
総攻撃を仕掛けるととね。

ボン!ボン!
バン!!!

次々と、んなー星人の母船に攻撃が着弾するー

しかしー

”無傷”
「--なんだと!」

ととねが驚くー

怪獣・ドゴラが、
自らの魂の一部を憑依させて操った人間たちを
まるでミサイルのように飛ばしてくるー

「あはははははははは!」
笑いながらツインテールの少女が、
ととね率いる部隊の戦闘機に直撃して爆発するー

「むぅ」
ととねは困惑するー

母船も、ドゴラも無傷ー

これほどの火力を集めてもー
んなー星人の母船や怪獣に
傷をつけることができないとは…

・・・・・・・・・・・・・・・

”今こそ、手をつなぐときです。”

ユーチューバー・ハギチャンネルが
世界中に向けて宇宙人との平和を呼び掛けるー
両手を合わせて、手をつなぐポーズを取るー。

そして、呟くー

”これは、宇宙からの黒船です。
 地球は、鎖国、いや、鎖星から解き放たれねばなりません”

次第に人類は、
んなー星人への降伏へと傾き始めるー。

世界一のユーチューバーである
ハギチャンネルの言う通り、
宇宙人と手をつなぐべきではないかー、と。

「そうだ!手をつなぐんだ!」

「今すぐ戦いをやめるんだ!」

やがて、その流れは拡散していくー

国や、連合軍が、
パニックにならぬよう、呼びかけても、
もう、手遅れー

恐怖は拡散し、
んなー星人と手をつなぐべきという
論調が拡散していくー

「---まずい状況だな」
スラム街のような場所で
テレビを見つめながら
ぱんだ組長が呟くー

ぱんだ組長は上空に浮遊している
んなー星人の母船を見つめるー

あの中に突入した
果実夢想、葵、BAL、ひのるんの4人ー
あの4人が、んなー星人の皇帝を
倒してくれることに賭けるしかないー

「--!?」
ぱんだ組長が驚くー。

んなー星人の母船に
2機の小型船が入りこんでいくーーー

国連総長のみのむーの指揮による反撃で
追い詰められた大幹部のKateと困ったキノコが
母船に引き上げて来たのだったー

・・・・・・・・・・

「---うふふふふふふ♡」
「えへへへへへへへへ♡」

果実夢想を胸で押しつぶそうとする女性たちー

果実夢想は顔を真っ赤にして
反撃できずにいた。

「---うあ…あ」
果実夢想の意識が遠のいていく。

mioが、その様子をじーっと見つめる。

もうすぐ、終わる。

あとは、地球に憑依して、自分が地球そのものになるー

「---」
モニターを見つめるmio。

世界一ユーチューバー”ハギチャンネル”が
地球人に降伏を訴えているー

ハギチャンネルの本物はーー
宇宙人の襲来とほぼ同時期に、既に消されているー。

今、地球の人々に降伏を呼び掛けているのは、
んなー星人が作り出したホログラム映像ー、
偽物のハギチャンネルだ。

「--ふふふ」
mioが笑う。

果実夢想が、窒息しそうになるー

その時だった。

「こらー!カジ!」
株式会社ポゼウス社長のBALが駆けつけた。

顔を真っ赤にして、
洗脳された女性たちの胸に押しつぶされそうに
なっている果実夢想を見て、BALが喝を入れる。

「あぅ…」
果実夢想が助けを求める。

「仕方がないなぁ…」
BAL社長の背後に控えていた専務のひのるんが、
霧のようなものを放つと、洗脳された女性たちは
次々と意識を失っていくー

「---三人に増えたか」
mioが笑う。

地球人が一人だろうと、2人だろうと、三人だろうと、
まとめて相手にしてやるー

果実夢想とBAL、ひのるんが
mioと対峙するー

コツコツコツコツ

背後から足音がして、
BALとひのるんが振り返る。

そこにはー
撤退してきたんなー星人の大幹部、
Kateと困ったキノコの姿があった。

「--こっちの2人は私たちが」
BALがそう言うと、
果実夢想は頷いた。

「---愚かな」
mioと対峙する果実夢想ー

果実夢想の攻撃を
mioはすべてかわしていくー

「地球人と、我々の身体のつくりは違うー」
いとも簡単に、果実夢想を吹き飛ばすmio。

果実夢想が壁に激突して、
動かなくなる。

そしてー

「--そろそろ、地球への憑依の時間だー」
mioが光を放ち始める。

「私が、地球になるー」
mioたち、んなー星人の計画はついに完遂するー。
地球そのものに憑依するエネルギーを蓄え、
そのエネルギーで地球に憑依し、
自分自身が地球となり、
地球ごと、自分たちの母星の側まで移動するー。

「----アース・ポゼッション!」
mioの身体が七色に輝き始めるー

BALとひのるんが、
Kateと困ったキノコを倒すーー

しかし、もう間に合わないー

そう思った瞬間ーー
倒れていたはずの果実夢想が、近くに落ちていた
葵が使っていた銃を拾い、
光輝くmioの近くに飛び込みーーーー
銃弾を放った。

パァン…!!!

「-----!」
mioが目を見開いたー

憑依する瞬間ー
mioが自分の身体を霊体に変換する瞬間ー

そこに、弱点があったー

パァン!パァン!パァンパァン!パァン!

脆くなっていたmioの身体が貫かれていくー

「ぐっ…ぐぶっ!」
mioはそのまま吹き飛ばされて
動かなくなったー。

ズゴゴゴゴゴゴ

んなー星人の母船が制御を失って暴走し始めるー

「カジ!早く逃げるよ!」
BALの言葉に、
果実夢想とひのるんは頷いたー

ここまでやってきた小型ポッドに乗って
んなー星人の母船から飛び出す三人ー

んなー星人の母船はー
そのまま海にゆっくりと墜落していきー
完全にその機能を停止したーーー

「---動きが止まった!?」
地球防衛連合軍を率いるととねが驚くー

交戦中だった大怪獣・ドゴラが動きを止めたのだ。

「今だ!ありったけの攻撃を叩き込め!」
ととねの号令で、生き残っていた部隊が
一斉にドゴラを攻撃するー

んなー星人の母船から
送られていた命令と、
電磁バリア装置が停止したためー
集中砲火を受けたドゴラはあっけなく大爆発を起こし、
爆散したーーー

「助かったぁ…」
その様子をモニターで見つめていた
総理大臣・三流無能は、安心した様子で
椅子に座りこんだ。

「総理…安心するのはまだ早いですよ」
官房長官のぶらっくが、復興作業が大変ですから、と
付け加える。

三流無能は、静かに頷いたー。

・・・・・・・・・・・

んなー星人との戦いは終わった。

果実夢想や、BALら株式会社ポゼウスの活躍により、
んなー星人の母船は海底へと沈み、
大怪獣・ドゴラは駆逐された。

各地のんなー星人も、国連総長のみのむーの指揮のもと
一掃された。

「我々人類の勝利だ!」

みのむーの声明に、
全人類は今までにないほどに沸き立ったー。

「--ーーありがとう」
スラム街では、ぱんだ組長から、果実夢想が
お礼を言われていた。

果実夢想がぱんだ組長と握手を交わすー。

そしてー、
部隊の仲間たちを失った果実夢想は、
死んでいった仲間たちの分まで、
これからも平和を守るため、戦っていくことを
決意するのだったー

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

モニターが大量に設置されている謎の部屋ー

大物議員のケイトに、
株式会社ポゼウスの社長・BALと専務のひのるんが何やら
報告を行っていた。

「んなー星人の母船から、技術データを大量に
 回収してきました。

 これを分析すれば、
 地球への憑依も、今まで以上の強力な憑依ー
 いや、入れ替わりや女体化、皮も、何もかも
 実現できます」

専務のひのるんが、持っていたタブレットを
いじりながら報告するー

「--ご苦労さま」
ケイトが静かに囁いた。

株式会社ポゼウスのBALとひのるんが
果実夢想に協力したのは、
宇宙人の技術を盗むためだったー

「カジは約に立ってくれたね」
BAL社長が笑いながら呟くと
専務のひのるんは、悪い笑みを浮かべながら頷いたー

「世界は、わたしたちのものー」
BAL社長は、再び闇の中に姿を消したー

宇宙人は撃退されたー

けれど、本当に怖いのは、
本当の敵は、宇宙ではなく、
地球の中にいるのかもしれないー

おわり

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コメント

300万アクセス達成記念小説でした~!
ここまでお読み下さりありがとうございました!

200万の時は長めの憑依小説を書いたのですが
今回はツイッターのフォロワー様が出演する小説、と
いうことで作ってみました!!

400万アクセス記念(いつになるか分かりませんが…)の
時は、また違う何かを出来たら~!と思ってます!

これからもよろしくお願いします~!

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