仲良し男子高校生の憑依ー。
それぞれが憑依して、感じることはー?
※音調津様(@Tabikorai)との合作デス!
昨日の①を私が、今日の②を音調津様が分担して書きました~!
ぜひお楽しみ下さい!
※憑依空間の今日の小説は午前中に書いて既に投稿済みデス~
※本作は、音調津様のPixivでも読めます!
※本日の②は、音調津様が執筆した部分デス!
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「あー……うー……本当だ……」
ゴーグルもつけずに水中で目を開けたような、
酷くぼやけたぼやけた視界がクリアになる。
学校付近の交差点、試しに声を出してみると男よりかは高く軽い調子の声が出た、
そして視界を縁取るように髪が見えてさらに瑠璃は眼鏡もかけているので正直視界が狭い。
少し髪に触れてみるとわたあめても触っているような感覚、
瑠璃の特徴とも言えるベージュ色のグラデーションボブが崩れそうなのでそっと手を離す。
「胸も重いし締め付けられるし……」
と胸を少し持ち上げてパッと離した。
ーーーー
「……え?」
と間抜けな顔をするのは健仁、
二時間目の授業が終わったタイミングで屋上への階段に来るように呼び出された。
学校の屋上は他校の例に漏れず閉鎖されているので人の往来は皆無
こういう話をするにはうってつけだった。
「いや、だから女になったところで何をすれば……」
と階段に足を広げて座り角度によってはパンツ丸出しの康夫が頬杖をつく
「何って……そりゃあ触ったりとか、女なんだからその辺の男を誑かすとかさぁ」
「胸はもう触ったしやだよ誑かすなんて身体はともかく俺男なのに……」
とぶすっとほんの少し頬を膨らませた。
ーーーー
「瑠璃~お昼食べよう~」
四時間目の授業が終わり一息着いていると一人の女子が寄ってくる。
「あ~……うん、食べようか」
ええと……誰だっけ…………
瑠璃の友人っぽいので無下に断ると却って変に思われるだろうから
一緒に食べることにしたが同じクラスの女子なのに名前を思い出せない。
「ん?どうかしたの?」
「ああ、いや……連絡来たからちょっとごめんね」
とスマホを取り出す、指紋認証だったことに感謝しつつLINEを開く。
友達一覧からアイコンを見て探す、康夫個人の主観だが大抵女子は自撮りな感じがする。
つらつらーっと下にスクロールして見つける、やっぱりあったこの顔で間違い無い。
「舞花(まいか)……」
「ん?どうかしたの?」
「あ、ううん、なんでもないよ」
と携帯をしまう。
「あー、そういえば瑠璃今度の旅行なんだけど行き方分かった~?」
「あー……んと、関西だっけ」
適当に観光客の集まりそうな地方を挙げる。
「もー瑠璃しっかりしてよ~関西空港から全然旅程決まってないって話したじゃん~」
と舞花が膨れる、口が小さいなと思いつつだし巻き卵を口に
運び舞花が見せてきた行きたい観光地のリストを見せてもらう。
「ああ……これならそのまま空港から……」
ーーーー
「ーーでホテルの近くだから降りればいいんじゃないかな」
……しまった、瑠璃ってこんなにペラペラ喋るような人だっただろうか……
舞花の方を一瞥すると案の定ポカンとしてる、まさか正体が悟られるとは思えないが……
「凄い凄い!きちんと調べてくれたんだねありがとう」
と目を輝かせていた。
瑠璃さんたしか今日は図書委員の当番だったはずだからさっさと避難しよう、
でないとボロを出しそうだしこれ以上あれこれ教示してたら後々瑠璃さんに要らぬ負担を与えそうだった。
「じ、じゃあ俺……じゃなくて私今日図書当番だから」
とそそくさと弁当を片付けて図書室へと向かった。
ーーーー
職員室で図書室の鍵を貰って開ける、
ボロを出さないために気を遣うので舞花との会話はわりと疲れた。
「はぁ……」
ため息をついてカウンターの席に座る、
なんだかこの身体になってから物が重いしずっとついて回る胸も地味に重たいしで少し憂鬱だった。
生憎この学校ではあまり本を借りる人が少なくもっぱら勉強スペースとして活用されているので正直図書当番は暇だった。
「なにか面白そうなもの……おとと」
ふと目に入った分厚い郷土史の本を少し背伸びを
して手に取るが想像以上に重たい、というかこの身体のせいなんだろうか。
「ふー……この身体地味に不便だぞ……」
と康夫は口を尖らせた。
ーーーー
昼休みが終わり読んでいた郷土史の本を戻そうと
背伸びをするが本が重たくてどうにも入らない。
「ふぅぬ……く……く……」
ーー結局傍らで様子を見ていた男子生徒に入れてもらった。
「うう……不便……」
しょんぼりとそう呟いて康夫は教室へと戻った。
ーーーー
「で、どうだったよ、瑠璃さんの身体は」
と放課後にきいてくるのは勿論健仁、
午後の授業も座学、流石に黙って聞いていればいいので
午前同様ボロは出なかった。
「どうって言われてもな……女性が男性より非力なのは知識としては知っていたけれどこうも実感するとな……」
と手を動かす康夫、知的好奇心から瑠璃に
憑依してみたはいいものの思いのほか苦労が絶えなかった。
取り上げ辻褄を合わせるために今日の記憶と旅行の一助になればと近畿地方の知識を入れておいた。
おわり
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コメント
今日の部分は音調津様が書いた部分デス~!
私とは違うカラーが出ていますネ☆
少しでもお楽しみ頂ければ
私も嬉しいデス!
お読み下さった皆様&
いっしょに作品を作ってくださった音調津様!
ありがとうございました~!
コメント
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何か名前通り素晴らしい感じですね面白い展開でした。
どうしても憑依したら女子のカラダを楽しみたいのはあっても違和感も結構感じそうですしね
あと個人的には自分も非力な図書委員だったので、共感する部分もありました
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> 何か名前通り素晴らしい感じですね面白い展開でした。
> どうしても憑依したら女子のカラダを楽しみたいのはあっても違和感も結構感じそうですしね
> あと個人的には自分も非力な図書委員だったので、共感する部分もありました
ありがとうございます~☆
合作すると、私自身も新しい発見があります~!