<憑依>無自覚の婦警さん②~堕ちるところまで~(完)

無意識のうちに身体を操られた婦警の広恵は、
次第に、堕ちていくー。

男の復讐は、今、まさに
完遂しようとしていた…!

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「---」

婦警の広恵は
自宅謹慎を命じられていた。

何故ならー。
交通安全教室の場で突然スカートをめくりあげた挙句、
止めに入った先輩に唾を吐き捨てたからだ。

「---どうして…」
自宅謹慎中の広恵は酷く落ち込んでいた。

自分は、どうしてあんなことをしてしまったのかー。

いや…そもそもスカートをめくっていることにすら
気付いていなかった。
子供たちに指摘されてようやく気付いたー
それまでは全くの”無自覚”だったのだー。

しかも、そのあとに、自分はホワイトボードを舐めたー
子供たちの前で甘い声を出しながらー。

なぜ、そんなことをしてしまったのだろうー。

「---わたし…どうしちゃったの…
 あぁっ♡」

悩む広恵は、片手でスカートの中に手を突っ込んで
時々喘いでいた。

”くくく…悩め…苦しめ!”

路上駐車で注意された男・和也は
逆恨みで広恵に憑依していた。

当初、広恵の全てを支配するつもりだったが、
憑依薬が不完全だったのか、
”身体を自由に操れる”だけにとどまってしまった。

広恵の意識はあるし、
広恵も、身体を動かすことができるー。

”不完全な憑依”だった-

だが、それでもー

「あっ♡ あっ♡ んあああああっ」
広恵がだらしない態勢で、喘いでいる。

”身体への指令”が
2つの意識によって行われているー

広恵本来の意識と、
憑依している和也の意思ー。

2つの指令に、身体と脳は次第に
混乱していきー、
広恵の正常な思考を奪いつつあった。

「んんんんんんんっぁぁぁぁぁあああ~」
一人で、獣のような雄叫びをあげながら、
体液を垂れ流す広恵ー

「--わたし…わたし…!」

反省しなくちゃ…そう思いながらも、
広恵の表情は、欲に溺れていた…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

謹慎処分が終わり、
広恵は今日から再び出勤することになった。

「---ふぅ」
しっかりと身なりを整える。

謹慎している間、広恵はしっかりと反省をしたー。
無意識だったとは言え、あんな行為、
許されることではない。

きっと、自分は疲れていたのかもしれない。
けれど、そんな言い訳は、社会では通用しない。

広恵は、
婦警としての顔に戻り、
自宅から外へと出たー。

”くくく…よく似合ってるぞ”

和也は笑う。
手鏡を取り出した自分の顔を見つめるー

そしてーーー服も。

広恵は、この街を守る、という
正義感に燃えて歩き出した。

周囲の通行人たちが、何事かと広恵の方を見つめる。

広恵が来ていた服はーーー
SMのコスプレだったー。

鞭を手に握りしめて、微笑みながら歩く広恵。

「--先輩たちに迷惑かけちゃったし…
 その分頑張らないと」

広恵の表情は真剣だ。

2つの意識によって身体への信号が送られて、
脳は混乱していたー。

SMの格好で、外を歩くことが、普通なのだと、
広恵の脳は誤認していたー。

「おはようございます」
自分の所属する課に入ると、同僚や先輩たちが
唖然とした表情で広恵を見た。

当たり前だー
女を曝け出しながら、SMの格好をした広恵が入ってきたのだから。

「---課長、申し訳ありませんでした」
広恵が真剣な表情で頭を下げる。

課長はどうしていいか分からず、
頭を掻き毟りながら、ようやく呟いた。

「---あのさぁ」
課長の言葉に、広恵は、目を丸くした。

「きみ、仕事を舐めてるの?」
課長が呆れた様子で言う。

「---え?ど、どういうことですか?」
広恵はわけも分からず返事をする。

「---自分が、どんな格好して、
 ここに来ているか。理解できていないのかね?君は」

課長の言葉に、
広恵は自分の格好を見た。

そしてー

「きゃあああああああああああああっ!」

胸や肌を強調した、SMの格好をしている自分を見て、
広恵はようやく、自分がおかしな格好をしていることに気付いた。

”なぜ、今まで気づくことができなかったのかー?”

そう思いながら…

「あ…え…嘘…そんな…わたし…」
混乱する広恵。

課長は机を叩き、大声で叫んだ。

「君は仕事をバカにしているのか!」

響き渡る課長の怒声。
交通安全教室で広恵を注意した先輩刑事も
呆れた様子で広恵の方を見ている。

「---も、、、申し訳ありません
 申し訳ありませんでした!」

広恵は大声で叫びながら謝罪する。

”言い訳するより、まず先に謝れ”

広恵が先輩から教えられていた言葉だったー。

ガン!
ガン!
ガン!

変な音がするー。

課長も、先輩刑事も広恵の方を驚いた表情で見ている。

広恵は、怒り狂った様子で、足を床に叩きつけていた。

「わたしは…こんなに…必死に働いているのに…」

ガン!

ガン!

ガン!

広恵の足がさらに激しく床を蹴りつける。

「どうして分かってくれないんですかぁ!」
広恵が大声で叫んだ。

「--き、きみぃ!」
課長が立ち上がる。

”この女、頭がおかしくなったのか?”と思いながら。

「課長!わたしを怒鳴らないで下さいよ!
 わたしが何をしたって言うんですか!
 ねぇ課長!
 落ち着いて、わたしと話をしましょうよ!
 いきなり怒鳴らないで下さいよぉ~~~!」

錯乱状態の広恵が叫ぶと、

先輩刑事が近づいてきて、広恵にペットボトルを差し出した。
「まずは君が落ち着け」

とー

しかし、広恵はそのペットボトルをはじき飛ばした。

”くえへへへへ…!お前の身体で暴れてやるぜ”

和也が、身体の主導権を握るー

広恵も、わけがわからないまま、
必死に自分を保とうとしたが、
恐怖や悲しみ、怒りがまじりあい、
和也の思うが儘になってしまった。

「わたしは、わたしは何も悪い事してない!」
大声で叫びながら鞭を振るう広恵。

先輩刑事は課長を容赦なく叩いていく。

「わたしは…わたしは…!
 身体が勝手に!」

操られていると自覚もできないまま、
そう叫び、鞭を振るう。

「わたしを、わたしをみんな、追い出そうとしてるんだわ!
 許せない…!許せない…!」

課長の方に向かい、広恵は狂ったように鞭を振るい続けた。

”ははは…
 この女、狂っちまったぜ”

和也が笑う。

和也が、広恵の身体を操るのをやめても、
広恵はそのまま鞭を振るい続けた。

もう、自分と操られている堺も
見分けられないぐらいに
錯乱してしまったようだ。

広恵が取り押さえられる。

「--わたしは、、みんなのために…
 なんで…どうして…」

まるで赤ん坊のように泣きじゃくりながら、
連行されていく広恵。

”ははは…
 プライドの高いやつってのは
 すぐに壊れるんだな”

笑う和也。

広恵は、大声でわけのわからないことを
叫びながら別室へと連れ去られてー

そしてー
懲戒解雇になったー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「--んあぁっ♡ あっ♡
 はははは、どうにでもな~れ!」

自宅で、広恵は、エッチな下着姿のまま
ビールを片手に、
もう片手で胸を揉んでいた。

ビールを飲んでいるのは広恵の意思、
胸を揉んでいるのは、憑依している和也の意思。

「ははははははは♡
 正義なんてばっかみたい♡ あははははははははっ♡」

懲戒解雇になった後の広恵は
完全に狂ってしまった。

毎日酒に溺れ、性欲に溺れ、
何もしないまま日々が過ぎていく。

和也は、広恵の身体を存分に操って好きなようにした。

自分を注意した、
プライドの高い女がどんどん堕ちていく様子を見るのが
楽しくて仕方がなかった。

そしてー
1か月が経過した。

「あ…あ…」
広恵は、廃人のようにテレビを見つめていた。

整っていた髪の毛はぼさぼさになり、
肌も荒れている。
まるで、別人のようになりながらー

”そろそろ…楽になれよ”
憑依している和也は、はじめて広恵に
直接語りかけた。

「あ…」
自分が操られているのか、
それとも、自分の意思なのか。

広恵はもう、それすらも分からなくなっていた。

机の灰皿には、
煙草の吸殻の山がある。

広恵は煙草を吸わなかったが、
和也に操られて煙草を吸っているうちに、
本人が、和也以上に煙草を吸うようになってしまった。

「あ・・・・」
最近は、和也が身体を操っている時以外、
広恵はずっと廃人状態だ。

エッチな下着姿のまま、
うつろな目で煙草を吸っては、
虚空を見つめている。

”もう、消えちゃえよ”
和也が言った。

「う…うぅ…」
広恵が、目から涙をこぼす。

自分がどうしてこんな風になってしまったのか
はっきりと理解できないまま、
無自覚のまま操られて、
ここまで堕ちてしまった。

「ううううううう…」
奇妙なうなり声を出して泣きじゃくる広恵。

そんな広恵に、和也はトドメをさした。

”消えろ”

冷たく、
短く、
そう告げた。

「う……」
広恵はそう呟いたのを最後に、人形みたく
動かなくなってしまうー。

・・・・・・。

長い沈黙。

その沈黙を破ったのも、広恵自身だった。

涙を浮かべたまま笑みを浮かべる広恵。

「ふふふ…ゲット~♡」

ついに、身体も自我も、全てが自分のものになった。

「---わたしは、広恵で~す」
嬉しそうにつぶやくと、広恵は立ち上がり、
乱れた髪の手入れを始めるのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2年後。

「--!」
煙草を買ってコンビニから出てきた広恵はぎょっとした。

胸元を強調したミニスカート姿の広恵が、
店の前に停めてあったバイクの前に
婦人警官がいるのを見つける。

「--あ、ごめんなさ~い!」
甘えるような声を出す広恵。

広恵は、婦人警官にバイクの路上駐車を見つけられてしまった。

「--ごめんなさいじゃありません!
 立派な違反ですよっ!」

真面目で融通の利かなそうな
童顔の婦人警官がそう言った。

「そんな~見逃してくださいよ~!」
甘えるような声を出す広恵。

そんな広恵を不快そうな表情で見つめる婦人警官。

「そんな格好して、よく昼間から街を歩けますね」
見下すような発言をする婦人警官。

広恵は、舌打ちをした。

そしてー
思った。

”この女も、来月30歳だ。
 そろそろ”乗り換えるか”
 また、あの時のようにー”

広恵は笑みを浮かべたー

「--わたし、もういらないわ…ふふふふ、あははははははは!」
笑いながら婦人警官を無視して、
バイクを置き去りのまま、スキップして立ち去って行く広恵。

広恵は、数日後ー
自宅で、廃人同然の状態で発見されたー

同じころ、
一人の真面目な婦人警官がー
交通安全教室で、スカートをめくりあげながら、
微笑んでいたー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストを元にした作品でした!
お楽しみ頂けましたか?

ここまでお読み下さってありがとうございました☆

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    今回は追い詰め方がえげつなかったですねぇ…
    いっそ普通に染めちゃう憑依の方が女の子に優しいまであります…w

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 今回は追い詰め方がえげつなかったですねぇ…
    > いっそ普通に染めちゃう憑依の方が女の子に優しいまであります…w

    コメントありがとうございます!
    注意しただけで憑依されちゃうなんて、
    怖い世界ですネ…!